Icaria株式会社が資金調達 尿検査によるがんの高精度診断を目指す
[19/02/15]
提供元:PRTIMES
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Icaria株式会社は、独立系ベンチャーキャピタルのANRIとJSTを引受先とし、第三者割当増資とNEDOからの助成金を合わせ、総額数億円前半の資金調達を致しました。
[画像: https://prtimes.jp/i/41883/1/resize/d41883-1-241029-0.jpg ]
現在、日本人の3人に1人ががんにより死亡しており、今後もこの割合は増加する見込みです。その一方で、がんは早期発見により生存率が大きく向上することが知られており、多くの研究機関で技術開発が進められています。
Icaria株式会社は名古屋大学発の、尿検査による「無痛・高精度・早期」がん診断技術の実用化を目指すベンチャー企業です。本技術は、独自のデバイスにより尿中に存在する「マイクロRNA」と呼ばれる生体分子を捕獲し、それらのプロファイルを人工知能で分析することでがんを診断することを目指します。
マイクロRNAとは、人間の血液や尿に含まれる生体分子で、2500種程度存在することが知られています。以前はあまり注目されていなかったのですが、近年の研究で遺伝子の発現の調整など様々な機能を有していることが明らかとなり、がんをはじめとする様々な疾患の発症や進展と関係していることが明らかとなりました。
マイクロRNAは非常に多くの機能を果たすため、少数のマイクロRNAを解析するだけではその背景にある疾患を見極めることは難しいとされています。しかしながら既存の方法では一度に収集できるマイクロRNAは200~300種類程度であり、大多数のマイクロRNAを収集することができないという問題点があり、より高効率でのマイクロRNAを収集できる技術が望まれていました。Icariaではこの問題を解決し、多くのマイクロRNAを収集しデータを活用した高精度ながん診断を実現を目指しています。
Icariaでは流路内にナノワイヤと呼ばれる微細な剣山のようなものを生成させたデバイスを独自開発し、そこに1mLの尿を通すことで一度に1300種類以上のマイクロRNAを収集することに成功しています。さらに、このような収集効率の大幅な改善の結果として高い精度で尿を用いた肺がんの有無の判定に成功しています。この中にはステージI・IIの患者も含まれており、がんの早期発見にも期待が持てる結果が得られています。
さらに研究を進め、2020年頃のがん診断のサービス実用化を予定しており、将来的には、1mLの尿から複数のがん種を診断できるサービスへと展開していきたいと考えています。
[画像: https://prtimes.jp/i/41883/1/resize/d41883-1-241029-0.jpg ]
現在、日本人の3人に1人ががんにより死亡しており、今後もこの割合は増加する見込みです。その一方で、がんは早期発見により生存率が大きく向上することが知られており、多くの研究機関で技術開発が進められています。
Icaria株式会社は名古屋大学発の、尿検査による「無痛・高精度・早期」がん診断技術の実用化を目指すベンチャー企業です。本技術は、独自のデバイスにより尿中に存在する「マイクロRNA」と呼ばれる生体分子を捕獲し、それらのプロファイルを人工知能で分析することでがんを診断することを目指します。
マイクロRNAとは、人間の血液や尿に含まれる生体分子で、2500種程度存在することが知られています。以前はあまり注目されていなかったのですが、近年の研究で遺伝子の発現の調整など様々な機能を有していることが明らかとなり、がんをはじめとする様々な疾患の発症や進展と関係していることが明らかとなりました。
マイクロRNAは非常に多くの機能を果たすため、少数のマイクロRNAを解析するだけではその背景にある疾患を見極めることは難しいとされています。しかしながら既存の方法では一度に収集できるマイクロRNAは200~300種類程度であり、大多数のマイクロRNAを収集することができないという問題点があり、より高効率でのマイクロRNAを収集できる技術が望まれていました。Icariaではこの問題を解決し、多くのマイクロRNAを収集しデータを活用した高精度ながん診断を実現を目指しています。
Icariaでは流路内にナノワイヤと呼ばれる微細な剣山のようなものを生成させたデバイスを独自開発し、そこに1mLの尿を通すことで一度に1300種類以上のマイクロRNAを収集することに成功しています。さらに、このような収集効率の大幅な改善の結果として高い精度で尿を用いた肺がんの有無の判定に成功しています。この中にはステージI・IIの患者も含まれており、がんの早期発見にも期待が持てる結果が得られています。
さらに研究を進め、2020年頃のがん診断のサービス実用化を予定しており、将来的には、1mLの尿から複数のがん種を診断できるサービスへと展開していきたいと考えています。