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【イベントレポート】「意外と知らない? 植物油 〜その素晴らしき世界〜」展 開催 2023年2月20日(月)〜24日(金)@農林水産省「消費者の部屋」

植物油のメリット、種類や特徴、さらに原材料が高騰する中での取り組みを解説。また、京都離宮八幡宮所蔵 日本初の搾油機を展示・実演も実施。生活と健康に不可欠のものとなっている植物油について楽しく学ぶ。

 一般社団法人 日本植物油協会(所在地:東京都中央区 代表理事:新妻 一彦)は、植物油の展示会「意外と知らない? 植物油 〜その素晴らしき世界〜」展を、2023年2月20日(月)から24日(金)に、農林水産省北別館 1階「消費者の部屋」で開催しました。




[画像1: https://prtimes.jp/i/116978/1/resize/d116978-1-2df7cd4b53f54e633a25-0.jpg ]

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 「意外と知らない? 植物油 〜その素晴らしき世界〜」展は、生活と健康に不可欠のものとなっている植物油について、植物油の5つのメリットや、「炒める」、「揚げる」、「あえる」などの場面に応じたさまざまな種類の植物油の特徴とその使い方や効果、原材料の世界的な価格高騰のあおりを受けている中での各会員メーカーや当協会としての対応や対策について、多くの方々に知っていただくために開催しました。

 展示会では、パネルによる植物油に関するさまざまな情報の解説、各種植物油の原料の展示、植物油紹介動画の放映、各社の商品の展示などを実施しました。また、平安時代に京都の大山崎離宮八幡宮で作られ、灯明油が大量に作られるきっかけとなった日本初の搾油機の展示・実演のほか、価格高騰とその背景など植物油の最近の動向をまとめた冊子「-植物油の最近の動向- 価格高騰の現状とその背景について」と、植物油のメリットや使い方の解説、レシピを紹介した冊子「PichiPichi」の配布や、植物油についてより知っていただけるクイズも実施しました。

 来場者からは「植物油に対する興味を深めることができた」「健康の維持に重要であると改めて思いました」といった感想が聞かれるなど、植物油の世界を楽しく学んでいただける展示会となりました。


開催概要

開催日時:2023年2月20日(月)12:00〜2月24日(金)12:00 まで
開催場所:農林水産省北別館 1階「消費者の部屋」(東京都千代田区霞が関1-2-1)
主催:日本植物油協会
イベント内容:
 (1)パネルでの植物油に関する情報の掲載
 (2)各種植物油の原料サンプル、模型の展示
 (3)植物油紹介動画の放映
 (4)植物油関連の商品紹介
 (5)京都離宮八幡宮所蔵の搾油機「長木」の展示及び実演
 (6)冊子「PichiPichi」等の配布
 (7)記入者に会員会社商品のプレゼントを行うアンケート(クイズ付き) 



イベント詳細

■パネルでの植物油に関する情報の掲示、植物油紹介動画の放映
 パネルや動画では、植物油のメリット、さまざまな種類やそれぞれの特徴、原材料が高騰する中での各社や当協会の取り組みについて解説しました。

【パネル展示】健康と美しさを支える5つのメリット
 ピュアでヘルシーな植物油は、料理に使うことで、その栄養パワーがさらにアップします。本コーナーでは、食生活における植物油の5つのメリットを紹介しました。
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1. コレステロールを抑える
植物油に含まれるリノール酸とリノレン酸の2つの不飽和脂肪酸には、体内のコレステロールを下げる働きがあります。また、特にオリーブ油やひまわり油、べに花油に豊富なオレイン酸は、悪玉コレステロールだけを下げるという優れたヘルシーパワーを持っています。

2. カロテンなどの脂溶性ビタミンの吸収率をアップ
脂溶性のビタミンであるβ-カロテンは、植物油と一緒にとると吸収がよくなり、栄養効果もアップします。たとえば緑黄色野菜を植物油で調理すると、油を使わない場合に比べて、β-カロテンの吸収率がよくなります。またビタミンDとEも脂溶性なので、植物油と一緒に効率よくとるのが賢い方法です。

3. 薄味でもおいしく料理ができる
植物油で揚げると、香ばしさやサクッ、パリッとした食感が楽しめ、同時に野菜のあくや魚の臭みが水分とともに抜けて食材自体のおいしさもアップ。塩分が少なくても十分においしくいただけます。炒めれば、油と火の力が素材のうま味をぎゅっと閉じ込め、逃がしません。植物油は減塩料理の頼もしい味方です。

4. ビタミンCが壊れにくい
抗酸化作用があるビタミンCは、水溶性のため加熱や調理で失われやすいのですが、植物油で、これをかなりカバーできます。油なら、水を使わない高温での短時間調理が可能で、損失も少なくてすみます。キャベツを油で炒めると、同じ時間ゆでるのと比べてビタミンCの損失は半分以下、というデータもあります。

