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北京オリンピックで注目された世界を代表するアーティスト「蔡國強」、日本での7年ぶりの個展を横浜で開催

現在はニューヨークを拠点に活動し、世界的にも高い評価を得る、中国を代表する現代美術家のひとり蔡國強(Cai Guo-Qiang 1957年、福建省泉州市生まれ)による、国内では7年ぶりとなる大規模な個展を横浜美術館で開催します。




現代美術のスーパースター、横浜へ。


本展は、ニューヨークを拠点に、現代美術界で最も活躍しているアーティストのひとり、蔡國強(ツァイ・グオチャン/さい こっきょう、1957年、中国福建省泉州市生まれ)による、日本国内では7年ぶりとなる大規模な個展です。
[画像1: http://prtimes.jp/i/13670/2/resize/d13670-2-883252-1.jpg ]



「蔡國強展:帰去来」特設サイト
  http://yokohama.art.museum/special/2015/caiguoqiang/

「蔡國強展:帰去来」展覧会概要
会場:横浜美術館
会期:2015年7月11日(土)〜10月18日(日)
休館日:木曜日
開館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)
※夜間開館:9/16(水)、9/18(金)は20:00まで開館(入館は19:30まで
チケット:
    当日  前売 団体
一般  1,500円 1,300円 1,400円
大学・高校生 900円 700円 800円
中学生 600円 400円 500円
小学生以下 無料 無料 無料

取扱い:横浜美術館(前売はミュージアムショップ)
セブン-イレブン店内マルチコピー機「セブンチケット」
スマートフォン・チケット「ティクシー」
※前売券販売期間:2015年5月8日(金)〜7月10日(金)
※団体は有料20名以上(要事前予約)
※毎週土曜日は、高校生以下無料(要生徒手帳、学生証)
※障がい者手帳をお持ちの方と介護の方(1名)は無料
※観覧日当日に限り「蔡國強展:帰去来」のチケットで横浜美術館コレクション展もご覧いただけます
※その他の割引料金については別途、お問合せください


上海戯劇学院で舞台美術を学んだ蔡は、1986年末に来日し、筑波大学、河口龍夫研究室に在籍。東京そして、取手やいわきに滞在しながら創作活動を開始しました。日本滞在中に、実験を重ねて火薬の爆発による絵画を発展させ、一躍、内外の注目を浴びるようになります。日本での約9年にわたる創作活動を経て、1995年以降はニューヨークに拠点を移し、世界を舞台に、創作活動を続けています。2008年の北京オリンピックでは、開会式・閉会式の視覚特効芸術監督として花火を担当し、その様子は世界中に中継され注目を集めました。

[画像2: http://prtimes.jp/i/13670/2/resize/d13670-2-694160-6.jpg ]



蔡は、中国の文化・歴史・思想から着想を得ながら、火薬の絵画、独創的な花火、ランドアート、インスタレーションなど、多義的な視点による作品で、現代社会へ一石を投じてきました。例えば戦争や武器に用いられる火薬の爆発を、絵画や花火という美術作品へ転じることにより、火薬の破壊力と平和利用の有効性の双方の視点を、蔡は私たちにしなやかに提示します。また、彼は人々の感性に訴えるダイナミックな視覚的表現と柔軟なコミュニケーション力により、美術界だけではなく幅広く多くの人々を魅了してきました。近年は、子どもや自然、エコロジーなどにも、より意識を高めています。

タイトルの「帰去来(ききょらい)」は、中国の詩人、陶淵明(とうえんめい)*(365-427)の代表作「帰去来辞(ききょらいのじ)」から引用しています。官職を辞して、故郷に帰り田園に生きる決意を表したこの詩は、現実を見つめ、己の正しい道に戻り、自然に身をゆだねる自由な精神を謳っています。泉州から日本を経てニューヨークへ渡り、華々しい活動を続ける蔡が、アーティストとして自由な創作を開始した日本という原点に戻るという意味が、タイトルに示されています。また、同時に人間としての原点への問いも含まれています。
[画像3: http://prtimes.jp/i/13670/2/resize/d13670-2-959170-8.jpg ]



