【セミナー事後レポート】女性の健康と安全なリプロダクティブケアの改善に取り組むラインファーマ セミナー「人工妊娠中絶薬の選択肢と権利」を実施
[24/10/31]
提供元:PRTIMES
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国内初の経口妊娠中絶薬「メフィーゴ(R)パック」承認から1年半、報道関係者向けセミナーを実施
ラインファーマ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:マーク・ノグル)は、女性の健康と安全なリプロダクティブケアの改善に積極的に取り組んでいます。2023年4月には国内初の経口人工妊娠中絶薬「メフィーゴ(R)パック」が医薬品製造販売承認されました。メフィーゴ(R)パックの販売開始から1年半が経過した2024年10月29日に、「人工妊娠中絶薬の選択肢と権利」をテーマに報道関係者向けセミナーを実施しました。当日は、医療法人定生会 谷口病院の谷口武先生、産科婦人科舘出張 佐藤病院の佐藤雄一先生を招き、リアルな医療現場の視点から人工妊娠中絶の現状について語りました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/142903/2/resize/d142903-2-b696dae48258d79a57bf-0.jpg ]
日本における人工妊娠中絶法と現状
日本では、予期せぬ妊娠が起こった際に人工妊娠中絶が認められています。内服法が承認される以前は掻爬術と吸引法が認められていました。どちらも胎児に直面することはなく、内服法よりも短い時間で終えることが可能です。一方の内服法は、麻酔や手術のリスクが減り、子宮への負担も最も少ないとWHOから推奨されています。しかし、2剤目投与後、胎嚢排出まで院内待機が必要となり、手術法よりも出血が多いという統計もあります。
現在、日本では吸引法が多く選択されていますが、海外では2010年代から内服法が承認されており、内服法を選択する割合は世界的に増加傾向にあります。WHOは2022年に『中絶ケアガイドラインエグゼクティブサマリー』を提示し、医療提供者から中絶に関する情報提供やカウンセリングを考案すること、手術法と内服法の双方のメリット・デメリットを説明し、選択を支援するよう勧告しています。谷口医師は、「手術法は週数が早すぎると処置がしにくいという問題もあるが、内服法では早い週数でも可能」「海外では自宅での服用が認められている国もあり、プライバシーの保護が進んでいる」と語りました。
日本は経口人工妊娠中絶薬が承認されたばかりの為、まだ普及はしていないものの、今後の拡大が期待されています。内服法の普及が進まない理由として「情報不足」が課題として挙げられます。人工妊娠中絶自体がネガティブなイメージを持たれやすく、中絶をする権利が大きく報道されることや、議論される機会が少ない現状にあり、正しい知識が届きにくいという問題があります。谷口医師は「今までの日本は人工妊娠中絶に関して選択肢がなかったが、今後は世界と同じ水準で選択できるようになったことを広く知ってほしい」と語りました。
手術法と内服法がもたらす心理的影響
従来の手術法では、多くの女性が孤独や罪悪感、不安や恐れを感じており、佐藤医師は「現在の医療現場では丁寧なメンタルサポートに時間を費やせていないのが現状」と語りました。一方の内服法では、手術法よりも恐怖心が軽減されるという研究データがあり、心理的負担の軽減や大きなトラウマを残さないことが期待されています。
また、日本では自宅での服用が原則認められておらず、手術法に比べて2剤目投与後、胎嚢排出まで院内に待機する必要があり、「看護師などがメンタルをケアする時間を確保できるようになった」と語りました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/142903/2/resize/d142903-2-3856f989e76d9217cfd8-3.png ]
内服法導入後のアンケート調査結果
2023年7月1日から2024年6月30日までに人工妊娠中絶を希望して来院した107名の患者を対象にアンケート調査を実施。(出典元:第76回日本産婦人科学会学術講演会、人工妊娠中絶における経口法手術法選択実施後の満足度について/谷口武医師) 72名が内服法を選択し、手術法を選択したのは35名という結果になりました。手術法を選択した半数以上が過去に手術法にて中絶を経験したことがあり、6割以上は経産婦という結果に。過去の中絶経験が影響を与えていることや、既にお子様のいる方にとっては2剤目投与後、胎嚢排出までの院内待機が負担となっていることが明らかになりました。また、内服法を選択した理由として「身体(子宮)への負担が少ない」「手術が怖い・安全性に対する疑問」という回答が多く、手術法を選択した理由では「確実性」「待機時間がない」という回答が多いという結果になりました。
