フルブライト・プログラム、70周年記念オンラインイベント
[22/09/27]
提供元:PRTIMES
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「Framing Our Future 〜未来を拓(ひら)く〜 グローバル化、デジタル化、パンデミックの時代においても変わらぬ国際教育交流の価値」を開催しました
日米教育委員会(フルブライト・ジャパン、所在地:東京都千代田区、事務局長:ジェフリー J. キム)は、2022年9月17日(土)13:00-16:00に日米フルブライト交流事業70周年を記念して、オンラインイベント「Framing Our Future 〜未来を拓(ひら)く〜 グローバル化、デジタル化、パンデミックの時代においても変わらぬ国際教育交流の価値」を開催いたしました。
アーカイブ動画:
[動画: https://www.youtube.com/watch?v=Y0ph26oFOEA ]
当日は、東京大学名誉教授・未来ビジョン研究センター客員教授 藤原帰一氏、国際医療福祉大学教授・医学教育統括センター長 赤津晴子氏、ウミトロン株式会社 代表取締役 藤原謙氏と、学術界、医療界、経済界の各分野からフルブライター(フルブライト・プログラムの同窓生)3名を招き、それぞれの専門的視点からご講演いただきました。
<<講演>>
「世界に開いた窓としてのフルブライト・プログラム」と題した講演の中で、藤原帰一氏は、「窓のない家とは、国民国家が建ち並び、不寛容な争いを繰り返す世界。フルブライト・プログラムは、アメリカから海外へだけでなく、海外からアメリカへの窓を開いた。オンラインや本ではなく、ぜひ自分の今いる環境から離れてみて欲しい」と語りました。
日本を飛び出し、アメリカで医学を学び、医師として全米のベストドクター賞を受賞された赤津晴子氏は、「Stepping Out of Our Comfort Zone」と題して講演。「元々はコンフォートゾーンにどっぷり浸かっていた。多様性が1+1=3のマジックを生み出す。そして、留学は多様性を日常的に導入できる。コロナ禍の今がコンフォートゾーンから一歩踏み出すチャンスでは?」と問いかけました。
元JAXAのエンジニアから水産の世界に転身した藤原謙氏は、「未開の海を探検しよう」と題した講演の中で、「一般に社内留学制度等は大きなキャリアチェンジに繋がるような専門分野の転向にあまり窓が開かれていない。フルブライトは、それが可能であることや、フルブライターのネットワークが今のキャリアに大きな影響を与えた。(AIが描いたシロナガスクジラの絵を見せながら)鯨は肺呼吸する哺乳類だから、海で生きるには苦労をしたと思う。しかし、それによって大きな成長を遂げた。ぜひ未知の世界に飛び出して、大きく成長して欲しい」と語りました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/106968/2/resize/d106968-2-842176af6a20200f42ab-0.jpg ]
<<パネルディスカッション>>
パンデミックなどの社会不安により国際社会が急速に変化する中で、海外に留学する意義とフルブライターや留学経験者が担うべき役割について、都留文科大学准教授 山辺恵理子氏がモデレーターを務める中、討論しました。
「クラスに行って授業を受けるには、そこに至るまでのステップがある。現時点では、オンラインだけでは、目に見えるものと聞けるものに限られており、薄い」(赤津晴子氏)
「授業だけでなく、各国のフルブライターが一堂に会する機会があるのも魅力。ネットワークづくりがキャリアにも役立つ」(藤原謙氏)
「アメリカの大学の授業料はものすごく高い。言語の習得などハードルもあるが、円安の中、学費や生活費をカバーしてくれるフルブライト・プログラムに応募して充実した学生生活を送ってください」(藤原帰一氏)
[画像2: https://prtimes.jp/i/106968/2/resize/d106968-2-40f52fceccdf042f898c-1.jpg ]
最後に、津田塾大学名誉教授・フルブライト日本同窓会会長 飯野正子氏が、「グローバル化、デジタル化、パンデミックの時代、ついついコンフォートゾーンにとどまりたくなる。でも、このような時代、社会状況だからこそ、自分の領域から一歩踏み出してみよう。海外で学ぶ意義は一層大きなものとなる。留学に関心を持つ研究者や大学生の方々は、ぜひフルブライト・プログラムで素晴らしい未来を拓(ひら)いていただきたい」と、閉会の挨拶をしました。
日米フルブライト交流事業は1952年より9,500人以上の学生や研究者、専門家をアメリカに送り、またアメリカからも留学生を迎えることで教育交流を行ってまいりました。その中には、ノーベル賞受賞者の小柴昌俊氏(ノーベル物理学賞)、下村脩氏(ノーベル化学賞)、利根川進氏(ノーベル生理学・医学賞)、根岸英一氏 (ノーベル化学賞)がいます。教育、行政、法曹、ビジネス、マスコミの第一線でフルブライターは活躍しています。
日米フルブライト交流事業について
「世界平和を達成するためには人と人との交流が最も有効である」という信念のもと、故 J. ウィリアム・フルブライト米国上院議員が提唱した「フルブライト教育交流計画」は1946年に発足されました。米国政府事業として1952年に開始され、1979年以降は日米両政府の共同出資により実施されています。近年、毎年日米各40〜50名が奨学金を受給し、日本人約6,600名、米国人約2,900名の「フルブライター」と呼ばれる同窓生が教育、行政、法曹、ビジネス、マスコミ等さまざまな分野で活躍しています。https://fulbright.jp