本展では、日本初公開となる近年の代表作《壁撞き(かべつき)》のほか、横浜の歴史に取材した大規模な火薬による平面作品と、テラコッタによるインスタレーションが新たに制作され展示されます。蔡の作品は、動植物に象徴される自然と人間との共生、複雑な社会における人間性への問いかけなどの様々な読み方を促してくれます。それは、紛争や対立が絶えない現代にあって、示唆に富んだものとなるでしょう。
老若男女にかつてない驚きと発見をもたらしてくれる蔡國強の世界。今年の夏、見逃すことができない展覧会です。
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*陶淵明(365-427)は中国、六朝時代の詩人。著作に、ユートピアを描いた「桃花源記」、「五柳先生伝」など。自らを五柳先生と称した。


■本展のみどころ

1、世界を代表する現代美術家、蔡國強(ツァイ・グオチャン/さい こっきょう)。国内では7年ぶりの大規模個展。
グッゲンハイム美術館(ニューヨーク)など、世界の名だたる美術館での個展、万里の長城やセーヌ川での大規模なプロジェクトやヴェネチア・ビエンナーレの国際金獅子賞をはじめ、名実ともに世界を股にかける現代美術界のスーパースター、蔡國強。日本では、7年ぶりの待望の大規模個展です。円熟期を迎えた蔡の「今」をご覧ください。

2、北京オリンピックで注目されたアーティスト。横浜美術館での爆発の制作。
近年、蔡が最も注目を集めたのは、視覚特効芸術監督を務めた北京オリンピック(2008年)の開会式・閉会式の花火の演出でしょう。「爆発のアーティスト」とも称される蔡。本展では横浜美術館のグランドギャラリー(エントランス)で、大がかりな爆発を伴う「火薬ドローイング」を制作します。

3、全長40メートルの狼の群れがやってくる!《壁撞き(かべつき)》日本初公開。
2006年にベルリンで発表され、グッゲンハイム美術館(ニューヨーク、ビルバオ)、クイーンズランド州立美術館(ブリスベン)、上海当代芸術博物館(上海)などで話題をさらった《壁撞き(かべつき)》は、本展にて、日本初公開となります。約40メートルにもおよぶ等身大の99匹の狼の群れ。蔡の世界観を代表する、かつてないほどのスケールの展示は、驚きをもたらしてくれることでしょう。

4、蔡(ツァイ/さい)の作品世界の真髄!横浜での取材と協働。
蔡の作品制作において、欠かせない「土地」に関するリサーチ。本展でも横浜でのリサーチをふまえた新作を制作します。また、制作過程において、その土地の人々と関わることも、蔡の作品世界には欠かせない要素です。本展では、横浜市内に校舎を構える横浜美術大学の学生と作品制作を行うほか、東京藝術大学大学院映像研究科と記録映像を制作します。


■展覧会の構成

[画像4: http://prtimes.jp/i/13670/2/resize/d13670-2-965290-3.jpg ]



テラコッタによるインスタレーション:
天から降りてくるエレガントな朝顔の蔓。植物が大地から育つように、この作品は大地に由来する素材、テラコッタで作られました。
写真はアルゼンチンで2014年に発表された《藤蔓》ですが、本展では、日本の朝顔に取材し、横浜美術大学との協働で制作されます。学生たちが制作した数百個の花と葉は、火薬の爆発に曝され、複雑な陰影をまとい、生命の輝きを得るでしょう。


火薬ドローイング:
火薬を爆発させてカンヴァスや和紙に画像を定着させる絵画は、蔡國強の代表的な作品です。火薬の本質は宇宙や生命の根源と同一であると考える蔡は、爆発によって絵画に永遠の命を吹き込んできました。そこには、自然素材による偶然性とアーティストの力の妙が描かれます。
横浜の生んだ思想家・岡倉天心と、日本での約9年にわたる創作活動を経て現在はニューヨークに拠点を移し、世界を舞台に創作活動を続ける蔡國強は、共に「中国―日本―アメリカ」をつなぐ存在といえるでしょう。本展では、横浜の歴史や、岡倉天心など当市ゆかりの人物に関することを取材・調査をして、スケールの大きな火薬絵画を、横浜美術館のグランドギャラリーで制作します。爆破の過程は、横浜に校舎を構える東京藝術大学大学院映像研究科との協働によるドキュメンタリー映像として、展覧会会場にてご覧いただきます。
蔡にとって第二の故郷である日本で、爆発によってどのようなイメージが誕生するのでしょうか。