5. 食物繊維をたっぷり摂取できる
日本人は、食物繊維豊富な野菜やいも、海藻などの摂取量が減少気味。これは、最近の日本人に増えている便秘の一因ともされています。そこで植物油の登場。野菜やいも、海藻類などは、油で調理するとおいしさがアップします。またかさが減ったり、なめらかに食べやすくなるので量をとることができ、野菜が苦手な人も抵抗なく食べられるようになります。

【パネル展示】賢くとりたい私たちに不可欠な食品
 美しく元気に暮らすため、毎日の食生活に上手に取り入れ、賢くつき合っていきたい植物油。本コーナーでは、その栄養面での特長を紹介しました。
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 植物油は、効率よくエネルギーをとりたいときにぴったりの食品です。たとえば、ご飯のエネルギー量は、茶碗1杯で約250kcalですが、植物油なら大さじ2杯強でこれをとることができます。また、人の成長や健康のために重要な役割を果たしている不飽和脂肪酸(リノール酸、リノレン酸、オレイン酸)や、抗酸化ビタミンの代表格であるビタミンEが豊富に含まれています。

 植物油やバターなど、調理に使われる油は「見える油」。一方、肉や魚など、食品そのものに含まれる油は「見えない油」といわれます。日本人が摂取している油脂の内訳は、植物油など「見える油」が約1/4、残りの約3/4は「見えない油」です。「油は太る」というイメージから、調理に使う「見える油」を敬遠する人もいますが、本当に気をつけなくてはならないのは「見えない油」なのです。

 大切なのは植物油を毎日の食事に上手に取り入れて、バランスよく脂肪酸を摂取することです。肉の脂肪には、飽和脂肪酸とコレステロールが多く含まれており、これらをとりすぎると動脈硬化を招く恐れがあります。一方、植物油の脂肪に含まれる不飽和脂肪酸には、血中コレステロールを減らす働きがあります。つまり両方をバランスよくとるとデメリットが解消され、互いの栄養価値もアップするのです。

【パネル展示】植物だけを原料にていねいな製品作り
 本コーナーでは、植物油がどのように製造されているのかを紹介しました。植物油の原料は、油分を含むさまざまな種子や果肉です。その自然の恵みを最大限に利用するために、大がかりな装置で、それぞれの種子や果肉から油分をていねいに、しかも効率よく取り出しています。パネルでは、原料から植物油ができるまでの工程を、「圧搾・抽出」「脱ガム・脱酸」「脱色」「脱臭」の4つステップでわかりやすく解説しています。
[画像5: https://prtimes.jp/i/116978/1/resize/d116978-1-83ad5b54f460bbc9445c-4.jpg ]


【パネル展示】植物油の種類と特徴
 本コーナーでは、代表的な植物油として、「なたね油(キャノーラ)」、「大豆油」、「コーン油(とうもろこし)」、「綿実油」、「べに花油(サフラワー)」、「ヤシ油(ココナッツ)」、「ごま油」、「こめ油」、「ひまわり油」、「オリーブ油」、「パーム油」、「亜麻仁油(リンシード)」「えごま油」の13種類をピックアップ。それぞれの植物油の特徴や使い方について紹介するとともに、原料サンプルも展示しました。
[画像6: https://prtimes.jp/i/116978/1/resize/d116978-1-472dd3eaf1993f564ae0-5.jpg ]


【パネル展示】植物油のこと もっと知りたいQ&A
 本コーナーでは、消費者が植物油に対して感じている「製品についての疑問」、「調理についての疑問」、「保存などについての疑問」、「ダイエットについての疑問」に、Q&A形式で回答しています。たとえば、「製品についての疑問」では、「ふだんいちばんよく使う『サラダ油』とは?」、「健康機能を強化した植物油とは?」といった疑問に答えています。


