「チャンスのあるまち金沢」を発信する、金沢市の起業支援PRプロジェクト「はたらこう課」プロジェクトが始動!
[16/04/25]
提供元:PRTIMES
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〜金沢市唯一の地ビール工場が誕生するなど若手起業家たちが増加中〜
金沢市は、金沢で起業する魅力をひろく伝え、起業家の増加を目的とした起業支援PRプロジェクトを平成28年4月25日(月)より始動いたしました。
日本有数の“ものづくりの街”として知られる金沢市は、北陸新幹線が平成27年3月に開業したことを機に、来街者が大きく増え、改めて金沢の伝統工芸や文化、住みやすく情緒豊かな街並みなどの魅力が再認識されてきています。これら魅力的な文化と快適な暮らしが両立する街を更に活性化させ、伝統文化の継承や新しいものづくりへの発展のために、金沢市内外からの起業意欲のある若者に金沢で創業する魅力を知ってもらい、ひいては起業家の定住・移住に繋げていく活動として「はたらこう課」プロジェクトを発足いたしました。
本プロジェクトは、起業を志し、情報を集めている段階の方々が気軽に情報を収集できる取り組みを行い、起業への間口を広げていく活動です。具体的には、金沢市内で起業している3名にインタビューした「1.PR動画」や起業家が他の起業家をリレー形式で紹介する「2.WEBサイト」、金沢で働く魅力ある人を紹介する「3.フリーペーパー」、起業家や起業を検討する方達が交流する「4.交流イベント」を実施し、魅力を伝えていきます。
金沢市では、平成25年4月より起業支援相談窓口を開設し、起業を志す方、起業して間もない方の身近な相談窓口として、相談者の段階や業種に応じて、市役所内の関連部局、市内の起業支援機関と連携を図りながら、ワンストップ窓口として起業支援を行っています。
本プロジェクトによって、金沢市の魅力をより広く伝えていくことで更に起業を志す方が増え、金沢市が活性化していくことを目指します。
※「はたらこう課」プロジェクトは、金沢市が株式会社Hotchkissに運営委託している事業です。
■「はたらこう課」プロジェクトの取り組み
(1)金沢市起業支援PR動画「金沢で、仕事する。」
金沢市が行っている起業支援活動の認知を目指した動画です。金沢で起業し働く人を通して、金沢で起業するということの魅力を伝えています。動画では、金沢市で飲食店経営する岡川透さんや陶芸家の中田雄一さん、不動産会社を経営する松本有未さんがそれぞれの熱い想いをお話しいただいています。
[動画: http://www.youtube.com/watch?v=i_eCjHdmnGo ]
(2)WEBサイト開設
プロジェクトの説明に加え、金沢市の起業家を紹介するサイトです。起業のきっかけや仕事内容、金沢市で働くことの魅力などのインタビューを掲載していきます。4月20日(水)開設。起業家の皆様に金沢市で起業する魅力を発信いただきます。
[画像1: http://prtimes.jp/i/18730/2/resize/d18730-2-900097-4.jpg ]
URL: http://hatarakouka-kanazawa.com
(3)フリーペーパー配布
WEBサイトと同じく、金沢市で働く魅力ある人たちを紹介するフリーペーパーです。大学など教育機関、起業支援団体、銀行、ショップ、セミナー(金沢市内、東京都)などに配布します。発行は年2回。第1号は4月25日(月)に配布。第2号は秋頃を予定しています。
[画像2: http://prtimes.jp/i/18730/2/resize/d18730-2-426410-2.jpg ]
(4)交流イベント実施
金沢市内の起業家と起業を志す方との交流会を随時実施し、起業家と触れ合える場づくりを行っていきます。第1弾は、4月25日(月)にITビジネスプラザでオープニングイベントの開催を予定しています。金沢市で起業した方4名をゲストに迎え、「金沢で、仕事をする。〜金沢らしい起業のカタチ〜」をテーマにトークセッションを行う他、参加者同士で起業する際の課題や疑問点などを話し合い、解決方法を起業家などから直接話を聞くことができるグループトークを行います。第2弾の開催は、2016年秋頃を予定しております。
