子どもの虫歯予防に関する最新の研究成果を発表 「口内フローラから考える子どもの虫歯予防フォーラム」開催レポート
[16/05/16]
提供元:PRTIMES
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口内フローラの研究機関である日本口内フローラ研究会(所在地:東京都千代田区、会長:袋一仁)は、2016年5月15日(日)に、「口内フローラから考える子どもの虫歯予防フォーラム」を開催致しました。
虫歯への羅患しやすさに影響する口腔内の細菌群「口内フローラ」と虫歯予防に関する最先端の情報を広めることを目的に開催する本フォーラムでは、国内外より講師をお招きして、最新の研究成果をご講演いただきました。
「主催者挨拶」
日本口内フローラ研究会 会長 袋一仁
はじめに、日本口内フローラ研究会の会長である袋一仁(医療法人晃仁会理事長・東京歯科大学講師)より、当研究会発足の経緯や研究活動についてお話致しました。
[画像1: http://prtimes.jp/i/19245/1/resize/d19245-1-244946-3.jpg ]
虫歯への羅患しやすさに影響する口腔内の細菌群「口内フローラ」と虫歯予防に関する最先端の情報を広めることを目的に開催する本フォーラムでは、国内外より講師をお招きして、最新の研究成果をご講演いただきました。
また、従来の医療は菌を撃退することで効果をあげてきましたが、最近の医療では撃退するのではなく「共生」といった悪いものも良いものも共に生かしていく考え方が重要視されています。その一つとして、プロバイオティクスといった善玉菌の効果によってより安全な医療が求められている」とご説明致しました。
「口内フローラから考える子どもの虫歯予防最前線」
東京歯科大学 教授 古澤 成博 博士
続いて、虫歯治療の専門家である古澤 成博博士 (東京歯科大学教授)より、「口内フローラから考える子どもの虫歯予防最前線」をテーマにご講演いただきました。
[画像2: http://prtimes.jp/i/19245/1/resize/d19245-1-715423-1.jpg ]
古澤氏は、「子どもの口内は生まれたての時は無菌状態です。
乳歯が萌出してくる19か月から31か月の感染の窓と言われる期間に、ミュータンス菌(虫歯菌)に母子感染するとくに危険です。
母親や周りの大人から食べ物の口移しなどでミュータンス菌といった虫歯菌をうつしてしまい、一生棲みついてしまいます。虫歯の少ないお母さんの子どもは、虫歯の多いお母さんの子どもより虫歯になるリスクが低いというデータがあるように、子どもをミュータンス菌から守る為には、まず大人が予防をしなければなりません。その予防方法として「フッ素入りの歯磨き粉を使用する」、「間食しない食事習慣を身につけること」が挙げられます。しかし、フッ素を過剰に摂取すると、身体に良い影響を及ぼさないことがわかってきました。そこで、ジョン タグ博士が発見した、フッ素にかわる新しい成分である善玉菌を感染の窓である生後19〜31ヵ月の間に取り入れていれば、口内を健康に保つことが期待されます。」とご講演されました。
「BLIS M18」の開発経緯、効果効能及びそれを裏付けるエビデンス」
オタゴ大学微生物学 名誉教授 ジョン タグ 博士
その後、口内の虫歯菌(ミースタンス菌)を減らし、虫歯を予防する新成分「BLIS M18」の製造・販売を行うBLIS Technologies社(ニュージーランド)の創設者であるジョン タグ博士(オタゴ大学微生物学 名誉教授)より、「BLIS M18」の開発経緯、効果効能及びそれを裏付けるエビデンスを発表していただきました。
[画像3: http://prtimes.jp/i/19245/1/resize/d19245-1-412898-0.jpg ]
ジョン タグ博士は、「化膿連鎖球菌によるリウマチ熱を予防するため、ペニシリンを接種する必要があり、それによるマッシュルームのような臭いに悩まされました。
そんな経験からペニシリンを接種する以外の解決法を探すべく研究を進める中、化膿連鎖球菌が少ない子供が共通して持つ唾液連鎖球菌であるBLIS菌を発見しました。
BLIS菌の一種であるBLIS K12は、のどの痛みの抑制や口臭予防にも効果的です。
また、 同じくBLIS菌の一種であるBLIS M18については、過去12か月で1本を含む少なくとも3本の修復歯を持つ5歳から10歳の子供で臨床試験を実施したところ、プラーク(歯垢)スコアが著しく低下し、ミュータンス連鎖球菌の唾液値が明らかに減少するという結果となったことも分かっております。
