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がんヘルスケア基金募集開始のお知らせ

「がん患者のQOL向上を目指した、がんヘルスケア基金〜婦人科がん患者さんの不安を減らしQOLを良くする社会を目指す〜」の募集開始

京都大学婦人科学産科学では、婦人科がん患者さんのQOL(生活の質)に関する研究を行い、QOLの把握と改善を目指
したアプリ開発を本格化しています。研究開発の促進のため、寄付金の募集を始めたことをお知らせします。




[画像1: https://prtimes.jp/i/87728/1/resize/d87728-1-2b364bc0f2aa5a1b0096-2.png ]

国立大学法人京都大学大学院医学研究科 婦人科学産科学教室(以下「京大婦人科産科」)は、「婦人科がん患者に対するモバイルアプリケーション等を用いたデータベースの構築とヘルスケア評価の探索的研究」に関して「がんヘスルケア基金」を立ち上げ、2021年10月22日から約4か月間の募集を行うことをお知らせいたします。

がん患者さんのQOLを改善し、元気になることで社会復帰を目指すための費用として、研究に関する人件費や解析費、またアプリ等の開発に向けた資金調達を目指します。

ご賛同いただける方は、ぜひご協力ください。
https://academia.securite.jp/donation/detail?c_id=13


【研究の背景】
京都大学婦人科学産科学では、婦人科がん患者さんのQOLに関する研究を行い、QOLの把握と改善を目指したアプリ開発を行っています。
https://obgy.kuhp.kyoto-u.ac.jp/labo/st_g018.html
婦人科がん患者さんの診療を行う中で、がんに対する不安があるにもかかわらず家族に対しては気丈に振舞われる方や、がん治療と仕事、家事などの日常生活の両立に苦しんでいる方が多いことに気が付いたことから、この研究が始まりました。

がん患者さんは、がんと診断された時から、様々な不安を感じる方が多くいます。また、長く大変ながん治療を受けることで、不安だけではなく副作用などで身体面でも生活の質(QOL)を落とる方も多くいます。そのような心身ともに大変なストレスの中で多くの患者さんはがん治療を受けていますが、不安なときに相談する医療窓口はなく、自己管理が正しいかもわからないのが現状です。
[画像2: https://prtimes.jp/i/87728/1/resize/d87728-1-8ec42f19d4ca50d7ea5c-3.png ]


この事業では、がん患者さんの日常生活やQOLを、ヘルスケアアプリを用いて患者さん自身が自己管理を行いつつ、医療者が把握することができる社会を作りたいと考えています。そのためにはアプリを用いて患者の生活情報をデータ(ライフログ)として管理するシステムが必要です。また、ライフログと病気との関係を調べます。がん患者さんのQOLを改善し、元気になることで社会復帰を目指すものです。


【研究について】

[画像3: https://prtimes.jp/i/87728/1/resize/d87728-1-2481f372e4183eacc676-4.png ]

京大医学研究科の万代昌紀教授、山口建講師を中心とした研究チームで実施される本研究は、京都大学医学部附属病院、近畿大学病院、岩手医科大学附属病院などの共同研究期間で診断、治療、経過観察を行う18歳以上の婦人科がん患者を研究対象者とします。本研究への参加にあたり説明を受けた後、理解の上、文書同意が得られた方を対象に行われます。

研究の目的として以下の4つがあります。
・日常生活のデータ(ライフログ)、患者さんのQOLに関する調査結果(患者報告アウトカム)、生体材料(血液や組織等)、診療情報を包括的にデータべース化する
・ データベース化されたライフログを用いて、治療成績やQOL に影響を与えるパラメータを探索する
・ 治療成績やQOL に関わるライフログと分子生物学的な関係を明らかにする
・ ライフログを用いてQOL を管理するアプリケーションを開発する


[画像4: https://prtimes.jp/i/87728/1/resize/d87728-1-896fb23608012074ec49-5.png ]

京都大学大学院医学研究科(婦人科学産科学、ビッグデータ医科学、医療情報学、医療疫学、臨床腫瘍薬理学・緩和医療学)、株式会社DUMSCO、ライフログテクノロジー株式会社、PST株式会社との共同研究で行われます

京都大学大学院医学研究科 婦人科学産科学教室について
1899年に京都帝国大学医科大学が開設され、婦人科学・産科学教室(当教室)が創設、2019年で120周年を迎えました。現在の第10代教授である万代昌紀教授にいたるまで、当教室は婦人科がんと深くかかわってきた歴史があります。特に子宮頸癌は第2代高山尚平教授が発表した高山術式は子宮頸癌に対する広汎子宮全摘術の基礎となり、第3代岡林秀一教授が改良した岡林術式は現在の子宮頸癌手術の標準術式となっています。第4代の三林隆吉教授は超広汎子宮全摘術を考案しました。第8代の藤井信吾教授は子宮頸癌に対して出血量の少ない膀胱神経温存術式を考案し、現教授の万代昌紀教授は本邦で先駆けて鏡視下広汎子宮全摘術を行っています。また、子宮頸癌以外にも免疫療法の基礎研究から卵巣癌に対する抗PD1抗体の医師主導治験、がんゲノム解析、婦人科がんの発生や抗がん剤耐性の解明など、時代のニーズとともに将来の展望を心掛けた研究をしています。
[画像5: https://prtimes.jp/i/87728/1/resize/d87728-1-251028609f234585507e-0.jpg ]



[画像6: https://prtimes.jp/i/87728/1/resize/d87728-1-e714f8d4e73554802ed6-1.png ]


【本件に関するお問い合わせ先】
京都大学大学院医学研究科 婦人科学産科学教室
山口 建、東山 希実
E-mail: kyotoqol@gmail.com
〒606-8507 京都市左京区聖護院川原町54
Tel: 075-751-3269
Fax: 075-761-3967
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