<この件に関するお問い合わせ先>
日米フルブライト交流事業70周年記念事務局
E‐mail:info@fulbright70.jp
日米教育委員会(フルブライト・ジャパン、所在地:東京都千代田区、事務局長:ジェフリー J. キム)は、2022年9月17日(土)13:00-16:00に日米フルブライト交流事業70周年を記念して、オンラインイベント「Framing Our Future 〜未来を拓(ひら)く〜 グローバル化、デジタル化、パンデミックの時代においても変わらぬ国際教育交流の価値」を開催いたしました。
アーカイブ動画:
[動画: https://www.youtube.com/watch?v=Y0ph26oFOEA ]
当日は、東京大学名誉教授・未来ビジョン研究センター客員教授 藤原帰一氏、国際医療福祉大学教授・医学教育統括センター長 赤津晴子氏、ウミトロン株式会社 代表取締役 藤原謙氏と、学術界、医療界、経済界の各分野からフルブライター(フルブライト・プログラムの同窓生)3名を招き、それぞれの専門的視点からご講演いただきました。
<<講演>>
「世界に開いた窓としてのフルブライト・プログラム」と題した講演の中で、藤原帰一氏は、「窓のない家とは、国民国家が建ち並び、不寛容な争いを繰り返す世界。フルブライト・プログラムは、アメリカから海外へだけでなく、海外からアメリカへの窓を開いた。オンラインや本ではなく、ぜひ自分の今いる環境から離れてみて欲しい」と語りました。
日本を飛び出し、アメリカで医学を学び、医師として全米のベストドクター賞を受賞された赤津晴子氏は、「Stepping Out of Our Comfort Zone」と題して講演。「元々はコンフォートゾーンにどっぷり浸かっていた。多様性が1+1=3のマジックを生み出す。そして、留学は多様性を日常的に導入できる。コロナ禍の今がコンフォートゾーンから一歩踏み出すチャンスでは?」と問いかけました。
元JAXAのエンジニアから水産の世界に転身した藤原謙氏は、「未開の海を探検しよう」と題した講演の中で、「一般に社内留学制度等は大きなキャリアチェンジに繋がるような専門分野の転向にあまり窓が開かれていない。フルブライトは、それが可能であることや、フルブライターのネットワークが今のキャリアに大きな影響を与えた。(AIが描いたシロナガスクジラの絵を見せながら)鯨は肺呼吸する哺乳類だから、海で生きるには苦労をしたと思う。しかし、それによって大きな成長を遂げた。ぜひ未知の世界に飛び出して、大きく成長して欲しい」と語りました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/106968/2/resize/d106968-2-842176af6a20200f42ab-0.jpg ]
<<パネルディスカッション>>
パンデミックなどの社会不安により国際社会が急速に変化する中で、海外に留学する意義とフルブライターや留学経験者が担うべき役割について、都留文科大学准教授 山辺恵理子氏がモデレーターを務める中、討論しました。
「クラスに行って授業を受けるには、そこに至るまでのステップがある。現時点では、オンラインだけでは、目に見えるものと聞けるものに限られており、薄い」(赤津晴子氏)
「授業だけでなく、各国のフルブライターが一堂に会する機会があるのも魅力。ネットワークづくりがキャリアにも役立つ」(藤原謙氏)
「アメリカの大学の授業料はものすごく高い。言語の習得などハードルもあるが、円安の中、学費や生活費をカバーしてくれるフルブライト・プログラムに応募して充実した学生生活を送ってください」(藤原帰一氏)
[画像2: https://prtimes.jp/i/106968/2/resize/d106968-2-40f52fceccdf042f898c-1.jpg ]
最後に、津田塾大学名誉教授・フルブライト日本同窓会会長 飯野正子氏が、「グローバル化、デジタル化、パンデミックの時代、ついついコンフォートゾーンにとどまりたくなる。でも、このような時代、社会状況だからこそ、自分の領域から一歩踏み出してみよう。海外で学ぶ意義は一層大きなものとなる。留学に関心を持つ研究者や大学生の方々は、ぜひフルブライト・プログラムで素晴らしい未来を拓(ひら)いていただきたい」と、閉会の挨拶をしました。
日米フルブライト交流事業は1952年より9,500人以上の学生や研究者、専門家をアメリカに送り、またアメリカからも留学生を迎えることで教育交流を行ってまいりました。その中には、ノーベル賞受賞者の小柴昌俊氏(ノーベル物理学賞)、下村脩氏(ノーベル化学賞)、利根川進氏(ノーベル生理学・医学賞)、根岸英一氏 (ノーベル化学賞)がいます。教育、行政、法曹、ビジネス、マスコミの第一線でフルブライターは活躍しています。
日米フルブライト交流事業について
「世界平和を達成するためには人と人との交流が最も有効である」という信念のもと、故 J. ウィリアム・フルブライト米国上院議員が提唱した「フルブライト教育交流計画」は1946年に発足されました。米国政府事業として1952年に開始され、1979年以降は日米両政府の共同出資により実施されています。近年、毎年日米各40〜50名が奨学金を受給し、日本人約6,600名、米国人約2,900名の「フルブライター」と呼ばれる同窓生が教育、行政、法曹、ビジネス、マスコミ等さまざまな分野で活躍しています。https://fulbright.jp
<この件に関するお問い合わせ先>
日米フルブライト交流事業70周年記念事務局
E‐mail:info@fulbright70.jp