医療法人やまびこ会は人工透析患者の新型コロナウイルス感染を防ぎやすい「在宅透析」と「個室透析」をさらに強化します
[22/01/31]
提供元:PRTIMES
提供元:PRTIMES
人工透析患者の新型コロナウイルス感染症での死亡率は14.5%
オミクロン株は比較的軽傷であることが多いと言われています。ですが、人工透析患者の方々にとって、新型コロナウイルス感染症は重症化リスクの高いものとなっています。私ども、医療法人やまびこ会(所在地・大阪府大阪市、理事長・茂原治)では、コロナ禍以前から、ご自宅で患者自身で治療を行える「在宅血液透析」や、クリニックでも「個室透析」を推進してきました。この二つの透析方法は結果として、他の患者との接触機会を減らし、感染リスクを大幅に抑えることができます。私たちは在宅透析患者の支援システムを今年から新たに導入するなど、この取り組みをさらに強化していきます。
[画像: https://prtimes.jp/i/93898/1/resize/d93898-1-81084c4ee65e6182a68d-0.jpg ]
背景
日本透析医会と日本透析医学会、日本腎臓学会の3団体が設置した「新型コロナウイルス感染対策合同委員会」によると、新型コロナウイルス感染症が判明した透析患者は2,683人。そのうち、426人が感染後に亡くなっていました。死亡率は14.5%となっています(2022年1月27日時点)。一方、厚生労働省の集計では、新型コロナウイルス感染者数は約234万人で、死亡者数は、18,591人(2022年1月26日時点)。死亡率は約0.8%で、透析患者の15.8%は突出していることがわかります。
現在、オミクロン株による新型コロナウイルス感染症のが爆発的なに感染が拡大が懸念されていますしています。こうした状況にあって、透析患者は仮に感染したとしても、人工透析を続ける必要があります。そのため、人工透析患者が感染した場合は、新型コロナウイルス感染症の治療ができ、かつ人工透析も可能な病院に入院する必要があります。こうした病床は決して多くないため、透析患者用の病床はより逼迫しやすく、重症化リスクの高い透析患者も自宅療法を余儀なくなれているケースが出てきています増えてきています。
実際、大阪府からも吉村知事の名で2022年1月24日付で「人工透析取扱医療機関」宛に「かかりつけの人工透析患者が陽性となった際も、当該患者が軽症である場合、原則、貴機関において透析治療を継続」するよう、要請文が来ている状況です。当院でも、入院できなかった感染者の透析治療を院内で継続しています。
人工透析は数十床が並ぶ大きな部屋で、週に3回程度、ベッドに4時間以上横になって治療を行う頻回かつ集団での治療が一般的です。このため、感染機会も多く、クラスターが発生しやすい環境とも言えます。さらに感染して自宅療養となっても、人工透析への通院を続ける必要があり、完全な自宅療養は不可能です。加えて、高齢者などは自分で通院することが難しく、医療機関などの送迎を使用しているケースも多いため、他人との接触を避けながらの通院は困難を極めます。他の透析患者と接触しないようにするために、感染者のためだけの治療時間枠を設けるか、新たに個室環境を整えるなどの医療機関側の運営面での困難さも生じてきます。
私たちの取り組み
私たちのクリニックでは、コロナ禍以前から、ご自宅で患者自らが治療を行える「在宅血液透析」や、クリニックでも「個室透析」を推進してきました。この二つの透析方法は結果として、他の患者との接触機会を減らし、感染リスクを大幅に抑えることができます。
私たちがコロナ禍以前からこの「在宅血液透析」や「個室透析」を推進してきた理由は、透析患者それぞれの生活スタイルに合わせつつ、十分な治療時間を確保でき、透析患者の状態が明らかに良くなるためです。
「在宅血液透析」は、自宅で患者自身が行う治療のため、クリニックの運営時間などに左右されることなく、患者自身の生活サイクルに合わせて、いつでも治療を行うことができます。結果として、治療時間を十分に確保することができ、状態が良くなっていくのです。