※第2弾の開催情報については、WEBサイトで情報を開示いたします。
■金沢市の起業支援制度・セミナー等 ※一部抜粋
市の起業支援相談窓口では、起業をお考えの方や起業して間もない方を対象に、起業に必要な知識・ノウハウ、資金調達、販路開拓などについて、市内の起業支援機関と連携し、ワンストップで相談を承っています。各支援機関では起業の段階に合わせたメニューを用意しております。
(1)商業活性化アドバイザー制度(実施機関:金沢市商業振興課)
市内の商業者の皆さんが抱える様々な課題の解決を支援するため、市がご相談内容に即した商業活性化アドバイザーをご紹介。起業の段階に応じて無料で専門家と個別相談ができます。アドバイザーが皆さんと一緒に、課題を考えながら事業活動をサポートします。(平日7:00〜17:45)
(2)コミュニティビジネス起業塾、女性起業塾(実施機関:金沢市商業振興課)
地域課題の解決や地域資源を活かした地域密着のビジネスビジネス起業塾。ビジネスに必要な基本的知識やノウハウをワークショップ形式で学びます。コミュニティビジネス起業塾は8月〜10月(全6回)、女性起業塾は5月〜7月(全5回)の開催を予定しています。
(3)見本市等出店助成(実施機関:金沢市ものづくり産業支援課)
自社製品の販路拡大を図るため、県外で開催される見本市等への出展にかかる費用の一部を助成いたします。対象は、製造業、情報サービス業、映像・音声等制作業、デザイン業その他これらに類する業種に属する事業を営み、市内に主たる事業所又は生産施設を有する中小企業者、中小企業団体になります。
●対象経費の2分の1以内(国内出展は限度額50万円、国外出展は限度額100万円)
(4)工芸工房開設奨励費(実施機関:金沢市クラフト政策推進課)
伝統工芸品産業に従事する職人や作家が、中心市街地や山間地域等において工房を開設する際、その開設にかかる費用の一部を助成します。
●工房等開設費補助 工房開設にかかる経費の2分の1以内、上限 250 万円
●借り上げ料補助 家賃の2分の1以内、上限 100 万円/年 ※最長 2 年間まで
(5)クリエイティフ゛ヘ゛ンチャーシティ金沢ヒ゛シ゛ネスフ゜ランアワート゛(実施機関:ITビジネスプラザ武蔵)
ベンチャー企業の創出・育成を図るため、市内で事業化を目指す、新しく、独創的なビジネスプランを募集し、選ばれたビジネスプランには事業化に向けた支援を行います。対象は、金沢市内で事務所を既に構えている又は構える予定のある方で、個人若しくはグループ(大学生・専門学校生含む)又は創業3年未満の中小企業者になります。
※詳細は、金沢市公式ホームページをご確認ください。
■金沢市起業支援相談窓口
・何から始めていいか 分からないという方に、次の段階に進むお手伝いをします。
・市内での起業を考える相談者の起業の段階に応じた支援情報を提供します。
・相談内容に応じて、「商業活性化アドバイザー」をご紹介し、課題解決に向けて一緒に考えます。
窓口開設場所 金沢市役所2階 商業振興課内
窓口開設時間 平日9時から17時45分
お問い合わせ TEL220-2193 FAX260-7191
e-mail syougyou@city.kanazawa.lg.jp
■金沢市の起業家
≪プロフィール≫
[画像3: http://prtimes.jp/i/18730/2/resize/d18730-2-351302-3.jpg ]
女性醸造家 鈴森由佳さん(28)
1987年4月、白山市(旧松任市)生まれ。20歳で『金沢石油』に入社。ガソリン、保険、経理、事務、整備など幅広い業務に携わる。ワーキングホリデーに参加するためカナダへ渡る。通訳学校で学び、カナダ各地を巡り、2年後に帰国。2015年7月7日『金澤ブルワリー』を設立。
