消費者は生産者になる。持続可能で循環するファッションのためのプロダクション「HUMATERIAL(ヒューマテリアル)」が2024年2月29日スタート、デビューコレクションを発表
[24/02/29]
提供元:PRTIMES
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ボードメンバーには元オールユアーズ木村まさし氏、nowartt足立豊樹氏らが参画
2024年2月29日、サーキュラーデザインファームの造形構想株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役:峯村昇吾)は、持続可能で循環するファッションのためのプロダクション「HUMATERIAL(ヒューマテリアル)」をスタートします。この取り組みは、旗揚げ人の峯村昇吾が武蔵野美術大学大学院在学中に手がけた、アパレル産業の複雑なバリューチェーンを可視化した「サーキュラーダイアグラム」から描いた構想を社会実装する第一歩でもあります。
プロダクションのメンバーには、元オールユアーズ木村まさし氏、nowartt足立豊樹氏らが参画し、衣服の循環プロジェクトでの経験や視点を活かした活動に取り組みます。デザイン、アート、カルチャーなど多様なバックグラウンドを持つメンバーが集い、さまざまな制作活動を行なっていきます。
■HUMATERIAL ティザーサイト
https://zoukei-kousou.com/HUMATERIAL-fake
[画像1: https://prtimes.jp/i/135670/2/resize/d135670-2-1c63cb9d9f223d3d7b96-2.png ]
概要|生活者を、 つかい手(消費者)からつくり手(生産者)に変容させる
「HUMATERIAL(ヒューマテリアル)」は、HUMAN(人間)とMATERIAL(素材)を組み合わせた造語で、持続可能で循環するファッションのためのプロダクションです。環境負荷の低い天然素材やリサイクル素材をつかった商品開発など「製造段階」での質の改善が近年進んでいますが、同様に「利用段階」の改善にも取り組むことで、環境負荷の総和を減らすことに挑戦します。
アパレル産業のバリューチェーンは非常に複雑で、一概に改善の切り口の正解を掲げることは困難です。しかし、どれだけ「環境負荷の低い良い製品」がつくられても、大量生産・大量消費の仕組みから脱しない限り、持続可能な社会は現実から遠いままです。私たちHUMATERIALは、まず服の消費のあり方そのものを見つめ直すことが大切だと考えています。
ブランドから手渡された流れゆく“消費財”として服を一方向に受け取るのではなく、ケアしたり修繕したり、服に自ら関与すること。そうした一方向だけでない服との関係性をもつカルチャーを育み、服を“素材”と捉え直すことで、私たち生活者をつかい手(消費者)からつくり手(生産者)へと変容させることを目指します。
背景|アパレル産業の現在地から見えてきた、消費が与える産業構造への影響力
この取り組みのきっかけは、旗揚げ人の峯村昇吾がかつて勤務していた繊維専門商社での大量廃棄の現実を目の当たりにしたこと、そしてその課題意識のもと転職したファッションテックベンチャーでもユーザーに循環への意識を促すことの難しさを感じて進学した武蔵野美術大学大学院での研究に端を発します。
アパレル産業のサーキュラーエコノミーの研究に取り組むにあたり産業の現在地を把握しようとした際、専門機関や経産省でさえバリューチェーンの全体像がわかっていないという事実を知り、このままでは課題の特定さえできないと、数々のリサーチを重ね、1.生産、2.利用、3.回収・中間処理・再資源化にわけた「サーキュラーダイアグラム」を作成(2022年公開)。『サステナブル・ファッション: ありうるかもしれない未来』(編著=水野 大二郎、Synfluxほか、2022、学芸出版社)でも掲載されるなど、アパレル産業における話題を呼びました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/135670/2/resize/d135670-2-4dc5d0babf1c5e28dfc5-4.jpg ]
