「AtomEco-2015」閉幕 〜ロシアと世界の原子力専門家が原子力発電の安全性について議論〜
[15/11/20]
提供元:PRTIMES
提供元:PRTIMES
2015年11月19日
この資料は、ロシアの国営原子力企業ROSATOMが2015年11月10日付で発表したプレスリリースの日本語抄訳であり、報道関係者各位の利便性のために提供しています。この資料の正式言語はロシア語であり、その内容およびその解釈についてはロシア語を優先します詳細は、URLをご参照ください。http://www.rosatom.ru/journalist/news/ebb16d804a876225912eb7a23271909f
報道関係各位
「AtomEco-2015」閉幕
〜ロシアと世界の原子力専門家が原子力発電の安全性について議論〜
11月9日(月)および10日(火)の2日間にわたり、第8回目となる国際展示会「AtomEco-2015」がロシア連邦モスクワ市で開催されました。同イベントは、ロシア連邦政府の主要課題などを議論するため、世界各国から専門家が集い、ロシア国営原子力企業ROSATOMの協賛により、経済協力開発機構OECD NEA主催で、初の国際カンファレンスでは、「原子力施設の廃止措置に関する戦略、実践と挑戦」というテーマをもとに話し合いが行われました。
「AtomEco-2015」の全体会議で登壇した、ROSATOM社長のセルゲイ・キリエンコは、「近年の原子力産業界における環境安全性の問題に関する認識をあらためることができました。 FTP NRS-1を完了し、FTP NRS-2へと進んでいきます。そのプログラムの主な課題は、制御状態から最終的な安全状態における施設の廃止措置、それ以降の処理、本格的なインフラストラクチャ作成と展開、すべての蓄積してきた放射性廃棄物の最終処分です。FTP NRS-2プログラムは、2016年から2030年に実施し、5年ごとの3段階に分割されます」 と発表しました。
ROSATOMの原子力危険放射線施設廃止措置事務所シニアマネージャーのE.コマロフは、「ロシア原子力産業における複雑なインフラに関する廃止措置戦略の開発へのアプローチと挑戦」という報告書のなかで、原子力分野におけるロシアの実績や経験と、議論された分野における問題の解決へのアプローチを発表しました。「2000年代に、ソ連時代の核遺産に関連した問題を解決するには、原子力と放射線の安全なシステムを担保し、明確な戦略を立て、ポイントソリューションから長期計画へ転じることが必要であることが明らかになっています。そのために、戦略立案時に、放射性廃棄物の完全なインベントリを実行し、基本的な目標値を決定し、廃炉の経済モデルを開発し、プロジェクトのより効果的な計画や、問題や課題の理解、放射性廃棄物の潜在量の把握に必要な情報支援を行いました。また当社の技術を標準化するために、開発した技術と蓄積された経験、先進的能力を統合するセンターが設定されました」と述べています。
日本原子力発電株式会社(JAPCO)の大畑仁史氏は、再生可能エネルギーの分野において日本が培った経験について発表を行いました。その発表の中で、「福島第一原子力発電所の事故の後、日本は急速に原子力の分野での政策を検討しなければなりませんでした。エネルギー消費増加により、業界を変化させる必要性を認識し、既存の原子力施設でのシビアアクシデントに対する安全基準を実施するために、重大な法的基盤が整備されました」と日本独自の環境を強調しました。さらに、廃止措置のより効果的な実施、およびその分野での能力発展に、パブリックアクセプタンスと人材確保が重要であることも強調しました。
カンファレンスには、国営原子力企業「ロスアトム」が経営する原子力施設の廃止措置の分野における会社の代表者とNEA OECD専門家をはじめ、ENSI(スイス)、JAVYS(スロバキア)、EDF(フランス)、NUKEM Technologies(ドイツ)、NDA(イギリス)、SOGIN(イタリア)、Belgoprocess(ベルギー)、M+ W UK(イギリス)、Östhammar municipality(スウェーデン)、SSM(スウェーデン)などの外国企業の代表者が、出席しました。
参考:
「AtomEco」展示会と会議は、ロシア人と外国人専門家が、原子力エネルギー施設のライフサイクルの最終段階について議論できるイベントです。「AtomEco」2015の間には、ロシア科学アカデミー原子力安全研究所、ロシアの研究センター「クルチャトフ研究所」、FSUE「 Atomflot 」、JSC「 TVEL」、FBC「SEC NRS」、FSUE「RosRAO」、FSUE「MCC」、JSC 「Rosenergoatom」、 FGBI「SSC FMBC Burnazyan FMBA」、FSUE「POマヤク」などの代表者と従業員が参加した、放射性廃棄物(RAW)と使用済み核燃料(SNF)の分野で一流の専門家のラウンドテーブルを開催しました。今年のフォーラムは、2008〜2015年の FTP NRS進行の議論、すでにロシア政府によって承認された2016〜2030年の新しいプログラム開始について会議でした。 FTP NRS-1はこれまでに、2008〜2015年に計画され、プログラムの有効性は、記録の108.5パーセントに達し、400企業で300以上の廃止措置を行いました。発電と研究用のあらゆるタイプの原子炉から2.85万本の使用済み燃料集合体の解体、長期保管や処理措置を行いました。原子力潜水艦から約800本の使用済み燃料集合体を解体しました。また、 270万平方メートルの放射能汚染地域の除染問題を解決しました。海外など他のプロジェクトでも使用できるユニークな技術ソリューションの開発は、廃炉プロジェクト実施の最も重要な成果の一つとなっています。