「個室透析」は、プライバシーを守ることと、「オーバーナイト透析」を行うことを主たる目的として整備しています。「オーバーナイト透析」とは、夜の寝ている間に治療を行うことをいいます。5時間を超える長時間の透析時間を確保できれば、治療が充足し、予後が改善しますが、日中に長時間を治療に充ててしまうことで、透析患者の生活は大きな制限を受けることになります。そこで、寝ている時間を活用すれば、治療のためだけに制限されてしまう時間が無くなります。この治療方法を利用すれば、昼間は普通に仕事を続けるということも可能になります。しかし、寝ている長時間を大部屋で、集団で過ごすことになると、周囲の環境が気になり、熟睡しにくい環境にもなるため、「オーバーナイト透析」をより快適に過ごすためには個室環境が最善となります。
しかし、この「在宅血液透析」も「オーバーナイト透析」も残念ながら、十分に普及しているとは言い難い状況にあります。それは、この治療方法を行うための環境整備がクリニックの新たな負担(マンパワーへの負担、新たな設備投資などの経済的な負担)となり、またその負担を補うだけの十分な保険点数(診療報酬)がつきにくいという、制度上のハードルがあるためです。しかし私たちは、これらの治療方法が透析患者の予後を大きく改善できる点から、積極的に取り組んできました。
コロナ禍で重症化リスクが高いながらも自宅療養も余儀なくされるなか、透析患者においては特に接触機会を減らし、感染しないことが重要になっています。接触機会を大幅に減らすことができる「在宅血液透析」や「個室透析」のメリットが増大していると実感しています。私たちはこうした「在宅血液透析」や「個室透析」の取り組みをさらに強化していきます。
医療法人やまびこ会の概要
https://yamabico-group.org/
堀江やまびこ診療所(理事長 茂原治)
大阪市西区南堀江3丁目9-11 堀江家具新館ビル1F・2F
tel 06-6532-0303
腎・循環器もはらクリニック
大阪府泉南市信達大苗代1123番地の22
tel 072-480-5501
福岡東ほばしらクリニック
福岡県福岡市東区名島1丁目28番22号
tel 092-672-1201
オミクロン株は比較的軽傷であることが多いと言われています。ですが、人工透析患者の方々にとって、新型コロナウイルス感染症は重症化リスクの高いものとなっています。私ども、医療法人やまびこ会(所在地・大阪府大阪市、理事長・茂原治)では、コロナ禍以前から、ご自宅で患者自身で治療を行える「在宅血液透析」や、クリニックでも「個室透析」を推進してきました。この二つの透析方法は結果として、他の患者との接触機会を減らし、感染リスクを大幅に抑えることができます。私たちは在宅透析患者の支援システムを今年から新たに導入するなど、この取り組みをさらに強化していきます。
[画像: https://prtimes.jp/i/93898/1/resize/d93898-1-81084c4ee65e6182a68d-0.jpg ]
背景
日本透析医会と日本透析医学会、日本腎臓学会の3団体が設置した「新型コロナウイルス感染対策合同委員会」によると、新型コロナウイルス感染症が判明した透析患者は2,683人。そのうち、426人が感染後に亡くなっていました。死亡率は14.5%となっています(2022年1月27日時点)。一方、厚生労働省の集計では、新型コロナウイルス感染者数は約234万人で、死亡者数は、18,591人(2022年1月26日時点)。死亡率は約0.8%で、透析患者の15.8%は突出していることがわかります。
現在、オミクロン株による新型コロナウイルス感染症のが爆発的なに感染が拡大が懸念されていますしています。こうした状況にあって、透析患者は仮に感染したとしても、人工透析を続ける必要があります。そのため、人工透析患者が感染した場合は、新型コロナウイルス感染症の治療ができ、かつ人工透析も可能な病院に入院する必要があります。こうした病床は決して多くないため、透析患者用の病床はより逼迫しやすく、重症化リスクの高い透析患者も自宅療法を余儀なくなれているケースが出てきています増えてきています。