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【パネル展示】上手に使いこなす料理のコツ
 本コーナーでは、「あえる」、「炒める」、「揚げる」の調理方法別に、植物油を使う料理をおいしく手際よく仕上げるためのコツを紹介しました。また、揚げ物や炒め物の他にも、「肉のマリネ」や「アイス」、「ゆで湯」、「ハーブオイル」、「辛み油」、「ゆで麺」など、植物油の多種多彩な使い方も紹介しています。
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【植物油紹介動画コーナー】
 会場では、パネル展示と合わせて、植物油の紹介動画が放映されました。日本で使用されている植物油のほとんどは海外から原料を輸入し、国内で加工・製造されています。しかし、人口増加やバイオ燃料への利用による需要の増加、世界的な天候不順、作付地の制約などにより、世界中で油脂の取り合いによる価格高騰のあおりを受けています。そうした状況の中で、植物油がどうやって育ち、運ばれ、食卓に届いているのか、国内の各メーカーが安心かつ安全、安定的に提供するためにどういった努力をしているのか、大豆油を例に紹介しました。また、パネル展示の内容をピックアップし、「見える油」と「見えない油」についてや、植物油の栄養的メリット、植物油の製造工程などを、映像を通してわかりやすく説明しました。
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■京都離宮八幡宮所蔵の搾油機の展示・実演
 平安時代に京都の大山崎離宮八幡宮で作られ、灯明油が大量に作られるきっかけとなった日本初の搾油機の展示・実演も実施しました。
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 離宮八幡宮の社伝によると、神勅により同宮の神官が「長木」という搾油機を作ったのが発祥といわれています。長さ約6mの八角形の柱を3本組み合わせ、油を搾るための部品を挟み込み、縄で締め上げてえごま(荏胡麻)を押し潰して油を得ました。この道具を発明したことで、それまで少量しか得られなかった油を大量に搾ることが可能となり、朝廷から「油司(あぶらつかさ)」を拝命し、また、油座、灯明油製造の長として知られるようになりました。

 会場には、古くから伝わる絵図を元に、2分の1サイズで復元した油搾機「長木」が展示され、大山崎えごまクラブのメンバーによる実演が行われました。まず、あらかじめ下ごしらえをした、えごまの実が入った袋を、搾油機の臼の中に入れます。柱を縄で縛り、木のレバーを倒すと、えごまの実が押しつぶされ、ポトポトと黄金色のえごま油が流れ落ちてきました。そして、搾りたてのえごま油を使って灯心に火を灯す、灯明のデモンストレーションも披露されました。また、この実演に合わせて、室町時代の油売り商人を再現したパフォーマーも登場し、会場を盛り上げました。
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■冊子の配布やクイズも実施
 来場者には価格高騰とその背景など植物油の最近の動向をまとめた冊子「-植物油の最近の動向- 価格高騰の現状とその背景について」や、植物油のメリットや使い方の解説、レシピを紹介した冊子「PichiPichi」が配布され、クイズにも参加いただきました。
[画像12: https://prtimes.jp/i/116978/1/resize/d116978-1-30802631c790c6c20e14-11.jpg ]


 冊子「-植物油の最近の動向- 価格高騰の現状とその背景について」では、日本における植物油の用途とその必要性、植物油生産量とほとんどの原料を輸入している現状、近年高騰している価格の動向と「人口増加」「異常気象」「円安」「ウクライナ情勢による油脂原料の供給不安」などのさまざま原因などについて、詳しく解説しています。

 冊子「PichiPichi」では、健康と美しさを支える植物油の5つのメリット、植物油の種類・特徴の紹介、さまざまな質問に答えるQ&A、毎日を元気に健やかに過ごすための健康レシピの紹介などが掲載されています。

 来場者に出題されたクイズは、「植物油には、コレステロールを抑える成分が含まれている、これ本当?」、「一般的な食事では『見える油』と『見えない油』でどちらが多い?」、「日本で一番多く消費されている植物油はどれ?」、「大豆や菜種を搾って油を取出した後の搾りかすは捨てられてしまう?」など、会場のパネル展示や動画から答えを見つけていく内容になっていました。来場者は、クイズ用紙を片手に、楽しみながら植物油について学んでいる様子でした。

<日本植物油協会より>
 植物油は、健康維持に不可欠で重要なエネルギー源として、そして調理機能や風味・美味しさが評価され、私達の食生活に定着しております。世界的に近年人口増やバイオ燃料需要等による需要が増加する一方で、気象要因による原料不作や新型コロナやウクライナ情勢等による影響から需給がひっ迫してきております。その様な中、私達植物油メーカーは安心、安全な商品を安定してお届け出来る様に日々努力してまいります。


日本植物油協会について

 一般社団法人日本植物油協会は、日本で植物油の製造・加工を営む企業で構成している非営利の業界団体です。19の会員と事務局で構成しています、会員は日本で生産される植物油の95%以上を生産し、皆様への植物油の安定供給の責務を遂行しています。
 日本で植物油の生産・加工業を営む企業の集合体として、品質に優れ、健康増進に寄与する植物油を安定して供給する基本責務を果たすため、会員企業が透明性の高い競争と相互に協力し合える環境を作り上げていく、業界団体としての役割や、植物油に関する様々な情報の発信、セミナーの開催などを実施し、公益的な機能を遂行しています。

所在地:東京都中央区日本橋3-13-11 油脂工業会館6F
代表理事:新妻 一彦
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