春夏秋冬:
240枚の白い磁器製のパネルには、四季の草花や小さな生き物がレリーフで描かれています。蔡國強の故郷、福建省泉州市は、陶磁器の生産地として名高い地。この作品は、泉州の徳化窯で作られたもので、薄い磁土を重ねて造形する繊細な技術は後継者も少なく廃れつつあるといいます。
蔡は、完成したレリーフの上に火薬を撒き、火をつけます。爆発の暴力性と磁器の儚い繊細さの絶妙なバランスの上に、新しい美が開花しました。


[画像5: http://prtimes.jp/i/13670/2/resize/d13670-2-563004-11.jpg ]



壁撞き(かべつき):
99匹の狼が群れをなして空を飛んで疾走する。狼たちはガラスの壁に当たって落下するが、立ち上がり群れの後ろについて何度でも壁に向かって挑みかかる。私たちの周囲には、文化や思想の目に見えない壁があります。狼たちはその壁を越えようと、あきらめずに挑戦し続けているようにも見えます。
99は中国の道教において、永遠に循環することを象徴する数字です。「見えざる壁」に挑み続けるオオカミの姿は、人間社会を象徴しているかのようです。


[画像6: http://prtimes.jp/i/13670/2/resize/d13670-2-403377-2.jpg ]



■プロフィール

蔡國強(ツァイ・グオチャン/さいこっきょう)
Cai Guo-Qiang

1957年、中国福建省泉州市生まれ、ニューヨーク在住。
上海戯劇学院で舞台美術を学んだ後、1986年末から1995年まで日本に滞在、筑波大学で学ぶ。1995年以降はニューヨークを拠点に活動。

アーティストウェブサイト http://www.ciaguoqiang.com/

【近年の主な個展とプロジェクト】
「透明モニュメント」ニューヨークメトロポリタン美術館(2006年)、「アイ・ウォント・ビリーブ」ニューヨークソロモン・グッゲンハイム美術館、北京中国美術館(2008年)、ビルバオ・グッゲンハイム美術館(2009年)、「蜃気楼」ドーハマトハフ・アラブ近代美術館(2011年)、「スカイ・ラダー」ロサンゼルスMOCA(2012年)、「農民ダヴィンチ」ブラジリア、サンパウロ、リオ・デ・ジャネイロ巡回(2013年)、クイーンズランド州立美術館(オーストラリア)「Falling Back to Earth/帰去來兮」(2013年)、「九級浪」上海当代芸術博物館(2014年)ほか。また、2008年の北京オリンピック・パラリンピック開閉会式で視覚特効芸術監督を務める。

受賞歴:第48回ヴェネチア・ビエンナーレ「国際金獅子賞」(1999年)、「アルパート芸術賞」(2001年)、第7回「ヒロシマ賞」(2007年)、第20回「福岡アジア文化賞受賞」(2009年)、第24回「高松宮殿下記念世界文化賞」(2012年)、「米国国務院芸術勲章」(2012年)など。


【展覧会概要】
蔡國強展:帰去来
 会期:2015年7月11日(土)〜10月18日(日)
 休館日:木曜日
 開館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)
 ※夜間開館:9/16(水)、9/18(金)は20:00まで開館(入館は19:30まで)

主催:横浜美術館(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)、読売新聞社
後援:中国大使館、横浜市、一般社団法人日本福建経済文化促進会
特別協賛:寺田倉庫株式会社
協賛:華為技術日本株式会社(ファーウェイ・ジャパン)、資生堂
特別協力:日本航空、
協力:ドイツ銀行グループ、キヤノン、東京藝術大学 大学院 映像研究科(RAM)、学校法人トキワ松学園 横浜美術大学、弁護士法人BridgeRoots ブリッジルーツ、みなとみらい線、横浜ケーブルビジョン、FMヨコハマ、首都高速道路株式会社

チケット:
     当日  前売 団体
一般  1,500円 1,300円 1,400円
大学・高校生  900円 700円 800円
中学生 600円 400円 500円
小学生以下 無料 無料 無料