実際、大阪府からも吉村知事の名で2022年1月24日付で「人工透析取扱医療機関」宛に「かかりつけの人工透析患者が陽性となった際も、当該患者が軽症である場合、原則、貴機関において透析治療を継続」するよう、要請文が来ている状況です。当院でも、入院できなかった感染者の透析治療を院内で継続しています。
人工透析は数十床が並ぶ大きな部屋で、週に3回程度、ベッドに4時間以上横になって治療を行う頻回かつ集団での治療が一般的です。このため、感染機会も多く、クラスターが発生しやすい環境とも言えます。さらに感染して自宅療養となっても、人工透析への通院を続ける必要があり、完全な自宅療養は不可能です。加えて、高齢者などは自分で通院することが難しく、医療機関などの送迎を使用しているケースも多いため、他人との接触を避けながらの通院は困難を極めます。他の透析患者と接触しないようにするために、感染者のためだけの治療時間枠を設けるか、新たに個室環境を整えるなどの医療機関側の運営面での困難さも生じてきます。
私たちの取り組み
私たちのクリニックでは、コロナ禍以前から、ご自宅で患者自らが治療を行える「在宅血液透析」や、クリニックでも「個室透析」を推進してきました。この二つの透析方法は結果として、他の患者との接触機会を減らし、感染リスクを大幅に抑えることができます。
私たちがコロナ禍以前からこの「在宅血液透析」や「個室透析」を推進してきた理由は、透析患者それぞれの生活スタイルに合わせつつ、十分な治療時間を確保でき、透析患者の状態が明らかに良くなるためです。
「在宅血液透析」は、自宅で患者自身が行う治療のため、クリニックの運営時間などに左右されることなく、患者自身の生活サイクルに合わせて、いつでも治療を行うことができます。結果として、治療時間を十分に確保することができ、状態が良くなっていくのです。
「個室透析」は、プライバシーを守ることと、「オーバーナイト透析」を行うことを主たる目的として整備しています。「オーバーナイト透析」とは、夜の寝ている間に治療を行うことをいいます。5時間を超える長時間の透析時間を確保できれば、治療が充足し、予後が改善しますが、日中に長時間を治療に充ててしまうことで、透析患者の生活は大きな制限を受けることになります。そこで、寝ている時間を活用すれば、治療のためだけに制限されてしまう時間が無くなります。この治療方法を利用すれば、昼間は普通に仕事を続けるということも可能になります。しかし、寝ている長時間を大部屋で、集団で過ごすことになると、周囲の環境が気になり、熟睡しにくい環境にもなるため、「オーバーナイト透析」をより快適に過ごすためには個室環境が最善となります。
しかし、この「在宅血液透析」も「オーバーナイト透析」も残念ながら、十分に普及しているとは言い難い状況にあります。それは、この治療方法を行うための環境整備がクリニックの新たな負担(マンパワーへの負担、新たな設備投資などの経済的な負担)となり、またその負担を補うだけの十分な保険点数(診療報酬)がつきにくいという、制度上のハードルがあるためです。しかし私たちは、これらの治療方法が透析患者の予後を大きく改善できる点から、積極的に取り組んできました。
コロナ禍で重症化リスクが高いながらも自宅療養も余儀なくされるなか、透析患者においては特に接触機会を減らし、感染しないことが重要になっています。接触機会を大幅に減らすことができる「在宅血液透析」や「個室透析」のメリットが増大していると実感しています。私たちはこうした「在宅血液透析」や「個室透析」の取り組みをさらに強化していきます。
医療法人やまびこ会の概要
https://yamabico-group.org/
堀江やまびこ診療所(理事長 茂原治)
大阪市西区南堀江3丁目9-11 堀江家具新館ビル1F・2F
tel 06-6532-0303
腎・循環器もはらクリニック
大阪府泉南市信達大苗代1123番地の22
tel 072-480-5501
福岡東ほばしらクリニック
福岡県福岡市東区名島1丁目28番22号
tel 092-672-1201