北三陸・青森県八戸市の食文化が密かなブームに!? 名産の「ウニ」など新鮮な海の幸を求める観光客で、朝市や横丁が賑わっています!
[15/08/27]
提供元:PRTIMES
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青森県南部地方の八戸市は、海の幸に恵まれた港町です。漁獲量日本一を誇るイカやサバ、イナダ、イワシ、サンマ、カレイ、アワビ、ホヤなどバラエティーに富んだ魚介類が市場を賑わせています。中でも、夏場に脚光を浴びるのが、こちらも全国トップクラスの漁獲量を誇る「ウニ」。産地ならではの食べ方が受け継がれており、観光客にも大変好評です。
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初めて体験される方に「ちょっと!贅沢な食べ方じゃないの!」と言われるのが、ウニを使った「汁物」。これ、八戸の名物です。元は八戸近辺の漁師料理。古くからこの地では夏になると「かづき」と呼ばれる男たちが素潜りで漁をして、大量に獲ったウニやアワビを、浜辺に持ち込んだ大きな釜に放り込み、海水で煮込んで食べていました。大正時代、この豪快な料理を八戸市鮫町の老舗料亭旅館「石田家」が、お椀にきれいに盛りつけてお吸い物として提供。昆布だしと塩、わずかな醤油だけで味つけをしたシンプルな料理です。
汁の中に、オレンジ色のウニが浮かぶ『いちご煮』
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汁の中にオレンジ色のウニが浮かんでいる様子が『霧の中に浮かぶ木いちごの実』を連想させるところから、「いちご煮」と呼ぶようになったそうです。親潮の影響で発生する海からの冷たい風(やませ)が霧となって周囲の山々に流れ込み、赤く熟した木いちごを包み込む。漁師がとりたてのアワビとウニを貝殻に詰めて、焚き火で焼いて食べたのがはじまりといわれています。現在でも八戸市では、おめでたい席やお正月に欠かせない代表的な郷土料理のひとつです。
八戸でしか食べられない『焼きカゼ』
カゼとは、三陸地方の方言で「ウニ」のこと。あわびの貝殻に沢山のウニを並べ、蒸し焼きにした郷土料理で、ウニの産地ならではの贅沢な食べ方です。
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八戸市営魚菜小売市場向かいの磯辺うに店(営業は月曜〜土曜)では、御年80歳になるおばあさんが、地物のウニを扱っています。名物の焼きカゼは、アワビに生ウニをぎっしり詰めて、炭火で焼き上げます。「焼きウニ」といっても、焼くというよりは、じっくり火を通す、というイメージ。生よりも甘味としっとり感が明らかに増します。9月以降は「塩ウニ」を販売。人当たりのいいおばあさんがウニを焼いている姿は、港町・八戸らしい旅情を感じられます。
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八戸の旬な魚介が贅沢に盛りつけられた『磯ラーメン』
あっさり塩味のスープに魚介類の出汁が効いて、ウニ、海老、ホタテ、海藻などが豪華に入った贅沢なラーメン。朝市などで食べることができます。
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いちご煮がドンブリでも楽しめる、その名も『いちご煮丼』
「いちご煮」を卵とじにして丼にしたものです。卵でとじているので、見た目は「海の幸でつくる親子丼」のようですが、高級食材「ウニ」と「アワビ」の競演は、八戸ならではのひと味違った丼の美味しさを味わえます。
★八戸の食文化を堪能するなら、「朝市」と「横丁」にGO!GO!
八戸市では、市内各所で朝市が開かれていますが、最も規模が大きくて人気なのが「八戸館鼻岸壁朝市」です。毎週日曜(3月中旬〜12月末)の開催で、日の出から昼前までの時間帯に地元の人々や観光客で賑わいます。夏場で天気の良い日は、日の出からの数時間で約2万人以上が訪れます。朝市のストリートは全長約800mにもおよび、その両側に約350店舗が軒を連ねます。人口約24万人の八戸市にあって、市場はまるで1つの「街」のようです。
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八戸館鼻岸壁朝市が人気スポットなのは、規模感だけではなく、一般的な朝市では絶対に味わえない“カオス”感。三陸沖の港町ならではの新鮮な魚介類や野菜、果物の露店はもちろん、屋台風の飲食店やパン屋、コーヒーショップもオープン。八戸を代表する夏の味覚「糠塚(ぬかづか)きゅうり」もぜひ、味わっておきたいところ。一般的なものより太くて短く、ジューシー。味噌をぬっていただくのが八戸流です。食べ物以外にも、農機具や家具なども売られ、その場で購入する人も!起業を目指す若者たちが、市場調査を兼ねてオリジナルの商品やご当地グルメを限定販売するなど、見どころ、味わいどころたっぷりの朝市です。
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JR八戸線の陸奥湊駅前にある「八戸市営魚菜小売市場」も、多くの人々で賑わっています。夜明け前から営業を開始しており、魚菜市場を中心に「陸奥湊駅前朝市」として親しまれています。新鮮な食材がずらりと並び、施設内の食堂では、購入した食材の持ち込みがOK。ごはんとお味噌汁を注文すれば、自分だけのオリジナル定食を堪能できます。もちろん、新鮮な刺身や焼き魚もご用意。早起きのぶらり旅で空いたお腹を、たっぷり満たせます。
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八戸の食文化は、朝だけでは終わりません。そう、夜もまた魅力たっぷり。江戸時代に八戸藩の城下町として栄えた繁華街は、各地で横丁文化が失われつつある今もなお、昭和のノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。終戦後の、戦地引き上げ者のための雑貨飲食店や、進駐軍向けの娯楽施設・飲食街が誕生のきっかけとなった横丁は、地元の方はもちろん、近年では観光客も多く訪れています。八戸市内には現在、8つの横丁で約120店舗が元気に営業中。しかも、それぞれの横丁が歩いて回れるほど隣接していて、特色のある横丁&店舗をハシゴする方が多いのも特徴です。もちろん、北三陸の港町ならではの新鮮な魚介類がいっぱい。個性的な店が腕をふるう料理と地酒をいただきながら、賑やかな地元の人々との交流を楽しんではいかがでしょうか。
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