このダイアグラム制作のための調査過程で見えてきたのが、服の大量廃棄から大量回収というシステムへの移行の兆しでした。しかしこれは服の大量生産・大量消費を前提としたものであり、いくら回収という受け皿を大きくしたとしても、製造される服の量自体が減らない限り、受け皿はいくらあっても足りません。さらに言えばその受け皿はまだ万全とは言えず、多くの問題をはらんだ状態でもあります。まずは、大量生産・大量消費という仕組みと体質を、適量生産・適量消費に変えることが重要であり、そのためには生活者の消費のスタンスの変容が鍵であると考え「HUMATERIAL」の構想にいたりました。
今後の展開|第一弾は、カーボンフットプリントではない新たなプリント「ヒューマンフットプリント」
HUMATERIALは、コレクション第一弾として「ヒューマンフットプリント(Human Footprint of Products:HFP)」を発表します。HFPとは、既に人々のクローゼットにある服に施すプリントのことを差します。“二軍の服”に手を加え、服と人との関係性を再構築するワークショップ等を通じて展開していくコレクションです。
プロダクションであるHUMATERIALの成長指標(KPI)は、温室効果ガスの削減量ではなく、HFPをプリントし、服の価値を再び巡らせた服の数量です。温室効果ガス排出量を表示した「炭素の足跡」を意味するカーボンフットプリント(Carbon Footprint of Products)に対して、ヒューマンフットプリント(Human Footprint of Products)は、私たち消費者が消費する存在から少し脱却した「人の軌跡」の証です。
コレクション詳細は、以下のURLよりご覧いただけます。
https://zoukei-kousou.com/HUMATERIAL-fake
[画像3: https://prtimes.jp/i/135670/2/resize/d135670-2-c1e86fd9daff0cb3e106-1.jpg ]
《HUMAN FOOTPRINT(ヒューマンフットプリント)》
Designed by nowartt
絶滅危惧種に指定されたグレビーシマウマを、たくさんのハートと幸せの鳥で表現。人間と自然という二元論から距離を置き、多様なアクターが集いながら織りなす地球の美しさを伝える。足立氏がnowartt立ち上げ前に制作し、持続可能性とはなにかを問いかける作品。
メンバー紹介
峯村 昇吾|デザイナー
元FABRIC TOKYO。武蔵野美術大学大学院造形構想研究科造形構想専攻の在学中に、勢いあまって造形構想株式会社を設立。在学中にファッション産業の複雑なサプライチェーンを可視化したサーキュラーダイアグラムを手がける。犬のブラッシングが好き。武蔵野美術大学特任研究員。
木村 まさし|文化中毒者
元ALL YOURS。歴史や文化があるものに惹かれ続け、カルチャーベースで物事を組み立てたものをエモーショナルに表現することが得意。独自のコンテクストを見出して、物語を作り出す。そこから生まれるブランドアクションを通して、他の何にも似ていないものにすることが使命。好物はちくわの磯辺揚げ。
原口 さとみ|編集者
ちいさなチームやプロジェクトにおける、情報発信のパートナーとしてフリーランスで活動中。メッセージや想いを整理・言語化し、チームの資産や魅力を引き出しながら、課題に合わせた企画設計やコンテンツの制作を行う。英治出版(出版プロデューサー)、ロフトワーク(パブリックリレーション)を経て現職。ビールとタップダンスと犬が好き。
足立 豊樹|アートディレクター
アナログ(手描き)とデジタルの融合を表現ベースとしたデザインで、国内外のアパレルブランドを中心にデザインを提供したブランド数は400を超える。2012年にはテキスタイルグラフィックブランドnowartt(ノワート)を立ち上げ、2021年には「自然との調和」の世界観はそのままに、サステナブルな新たなテキスタイルグラフィックブランド『nowartt Piece of The EARTH』を展開している。本プロジェクトの「Human Footprint」を手掛ける。https://www.nowartt.com/
坂上 萌|リサーチャー
京都工芸繊維大学デザイン専攻修士課程在学。ファッションシステムを移行するためのデザイン、国産羊毛のマテリアルフローや代替的経済のための仕組みを研究した。現在は、生命の網目と関係的な産業のあり方、ビジネスのためのリジェネレイティブデザインについて探索している。造形構想株式会社でインターン中。
