ジェックス株式会社、アクアリウム業界初となる、廃棄していたガラス水槽をアップサイクルした商品「リクアス ベレー」を2023年7月7日(創立記念日)に発売開始
[23/07/02]
提供元:PRTIMES
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〜 社内SDGsプロジェクトから誕生、2年の構想を経て発売が実現。アクアリウム用品国内トップシェア企業として、サーキュラーエコノミーへの貢献を目指す 〜
アクアリウム用品シェアNo.1*のジェックス株式会社(大阪府東大阪市、代表取締役社長:五味 宏樹)は、2023年7月7日(金)に、社内のSDGsプロジェクトから生まれた「リクアスベレー」の発売を自社のオンラインサイトで開始します。
「リクアス ベレー」はサーキュラーエコノミーを目指す取り組みとして、廃棄されたガラス水槽を飼育可能なガラス容器にアップサイクルした、アクアリウム業界初(※)の製品となります。※日本国内におけるペット用品製造事業者を自社調査(2023年6月)
[画像: https://prtimes.jp/i/117602/2/resize/d117602-2-6541002f4f7a8e273a29-0.png ]
GEX SDGs プロジェクトとは
いきものと暮らすことで得られる「癒し」や「やすらぎ」、「心の成長」、「楽しみ」を一人でも多くのお客様にお届けし、いきものとの絆を深め、人と社会、地球環境との共生を実現することを目的に2021年に発足しました。
これまで廃棄するしかなかった割れたガラス水槽をどうにか生まれ変わらせることはできないか。飼育者とおさかなとの想い出が詰まった水槽をもう一度手元に戻してあげたい。そんな想いから、「ガラスの資源循環」に着目し、SDGsサーキュラープロジェクトとしての活動がスタートしました。
廃棄されるガラス水槽について
ジェックスのガラス水槽はほぼ100%、ジェックス自社工場(インドネシア)でAGCグループのガラスを使用して製造されています。良質なガラスと、高い技術力で製造された水槽たちも、残念ながら輸送途中で割れてしまうことがあります。
ガラス水槽は年間約100万本以上が国内に流通しています。その中で輸送途中に割れてしまった水槽は、これまで産業廃棄物として処分するしか方法がありませんでした。これは業界内でも解決できない課題として長く放置されてきました。
水槽解体からベレーができるまで
水槽は種類によって樹脂製の枠が縁についています。また、すべての水槽には接着用のシリコンが塗布してあります。ガラスを溶かし再生するために入れる炉は1100℃以上になるため、不純物となるプラスチックの樹脂枠を入れる事は出来ません。またシリコンも完成品の美観を損ねる為、取り除かなければなりません。
もちろん、チーム全員が初めて経験する作業です。はじめのうちはどのように解体したら良いのかも分からず手探りな状況でしたが、試行錯誤を繰り返し、すべて手作業でガラス部分のみを取り出す方法にたどり着きました。ガラスを取り出した後の樹脂枠もカットして細かくしていきます。今回は使用しない部分もかさを減らせば、輸送で発生するCO2の削減にも繋がります。
こうして集めたガラスたちを、飼育容器にアップサイクルする道を模索する中、山梨の勝沼ガラス工房さんとの出会いがあり、本格的にプロジェクトの進む方向性が見えてきました。
解体が完了したガラスをカレット状にし、1100℃という高温の炉に入れていきます。10時間以上かけて炉内で溶かし、次の姿に生まれ変わるのを待ちます。線香花火のように筒の先にくっついたガラス。ここから職人の技でゆっくりと膨らませていきます。何度もガラスを足し、ガラスを吹いて膨らませたら、容器の上部分はカットして穴を開けますが、反対に底部分はガラス底部分をくっつけなければなりません。様々な工程を経てようやく形になっていきます。
しかしこれで完成ではありません。ここから「アニール処理」という、熱で膨張したガラスを安定させるための処理を行います。これは水を張る容器だからこそ重要な工程で、この処理をしないとガラスの厚みや歪みによって、ガラスが割れてしまうこともあります。
このようにしてガラス職人の手で生まれ変わった水槽。金魚鉢のような吹きガラスの容器とは違い、成分の比率が異なる板ガラスで作った水槽だからこそ出せるソーダ色になります。熟練のガラス職人でも成分比率が異なるガラス素材から作成するのは非常に難易度が高く、高度な技術と試行錯誤があったからこそ完成することができました。ジェックスオリジナルのグラスアクアと、今回再生したリクアス ベレーはサイズや色、また形状もちょっと異なりますが、心を込めて手づくりした、というプロセスはまったく一緒。
製造出来たのはごく少量な為、店頭販売ではなくジェックスオンラインショップのみで販売します。
かわいいフタとロゴのついた木製土台がセットになったリクアス ベレー。
チーム全員の情熱と愛情、勝沼ガラス工房さんの高い技術力、その全てが詰まった世界で初めての割れたガラス水槽を再生した水槽です。
新たな挑戦をしていくGEX SDGsプロジェクトの活動に今後ともご期待ください!