金沢市野町にある『神明宮』そばに佇む、築120年以上の金澤町家。その1階部分を改装した、わずか8畳ほどの空間には、醸造タンクや冷蔵庫など、ビール醸造用の設備が所狭しと並ぶ。ここは、白山市(旧松任市)出身の28歳女性、鈴森由佳さんが営む小さな地ビール醸造所だ。意外にも、もともとビールやお酒が特別に好きというわけじゃなかったという。そんな鈴森さんにブルワリー立ち上げのきっかけとなったのはカナダでの経験。1年間のワーキングホリデーが目的だったが、活動後は通訳の学校に半年通い、カナダ各地を巡って過ごした。
カナダをはじめ、北米やヨーロッパでは、大麦の収穫量が多い背景もあり、地ビール文化が根付く。地域ごとに特色ある地ビーを目の当たりにして、今までの地ビールの見方が一転。中には「これがほんとにビールなの?」という味わいにも出合った。文化や歴史、味の多彩さなど、地ビールの奥深さに触れるほどに、その世界に魅了されていった。
一方で、これまで平凡に暮らしていた自分には気づかなかった、日本人の真面目さと謙虚さ、そして美しい水や食べ物が当たり前に手に入るありがたさも実感。そんな思いで、帰国後すぐに就いた仕事は、北陸新幹線開業に沸く金沢駅での観光案内だった。その後、町家の一角を活用した地ビール事業計画の情報を得て、鈴森さんは金沢の地ビールづくりの担い手になろうと一念発起したのだ。以降、観光業務を続けながら、休日を利用して、地ビールの開業支援を行う『羽田ブルワリー』(東京都)に出向き、地ビール醸造の基礎を1年かけて学んだ。地ビールの製造免許取得までには更に1年かかった。事業内容や経営など醸造に関わる申請書類の作成のほか、水やガスに関する設備検査など、膨大な手続きが必要だからだ。市役所や周りの人に相談・支援も受け、国の助成金の申請も行った。今年1月に製造免許を手に入れ、『株式会社 金澤ブルワリー』設立にこぎつけた。
【金沢市起業相談窓口を利用した感想】
起業することを決意したものの、初めの頃は何をしたら良いのかと手探り状態にありました。焦りや不安に駆られ、自信を失い欠けていた時、周囲より市に起業相談窓口があることを耳にしました。少しでも何か役立つものを得られればと市役所に伺ったところ、とても親身になって相談に乗っていただけ、私が活用できる支援事業やセミナーがあることなどを教えてくださいました。その結果、起業に必要なことが明確になり、無事会社を設立することができました。相談できて本当に良かったです。
金沢市は、金沢で起業する魅力をひろく伝え、起業家の増加を目的とした起業支援PRプロジェクトを平成28年4月25日(月)より始動いたしました。
日本有数の“ものづくりの街”として知られる金沢市は、北陸新幹線が平成27年3月に開業したことを機に、来街者が大きく増え、改めて金沢の伝統工芸や文化、住みやすく情緒豊かな街並みなどの魅力が再認識されてきています。これら魅力的な文化と快適な暮らしが両立する街を更に活性化させ、伝統文化の継承や新しいものづくりへの発展のために、金沢市内外からの起業意欲のある若者に金沢で創業する魅力を知ってもらい、ひいては起業家の定住・移住に繋げていく活動として「はたらこう課」プロジェクトを発足いたしました。
本プロジェクトは、起業を志し、情報を集めている段階の方々が気軽に情報を収集できる取り組みを行い、起業への間口を広げていく活動です。具体的には、金沢市内で起業している3名にインタビューした「1.PR動画」や起業家が他の起業家をリレー形式で紹介する「2.WEBサイト」、金沢で働く魅力ある人を紹介する「3.フリーペーパー」、起業家や起業を検討する方達が交流する「4.交流イベント」を実施し、魅力を伝えていきます。
金沢市では、平成25年4月より起業支援相談窓口を開設し、起業を志す方、起業して間もない方の身近な相談窓口として、相談者の段階や業種に応じて、市役所内の関連部局、市内の起業支援機関と連携を図りながら、ワンストップ窓口として起業支援を行っています。
本プロジェクトによって、金沢市の魅力をより広く伝えていくことで更に起業を志す方が増え、金沢市が活性化していくことを目指します。
※「はたらこう課」プロジェクトは、金沢市が株式会社Hotchkissに運営委託している事業です。
■「はたらこう課」プロジェクトの取り組み
(1)金沢市起業支援PR動画「金沢で、仕事する。」
