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スマートデバイス活用企業の6割が成長企業、非活用企業では2割、経営者自身のスマートデバイス活用が、企業のスマホ活用に影響

活用の課題は「セキュリティ」・「コスト」

 リサーチ・マーケティング事業を展開する株式会社アイシェア(本社:東京都渋谷区、社長:井桁 祐樹)は、全国の企業経営者層(20〜60代)500名を対象に、「現代企業のスマートデバイスの業務活用実情調査」を実施しました。  この調査は、スマートフォンをはじめとするスマートデバイス活用における経営メリット、課題等を把握することを目的に行った調査です。




■スマートデバイス活用企業の6割が成長企業、非活用企業では2割

企業の業務でのスマートデバイス活用状況については「活用している」12.0%、「やや活用している」19.8%、「あまり活用していない」26.8%、「活用していない」41.4%と活用が進んでいない結果が明らかとなった(グラフ1)。また、「スマートデバイスを業務に積極的に活用したいと思うか」という質問に対しては「思う」18.2%、「やや思う」34.8%の53.0%が活用をしていきたいという意向を示し、活用状況と活用意向に差が生じる結果となった(グラフ2)。
また、現状、スマートデバイス活用企業の中で、過去3年間の業績が成長傾向であると答えた経営者は「成長傾向」「どちらかといえば成長傾向」の65.0%、非活用企業で成長傾向と答えた経営者は「成長傾向」「どちらかといえば成長傾向」の24.2%と、スマートデバイス活用企業と非活用企業では企業の成長傾向に大きく差があることが明らかとなった。(グラフ3)。


■「ITの活用」を成長要因と挙げている経営者の約6割が、

自身でスマートデバイスの業務活用を実践

 「過去3年間での業績は成長傾向か」という質問に対しては、成長傾向34.2%(「成長傾向」9.8%、「どちらかと言えば成長傾向」24.4%)、「普通」38.4%、非成長傾向27.4%(「どちらかと言えば非成長傾向」19.8%、「非成長傾向」7.6%)という結果となった(グラフ3全体)。また、成長傾向と回答した経営者に企業の成長要因について聞いたところ、「製品・サービス力」59.6%、「人材育成」38.6%、「組織力」33.9%、「経済動向(景気など)」25.7%、「ITの活用」14.0%、「政治動向」4.7%の順の結果となった(グラフ4)。企業の成長要因ごとに、経営者の業務でのスマートデバイス活用状況を調べたところ、「製品・サービス力」を理由に挙げた経営者では、スマートデバイスを自ら活用する経営者は29.4%であったのに対し、「ITの活用」を理由に挙げた経営者では、スマートデバイスを自ら活用する経営者は62.5%となり、「ITの活用」を成長要因と挙げる経営者ほど、経営者自身がスマートデバイスを業務で積極的に活用していることが分かった(グラフ5)。


■企業のスマートフォン活用は経営者のスマートデバイス活用状況が影響
「企業でどんなスマートデバイスを業務に活用していますか」という質問に対しては、「スマートフォン」46.1%、「タブレット」43.3%、「自社独自のデバイス」6.5%と、スマートフォンの活用が一番多いことがわかった(グラフ6)。「企業でスマートフォンの業務活用は進んでいるか」という質問に対しては、「進んでいる」6.8%、「やや進んでいる」23.8%、「あまり進んでいない」28.2%、「進んでいない」41.2%と、全体としてあまり進んでいない現状が明らかになった(グラフ7)。一方で、スマートフォンの業務活用が「進んでいる」企業は、85.3%の経営者が自らスマートデバイスを「活用している」と回答。スマートフォンの業務活用が「進んでいない」企業では、経営者がスマートデバイスを自ら「活用している」は2.9%であり、経営者自身のスマートデバイス活用状況が、企業におけるスマートフォン活用の進み度合いに大きく影響していることが分かった。(グラフ8)。


■スマートフォン活用の課題は「セキュリティ」と「コスト」
スマートフォンの業務活用が「進んでいる」「やや進んでいる」と回答した企業に「スマートフォン活用の現状の課題は何か」を質問したところ、「運用コストが高い」29.4%、「セキュリティにおける不安」45.8%、「従業員が使いこなせていない」12.4%、「特にない」12.4%、とセキュリティ・コストが主な課題となっていることが明らかになった(グラフ9)。


【IT ジャーナリスト 百瀬 崇 氏の解説】

結果から、スマートデバイスを活用出来ている企業は、成長企業であることがわかる。スマートデバイスを自ら利用している経営者の多くは、この利用価値を十分に理解した上で、自社導入してビジネスで成功を収めている。他方、利用していない経営者は、自社導入に消極的で業績もよくない傾向にある。また、スマートデバイス活用の課題としてセキュリティの不安が挙がるが、MDM(モバイルデバイス管理)やクラウド型のWeb電話帳、オンラインストレージを利用することで解決できることが多い。また、運用コストが高いという課題については、BYOD(個人端末の業務利用)を採用することでクリアできるケースが多いので一考されたい。


【調査概要】
対象者 : 経営者(取締役含む)
回答数 : 500名
企業規模: 小企業(同常用労働者10〜99人)77.0%、中企業(常用労働者100〜999人)19.4%、
      大企業(常用労働者1,000人以上)3.6%
年代比 : 20代0.2%、30代6.0%、40代27.8%、50代44.0%、60代22.0%
調査期間: 2013年10月
※数値は小数点第二位で四捨五入
※本リリースの調査結果や分析をご掲載頂く際は、「アイシェア調べ」とご記載下さい。
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