ファーストリテイリングとUN Womenがグローバルパートナーシップを締結
[19/06/28]
提供元:PRTIMES
提供元:PRTIMES
アパレル産業における女性のキャリア形成を支援する共同プロジェクトを推進
株式会社ファーストリテイリングとUN Women(国連女性機関)は本日、アパレル産業における女性の地位向上に貢献することを目的としたグローバルパートナーシップを締結したことを発表しました。ジェンダー平等と女性のエンパワーメント推進に特化した国連機関であるUN Womenとのグローバルパートナーシップ締結は、アジアのアパレル企業として初となります。
このグローバルパートナーシップの下、ファーストリテイリングは2019年から2年間で160万米ドル(約1億7,000万円)を拠出する意思を表明し、UN Womenとの共同プロジェクトを発足。ファーストリテイリングの主要生産拠点であるアジアの取引先縫製工場で働く女性を対象に、キャリア形成を支援する独自のプログラムを開発、展開します。また、ファーストリテイリンググループ内でも、女性の一層の活躍とダイバーシティ推進を目指し、UN Womenと共同で管理職を対象としたトレーニングプログラムを実施。多様な価値観を持つ従業員が安心安全な環境で能力を発揮できる企業風土の醸成を推進します。
【株式会社ファーストリテイリング 代表取締役会長兼社長 柳井 正のコメント】
私たちのビジネスの主要な担い手である女性一人ひとりが、能力を十分に発揮し、生き生きと働けることは、サプライチェーン全体の持続的な成長と、お客様の期待に応える商品を提供し続ける上で欠かすことができません。UN Womenとの共同プロジェクトを通じて、ファーストリテイリンググループ内および私たちのビジネスに携わるすべての女性が、社会で広く活躍できる環境づくりに取り組んでいきます。
【UN Women事務局長 プムズィレ・ムランボ=ヌクカのコメント】
縫製業に従事する大多数は女性ですが、往々にして彼女たちは昇進機会がほとんどない低賃金の仕事にセグレゲート(分離)されています。ファーストリテイリンググループと新たに締結したこのグローバルパートナーシップは、その現実を変えるチャンスです。女性の経済的エンパワーメントに焦点を当て、縫製工場で働く女性に専門トレーニングや能力構築のアクセスを提供することによって、私たちは縫製産業における変革を促す重要な一歩をともに踏み出します。
アジア縫製産業の女性を取り巻く環境
アジアを中心とした縫製産業では、働く人々の8割を女性が占める(*1)一方、女性がスーパーバイザーやマネージャーなどの指導的立場に就くケースは極端に少なく、男女間の職種格差や賃金格差、採用差別などにより、女性がやりがいを持って持続的にキャリアを形成していくことが難しい現状があります。一方で、産業構造の変化により、縫製工場でも機械化や自動化が進む中、こうした変化に対応できる新たなスキルを持った人材へのニーズが高まっています。
共同プロジェクトの枠組み
ファーストリテイリングとUN Womenの共同プロジェクトでは、こうした縫製産業の女性のキャリア形成に注力し、以下の3つの領域で支援プログラムを展開していきます。
1.女性管理職の育成: 生産ラインを監督するスーパーバイザーなど女性管理職層の育成により、次世代も含め縫製産業で持続的に女性が活躍できる環境を創出。
2.新たなスキル習得機会の提供: 機械操作など時代に即したスキルの習得機会を提供し、女性のキャリア選択の幅を広げ、持続的なキャリア構築を支援。
3.ジェンダー意識の改革: 女性だけでなく、雇用者である工場経営陣や男性管理職層の意識改革により、女性の活躍を後押しする風土を醸成。
初年度は、バングラデシュ、中国、ベトナムの3カ国の取引先縫製工場を対象に、地域ごとに固有の課題を特定するアセスメントを実施。その結果に基づいて、次年度からこれら3カ国の主要取引先工場約200工場から管理職候補として推薦された女性を対象に支援プログラムを提供する計画です。
ファーストリテイリングは、自社のサプライチェーンで働くすべての人々が、安心安全に生き生きと働ける環境を確保することを、最優先課題の一つと位置づけています。2015年と2016年には、それぞれバングラデシュとインドネシアのファーストリテイリング取引先縫製工場で働く人々を支援するプロジェクト「Factory Worker Empowerment Project」を展開。バングラデシュの女性用伝統衣装「サロワカミューズ」と、インドネシアの伝統柄「バティック」にデザインの着想を得たユニクロの特別商品を販売し、その収益の一部で、2カ国の取引先縫製工場で働く人々向けに基礎教育とライフスキル習得のためのプログラムを提供してきました。一方、世界各国でジェンダー平等と女性・女児のエンパワーメント推進のための事業を展開するUN Womenは、バングラデシュと中国で縫製業従事者を対象としたトレーニングを過去に実施しています。