[表: https://prtimes.jp/data/corp/135670/table/2_1_d6a92404f6384d56419e82a72feacdab.jpg ]
2024年2月29日、サーキュラーデザインファームの造形構想株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役:峯村昇吾)は、持続可能で循環するファッションのためのプロダクション「HUMATERIAL(ヒューマテリアル)」をスタートします。この取り組みは、旗揚げ人の峯村昇吾が武蔵野美術大学大学院在学中に手がけた、アパレル産業の複雑なバリューチェーンを可視化した「サーキュラーダイアグラム」から描いた構想を社会実装する第一歩でもあります。
プロダクションのメンバーには、元オールユアーズ木村まさし氏、nowartt足立豊樹氏らが参画し、衣服の循環プロジェクトでの経験や視点を活かした活動に取り組みます。デザイン、アート、カルチャーなど多様なバックグラウンドを持つメンバーが集い、さまざまな制作活動を行なっていきます。
■HUMATERIAL ティザーサイト
https://zoukei-kousou.com/HUMATERIAL-fake
[画像1: https://prtimes.jp/i/135670/2/resize/d135670-2-1c63cb9d9f223d3d7b96-2.png ]
概要|生活者を、 つかい手(消費者)からつくり手(生産者)に変容させる
「HUMATERIAL(ヒューマテリアル)」は、HUMAN(人間)とMATERIAL(素材)を組み合わせた造語で、持続可能で循環するファッションのためのプロダクションです。環境負荷の低い天然素材やリサイクル素材をつかった商品開発など「製造段階」での質の改善が近年進んでいますが、同様に「利用段階」の改善にも取り組むことで、環境負荷の総和を減らすことに挑戦します。
アパレル産業のバリューチェーンは非常に複雑で、一概に改善の切り口の正解を掲げることは困難です。しかし、どれだけ「環境負荷の低い良い製品」がつくられても、大量生産・大量消費の仕組みから脱しない限り、持続可能な社会は現実から遠いままです。私たちHUMATERIALは、まず服の消費のあり方そのものを見つめ直すことが大切だと考えています。
ブランドから手渡された流れゆく“消費財”として服を一方向に受け取るのではなく、ケアしたり修繕したり、服に自ら関与すること。そうした一方向だけでない服との関係性をもつカルチャーを育み、服を“素材”と捉え直すことで、私たち生活者をつかい手(消費者)からつくり手(生産者)へと変容させることを目指します。
背景|アパレル産業の現在地から見えてきた、消費が与える産業構造への影響力
この取り組みのきっかけは、旗揚げ人の峯村昇吾がかつて勤務していた繊維専門商社での大量廃棄の現実を目の当たりにしたこと、そしてその課題意識のもと転職したファッションテックベンチャーでもユーザーに循環への意識を促すことの難しさを感じて進学した武蔵野美術大学大学院での研究に端を発します。
アパレル産業のサーキュラーエコノミーの研究に取り組むにあたり産業の現在地を把握しようとした際、専門機関や経産省でさえバリューチェーンの全体像がわかっていないという事実を知り、このままでは課題の特定さえできないと、数々のリサーチを重ね、1.生産、2.利用、3.回収・中間処理・再資源化にわけた「サーキュラーダイアグラム」を作成(2022年公開)。『サステナブル・ファッション: ありうるかもしれない未来』(編著=水野 大二郎、Synfluxほか、2022、学芸出版社)でも掲載されるなど、アパレル産業における話題を呼びました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/135670/2/resize/d135670-2-4dc5d0babf1c5e28dfc5-4.jpg ]
このダイアグラム制作のための調査過程で見えてきたのが、服の大量廃棄から大量回収というシステムへの移行の兆しでした。しかしこれは服の大量生産・大量消費を前提としたものであり、いくら回収という受け皿を大きくしたとしても、製造される服の量自体が減らない限り、受け皿はいくらあっても足りません。さらに言えばその受け皿はまだ万全とは言えず、多くの問題をはらんだ状態でもあります。まずは、大量生産・大量消費という仕組みと体質を、適量生産・適量消費に変えることが重要であり、そのためには生活者の消費のスタンスの変容が鍵であると考え「HUMATERIAL」の構想にいたりました。