金沢市が行っている起業支援活動の認知を目指した動画です。金沢で起業し働く人を通して、金沢で起業するということの魅力を伝えています。動画では、金沢市で飲食店経営する岡川透さんや陶芸家の中田雄一さん、不動産会社を経営する松本有未さんがそれぞれの熱い想いをお話しいただいています。
[動画: http://www.youtube.com/watch?v=i_eCjHdmnGo ]
(2)WEBサイト開設
プロジェクトの説明に加え、金沢市の起業家を紹介するサイトです。起業のきっかけや仕事内容、金沢市で働くことの魅力などのインタビューを掲載していきます。4月20日(水)開設。起業家の皆様に金沢市で起業する魅力を発信いただきます。
[画像1: http://prtimes.jp/i/18730/2/resize/d18730-2-900097-4.jpg ]
URL: http://hatarakouka-kanazawa.com
(3)フリーペーパー配布
WEBサイトと同じく、金沢市で働く魅力ある人たちを紹介するフリーペーパーです。大学など教育機関、起業支援団体、銀行、ショップ、セミナー(金沢市内、東京都)などに配布します。発行は年2回。第1号は4月25日(月)に配布。第2号は秋頃を予定しています。
[画像2: http://prtimes.jp/i/18730/2/resize/d18730-2-426410-2.jpg ]
(4)交流イベント実施
金沢市内の起業家と起業を志す方との交流会を随時実施し、起業家と触れ合える場づくりを行っていきます。第1弾は、4月25日(月)にITビジネスプラザでオープニングイベントの開催を予定しています。金沢市で起業した方4名をゲストに迎え、「金沢で、仕事をする。〜金沢らしい起業のカタチ〜」をテーマにトークセッションを行う他、参加者同士で起業する際の課題や疑問点などを話し合い、解決方法を起業家などから直接話を聞くことができるグループトークを行います。第2弾の開催は、2016年秋頃を予定しております。
※第2弾の開催情報については、WEBサイトで情報を開示いたします。
■金沢市の起業支援制度・セミナー等 ※一部抜粋
市の起業支援相談窓口では、起業をお考えの方や起業して間もない方を対象に、起業に必要な知識・ノウハウ、資金調達、販路開拓などについて、市内の起業支援機関と連携し、ワンストップで相談を承っています。各支援機関では起業の段階に合わせたメニューを用意しております。
(1)商業活性化アドバイザー制度(実施機関:金沢市商業振興課)
市内の商業者の皆さんが抱える様々な課題の解決を支援するため、市がご相談内容に即した商業活性化アドバイザーをご紹介。起業の段階に応じて無料で専門家と個別相談ができます。アドバイザーが皆さんと一緒に、課題を考えながら事業活動をサポートします。(平日7:00〜17:45)
(2)コミュニティビジネス起業塾、女性起業塾(実施機関:金沢市商業振興課)
地域課題の解決や地域資源を活かした地域密着のビジネスビジネス起業塾。ビジネスに必要な基本的知識やノウハウをワークショップ形式で学びます。コミュニティビジネス起業塾は8月〜10月(全6回)、女性起業塾は5月〜7月(全5回)の開催を予定しています。
(3)見本市等出店助成(実施機関:金沢市ものづくり産業支援課)
自社製品の販路拡大を図るため、県外で開催される見本市等への出展にかかる費用の一部を助成いたします。対象は、製造業、情報サービス業、映像・音声等制作業、デザイン業その他これらに類する業種に属する事業を営み、市内に主たる事業所又は生産施設を有する中小企業者、中小企業団体になります。
●対象経費の2分の1以内(国内出展は限度額50万円、国外出展は限度額100万円)
(4)工芸工房開設奨励費(実施機関:金沢市クラフト政策推進課)
伝統工芸品産業に従事する職人や作家が、中心市街地や山間地域等において工房を開設する際、その開設にかかる費用の一部を助成します。
●工房等開設費補助 工房開設にかかる経費の2分の1以内、上限 250 万円
●借り上げ料補助 家賃の2分の1以内、上限 100 万円/年 ※最長 2 年間まで
