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夫婦関係を表す漢字、1位は男女ともに「忍」 〜シニア夫婦に関する調査2014〜 

ひとり残されたら困る?男性の約6割が「妻の方が長生きする」

シニア向け宿泊予約サービスを提供する株式会社ゆこゆこ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:萩原浩二)
は、当社運営の宿泊予約サイト「ゆこゆこネット」の50代以上のメールマガジン会員1,967人を対象に、11月22日
の「いい夫婦の日」にちなみ、「夫婦」に関する調査を実施しました。





<シニア夫婦に関する調査2014 調査結果ダイジェスト>

■シニア夫婦の実態について
「いびきがうるさい」「生活リズムが違う」…約3割が「夫婦の寝室は別」
同室or別室の境界線?結婚10年目以降から別室派が30%超え
女性の約3割が「夫に秘密あり」
年月を重ねるにつれてオープンな関係に?結婚20年目以降ゆるやかに減少

■シニア夫婦の関係性について
男性の約6割が「妻の方が長生きすると思う」
「一人では生きられない」「何がどこにあるかわからない」…ひとり残されたら困る?
女性の4分の1が、生まれ変わったら「今の夫とは結婚したくない」
「結婚自体するかどうか疑問」「一人で生き抜きたい」…結婚自体に後ろ向きな声も
夫婦を漢字で表すと…男性・女性ともに1位は「忍」
「自己主張しては円滑に進まない」「生まれも育ちも違う」…お互いの忍耐の上に夫婦生活

■【有識者の見解】数字だけでは読み取れない、見え隠れするシニア夫婦の本音
(「クラブ・ウィルビー」代表/残間 里江子氏)
・「生まれ変わったら別の人と別の人生を」…夫婦円満でも“探究心旺盛”な女性達も
・「同室で寝ている」は、物理的制約による結果?親元から独立しない“パラサイトチルドレン”の影響も

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<調査概要>
調査期間:2014年9月22日〜9月25日
調査対象:ゆこゆこネットメールマガジン会員
対象条件:50代以上で、配偶者がいる男女
-男性:1,552名(50代390名、60代781名、70代以上381名)
-女性:415名(50代230名、60代165名、70代以上20名)
調査方法:メールマガジン会員向けインターネット調査
有効回答数:1,967件
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<調査結果>
■夫婦の寝室について
約3割が「夫婦別室」。同室or別室、結婚10年目が分かれ目?


【夫婦の寝室】について聞いたところ、31.4%が「別の部屋で寝ている」と回答しました。理由としては、「いびきがうるさいため」「生活リズム(就寝時間・起床時間)の違い」「子供が独立して空いた部屋の有効活用」などが挙げられました。一方、「同じ部屋で寝ている」と回答した人の理由としては、「夜中に急に体調が悪くなったとき対応できる」「お互いの健康チェックができる」など、健康面を考慮した意見が目立ちました。また、「東日本大震災をきっかけに、別室から同室に戻した」という声もありました。
【夫婦の寝室】と【結婚年数】の相関をみたところ、10年を超えるとそれ以降寝室が別々という回答が30%を超えており、結婚10年目がその後の夫婦の寝室を決める分かれ目になりそうです。


■配偶者への秘密について
女性の約3割が「夫に秘密あり」。「結婚生活10年〜20年」が最も多く、その後減少


【配偶者への秘密】について聞いたところ、「秘密がある」と回答したのは、男性25.2%、女性32.8%と、女性の方がやや多い結果となりました。
女性の夫への秘密について具体的に聞いたところ、「結婚前の貯金」「宝くじを購入している。当たっても伝えずにいる予定」「友人との豪華ランチや購入した洋服の値段」「会社の休みを教えずに自由に出かけている」など、“お金”や“自身の贅沢”に関する内容があがりました。
【配偶者への秘密】と【結婚年数】の相関をみたところ、10年を超えたころに配偶者への秘密が最も増え、その後、20年以降はゆるやかに減少していくことがわかりました。


■夫婦のどちらが長生きすると思うか」について
男性の約6割が「妻の方が長生きすると思う」。ひとり残されたら困る?


