国際カンファレンス『ad:tech tokyo 2010』初日開催速報 初日で昨年の総入場者数を上回る 4,976人を記録!
[10/10/29]
提供元:PRTIMES
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『ad:tech tokyo 2010』(以下ad:tech)は、開催初日の10月28日(木)に、昨年の約1.6倍となる4976名の来場者数を記録いたしました。
今年で開催2回目となるad:techでは、昨年よりも展示会場を拡大した他、カンファレンスセッション数も増大し、28日には2つの基調講演、24のセッションが行われました。
また、全6社によるプレミアムセミナーや出展社によるワークショップ等、活発な意見が飛び交うセミナーが各エリアで行われ、初日の締めくくりとなるネットワーキングパーティーも大盛況となりました。
今回の開催では6000名以上の入場を見込んでおり、昨年の2倍以上の総入場者数となる見込みです。
フルカンファレンスパス、ワンデーパスの追加席もご用意しておりますので、皆様のご来場を心よりお待ちいたしております。
下記に、本日行われました基調講演とセッション内容の一部をご紹介いたします。
<KEYNOTE PRESENTATION 概要>
●タイトル:新しいグローバル・マーケティング戦略の実践について。いま何を学ぶべきなのか?
●スピーカー:Marvin Chow(Google Inc, マーケティング ディレクター アジアパシフィック)
●インタビュアー:Susan MacDermid(Senior Vice President, Digital Marketing Sector, dmg :: events)
●ゲストパネリスト:伊藤 かつら(アドビ システムズ 株式会社 ディレクター マーケティング本部長)
開幕を飾るKEYNOTE PRESENTATIONでは、注目スピーカーの1人であるMarvin Chow氏が登壇しました。Chow氏は、現状広告マーケット規模は$550Bであり、そのうちデジタルは未だ15%程であるが、今後マーケット規模は$1000Bに達し、デジタルの占める割合は50%強となると予想し、今後のキーワードは「Technology」「Economic」「Society」であると提言しました。
「Technology」については、いかに消費者のニーズをくみ取り、応えられるかにおいては消費者との対話が重要であり、同時にそれが利益を生「Economic」の側面も持っていなければならないとしました。
そして、特に重要なことは「Society」であり、人々が技術(Technology)を受け入れ、信用し、かつ日々の目覚ましい進化をも受け入れる土壌があるべきと話し、その最も良い例として『Youtube』を挙げ、人々に受け入れられ、愛されるものであるべきであると強調しました。
また、今後マーケティングでのイノベーションを行うことが必要不可欠であり、マーケティングに関わる私たちが、未知のものへの挑戦をしていかなければならないと力強く語りました。
●タイトル:コンテンツのこれから 〜テレビはこれからもポップたりえるのか?〜
●パネリスト:大崎 洋(吉本興業株式会社 代表取締役社長)
大多 亮(株式会社フジテレビジョン 執行役員 クリエイティブ事業局長)
●モデレーター:岸 勇希(株式会社電通 コミュニケーション・デザイナー/クリエーティブ・ディレクター)
テレビとWEBが“対立するメディア”として扱われる傾向にあることを踏まえ、改めてテレビとネットの融合した未来に関しての議論がなされました。
大崎氏は、「芸人にとっては劇場、テレビ、WEB等の様々なメディアの出現は、表現できるメディアが増えること」とポジティブな見解を示した上で、メディアを越えたチャレンジが出来る現代においては、今後はテレビとWEBが互いに補完し合って新しいメディアを創出し、コミュニケーションのインフラ構築に寄与していきたいと語りました。
また、大多氏はWEBの捉え方において、「コンテンツ重視において最たるものは人であり、人材育成こそ要」とし、ビジネスにおけるWEBの活用方法の視点も不可欠と捉え、プラットフォームが大事なのではなく、強力なコンテンツこそが重要と話しました。
一方で、エンドロール(クレジット)のないWEBが多いのはクリエイター目線からはWEBの閉塞感の1つと指摘し、テレビ・WEBそれぞれが一緒に取り組むことで世の中が動く仕掛けを作っていければ、と展望を語りました。現段階では未だ醸成期間で、テレビとWEBがメディアの枠を越えて第1歩を踏み出したばかりですが、今後の展開が期待されます。
<SESSION 概要>
●タイトル:マルチチャンネルマーケティング:コンシューマーストラテジー(TRACK A-1)
●パネリスト:岩村 水樹(グーグル株式会社 執行役員 マーケティング本部長)
村山 直樹(KDDI株式会社 マーケティング本部長)
マーカス尾辻(アドビ システムズ 株式会社 オムニチュア事業本部 本部長)
