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InterContinental Energy、GICとHy24からの戦略的投資により新たな成長フェーズに移行

1億1,500万米ドルのエクイティ投資を通じてInterContinental Energyが持つグリーン水素プロジェクトのポートフォリオ展開を加速し日本を含むアジアでの水素バリューチェーン開発をさらに強化

*本リリースは、シンガポール時間9月27日発表リリースの抄訳版です。
シンガポール発 - [2023年9月27日] - グリーン水素の大規模供給に取り組むInterContinental Energyは本日政府系投資機関であるシンガポール政府投資公社(以下GIC)からの追加投資、ならびに世界最大のクリーン水素専業投資企業であるHy24からの新規投資から構成された、総額1億1,500万米ドルのエクイティ投資により新たな成長フェーズを迎えたことを発表しました。この新しい資本注入を通じてInterContinental Energyのプロジェクトポートフォリオ展開がさらに加速し、またグリーン水素経済の規模を拡大し、グリーン燃料の大規模な市場展開の触媒になることを目指す同社のビジョンがさらに実現に近づきます。

InterContinental Energyは、オーストラリアと中東地域にある風力と太陽光資源に恵まれた他に例を見ない海岸部の砂漠を立地とし、コスト競争力に優れたグリーン燃料供給をそれぞれの国内と輸出市場に向けて行っています。最も先進的な取り組みであるこれらのプロジェクトは、いくつかのフェーズに分けて進められており、全体では100 GWに近い再生エネルギー供給を目標としています。International Energy Agency(注1)のデータが示す2030年から予想されている需要拡大に合わせ、最初のフェーズとして2030年末までに最大10 GWの供給を目指すことを発表しています。


グリーン水素は新たなエネルギー分野であり、その市場規模は2050年までに450〜600 MTPA(百万トン/年)に達する可能性があると予想されています。InterContinental Energy社のプロジェクトポートフォリオは世界最大のもののひとつであり、5 MTPAを超えるグリーン水素生産を通じて50 MTPAを超える二酸化炭素オフセットに貢献する見込みです。

2023年6月に日本の岸田文雄首相が述べた通り、オーストラリア、中東、およびその他のアジア諸国との協力を通じ国際的な水素サプライチェーン確立を加速したいという日本政府の意向に加え、今後10年間に官民合わせて150兆円(1.06兆米ドル)の「GX(グリーントランスフォーメーション)」投資を生み出すと期待される、脱炭素に向けた日本のGX計画の詳細が示されました(注2)。このGX計画を通じ、日本は水素供給を現在の200万トンから2040年までに6倍となる1,200万トンへ、また2050年までには2,000万トンへと拡大することを目指します。


この最新の資金調達によって、InterContinental Energy社とそのプロジェクトポートフォリオの成長に対する、既存投資家としてのGICの信頼がさらに強化されることとなります。Hy24の投資はClean Hydrogen Infrastructure Fundを通じて行われ、水素産業のバリューチェーン全体にわたる有数の業界内プレイヤーおよび金融企業から構成された豊かなエコシステムを実現するとともに、InterContinental Energyとステークホルダーに新たな機会を生み出します。


InterContinental EnergyのCEO兼取締役会会長であるアレックス・タンコック(Alex Tancock)は次のように述べています。


「InterContinental Energyは、2022年4月にGICが戦略的投資家となって以降、同社の継続的な関与を高く評価し、そのことがグリーン水素のビジョンを実現する能力の強化につながると考えています。新たに戦略的投資家となったHy24は水素に関して他に例を見ない業界特有の知見と金融分野のノウハウを持ち、またInterContinental Energy社とそのステークホルダーに新たな機会を生み出すような、バリューチェーン全体にわたる主要企業のネットワークを有しています。今後これら両社の国際的な水素サプライチェーンの一部として日本でのパートナーシップ構築を進め、日本の目標達成を支援できることに期待しています。」


Hy24のCEOであるピエール=エティエンヌ・フランク(Pierre-Etienne Franc)はこれに次のように付け加えました。


「Hy24は水素産業をリードする企業や起業家への投資を通じ、この産業が大規模な発展を遂げる触媒となることを目指して設立されました。InterContinental Energyは長期的にこのビジョンを実現してまいります。また大規模かつ競争力ある再生エネルギーのための最も先進的な実行プランの数々を有してもいます。これらのプランは地域の産業や、日本をはじめとする野心的な脱炭素目標を持つ国へのグリーン水素供給を目的として構築されています。InterContinental Energyはすでに持つ人材の活用や、エネルギー分野での世界レベルの企業や投資家との提携を通じ、現在進化を遂げつつある新しいエネルギーシステムの企業となる準備を整えています。」


注1) International Energy Agency - Global deployment of low-emission hydrogen in the Net Zero Scenario, 2021-2050
注2)内閣官房(2023年6月6日) 水素基本戦略 https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/saisei_energy/pdf/hydrogen_basic_strategy_kaitei.pdf 