このたびの共同プロジェクトでは、工場で働く女性のキャリア形成を支援することで、長期的には女性たちが生活する工場周辺のコミュニティの活性化を促進し、サプライチェーン全体の持続可能性を高めることを目指します。
(*1) International Labor Organization “The future of work in textiles, clothing, leather and footwear”
[画像: https://prtimes.jp/i/46309/1/resize/d46309-1-463799-0.jpg ]
株式会社ファーストリテイリング 代表取締役会長兼社長 柳井 正とUN Women事務局長 プムズィレ・ムランボ=ヌクカ
UN Womenについて
UN Women(United Nations Entity for Gender Equality and the Empowerment of Women:国連女性機関)は、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントのための機関です。2010年7月の国連総会決議により、世界全域で女性と女児のニーズに応じた変化をさらに加速させるために、関連する4つの国連機関を統合して創設されました。
UN Womenは、国連加盟国がジェンダー平等の達成をめざし、国際基準を策定する支援をします。また、こうした基準を履行し、世界中の女性と女児が真に恩恵を受けるための法律、政策、プログラム、サービスなどの企画立案を政府や市民社会と協力して行います。持続可能な開発目標(SDGs)のビジョンを女性と女児にとって現実のものとするために世界全域で活動し、以下の5つの活動領域に優先的な取り組みを行って、あらゆる分野における女性の平等な参画を支援します。
●女性のリーダーシップの向上と参画の増加
●女性に対する暴力の撤廃
●平和と安全保障のあらゆる局面における女性の関与
●女性の経済的エンパワーメントの推進
●国家の開発計画と予算におけるジェンダー平等の反映
株式会社ファーストリテイリングとUN Women(国連女性機関)は本日、アパレル産業における女性の地位向上に貢献することを目的としたグローバルパートナーシップを締結したことを発表しました。ジェンダー平等と女性のエンパワーメント推進に特化した国連機関であるUN Womenとのグローバルパートナーシップ締結は、アジアのアパレル企業として初となります。
このグローバルパートナーシップの下、ファーストリテイリングは2019年から2年間で160万米ドル(約1億7,000万円)を拠出する意思を表明し、UN Womenとの共同プロジェクトを発足。ファーストリテイリングの主要生産拠点であるアジアの取引先縫製工場で働く女性を対象に、キャリア形成を支援する独自のプログラムを開発、展開します。また、ファーストリテイリンググループ内でも、女性の一層の活躍とダイバーシティ推進を目指し、UN Womenと共同で管理職を対象としたトレーニングプログラムを実施。多様な価値観を持つ従業員が安心安全な環境で能力を発揮できる企業風土の醸成を推進します。
【株式会社ファーストリテイリング 代表取締役会長兼社長 柳井 正のコメント】
私たちのビジネスの主要な担い手である女性一人ひとりが、能力を十分に発揮し、生き生きと働けることは、サプライチェーン全体の持続的な成長と、お客様の期待に応える商品を提供し続ける上で欠かすことができません。UN Womenとの共同プロジェクトを通じて、ファーストリテイリンググループ内および私たちのビジネスに携わるすべての女性が、社会で広く活躍できる環境づくりに取り組んでいきます。
【UN Women事務局長 プムズィレ・ムランボ=ヌクカのコメント】
縫製業に従事する大多数は女性ですが、往々にして彼女たちは昇進機会がほとんどない低賃金の仕事にセグレゲート(分離)されています。ファーストリテイリンググループと新たに締結したこのグローバルパートナーシップは、その現実を変えるチャンスです。女性の経済的エンパワーメントに焦点を当て、縫製工場で働く女性に専門トレーニングや能力構築のアクセスを提供することによって、私たちは縫製産業における変革を促す重要な一歩をともに踏み出します。
