従来比10 倍の検知速度 煩雑なOSS コンポーネントの確認作業の大幅削減が可能に Black Duck Suite(TM) バージョン6 をリリース
[11/06/08]
提供元:PRTIMES
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ブラック・ダック・ソフトウェア社(Black Duck Software Inc. 本社:米国マサチューセッツ州ボストン、日本支社:東京都千代田区)は、OSSマネジメントの統合製品であるBlack Duck Suite(TM)(※1)の最新版となるバージョン6を6月末日にリリース致します。また、OSS総合情報サイトOhlohを通じ、開発コミュニティへの貢献事業を拡大してまいります。モバイルデバイス業界向けには、Black Duck Suite(TM)のオプションとなるAndroidライセンスマネジメントプログラム、Android Fast Startをリリース致しました。
ブラック・ダック・ソフトウェアは、これらの製品・事業を通じて、OSSの更なる普及を追求することで、真のOSSマネジメントのリーダーを目指してまいります。
1.Black Duck Suite(TM) バージョン6
OSSマネジメントの統合製品であるBlack Duck Suite(TM)の最新版となるバージョン6を6月末日にリリース致します。バージョン6の最大の特徴として、ソースコード検出製品Black Duck Protex(TM)のバージョン6に、OSSコンポーネントの検知と確認作業を自動化するRapid ID(TM)を追加致しました。
従来のOSSマネジメント製品は、ソースコードをスキャンした後に検知されたOSSをマニュアル作業により確認する必要がありました。Rapid ID(TM)を追加したことにより、ユーザが複数用意される自動化アルゴリズムを設定することにより、煩雑なコンポーネントの確認作業の削減が可能となります。
バージョン6は、旧バージョンと比較して10倍のOSS検知速度や生産性を誇ります。また、製品のコアとなるOSSデータベースKnowledgeBase(TM)もさらに充実します。登録されるOSSプロジェクト数は50万以上、ライセンス数も2,000を超え、1,000億ライン以上のOSSソースコードを網羅しております。
2.OSS総合情報サイトOhlohを通じた開発コミュニティへの貢献事業
開発コミュニティへの貢献事業として、昨年買収したOSSディレクトリ・ソーシャルサイトOhloh(http://www.ohloh.net/)を今後強化してまいります。
Ohlohは2006年に開設された、世界最大規模のFOSSパブリックディレクトリであり、ブラック・ダック・ソフトウェアは、FOSSの更なる理解と利用を促進することと、新たな開発コミュニティへの貢献を目的として、2010年にこのOhlohを買収致しました。
今後の計画としては、既に無償開放しているOSSソースコードの検索サイトKoders.com(http://www.koders.com/)の統合や、KnowledgeBase(TM)の一部をOhlohに加えることで、世界でも有数のOSS総合情報サイトを構築してまいります。
また、各種OSSプロジェクトを客観的に評価できる様々な指標や、開発者による活動の履歴等を閲覧することができる機能に加え、複数のOSSを比較する機能や品質、人気度等を評価できるメタデータも追加していく予定です。ソーシャルネットワークの機能を拡充することで、開発コミュニティの参加を促進し、OSSコンテンツのクオリティを継続的に向上させていくことを目指します。
<参考URL>
・Ohloh (http://www.ohloh.net/)
・Koders.com (http://www.koders.com/)
3. Android Fast Startのリリース
Black Duck Suite(TM) ユーザへのオプションとして、Android向けのライセンスマネジメントプログラム、Android Fast Startをリリース致しました。
AndroidのOSSライセンスはApacheを採用していると公表されていますが、実際には165のコンポーネント、GPLを含む19のOSSライセンスが含まれています。企業にとってはライセンス違反による訴訟リスクを抱えることとなり、ライセンス準拠が大きな課題となっていました。さらに、Androidはメジャーバージョンアップの頻度が3〜4ヵ月毎と頻繁であるため、リリース毎に必要となるライセンスのチェックが開発者にとって大きな負担となっていました。
Android Fast Startでは、Androidの新しいバージョンがリリースされた時点で、全てのAndroidコンポーネントの正確なライセンス情報をオンラインでお客様のサーバにアップデートします。これにより開発者は提供されたライセンス情報をもとに、すぐに開発作業に着手することが可能となります。Android開発プロセスのスピードアップ、コンプライアンス順守、サプライチェーンとのコラボレーションを強化することが可能となります。
(※1)Black Duck Suite(TM)は統合製品名で、ソースコードをスキャンし、承認されたOSSコンポーネントを検証するBlack Duck Protex(TM)、OSSコンポーネントを検索、選択、承認するプロセスを自動的に行うBlack Duck Code Center(TM)、ソースコード内に含まれる暗号アルゴリズムを検出するBlack Duck Export(TM)等が含まれています。
会社概要
会社名 : Black Duck Software, Inc.
従業員数 : 120名
URL : http://www.blackducksoftware.com/
2002年に設立され、ベンチャーキャピタル4社からの出資に加え、SAP、インテル、レッドハットなどの事業会社からも投資を受けています。ボストン郊外のWalthamに本社をもち、世界の主要な都市に拠点を構えています。
OSSやソフトウェアコンポーネントの再利用によるソフトウェア開発のスピードアップ、コストダウン、技術革新を加速化するソリューションを提供し、画期的なソフトウェア製品とサービスと通して、開発組織のプロセス革新を実現すると同時に、日々増加し続けるOSSの社内利用マネジメント、コンプライアンス準拠、セキュリティ脆弱性等に対応致します。
現在、25カ国で850社以上の企業顧客にソフトウェア製品・サービスを提供しています。主な顧客にNEC、オラクル、インテル、モトローラ、シスコシステムズ、SAP、サムスン、LG、トムソン・ロイター、アクセンチュアなどがあります。
アジアでは東京と香港に拠点があり、日本では6社の再販パートナーと提携しています。