この資料は、ロシアの国営原子力企業ROSATOMが2015年11月10日付で発表したプレスリリースの日本語抄訳であり、報道関係者各位の利便性のために提供しています。この資料の正式言語はロシア語であり、その内容およびその解釈についてはロシア語を優先します詳細は、URLをご参照ください。http://www.rosatom.ru/journalist/news/ebb16d804a876225912eb7a23271909f
報道関係各位
「AtomEco-2015」閉幕
〜ロシアと世界の原子力専門家が原子力発電の安全性について議論〜
11月9日(月)および10日(火)の2日間にわたり、第8回目となる国際展示会「AtomEco-2015」がロシア連邦モスクワ市で開催されました。同イベントは、ロシア連邦政府の主要課題などを議論するため、世界各国から専門家が集い、ロシア国営原子力企業ROSATOMの協賛により、経済協力開発機構OECD NEA主催で、初の国際カンファレンスでは、「原子力施設の廃止措置に関する戦略、実践と挑戦」というテーマをもとに話し合いが行われました。
「AtomEco-2015」の全体会議で登壇した、ROSATOM社長のセルゲイ・キリエンコは、「近年の原子力産業界における環境安全性の問題に関する認識をあらためることができました。 FTP NRS-1を完了し、FTP NRS-2へと進んでいきます。そのプログラムの主な課題は、制御状態から最終的な安全状態における施設の廃止措置、それ以降の処理、本格的なインフラストラクチャ作成と展開、すべての蓄積してきた放射性廃棄物の最終処分です。FTP NRS-2プログラムは、2016年から2030年に実施し、5年ごとの3段階に分割されます」 と発表しました。
ROSATOMの原子力危険放射線施設廃止措置事務所シニアマネージャーのE.コマロフは、「ロシア原子力産業における複雑なインフラに関する廃止措置戦略の開発へのアプローチと挑戦」という報告書のなかで、原子力分野におけるロシアの実績や経験と、議論された分野における問題の解決へのアプローチを発表しました。「2000年代に、ソ連時代の核遺産に関連した問題を解決するには、原子力と放射線の安全なシステムを担保し、明確な戦略を立て、ポイントソリューションから長期計画へ転じることが必要であることが明らかになっています。そのために、戦略立案時に、放射性廃棄物の完全なインベントリを実行し、基本的な目標値を決定し、廃炉の経済モデルを開発し、プロジェクトのより効果的な計画や、問題や課題の理解、放射性廃棄物の潜在量の把握に必要な情報支援を行いました。また当社の技術を標準化するために、開発した技術と蓄積された経験、先進的能力を統合するセンターが設定されました」と述べています。
日本原子力発電株式会社(JAPCO)の大畑仁史氏は、再生可能エネルギーの分野において日本が培った経験について発表を行いました。その発表の中で、「福島第一原子力発電所の事故の後、日本は急速に原子力の分野での政策を検討しなければなりませんでした。エネルギー消費増加により、業界を変化させる必要性を認識し、既存の原子力施設でのシビアアクシデントに対する安全基準を実施するために、重大な法的基盤が整備されました」と日本独自の環境を強調しました。さらに、廃止措置のより効果的な実施、およびその分野での能力発展に、パブリックアクセプタンスと人材確保が重要であることも強調しました。
カンファレンスには、国営原子力企業「ロスアトム」が経営する原子力施設の廃止措置の分野における会社の代表者とNEA OECD専門家をはじめ、ENSI(スイス)、JAVYS(スロバキア)、EDF(フランス)、NUKEM Technologies(ドイツ)、NDA(イギリス)、SOGIN(イタリア)、Belgoprocess(ベルギー)、M+ W UK(イギリス)、Östhammar municipality(スウェーデン)、SSM(スウェーデン)などの外国企業の代表者が、出席しました。
参考:
「AtomEco」展示会と会議は、ロシア人と外国人専門家が、原子力エネルギー施設のライフサイクルの最終段階について議論できるイベントです。「AtomEco」2015の間には、ロシア科学アカデミー原子力安全研究所、ロシアの研究センター「クルチャトフ研究所」、FSUE「 Atomflot 」、JSC「 TVEL」、FBC「SEC NRS」、FSUE「RosRAO」、FSUE「MCC」、JSC 「Rosenergoatom」、 FGBI「SSC FMBC Burnazyan FMBA」、FSUE「POマヤク」などの代表者と従業員が参加した、放射性廃棄物(RAW)と使用済み核燃料(SNF)の分野で一流の専門家のラウンドテーブルを開催しました。今年のフォーラムは、2008〜2015年の FTP NRS進行の議論、すでにロシア政府によって承認された2016〜2030年の新しいプログラム開始について会議でした。 FTP NRS-1はこれまでに、2008〜2015年に計画され、プログラムの有効性は、記録の108.5パーセントに達し、400企業で300以上の廃止措置を行いました。発電と研究用のあらゆるタイプの原子炉から2.85万本の使用済み燃料集合体の解体、長期保管や処理措置を行いました。原子力潜水艦から約800本の使用済み燃料集合体を解体しました。また、 270万平方メートルの放射能汚染地域の除染問題を解決しました。海外など他のプロジェクトでも使用できるユニークな技術ソリューションの開発は、廃炉プロジェクト実施の最も重要な成果の一つとなっています。