内服法の情報入手に関しての調査では「来院してから病院で知った」と回答する割合が一番多かったものの、谷口医師は「インターネットやSNSで内服薬の情報を知って来院したという方が少しずつ増えていると体感している」と語りました。
また、処置による不快症状に関しての調査では、麻酔を伴わないにもかかわらず内服法が「辛かった」と回答する方が手術法よりも多いという結果に。しかし、満足度に関しては内服法と手術法共に90%以上が「選択した方法で良かった」と回答しており、谷口医師は「自分で選択するということが重要である」と語りました。
メフィーゴ(R)パックの安全性と有効性
国内で初めて承認された人工妊娠中絶薬「メフィーゴ(R)パック」は、子宮内妊娠が確認された妊娠63日(9週0日)以下の者に対する薬剤で、子宮外妊娠の疑いや妊娠の週数などを正確に確認する為、医者の診断は必要となります。薬剤は2種で構成され、2剤目投与後24時間以内の人工妊娠中絶成功率は93.3%となっています。(臨床試験データより)一般的な症状として出血や下腹部痛が挙げられ、感染症などの重篤な副作用や死亡及び中止に至った有害事象は確認されていません。(市販直後調査より)
[画像3: https://prtimes.jp/i/142903/2/resize/d142903-2-eb93c51352ae3d3faa5b-4.jpg ]
今後の展望
両医師から日本の人工妊娠中絶を取り巻く環境を解説して頂き、治療の選択肢が増えたにも関わらず情報不足が理由で経口人工妊娠中絶薬の普及が進まない現状が明らかになりました。予期せぬ妊娠に悩む女性が、正しい情報を得て、最適な判断を行える環境を整えることが必要です。将来的には、女性が自身の未来を自由に決めることができ、セクシャル・リプロダクティブライツが広く尊重され、リプロダクティブケアが受けられる世の中になって欲しいと考えます。
ラインファーマ株式会社
本社:〒107-6012 東京都港区赤坂1-12-32 アーク森ビル12階
代表者:代表取締役 マーク・ノグル
設立:2020年5月22日
企業サイトURL: https://www.linepharma.co.jp/
ラインファーマ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:マーク・ノグル)は、女性の健康と安全なリプロダクティブケアの改善に積極的に取り組んでいます。2023年4月には国内初の経口人工妊娠中絶薬「メフィーゴ(R)パック」が医薬品製造販売承認されました。メフィーゴ(R)パックの販売開始から1年半が経過した2024年10月29日に、「人工妊娠中絶薬の選択肢と権利」をテーマに報道関係者向けセミナーを実施しました。当日は、医療法人定生会 谷口病院の谷口武先生、産科婦人科舘出張 佐藤病院の佐藤雄一先生を招き、リアルな医療現場の視点から人工妊娠中絶の現状について語りました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/142903/2/resize/d142903-2-b696dae48258d79a57bf-0.jpg ]
日本における人工妊娠中絶法と現状
日本では、予期せぬ妊娠が起こった際に人工妊娠中絶が認められています。内服法が承認される以前は掻爬術と吸引法が認められていました。どちらも胎児に直面することはなく、内服法よりも短い時間で終えることが可能です。一方の内服法は、麻酔や手術のリスクが減り、子宮への負担も最も少ないとWHOから推奨されています。しかし、2剤目投与後、胎嚢排出まで院内待機が必要となり、手術法よりも出血が多いという統計もあります。
現在、日本では吸引法が多く選択されていますが、海外では2010年代から内服法が承認されており、内服法を選択する割合は世界的に増加傾向にあります。WHOは2022年に『中絶ケアガイドラインエグゼクティブサマリー』を提示し、医療提供者から中絶に関する情報提供やカウンセリングを考案すること、手術法と内服法の双方のメリット・デメリットを説明し、選択を支援するよう勧告しています。谷口医師は、「手術法は週数が早すぎると処置がしにくいという問題もあるが、内服法では早い週数でも可能」「海外では自宅での服用が認められている国もあり、プライバシーの保護が進んでいる」と語りました。
