2014年2月の世界新車販売台数は年率換算で8,630万台-グローバル新車市場トレンド
[14/03/18]
提供元:PRTIMES
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英LMC社、2014年2月の世界自動車販売台数を発表
・英調査会社LMC Automotiveが発表した2014年2月のグローバル・ライトビークル(乗用車・小型商用車を指す。中大型商用車を除く)市場は、前年同月比で約6%増、季節調整済み年率換算では8,630万台/年の販売となった。年率換算の販売は少しスローダウンしたが、それでも歴史的にみれば高水準である。
・最近の自動車市場の話題は概して同じである:中国における市場拡大、欧州の緩やかな回復、日本の増税前の駆け込み需要、米国の堅調だが悪天候の影響を受けた販売という話題が続いている。LMC Automotiveは、2014年にグローバルライトビークル販売は4%拡大するという見通しを維持するが、新興市場のリスクは注意深く見守る必要がある。
北米
・2月の米国ライトビークル販売は、北極からの寒波が次々と押し寄せる悪天候のせいで需要が抑えられ、前年同月並みとなった。今後数カ月の販売は悪天候で抑えられていた需要が回復し、市場の正常化プロセスが進むと予想される。この予測に対する主な下振れ要因は、米国経済が予想よりも低成長になるかもしれないというリスクである。
・カナダの販売は、季節調整済み年率換算販売が168万台/年と冷え込み、170万台/年を下回った。米国同様に悪天候が影響している可能性が高い。
欧州
・2月の欧州市場の季節調整済み年率換算の販売は、1,320万台/年とゆっくりとしたペースで着実に回復しつつある。何カ国かの例外を除けばほとんどの市場は改善しつつあるが、今この段階では、近い将来に急速に回復するようなことは起こりそうにない。とはいうものの、LMC Automotiveは、市場の拡大が継続し、2014年の欧州では3〜4%の範囲で販売が増加すると予測している。
・中欧と東欧の販売は、ウクライナの不安定な状況があるにもかかわらず、堅調なままであった。しかしながら、市場ごとに好不調のばらつきが大きい。トルコの短期見通しは、2月のライトビークル販売は27%減となったことで示されるように、特に軟調である。対照的に、ロシア市場は、季節調整済み年率換算の販売が300万台/年超となったのは若干驚きであった。
中国
・速報値によれば、春節の休みを調整した2月の年率換算の販売は2,300万台/年弱となった。2013年12月に史上最高の季節調整済み年率換算販売2,480万台/年を記録した後、いくらか勢いが弱まったように見える。しかし、2014年が始まったばかりで、販売トレンドを正確に予測するのは難しい。
・政府は2014年のGDP成長率目標を7.5%と発表したが、大気汚染を減少させることと国内で増大する債務にも立ち向かうことを約束した。こうした政策は、自動車販売の規制が大都市の大半にまで広がることを意味している。しかし、中小の都市や内陸地域の販売は中国政府の個人消費を増大させる計画に支えられるだろう。
アジア(中国以外)
・日本では、2月の季節調整済み年率換算販売は5カ月連続で増加した後で突然に608万台/年に低下した。(1月の季節調整済み年率換算販売は、高水準の645万台/年だった。)人気のあるモデル、特にハイブリッドモデルの不足が原因のようである。しかし、2014年4月の消費税増税を前にして、3月は再び販売が増加すると予想される。
・韓国市場は、2014年1〜2月の季節調整済み年率換算販売の平均が163万台/年と好調だった。しかし、このような販売の勢いは維持することが難しいかもしれない。韓国の大きな輸出・製造業セクターは弱いままで、雇用と所得の成長を脅かしている。
南米
・ブラジル市場は、カーニバル・ホリデーを前にした1〜2月の季節調整済み年率換算販売の平均が390万台/年と堅調だった。しかしながら、高インフレと高金利が続いている中で、今後の数カ月には、販売はスローダウンしていくと思われる。
・アルゼンチン市場の2月の販売は、2カ月連続で減速した。迫りくる金融危機のリスク、蔓延するインフレと最近導入されたハイエンドモデルへの増税に直面して、消費者は新車を買う意欲と能力を失いつつある。
【より詳しい情報はこちら】
http://www.marklines.com/ja/forecast/#lv_rep
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【LMC Automotive Ltd.について】
LMC Automotiveは、JD Power社の自動車予測部門を前身とし、自動車、パワートレイン分
野の生産・販売予測サービスを専門的に提供する調査・コンサルティング会社。英国オックスフォードに本社を置き、自動車メーカー、部品メーカーを中心に金 融機関、政府機関含め、世界の500を超える顧客に幅広く予測サービスを提供している。海外拠点はデトロイト、上海、バンコク、フランクフルト、パリ。自 動車台数予測に加え、個別の調査・コンサルタント業務も提供している。
【マークラインズ株式会社について】
自動車産業ポータルhttp://www.marklines.comを 運営し、会員企業向けに台数等各種統計のほか、全世界4万社におよぶ部品サプライヤーのデータベースとその詳細なレポート、モデルチェンジ計画を含む製品 動向、環境規制・法規制動向、人事情報、業界関連ニュースなどを有料で提供している。現在、日本語・英語・中国語の3言語にてサイトを展開しており、日本 内外の1400社が利用し、サイトを閲覧している会員は10万人におよぶ。
【お問い合わせ先】
マークラインズ株式会社 調査部 石井 中野