アジア縫製産業の女性を取り巻く環境
アジアを中心とした縫製産業では、働く人々の8割を女性が占める(*1)一方、女性がスーパーバイザーやマネージャーなどの指導的立場に就くケースは極端に少なく、男女間の職種格差や賃金格差、採用差別などにより、女性がやりがいを持って持続的にキャリアを形成していくことが難しい現状があります。一方で、産業構造の変化により、縫製工場でも機械化や自動化が進む中、こうした変化に対応できる新たなスキルを持った人材へのニーズが高まっています。
共同プロジェクトの枠組み
ファーストリテイリングとUN Womenの共同プロジェクトでは、こうした縫製産業の女性のキャリア形成に注力し、以下の3つの領域で支援プログラムを展開していきます。
1.女性管理職の育成: 生産ラインを監督するスーパーバイザーなど女性管理職層の育成により、次世代も含め縫製産業で持続的に女性が活躍できる環境を創出。
2.新たなスキル習得機会の提供: 機械操作など時代に即したスキルの習得機会を提供し、女性のキャリア選択の幅を広げ、持続的なキャリア構築を支援。
3.ジェンダー意識の改革: 女性だけでなく、雇用者である工場経営陣や男性管理職層の意識改革により、女性の活躍を後押しする風土を醸成。
初年度は、バングラデシュ、中国、ベトナムの3カ国の取引先縫製工場を対象に、地域ごとに固有の課題を特定するアセスメントを実施。その結果に基づいて、次年度からこれら3カ国の主要取引先工場約200工場から管理職候補として推薦された女性を対象に支援プログラムを提供する計画です。
ファーストリテイリングは、自社のサプライチェーンで働くすべての人々が、安心安全に生き生きと働ける環境を確保することを、最優先課題の一つと位置づけています。2015年と2016年には、それぞれバングラデシュとインドネシアのファーストリテイリング取引先縫製工場で働く人々を支援するプロジェクト「Factory Worker Empowerment Project」を展開。バングラデシュの女性用伝統衣装「サロワカミューズ」と、インドネシアの伝統柄「バティック」にデザインの着想を得たユニクロの特別商品を販売し、その収益の一部で、2カ国の取引先縫製工場で働く人々向けに基礎教育とライフスキル習得のためのプログラムを提供してきました。一方、世界各国でジェンダー平等と女性・女児のエンパワーメント推進のための事業を展開するUN Womenは、バングラデシュと中国で縫製業従事者を対象としたトレーニングを過去に実施しています。
このたびの共同プロジェクトでは、工場で働く女性のキャリア形成を支援することで、長期的には女性たちが生活する工場周辺のコミュニティの活性化を促進し、サプライチェーン全体の持続可能性を高めることを目指します。
(*1) International Labor Organization “The future of work in textiles, clothing, leather and footwear”
[画像: https://prtimes.jp/i/46309/1/resize/d46309-1-463799-0.jpg ]
株式会社ファーストリテイリング 代表取締役会長兼社長 柳井 正とUN Women事務局長 プムズィレ・ムランボ=ヌクカ
UN Womenについて
UN Women(United Nations Entity for Gender Equality and the Empowerment of Women:国連女性機関)は、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントのための機関です。2010年7月の国連総会決議により、世界全域で女性と女児のニーズに応じた変化をさらに加速させるために、関連する4つの国連機関を統合して創設されました。
UN Womenは、国連加盟国がジェンダー平等の達成をめざし、国際基準を策定する支援をします。また、こうした基準を履行し、世界中の女性と女児が真に恩恵を受けるための法律、政策、プログラム、サービスなどの企画立案を政府や市民社会と協力して行います。持続可能な開発目標(SDGs)のビジョンを女性と女児にとって現実のものとするために世界全域で活動し、以下の5つの活動領域に優先的な取り組みを行って、あらゆる分野における女性の平等な参画を支援します。
●女性のリーダーシップの向上と参画の増加
●女性に対する暴力の撤廃
●平和と安全保障のあらゆる局面における女性の関与
●女性の経済的エンパワーメントの推進
●国家の開発計画と予算におけるジェンダー平等の反映