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「西陣織」「大島紬」「博多織」などの老舗も流通のDX化に参加  日本初 着物・工芸の流通プラットフォームで活性化

滞留在庫の換金とデジタル化する市場にフィットした商取引の促進

伝統工芸のDX化に取り組む、空の目テクノロジーズ株式会社(本社:東京都港区、代表 取締役:徳永健一)は、日本初の着物・工芸の流通プラットフォーム「ITOGUCHI(糸口)」 をプレオープンしました。グランド・オープンは7月1日を予定しています。




「ITOGUCHI」は、メーカー、問屋、小売店がブランド・バイヤーとしてオンラインで24時間365日、売買したり、展示会を開催できるシステムです。 受発注から支払までの全ての業務がオンラインで完結するので業務効率の向上と古い商習慣で改善が進まなかった契約・支払などの改善が期待されます。

業界が抱える多量の在庫を換金し、新しい商品開発と生産に投資することで業界の活性化を狙います。 着物業界はコロナ禍のイベント自粛などで打撃を受け、立て直しが急務となっており、この機会にデジタルの力で旧態依然とした業界の流通改革を目指します。

 既に、「西陣織」「大島紬」「博多織」の老舗も参加を表明しており、さらに多くの参加を呼びかけています。

[画像1: https://prtimes.jp/i/102232/1/resize/d102232-1-a97e149d045319b2e610-1.png ]

                    https://itoguchi.ai/

■開設の経緯
 当社の親会社である空の目株式会社の岡野博一は、23年前に、廃業が決まっていた1897年創業(創業781年)の博多織の織元を継ぎ、株式会社岡野(OKANO、本社・福岡県那珂川市)として着物の制作・販売を手がけてきました。
 父が博多織の職人だったこともあり、「良いものを作って、伝統文化を未来へ、世界へつなぎたい」との一念からでした。
 そこで痛感したのは、着物業界の「流通形態の古さ」です。たとえば、問屋は在庫を積極的に持たず、メーカーから委託で商品を借りて小売店に貸す方式が主流です。
 メーカーは小売店で商品が売れるまで代金を手にすることができないため、新しい発想で消費者ニーズを取り込んだ商品の開発に挑戦することが難しい状況でした。
 着物の流通在庫は3兆〜4兆円とされており、換金を促進するためにも「デジタルの力で流通形態を改革したい」との思いを抱いてきました。

■システムの内容と特徴
 「ITOGUCHI」によって、反物や帯、下駄など着物にかかわる商品を対象にしたオンライン取引の仕組みを整えました。365日24時間、1点からの受注と発注が可能になります。利用は登録制(無料)で、メーカーや工房・作家、問屋、小売店などの参加を想定しています。

 売り手が商品の希望価格やセールスポイント、画像のデータを送信すれば、当社が「ITOGUCHI」にアップします。販売方法は「買い取り」のほか、「取り寄せ」(1〜3日間の貸し出し)、「催事用の委託」(3〜10日間の貸し出し)の3種類で、取り寄せと催事委託は売れた時だけ決済します。3種類の販売方法ごとに異なる価格設定が可能です。専用のチャットで商談もできます。

 メーカーや工房、問屋の名前を冠した「ブランド・オンライン店」とともに、在庫を処分したいメーカーなどを念頭に、匿名で販売できる「適材適所市」を設けたのが大きな特徴です。その場合は商品を「ITOGUCHI」に預けていただければ、登録から精算まで、すべて当社が代行します。

 メーカーや問屋は定期的に対面形式の展示販売会を開く慣習がありますが、オンライン店を出せば常時展示会を開催しているのと同じ効果があり、集客や運営の手間とコストを削減できます。小売店が対面形式で開いてきた展示販売会も、商品を委託で借りて並べる必要はなくなり、ウェブ上で編集した登録商品の画像をカタログとして顧客に見てもらい、気に入ったものがあれば取り寄せて販売できるので、効率化が図れます。

 帯留や和装バッグなどの小物をテーマに店頭で開いてきたフェアも、オンラインで対応できます。作家に登場してもらったり、「ITOGUCHI」に登録された商品を組み合わせた企画の提案を募ったりして、集客力を高めます。着物のインフルエンサーを「ITOGUCHI」に登録したメーカーとつなぎ、オリジナル限定商品を制作して出品することも計画しています。

■当面の目標と今後の展開
 「ITOGUCHI」のシステムを紹介する説明会を全国各地とオンラインで開き(スケジュール確認https://itoguchi-seminar.studio.site/)、作家、メーカー、問屋、小売店に登録を呼びかけていきます。
 パソコン操作に不慣れな方のために機器の扱い方をレクチャーするなど、きめ細かく対応します。
 年内に、ブランド100件、バイヤー200件の登録が目標です。初年度は「ITOGUCHI」を通じて約1万9000 点、計約3億7500万円の取引を見込んでいます。「ITOGUCHI」で売買が成立すれば、決済額の22%(税込・決済手数料込)を当社が受け取る仕組みです。 価格が分かりづらい、二重価格問題などで消費者との溝が深まりつつある業界に相場形成を行うことで、信頼回復を行い、着物市場の拡大にも貢献します。

 着物ファン向けのイベント開催、オンラインでの情報提供、着物の下取りを大規模で行い、クーポン発行により小売店への新規来店誘導を行い、新規需要開拓も予定しています。中長期的には、 陶磁器や木工など工芸品全般に対象を広げるとともに、世界への流通開発、素材を生かした商品開発にも取り組みたいと考えています。
[画像2: https://prtimes.jp/i/102232/1/resize/d102232-1-8c42b8f139c115ba708c-0.png ]


【会社概要】
■会社名:空の目テクノロジーズ株式会社
■代表取締役:徳永健一
■住 所:東京都港区六本木4丁目5番3号
     TEL:03-4577-8376
■設 立:2020年8月
■資本金:1,500万円
■事業内容:工芸品プラットフォーム糸口運営・工芸品コンサルティング

【本件に関するお問い合せ先】
空の目テクノノロジーズ株式会社/岡野
e-mail:info@itoguchi.ai
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