取扱い:横浜美術館(前売はミュージアムショップ)
セブン-イレブン店内マルチコピー機「セブンチケット」
スマートフォン・チケット「ティクシー」

※前売券販売期間:2015年5月8日(金)〜7月10日(金)
※団体は有料20名以上(要事前予約)
※毎週土曜日は、高校生以下無料(要生徒手帳、学生証)
※障がい者手帳をお持ちの方と介護の方(1名)は無料
※観覧日当日に限り「蔡國強展:帰去来」のチケットで横浜美術館コレクション展もご覧いただけます
※その他の割引料金については別途、お問合せください


■イベント

1.アーティスト・トーク
 本展出品作家の蔡國強が、自作について語ります。(日本語のみ)
 ※当日はライブストリーミングを実施予定です。詳細は後日、本サイトにて公開。
 日程: 2015年7月11日(土)
 時間:15時〜16時30分(14時30分開場)
 会場:横浜美術館レクチャーホール
 定員:240名(要申込・抽選)
 参加費:無料
 申込方法:申込フォーム ※後日公開。2015年6月1日(月)10時より申込受付開始

2.蔡(ツァイ/さい)さんと子どもたち「昼間の花火を描こう」
 蔡國強が子どもたちに向けて作品の紹介をした後に、親子みんなで昼間の花火を描くワークショップ。
 日時:2015年7月11日(土)午前実施予定。
 ※詳細は後日、本サイトにて公開。

3.学芸員によるギャラリートーク
 日時:2015年7月17日(金)、7月31日(金)、9月4日(金)、9月11日(金)
 いずれも14時〜14時30分
 2015年9月16日(水)、9月18日(金)
 いずれも18時〜18時30分
 会場:蔡國強展展示室
 ※展示室入口にお集まりください。
 参加費:無料(事前申込不要、当日有効の観覧券が必要)

4.夜の美術館でアートクルーズ
 閉館後の美術館で展覧会をゆったり鑑賞できる人気プログラム。本展では館長の逢坂恵理子がご案内します。
 解説:逢坂恵理子(横浜美術館 館長)
 日時:1.2015年8月29日(土) 2.2015年9月9日(水)
 1. 2.は同内容、いずれも19時〜21時
 会場:蔡國強展展示室
 対象・定員:18歳以上・各回30名(抽選)
 参加費:3,000円
 申込方法:申込フォーム
 1. 2015年8月29日(土):申込みフォーム(リンク)https://f.msgs.jp/webapp/form/17066_kgz_72/index.do
 2. 2015年9月9日(水):申込みフォーム(リンク)
 https://f.msgs.jp/webapp/form/17066_kgz_73/index.do
 申込締切:1.2015年7月30日(木)、2.2015年8月13日(木)

5.横浜美術館・森美術館コラボレーション 中高生プログラム
 体験しよう!伝えよう!アート
 -蔡國強展とディン・Q・レ展をめぐるワークショップ-
 横浜美術館「蔡國強展:帰去来」と森美術館「ディン・Q・レ展:明日への記憶」。この夏から秋にかけてふたつの美術館で開催される展覧会を、ワークショップを通じて体験する、中高生のための長期プログラム(6月から10月までの全9回)。
 夏休みには、小学生に展覧会を楽しんでもらうためのツアーとワークショップを、中高生が企画・実施します。
 ※詳細は後日、横浜美術館ウェブサイト「蔡國強展」ページ内「関連イベント」にて公開。

 森美術館「ディン・Q・レ展:明日への記憶」:2015年7月25日(土)〜10月12日(月・祝)

■カタログ

制作風景や蔡(ツァイ/さい)の自伝を収録した展覧会カタログ。
7月24日(金)先行発売。

展覧会カタログは、横浜美術館で撮り下ろした制作風景を収録し、全国の書店に先がけ、7月24日(金)に横浜美術館ミュージアムショップにて先行発売します(予定)。
また、本カタログでは、中国語版・英語版で発行された、蔡自身による自伝の日本語版を収録。蔡國強の生い立ちから芸術に対する思想を俯瞰する決定版。



[画像7: http://prtimes.jp/i/13670/2/resize/d13670-2-231469-7.jpg ]

[画像8: http://prtimes.jp/i/13670/2/resize/d13670-2-716373-10.jpg ]

[画像9: http://prtimes.jp/i/13670/2/resize/d13670-2-453665-5.jpg ]
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