Tel: 03-5785-1385
Email: LMC@marklines.com
・英調査会社LMC Automotiveが発表した2014年2月のグローバル・ライトビークル(乗用車・小型商用車を指す。中大型商用車を除く)市場は、前年同月比で約6%増、季節調整済み年率換算では8,630万台/年の販売となった。年率換算の販売は少しスローダウンしたが、それでも歴史的にみれば高水準である。
・最近の自動車市場の話題は概して同じである:中国における市場拡大、欧州の緩やかな回復、日本の増税前の駆け込み需要、米国の堅調だが悪天候の影響を受けた販売という話題が続いている。LMC Automotiveは、2014年にグローバルライトビークル販売は4%拡大するという見通しを維持するが、新興市場のリスクは注意深く見守る必要がある。
北米
・2月の米国ライトビークル販売は、北極からの寒波が次々と押し寄せる悪天候のせいで需要が抑えられ、前年同月並みとなった。今後数カ月の販売は悪天候で抑えられていた需要が回復し、市場の正常化プロセスが進むと予想される。この予測に対する主な下振れ要因は、米国経済が予想よりも低成長になるかもしれないというリスクである。
・カナダの販売は、季節調整済み年率換算販売が168万台/年と冷え込み、170万台/年を下回った。米国同様に悪天候が影響している可能性が高い。
欧州
・2月の欧州市場の季節調整済み年率換算の販売は、1,320万台/年とゆっくりとしたペースで着実に回復しつつある。何カ国かの例外を除けばほとんどの市場は改善しつつあるが、今この段階では、近い将来に急速に回復するようなことは起こりそうにない。とはいうものの、LMC Automotiveは、市場の拡大が継続し、2014年の欧州では3〜4%の範囲で販売が増加すると予測している。
・中欧と東欧の販売は、ウクライナの不安定な状況があるにもかかわらず、堅調なままであった。しかしながら、市場ごとに好不調のばらつきが大きい。トルコの短期見通しは、2月のライトビークル販売は27%減となったことで示されるように、特に軟調である。対照的に、ロシア市場は、季節調整済み年率換算の販売が300万台/年超となったのは若干驚きであった。
中国
・速報値によれば、春節の休みを調整した2月の年率換算の販売は2,300万台/年弱となった。2013年12月に史上最高の季節調整済み年率換算販売2,480万台/年を記録した後、いくらか勢いが弱まったように見える。しかし、2014年が始まったばかりで、販売トレンドを正確に予測するのは難しい。
・政府は2014年のGDP成長率目標を7.5%と発表したが、大気汚染を減少させることと国内で増大する債務にも立ち向かうことを約束した。こうした政策は、自動車販売の規制が大都市の大半にまで広がることを意味している。しかし、中小の都市や内陸地域の販売は中国政府の個人消費を増大させる計画に支えられるだろう。
アジア(中国以外)
・日本では、2月の季節調整済み年率換算販売は5カ月連続で増加した後で突然に608万台/年に低下した。(1月の季節調整済み年率換算販売は、高水準の645万台/年だった。)人気のあるモデル、特にハイブリッドモデルの不足が原因のようである。しかし、2014年4月の消費税増税を前にして、3月は再び販売が増加すると予想される。
・韓国市場は、2014年1〜2月の季節調整済み年率換算販売の平均が163万台/年と好調だった。しかし、このような販売の勢いは維持することが難しいかもしれない。韓国の大きな輸出・製造業セクターは弱いままで、雇用と所得の成長を脅かしている。
南米
・ブラジル市場は、カーニバル・ホリデーを前にした1〜2月の季節調整済み年率換算販売の平均が390万台/年と堅調だった。しかしながら、高インフレと高金利が続いている中で、今後の数カ月には、販売はスローダウンしていくと思われる。
・アルゼンチン市場の2月の販売は、2カ月連続で減速した。迫りくる金融危機のリスク、蔓延するインフレと最近導入されたハイエンドモデルへの増税に直面して、消費者は新車を買う意欲と能力を失いつつある。
【より詳しい情報はこちら】
http://www.marklines.com/ja/forecast/#lv_rep
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【LMC Automotive Ltd.について】
LMC Automotiveは、JD Power社の自動車予測部門を前身とし、自動車、パワートレイン分
野の生産・販売予測サービスを専門的に提供する調査・コンサルティング会社。英国オックスフォードに本社を置き、自動車メーカー、部品メーカーを中心に金 融機関、政府機関含め、世界の500を超える顧客に幅広く予測サービスを提供している。海外拠点はデトロイト、上海、バンコク、フランクフルト、パリ。自 動車台数予測に加え、個別の調査・コンサルタント業務も提供している。
【マークラインズ株式会社について】
自動車産業ポータルhttp://www.marklines.comを 運営し、会員企業向けに台数等各種統計のほか、全世界4万社におよぶ部品サプライヤーのデータベースとその詳細なレポート、モデルチェンジ計画を含む製品 動向、環境規制・法規制動向、人事情報、業界関連ニュースなどを有料で提供している。現在、日本語・英語・中国語の3言語にてサイトを展開しており、日本 内外の1400社が利用し、サイトを閲覧している会員は10万人におよぶ。
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マークラインズ株式会社 調査部 石井 中野
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Email: LMC@marklines.com