プロジェクトチームよりコメント
営業部・伊藤
SDGsプロジェクトを通して改めてガラス水槽と真剣に向き合う機会をいただきました。これまではせっかく作った商品が破損してしまい水槽として使われることの無いまま廃棄される悲しい現状があり、製造メーカーとして少しでも変えたい!もう一度水槽として生まれ変わらせたい!という夢を語るようなところからスタートしましたが、様々な縁もあり2年かけてついに実現することが出来ました。
今後も私自身の趣味でもあるアクアリウムの楽しさをもっと世界に広げられるようにSDGsプロジェクト活動の中で面白い企画を考えているのでご期待ください。
開発部・山崎
ただ捨てることへのもったいないという気持ちと、新しい物へ生まれ変わらせることの難しさを、このプロジェクトで多く学びました。
ブランド名になっているRequas (リクアス)は、
リデュース・リユース・リサイクルの「Re」と、水槽をイメージする「Aqua」を組み合わせた造語になっています。
複数形の「s」がついているように、今後生まれる作品の数々や多くの方へ手にわたって長く愛されるブランドに育てていきたいと考えていますので、応援いただけると嬉しいです。
勝沼ガラス工房がらす屋 長谷川様
自宅近く(まさか同じ町内)に「GEX」という会社があるのは知っていましたが、
ガラスの水槽を作っている会社とは夢にも思いませんでした。
ぶどうやワインで有名な勝沼町ですが、なにかガラスで特筆すべき物が
あるわけでもないのにこの場所へ集まったみたいで不思議なご縁を感じました。
板ガラスを熔かして新しい物を作りたい!というお話を伺ったときは、正直、形を作るところまでいけるだろうかと思いました。
以前、リサイクルガラスの工房にお邪魔してお試しで作らせてもらったことがあるのですが、普段の感覚ではまだまだ柔らかい状態に見えるのに、すでにガチガチで形を作っていくことができなかった経験があったからです。
うまく熔けるのか、作れるのか、全員がどういう結果になるのか分からない状態からのスタートでしたが、板ガラスより厚みを増した器は着色していなくても、それだけでとても綺麗な色となりました。
当初、懸念していた制作も問題ありませんでした。水槽のかっちりした形から手吹きガラス特有のコロンとした丸みのある形に生まれ変わりました。
「ベレー」というぴったりな可愛い名前も頂きました。
次はお客様のもとで可愛がっていただけたら、と思います。
▽「リクアス ベレー」紹介ページ
https://www.gex-fp.co.jp/company/gexsdgs/
▽「リクアス ベレー」も購入可能なジェックス株式会社オンラインショップページ
https://shop.gex-fp.co.jp/gex/shop/goods/index.html?ggcd=60235
アクアリウム用品シェアNo.1*のジェックス株式会社(大阪府東大阪市、代表取締役社長:五味 宏樹)は、2023年7月7日(金)に、社内のSDGsプロジェクトから生まれた「リクアスベレー」の発売を自社のオンラインサイトで開始します。
「リクアス ベレー」はサーキュラーエコノミーを目指す取り組みとして、廃棄されたガラス水槽を飼育可能なガラス容器にアップサイクルした、アクアリウム業界初(※)の製品となります。※日本国内におけるペット用品製造事業者を自社調査(2023年6月)
[画像: https://prtimes.jp/i/117602/2/resize/d117602-2-6541002f4f7a8e273a29-0.png ]
GEX SDGs プロジェクトとは
いきものと暮らすことで得られる「癒し」や「やすらぎ」、「心の成長」、「楽しみ」を一人でも多くのお客様にお届けし、いきものとの絆を深め、人と社会、地球環境との共生を実現することを目的に2021年に発足しました。
これまで廃棄するしかなかった割れたガラス水槽をどうにか生まれ変わらせることはできないか。飼育者とおさかなとの想い出が詰まった水槽をもう一度手元に戻してあげたい。そんな想いから、「ガラスの資源循環」に着目し、SDGsサーキュラープロジェクトとしての活動がスタートしました。
廃棄されるガラス水槽について
ジェックスのガラス水槽はほぼ100%、ジェックス自社工場(インドネシア)でAGCグループのガラスを使用して製造されています。良質なガラスと、高い技術力で製造された水槽たちも、残念ながら輸送途中で割れてしまうことがあります。
ガラス水槽は年間約100万本以上が国内に流通しています。その中で輸送途中に割れてしまった水槽は、これまで産業廃棄物として処分するしか方法がありませんでした。これは業界内でも解決できない課題として長く放置されてきました。
水槽解体からベレーができるまで
水槽は種類によって樹脂製の枠が縁についています。また、すべての水槽には接着用のシリコンが塗布してあります。ガラスを溶かし再生するために入れる炉は1100℃以上になるため、不純物となるプラスチックの樹脂枠を入れる事は出来ません。またシリコンも完成品の美観を損ねる為、取り除かなければなりません。