渡辺 智秋(ソニーマーケティング株式会社 広告宣伝部門 宣伝企画部 統括部長)
●モデレーター:川名 周(株式会社博報堂 エンゲージメントプラニング局 局長)
ブランドマーケティングセッションの第1弾として行われた本セッションは、"次世代統合マーケティング"についてセッションが行われました。
「データ統合」と「プランニング統合」によって形作られる「PDCA」について、岩村氏は「LIFE IN A DAY」のプロモーション事例を会場で見せながら消費者がどのようなユニークな体験ができ、どのように参加できるのか、そしてそれらをパーソナライズすることの重要性を語りました。
また、マーカス尾辻氏は、オンラインデータだけでなくオフライン時の行動データも併せて統合している事例を紹介した。
オフラインデータも見ることで初めて消費者動向がわかるとし、個々の消費者に適切なタイミングで適切な情報を訴求できると話しました。
また、パートナー企業に求めることというテーマでは、渡辺氏は「消費者のエージェンシー」と言えるような消費者目線の企業が必要であるとし、パートナー企業が広告的視点に寄りすぎている現状を危惧しました。
そして岩村氏は広告主側から意見を言うと、戦略的かつクリエイティブであることが重要であるとし、その反面代理店でもある自社では、ユーザーとクライアントをつなげるよう努力していると話しました。
マーケターがブランドを作り上げていく重要性と、変わりゆく消費者にデジタルをいかに用いてメッセージを訴求していくのか、次世代統合マーケティングにとって意義ある講演となりました。
●タイトル:マルチチャンネルマーケティング:コンシューマーストラテジー(TRACK A-4)
●パネリスト:石川 浩之(株式会社資生堂 国内化粧品事業部 事業企画部 コミュニケーション戦略室長)
Dominic Powers(Senior Vice President, Asia Pacific Epsilon International)
●モデレーター:安藤 元博(株式会社博報堂 エンゲージメントプラニング局プロデュース部 部長)
日々大量の情報に接し、従来の手法では動かせない存在となっている消費者の複雑性を、データで読み解くとともに、消費者を動かした成功事例、今後求められる手法に至るまでが話されました。
パワーズ氏は消費者の複雑性を読み解いた自社のデータを展開し、男女別・年代別の日本市場の消費者の傾向を解説しました。
特筆すべきこととして、消費者の年代によって購入の動機付けとなるメディアが大きく異なる点が挙げられ、若年層への影響力が低いからと言って従来のメディアを軽視することはできず、「消費者のニーズに耳を傾けることが重要」と説明しました。
石川氏は、マーケティングにおけるメディアマップの活用事例を紹介し、変化を続ける消費者の行動プロセスを解明して提唱された『AITRA(Attention、Interest、Trial/Test、Realize、Action)』を化粧品ブランドの成功事例とともに紹介しました。
最後に、安藤氏は能動的になっている消費者の視点が広範囲にわたることを指摘し、メッセージを中心とするこれまでのプランニングを改革し、POE-Matrixによる戦略的プランニングに変化すべきと問題提起をしました。
今後マーケティングは、その時代の流行の戦略によるものではなく、確かなデータと日々複雑化する消費者のニーズをポイントとして戦略構築することが重要となります。
■『ad:tech Tokyo 2010』開催概要
日程:2010年10月28日(木)、29日(金)
場所:ザ・プリンスパークタワー東京 (芝公園)
主催:dmg events K.K.Japan
ウェブサイト<http://www.adtech-tokyo.com/ja/index.html>
にて『ad:tech Tokyo 2010』に関する情報をご覧いただけます。
■ad:techについて
ad:tech は、世界のインタラクティブ・マーケティングの業界に向けてカンファレンスや展示会を開催している大手オーガナイザーです。ニューヨーク、サンフランシスコ、ロンドン、パリ、上海、シンガポール、シドニー、東京で開催される世界最大規模のインタラクティブ・マーケティング・ イベントをプロデュースしています。ad:techは、米国カリフォルニア州に本社に置くdmg::eventsによって設立されました。出展企業、講演者、イベント、予定されているカンファレンスについては、www.ad-tech.comをご覧ください。
■【本リリースに関するお問い合せ先】
dmg::events Japan
〒107-0052東京都港区赤坂7-3-37プラース・カナダ1F
Tel:03-6894-7430
Email: info2010@adtech.co-site.jp
ベクトル グループ(株式会社プラチナム)
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