大阪工業大学 × Next Finance Tech |「ビットコイン・ライトニングネットワーク」に関する共同研究を実施
[23/03/03]
提供元:PRTIMES
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大阪工業大学(学長:井上晋)ネットワークデザイン学科小島英春教授(ネットワークソフトウェア研究室)は、株式会社Next Finance Tech(代表者:徳力創一朗、土田真也)とともに、2022年12月15日から16日にかけて行われた一般社団法人電子情報通信学会(IEICE)ネットワークシステム研究会(NS)で「ライトニングネットワークにおける利益を向上するノード配置に関する研究」という題目で研究成果の発表を行いました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/105731/2/resize/d105731-2-784d08326f198491ffb8-9.png ]
ライトニングネットワークとは
ライトニングネットワークとは、ビットコインネットワークの外で送金を行うネットワークです。ブロックチェーンに書き込むトランザクション数を少なくし、高速で安価な送金処理を行うことが可能になります。送金を行うにあたって、送金相手と直接通信を行うことができない状況においても送金を中継するノードを経由して経路を構築して送金することが可能です。ライトニングネットワークは、ノードが相互に連携・統合することで、リアルタイム決済による低コストのグローバル決済が可能になります。
研究概要
送金者と受領者が直接やりとりを行うことができない場合、ライトニングノードはその経路として利用され、ビットコインを転送する毎に手数料が得られます。この手数料を得るためには、図1に示すように、ネットワークに参加し、いくつかのノードとチャンネルを開設する必要があります。どのノードとチャネルを開設するべきか、チャンネルをいくつ開設するか、手数料はどのように設定するか、など考慮すべき点が多くあり、本共同研究ではチャンネルの開設対象となるノード選択方法の開発やシミュレーション環境整備を目的としています。今回は、ライトニングネットワークに新規ノードを追加する際に、利益としての手数料収入を向上するようなノードの配置、言い換えれば、チャンネルの開設をどのように行うべきかについてシミュレーション実験を行いました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/105731/2/resize/d105731-2-d9b51f0dae3d3c21f629-8.png ]
シミュレーションでは、事前に用意されたネットワークを対象として、チャンネルを開設するノード数は10から100とし、3つのチャンネル開設ノード選択方法を用いて、それぞれの利用回数や手数料を計測しました。その結果として図2に示すように、どのノード選択方法を用いても、ノード数が増加すると利用回数や取得手数料は増加しますが、方法によって大きく結果が異なることがわかりました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/105731/2/resize/d105731-2-3122ac8d962c42cd32ec-2.jpg ]
今後の展望
今後は、ノード選択方法の改良に加えて、ノードの参加や離脱が生じるネットワークや現在稼働しているライトニングネットワークと同規模の環境におけるシミュレーション、複数のノードを追加することによる利用回数変化の調査、チャンネルへの有限な資金の振り分けとチャンネル内での持ち分の偏りを抑える方法などの研究を実施していく予定です。
<論文情報>
論 文 名: ライトニングネットワークにおける利益を向上するノード配置に関する研究
著 者: 小島英春¹,土田真也²
所 属: 1大阪工業大学,2Next Finance Tech
発表雑誌: 信学技報, vol. 122, no. 310, NS2022-143, pp. 76-81, 2022年12月.
掲 載 日: 2022年12月8日(木)
会社概要
会社名:株式会社Next Finance Tech
本社所在地:東京都渋谷区神宮前2-12-1 ウェールビル4階
役職員数:23人(業務委託等を含む)
顧問弁護士事務所:アンダーソン・毛利・友常法律事務所、S&W国際法律事務所
顧問税理士事務所:ゼロス税理士法人
問い合わせ先
株式会社Next Finance Tech 総務部
support@nxt-fintech.com
[画像1: https://prtimes.jp/i/105731/2/resize/d105731-2-784d08326f198491ffb8-9.png ]
ライトニングネットワークとは
ライトニングネットワークとは、ビットコインネットワークの外で送金を行うネットワークです。ブロックチェーンに書き込むトランザクション数を少なくし、高速で安価な送金処理を行うことが可能になります。送金を行うにあたって、送金相手と直接通信を行うことができない状況においても送金を中継するノードを経由して経路を構築して送金することが可能です。ライトニングネットワークは、ノードが相互に連携・統合することで、リアルタイム決済による低コストのグローバル決済が可能になります。
研究概要
送金者と受領者が直接やりとりを行うことができない場合、ライトニングノードはその経路として利用され、ビットコインを転送する毎に手数料が得られます。この手数料を得るためには、図1に示すように、ネットワークに参加し、いくつかのノードとチャンネルを開設する必要があります。どのノードとチャネルを開設するべきか、チャンネルをいくつ開設するか、手数料はどのように設定するか、など考慮すべき点が多くあり、本共同研究ではチャンネルの開設対象となるノード選択方法の開発やシミュレーション環境整備を目的としています。今回は、ライトニングネットワークに新規ノードを追加する際に、利益としての手数料収入を向上するようなノードの配置、言い換えれば、チャンネルの開設をどのように行うべきかについてシミュレーション実験を行いました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/105731/2/resize/d105731-2-d9b51f0dae3d3c21f629-8.png ]
シミュレーションでは、事前に用意されたネットワークを対象として、チャンネルを開設するノード数は10から100とし、3つのチャンネル開設ノード選択方法を用いて、それぞれの利用回数や手数料を計測しました。その結果として図2に示すように、どのノード選択方法を用いても、ノード数が増加すると利用回数や取得手数料は増加しますが、方法によって大きく結果が異なることがわかりました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/105731/2/resize/d105731-2-3122ac8d962c42cd32ec-2.jpg ]
今後の展望
今後は、ノード選択方法の改良に加えて、ノードの参加や離脱が生じるネットワークや現在稼働しているライトニングネットワークと同規模の環境におけるシミュレーション、複数のノードを追加することによる利用回数変化の調査、チャンネルへの有限な資金の振り分けとチャンネル内での持ち分の偏りを抑える方法などの研究を実施していく予定です。
<論文情報>
論 文 名: ライトニングネットワークにおける利益を向上するノード配置に関する研究
著 者: 小島英春¹,土田真也²
所 属: 1大阪工業大学,2Next Finance Tech
発表雑誌: 信学技報, vol. 122, no. 310, NS2022-143, pp. 76-81, 2022年12月.
掲 載 日: 2022年12月8日(木)
会社概要
会社名:株式会社Next Finance Tech
本社所在地:東京都渋谷区神宮前2-12-1 ウェールビル4階
役職員数:23人(業務委託等を含む)
顧問弁護士事務所:アンダーソン・毛利・友常法律事務所、S&W国際法律事務所
顧問税理士事務所:ゼロス税理士法人
問い合わせ先
株式会社Next Finance Tech 総務部
support@nxt-fintech.com