もちろん、チーム全員が初めて経験する作業です。はじめのうちはどのように解体したら良いのかも分からず手探りな状況でしたが、試行錯誤を繰り返し、すべて手作業でガラス部分のみを取り出す方法にたどり着きました。ガラスを取り出した後の樹脂枠もカットして細かくしていきます。今回は使用しない部分もかさを減らせば、輸送で発生するCO2の削減にも繋がります。
こうして集めたガラスたちを、飼育容器にアップサイクルする道を模索する中、山梨の勝沼ガラス工房さんとの出会いがあり、本格的にプロジェクトの進む方向性が見えてきました。
解体が完了したガラスをカレット状にし、1100℃という高温の炉に入れていきます。10時間以上かけて炉内で溶かし、次の姿に生まれ変わるのを待ちます。線香花火のように筒の先にくっついたガラス。ここから職人の技でゆっくりと膨らませていきます。何度もガラスを足し、ガラスを吹いて膨らませたら、容器の上部分はカットして穴を開けますが、反対に底部分はガラス底部分をくっつけなければなりません。様々な工程を経てようやく形になっていきます。
しかしこれで完成ではありません。ここから「アニール処理」という、熱で膨張したガラスを安定させるための処理を行います。これは水を張る容器だからこそ重要な工程で、この処理をしないとガラスの厚みや歪みによって、ガラスが割れてしまうこともあります。
このようにしてガラス職人の手で生まれ変わった水槽。金魚鉢のような吹きガラスの容器とは違い、成分の比率が異なる板ガラスで作った水槽だからこそ出せるソーダ色になります。熟練のガラス職人でも成分比率が異なるガラス素材から作成するのは非常に難易度が高く、高度な技術と試行錯誤があったからこそ完成することができました。ジェックスオリジナルのグラスアクアと、今回再生したリクアス ベレーはサイズや色、また形状もちょっと異なりますが、心を込めて手づくりした、というプロセスはまったく一緒。
製造出来たのはごく少量な為、店頭販売ではなくジェックスオンラインショップのみで販売します。
かわいいフタとロゴのついた木製土台がセットになったリクアス ベレー。
チーム全員の情熱と愛情、勝沼ガラス工房さんの高い技術力、その全てが詰まった世界で初めての割れたガラス水槽を再生した水槽です。
新たな挑戦をしていくGEX SDGsプロジェクトの活動に今後ともご期待ください!
プロジェクトチームよりコメント
営業部・伊藤
SDGsプロジェクトを通して改めてガラス水槽と真剣に向き合う機会をいただきました。これまではせっかく作った商品が破損してしまい水槽として使われることの無いまま廃棄される悲しい現状があり、製造メーカーとして少しでも変えたい!もう一度水槽として生まれ変わらせたい!という夢を語るようなところからスタートしましたが、様々な縁もあり2年かけてついに実現することが出来ました。
今後も私自身の趣味でもあるアクアリウムの楽しさをもっと世界に広げられるようにSDGsプロジェクト活動の中で面白い企画を考えているのでご期待ください。
開発部・山崎
ただ捨てることへのもったいないという気持ちと、新しい物へ生まれ変わらせることの難しさを、このプロジェクトで多く学びました。
ブランド名になっているRequas (リクアス)は、
リデュース・リユース・リサイクルの「Re」と、水槽をイメージする「Aqua」を組み合わせた造語になっています。
複数形の「s」がついているように、今後生まれる作品の数々や多くの方へ手にわたって長く愛されるブランドに育てていきたいと考えていますので、応援いただけると嬉しいです。
勝沼ガラス工房がらす屋 長谷川様
自宅近く(まさか同じ町内)に「GEX」という会社があるのは知っていましたが、
ガラスの水槽を作っている会社とは夢にも思いませんでした。
ぶどうやワインで有名な勝沼町ですが、なにかガラスで特筆すべき物が
あるわけでもないのにこの場所へ集まったみたいで不思議なご縁を感じました。
板ガラスを熔かして新しい物を作りたい!というお話を伺ったときは、正直、形を作るところまでいけるだろうかと思いました。
以前、リサイクルガラスの工房にお邪魔してお試しで作らせてもらったことがあるのですが、普段の感覚ではまだまだ柔らかい状態に見えるのに、すでにガチガチで形を作っていくことができなかった経験があったからです。
うまく熔けるのか、作れるのか、全員がどういう結果になるのか分からない状態からのスタートでしたが、板ガラスより厚みを増した器は着色していなくても、それだけでとても綺麗な色となりました。
当初、懸念していた制作も問題ありませんでした。水槽のかっちりした形から手吹きガラス特有のコロンとした丸みのある形に生まれ変わりました。
「ベレー」というぴったりな可愛い名前も頂きました。
次はお客様のもとで可愛がっていただけたら、と思います。
▽「リクアス ベレー」紹介ページ
https://www.gex-fp.co.jp/company/gexsdgs/
▽「リクアス ベレー」も購入可能なジェックス株式会社オンラインショップページ
https://shop.gex-fp.co.jp/gex/shop/goods/index.html?ggcd=60235