※投資については、当局の承認取得が前提となります。


InterContinental Energyについて
InterContinental Energyは上流部門(アップストリーム)において風力と太陽光を使い、グリーン水素を大規模に生産することによりエネルギー変換を加速しています。2014年以来最高レベルのグリーン燃料ハブのパイオニアとして、オーストラリアと中近東全域にわたりTier1プロジェクトのポートフォリオを展開しています。高度な経験を有し、複数分野にわたるグローバルなチームを擁するInterContinental Energyは、「正しいことを正しい方法で」を社是に、大きなビジョンを持つことによってイノベーションを実際のアクションに移しています。


InterContinental Energyはシンガポール、オーストラリア、および中東の3つの拠点において事業を推進しています。ファースト・ネーションズやその他のコミュニティを含むすべてのステークホルダーにとっての結果を最適化し、またプロジェクトパートナーとの協力を通じて戦略的投資家に価値を提供することに注力しています。


詳細についてはhttps://intercontinentalenergy.com/をご覧ください。


Hy24について
このクリーン水素インフラファンドは、水素セクターの発展の加速という共通の目的に向けて「Clean H2 Infra Fund」を設立したAir Liquide、TotalEnergies、およびVINCI Concessionsによるイニシアチブに、Plug Power、Chart Industries、およびBaker Hughesのイニシアチブが加わることによって生まれました。
このClean H2 Infra Fundは世界有数の私募債投資機関であるArdianと、上記2つのイニシアチブを一体化させたクリーン水素投資プラットフォームであるFiveT Hydrogenの50/50ジョイントベンチャーとしてHy24の管理下にあります。Hy24はオルタナティブ投資ファンドマネージャーとしてフランスの金融庁(Autorite des marches financiers)の監督下にあります。このファンドにはまたLOTTE Chemical、Airbus、and Snam、Enagas、GRTgaz(これら各社が合わさりひとつのアンカーパートナー)をはじめとする重要な産業界パートナーや、AXA、Credit Agricole Assurances、CCR、Allianz、CDPQ、国際協力銀行(JBIC)などの重要な金融パートナーに加え、Border to Coast Pensions Partnership、CMA CGM Group、ERAFP、Nuveen、Ballard、Schaeffler、Societe Generale Assurances、Groupe ADP、EDF、農林中金、Caisse des depôts、日本政策投資銀行(DBJ)、伊藤忠、Groupama、BBVAを含む他の投資企業も加わっています。このファンドは現在20億ユーロの資金を得て活動中です。

業界特有の知見および金融分野での強力な専門知識をコアに持つHy24は、生産、コンバージョン、保管、供給、使用を含むバリューチェーン全体にわたり、水素ソリューションの規模拡大を推進することのできる他にはない能力を有しています。Hy24は大規模かつ初期段階にある戦略的プロジェクトを支援し、エネルギーインフラ整備の実現を支えます。

詳細についてはhttps://www.hy24partners.com/をご覧いただくかLinkedInをフォローください。


シンガポール政府投資公社(GIC)について
GICはシンガポールの金融の未来を担うべく1981年に設立された、グローバル有数の政府系投資機関です。シンガポールの外貨準備の管理を担うGICは、投資に対して長期的かつ規律ある取り組みを行い、世界中の幅広いアセットクラスとアクティブ戦略において独自の地位を築いています。これには株式、フィクストインカム、不動産、未公開株、ベンチャーキャピタル、およびインフラストラクチャが含まれます。GICはその長期的アプローチ、マルチアセット運用に関する能力、およびグローバルなネットワークを強みとし、顧客から選ばれる投資機関となっています。GICは自らの投資における有意義な付加価値提供を目指しています。GICはシンガポールに本社を置き、11の主要な金融都市に1,900名を擁しており、40を超える国への投資を行っています。詳細についてはhttp://www.gic.com.sgをご覧いただくかLinkedInをフォローください。

補足
グローバルな水素市場について
国際エネルギー機関(IEA)はグリーン水素への需要が2030年から増加し始めると予想しています。この主な需要が生じるのは、事業プロセスの脱炭素化に取り組んでいるものの実現が難しいさまざまな産業分野、具体的には発電、重工業、海運およびその他の形態による輸送、化学品、肥料、長期保存への水素応用です。地域市場がグローバルな再生エネルギー取引に参入するにあたって鍵となるのは、コスト競争力を持つ資源(例:風力、太陽光)が得られる国において、グリーン水素やアンモニアなど水素ベースの商品を生産するべく、実際現地にて再生エネルギーを組み込んだ大規模な電解プロジェクトを開発することです。今日すでに豊富な再生エネルギー源を持ち、化石燃料輸出に依存した経済から低炭素経済への移行を目指すエネルギー輸出国(例:オーストラリア、カナダ、中東諸国)は、この低炭素水素輸出の典型例になると国際再生可能エネルギー機関(IRENA)は述べています。
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