今後の展開|第一弾は、カーボンフットプリントではない新たなプリント「ヒューマンフットプリント」
HUMATERIALは、コレクション第一弾として「ヒューマンフットプリント(Human Footprint of Products:HFP)」を発表します。HFPとは、既に人々のクローゼットにある服に施すプリントのことを差します。“二軍の服”に手を加え、服と人との関係性を再構築するワークショップ等を通じて展開していくコレクションです。
プロダクションであるHUMATERIALの成長指標(KPI)は、温室効果ガスの削減量ではなく、HFPをプリントし、服の価値を再び巡らせた服の数量です。温室効果ガス排出量を表示した「炭素の足跡」を意味するカーボンフットプリント(Carbon Footprint of Products)に対して、ヒューマンフットプリント(Human Footprint of Products)は、私たち消費者が消費する存在から少し脱却した「人の軌跡」の証です。
コレクション詳細は、以下のURLよりご覧いただけます。
https://zoukei-kousou.com/HUMATERIAL-fake
[画像3: https://prtimes.jp/i/135670/2/resize/d135670-2-c1e86fd9daff0cb3e106-1.jpg ]
《HUMAN FOOTPRINT(ヒューマンフットプリント)》
Designed by nowartt
絶滅危惧種に指定されたグレビーシマウマを、たくさんのハートと幸せの鳥で表現。人間と自然という二元論から距離を置き、多様なアクターが集いながら織りなす地球の美しさを伝える。足立氏がnowartt立ち上げ前に制作し、持続可能性とはなにかを問いかける作品。
メンバー紹介
峯村 昇吾|デザイナー
元FABRIC TOKYO。武蔵野美術大学大学院造形構想研究科造形構想専攻の在学中に、勢いあまって造形構想株式会社を設立。在学中にファッション産業の複雑なサプライチェーンを可視化したサーキュラーダイアグラムを手がける。犬のブラッシングが好き。武蔵野美術大学特任研究員。
木村 まさし|文化中毒者
元ALL YOURS。歴史や文化があるものに惹かれ続け、カルチャーベースで物事を組み立てたものをエモーショナルに表現することが得意。独自のコンテクストを見出して、物語を作り出す。そこから生まれるブランドアクションを通して、他の何にも似ていないものにすることが使命。好物はちくわの磯辺揚げ。
原口 さとみ|編集者
ちいさなチームやプロジェクトにおける、情報発信のパートナーとしてフリーランスで活動中。メッセージや想いを整理・言語化し、チームの資産や魅力を引き出しながら、課題に合わせた企画設計やコンテンツの制作を行う。英治出版(出版プロデューサー)、ロフトワーク(パブリックリレーション)を経て現職。ビールとタップダンスと犬が好き。
足立 豊樹|アートディレクター
アナログ(手描き)とデジタルの融合を表現ベースとしたデザインで、国内外のアパレルブランドを中心にデザインを提供したブランド数は400を超える。2012年にはテキスタイルグラフィックブランドnowartt(ノワート)を立ち上げ、2021年には「自然との調和」の世界観はそのままに、サステナブルな新たなテキスタイルグラフィックブランド『nowartt Piece of The EARTH』を展開している。本プロジェクトの「Human Footprint」を手掛ける。https://www.nowartt.com/
坂上 萌|リサーチャー
京都工芸繊維大学デザイン専攻修士課程在学。ファッションシステムを移行するためのデザイン、国産羊毛のマテリアルフローや代替的経済のための仕組みを研究した。現在は、生命の網目と関係的な産業のあり方、ビジネスのためのリジェネレイティブデザインについて探索している。造形構想株式会社でインターン中。
[表: https://prtimes.jp/data/corp/135670/table/2_1_d6a92404f6384d56419e82a72feacdab.jpg ]