日本は経口人工妊娠中絶薬が承認されたばかりの為、まだ普及はしていないものの、今後の拡大が期待されています。内服法の普及が進まない理由として「情報不足」が課題として挙げられます。人工妊娠中絶自体がネガティブなイメージを持たれやすく、中絶をする権利が大きく報道されることや、議論される機会が少ない現状にあり、正しい知識が届きにくいという問題があります。谷口医師は「今までの日本は人工妊娠中絶に関して選択肢がなかったが、今後は世界と同じ水準で選択できるようになったことを広く知ってほしい」と語りました。
手術法と内服法がもたらす心理的影響
従来の手術法では、多くの女性が孤独や罪悪感、不安や恐れを感じており、佐藤医師は「現在の医療現場では丁寧なメンタルサポートに時間を費やせていないのが現状」と語りました。一方の内服法では、手術法よりも恐怖心が軽減されるという研究データがあり、心理的負担の軽減や大きなトラウマを残さないことが期待されています。
また、日本では自宅での服用が原則認められておらず、手術法に比べて2剤目投与後、胎嚢排出まで院内に待機する必要があり、「看護師などがメンタルをケアする時間を確保できるようになった」と語りました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/142903/2/resize/d142903-2-3856f989e76d9217cfd8-3.png ]
内服法導入後のアンケート調査結果
2023年7月1日から2024年6月30日までに人工妊娠中絶を希望して来院した107名の患者を対象にアンケート調査を実施。(出典元:第76回日本産婦人科学会学術講演会、人工妊娠中絶における経口法手術法選択実施後の満足度について/谷口武医師) 72名が内服法を選択し、手術法を選択したのは35名という結果になりました。手術法を選択した半数以上が過去に手術法にて中絶を経験したことがあり、6割以上は経産婦という結果に。過去の中絶経験が影響を与えていることや、既にお子様のいる方にとっては2剤目投与後、胎嚢排出までの院内待機が負担となっていることが明らかになりました。また、内服法を選択した理由として「身体(子宮)への負担が少ない」「手術が怖い・安全性に対する疑問」という回答が多く、手術法を選択した理由では「確実性」「待機時間がない」という回答が多いという結果になりました。
内服法の情報入手に関しての調査では「来院してから病院で知った」と回答する割合が一番多かったものの、谷口医師は「インターネットやSNSで内服薬の情報を知って来院したという方が少しずつ増えていると体感している」と語りました。
また、処置による不快症状に関しての調査では、麻酔を伴わないにもかかわらず内服法が「辛かった」と回答する方が手術法よりも多いという結果に。しかし、満足度に関しては内服法と手術法共に90%以上が「選択した方法で良かった」と回答しており、谷口医師は「自分で選択するということが重要である」と語りました。
メフィーゴ(R)パックの安全性と有効性
国内で初めて承認された人工妊娠中絶薬「メフィーゴ(R)パック」は、子宮内妊娠が確認された妊娠63日(9週0日)以下の者に対する薬剤で、子宮外妊娠の疑いや妊娠の週数などを正確に確認する為、医者の診断は必要となります。薬剤は2種で構成され、2剤目投与後24時間以内の人工妊娠中絶成功率は93.3%となっています。(臨床試験データより)一般的な症状として出血や下腹部痛が挙げられ、感染症などの重篤な副作用や死亡及び中止に至った有害事象は確認されていません。(市販直後調査より)
[画像3: https://prtimes.jp/i/142903/2/resize/d142903-2-eb93c51352ae3d3faa5b-4.jpg ]
今後の展望
両医師から日本の人工妊娠中絶を取り巻く環境を解説して頂き、治療の選択肢が増えたにも関わらず情報不足が理由で経口人工妊娠中絶薬の普及が進まない現状が明らかになりました。予期せぬ妊娠に悩む女性が、正しい情報を得て、最適な判断を行える環境を整えることが必要です。将来的には、女性が自身の未来を自由に決めることができ、セクシャル・リプロダクティブライツが広く尊重され、リプロダクティブケアが受けられる世の中になって欲しいと考えます。
ラインファーマ株式会社
本社:〒107-6012 東京都港区赤坂1-12-32 アーク森ビル12階
代表者:代表取締役 マーク・ノグル
設立:2020年5月22日
企業サイトURL: https://www.linepharma.co.jp/