現在、 BLIS菌に関する研究が各国でなされており、私自身もさらにBLIS M18 によるプロバイオディクスのアプリケーションを研究していきたいです。」とご講演されました。
[画像4: http://prtimes.jp/i/19245/1/resize/d19245-1-609293-2.jpg ]
虫歯への羅患しやすさに影響する口腔内の細菌群「口内フローラ」と虫歯予防に関する最先端の情報を広めることを目的に開催する本フォーラムでは、国内外より講師をお招きして、最新の研究成果をご講演いただきました。
「主催者挨拶」
日本口内フローラ研究会 会長 袋一仁
はじめに、日本口内フローラ研究会の会長である袋一仁(医療法人晃仁会理事長・東京歯科大学講師)より、当研究会発足の経緯や研究活動についてお話致しました。
[画像1: http://prtimes.jp/i/19245/1/resize/d19245-1-244946-3.jpg ]
虫歯への羅患しやすさに影響する口腔内の細菌群「口内フローラ」と虫歯予防に関する最先端の情報を広めることを目的に開催する本フォーラムでは、国内外より講師をお招きして、最新の研究成果をご講演いただきました。
また、従来の医療は菌を撃退することで効果をあげてきましたが、最近の医療では撃退するのではなく「共生」といった悪いものも良いものも共に生かしていく考え方が重要視されています。その一つとして、プロバイオティクスといった善玉菌の効果によってより安全な医療が求められている」とご説明致しました。
「口内フローラから考える子どもの虫歯予防最前線」
東京歯科大学 教授 古澤 成博 博士
続いて、虫歯治療の専門家である古澤 成博博士 (東京歯科大学教授)より、「口内フローラから考える子どもの虫歯予防最前線」をテーマにご講演いただきました。
[画像2: http://prtimes.jp/i/19245/1/resize/d19245-1-715423-1.jpg ]
古澤氏は、「子どもの口内は生まれたての時は無菌状態です。
乳歯が萌出してくる19か月から31か月の感染の窓と言われる期間に、ミュータンス菌(虫歯菌)に母子感染するとくに危険です。
母親や周りの大人から食べ物の口移しなどでミュータンス菌といった虫歯菌をうつしてしまい、一生棲みついてしまいます。虫歯の少ないお母さんの子どもは、虫歯の多いお母さんの子どもより虫歯になるリスクが低いというデータがあるように、子どもをミュータンス菌から守る為には、まず大人が予防をしなければなりません。その予防方法として「フッ素入りの歯磨き粉を使用する」、「間食しない食事習慣を身につけること」が挙げられます。しかし、フッ素を過剰に摂取すると、身体に良い影響を及ぼさないことがわかってきました。そこで、ジョン タグ博士が発見した、フッ素にかわる新しい成分である善玉菌を感染の窓である生後19〜31ヵ月の間に取り入れていれば、口内を健康に保つことが期待されます。」とご講演されました。
「BLIS M18」の開発経緯、効果効能及びそれを裏付けるエビデンス」
オタゴ大学微生物学 名誉教授 ジョン タグ 博士
その後、口内の虫歯菌(ミースタンス菌)を減らし、虫歯を予防する新成分「BLIS M18」の製造・販売を行うBLIS Technologies社(ニュージーランド)の創設者であるジョン タグ博士(オタゴ大学微生物学 名誉教授)より、「BLIS M18」の開発経緯、効果効能及びそれを裏付けるエビデンスを発表していただきました。
[画像3: http://prtimes.jp/i/19245/1/resize/d19245-1-412898-0.jpg ]
ジョン タグ博士は、「化膿連鎖球菌によるリウマチ熱を予防するため、ペニシリンを接種する必要があり、それによるマッシュルームのような臭いに悩まされました。
そんな経験からペニシリンを接種する以外の解決法を探すべく研究を進める中、化膿連鎖球菌が少ない子供が共通して持つ唾液連鎖球菌であるBLIS菌を発見しました。
BLIS菌の一種であるBLIS K12は、のどの痛みの抑制や口臭予防にも効果的です。
また、 同じくBLIS菌の一種であるBLIS M18については、過去12か月で1本を含む少なくとも3本の修復歯を持つ5歳から10歳の子供で臨床試験を実施したところ、プラーク(歯垢)スコアが著しく低下し、ミュータンス連鎖球菌の唾液値が明らかに減少するという結果となったことも分かっております。
現在、 BLIS菌に関する研究が各国でなされており、私自身もさらにBLIS M18 によるプロバイオディクスのアプリケーションを研究していきたいです。」とご講演されました。
[画像4: http://prtimes.jp/i/19245/1/resize/d19245-1-609293-2.jpg ]