(5)クリエイティフ゛ヘ゛ンチャーシティ金沢ヒ゛シ゛ネスフ゜ランアワート゛(実施機関:ITビジネスプラザ武蔵)
ベンチャー企業の創出・育成を図るため、市内で事業化を目指す、新しく、独創的なビジネスプランを募集し、選ばれたビジネスプランには事業化に向けた支援を行います。対象は、金沢市内で事務所を既に構えている又は構える予定のある方で、個人若しくはグループ(大学生・専門学校生含む)又は創業3年未満の中小企業者になります。
※詳細は、金沢市公式ホームページをご確認ください。
■金沢市起業支援相談窓口
・何から始めていいか 分からないという方に、次の段階に進むお手伝いをします。
・市内での起業を考える相談者の起業の段階に応じた支援情報を提供します。
・相談内容に応じて、「商業活性化アドバイザー」をご紹介し、課題解決に向けて一緒に考えます。
窓口開設場所 金沢市役所2階 商業振興課内
窓口開設時間 平日9時から17時45分
お問い合わせ TEL220-2193 FAX260-7191
e-mail syougyou@city.kanazawa.lg.jp
■金沢市の起業家
≪プロフィール≫
[画像3: http://prtimes.jp/i/18730/2/resize/d18730-2-351302-3.jpg ]
女性醸造家 鈴森由佳さん(28)
1987年4月、白山市(旧松任市)生まれ。20歳で『金沢石油』に入社。ガソリン、保険、経理、事務、整備など幅広い業務に携わる。ワーキングホリデーに参加するためカナダへ渡る。通訳学校で学び、カナダ各地を巡り、2年後に帰国。2015年7月7日『金澤ブルワリー』を設立。
金沢市野町にある『神明宮』そばに佇む、築120年以上の金澤町家。その1階部分を改装した、わずか8畳ほどの空間には、醸造タンクや冷蔵庫など、ビール醸造用の設備が所狭しと並ぶ。ここは、白山市(旧松任市)出身の28歳女性、鈴森由佳さんが営む小さな地ビール醸造所だ。意外にも、もともとビールやお酒が特別に好きというわけじゃなかったという。そんな鈴森さんにブルワリー立ち上げのきっかけとなったのはカナダでの経験。1年間のワーキングホリデーが目的だったが、活動後は通訳の学校に半年通い、カナダ各地を巡って過ごした。
カナダをはじめ、北米やヨーロッパでは、大麦の収穫量が多い背景もあり、地ビール文化が根付く。地域ごとに特色ある地ビーを目の当たりにして、今までの地ビールの見方が一転。中には「これがほんとにビールなの?」という味わいにも出合った。文化や歴史、味の多彩さなど、地ビールの奥深さに触れるほどに、その世界に魅了されていった。
一方で、これまで平凡に暮らしていた自分には気づかなかった、日本人の真面目さと謙虚さ、そして美しい水や食べ物が当たり前に手に入るありがたさも実感。そんな思いで、帰国後すぐに就いた仕事は、北陸新幹線開業に沸く金沢駅での観光案内だった。その後、町家の一角を活用した地ビール事業計画の情報を得て、鈴森さんは金沢の地ビールづくりの担い手になろうと一念発起したのだ。以降、観光業務を続けながら、休日を利用して、地ビールの開業支援を行う『羽田ブルワリー』(東京都)に出向き、地ビール醸造の基礎を1年かけて学んだ。地ビールの製造免許取得までには更に1年かかった。事業内容や経営など醸造に関わる申請書類の作成のほか、水やガスに関する設備検査など、膨大な手続きが必要だからだ。市役所や周りの人に相談・支援も受け、国の助成金の申請も行った。今年1月に製造免許を手に入れ、『株式会社 金澤ブルワリー』設立にこぎつけた。
【金沢市起業相談窓口を利用した感想】
起業することを決意したものの、初めの頃は何をしたら良いのかと手探り状態にありました。焦りや不安に駆られ、自信を失い欠けていた時、周囲より市に起業相談窓口があることを耳にしました。少しでも何か役立つものを得られればと市役所に伺ったところ、とても親身になって相談に乗っていただけ、私が活用できる支援事業やセミナーがあることなどを教えてくださいました。その結果、起業に必要なことが明確になり、無事会社を設立することができました。相談できて本当に良かったです。