【夫婦のどちらが長生きすると思うか】について聞いたところ、男性の62.8%が「妻の方が長生きすると思う」と回答し、「自分の方が長生きすると思う」と回答したのは7.2%にとどまりました。
「妻の方が長生きすると思う」と考える理由としては、「年下だから」「一般的に女性の寿命の方が長い」「妻の方が健康管理により気を付けている」などのほか、「残る身になりたくない」「一人では生きられない」「家庭の財布は女房が握っているので、先に死なれてはどこに何があるかわからない」「健康寿命を保持し一日でもよいから自分より長生きして自分を見送ってほしいと頼んでいる」「その方が残された者(子供、孫)にとってよい」といった、妻に残されたら困ってしまうという男性の様子がうかがえました。
一方、女性で「夫の方が長生きすると思う」と回答したのは20.0%だったのに対し、「自分の方が長生きすると思う」と回答したのは29.6%でした。


■配偶者への評価について
男性の約8割が配偶者を「70点以上」と評価。結婚10年で評価下がるも、ゆるやかに回復


【配偶者への評価】について聞いたところ、配偶者を「70点以上」(「70点以上90点未満」「90点以上100点未満」「100点満点」の合計)と評価した人が、男性は83.9%、女性は64.1%と、妻の夫への評価の方が厳しい結果となりました。
また、【配偶者への評価】と【結婚年数】の相関をみたところ、結婚10年で評価が大きく下がるも、それ以降は結婚年数が長いほど配偶者への評価がゆるやかに回復することがわかりました。


■「生まれ変わってもまた結婚したいか」について
女性のおよそ4分の1が「今の夫とは結婚したくない」。来世は結婚自体をしたくない人も
【生まれ変わってもまた今の配偶者と結婚したいか】について聞いたところ、「今の配偶者と結婚したいと思う」と回答したのは、男性44.3%に対し、女性32.0%でした。
また、女性の24.3%が「今の配偶者と結婚したくない」と回答し、男性の8.1%を大きく上回りました。ました。その理由としては「年齢と共に価値観の違いが顕著になった」「同じ人生を繰り返したくないので、違う人と結婚して違う生き方をしたい」「今はいいが、若い頃の苦労が多すぎたので、あの苦労をもう一度しなさいと言われたらやっぱり無理」「今度は同じ趣味を持った人がいい。主人とは趣味が全然違うのでさびしい」というコメントのほか、「結婚自体するかどうか疑問」「結婚せず一人で生き抜きたい」といった、相手に関わらず結婚自体に否定的なコメントもありました。

■「夫婦関係を表す漢字」について
男性、女性ともに「忍」が1位。自分と配偶者、双方の“忍耐”が夫婦円満のポイント?

【夫婦関係を表す漢字】について聞いたところ、1位は男女とも「忍」でした。昨年行った調査と比較すると、「忍」は男性では2位→1位にランクアップ、女性は昨年に引き続きの1位でした。
「忍」は一見ネガティブに捉えられる漢字ですが、選んだ理由を聞くと、「自己主張が強いと円滑に進まない。多少の我慢がうまくいくコツ」「お互い生まれも育ちも違うので、我慢しあえる時は我慢をして無理を通さない事が必要」「お互いを思いやる気持ちが”忍”に繋がる」といった必ずしもネガティブとも言い切れないコメントが目立ちました。また、コメントの中に“お互いに”というフレーズが多く見られ、「自分だけでなく配偶者も忍耐してくれている」と理解した上での回答であることがうかがえました。

【参考】
数字だけでは読み取れない、見え隠れするシニア夫婦の本音
クラブ・ウィルビー 代表 / 残間 里江子氏

「生まれ変わっても今の配偶者と結婚したいか」との問いに「したい」と答えた人が男性4割、女性3割もいるというのにはちょっと驚きです。私の周り、特に女性たちの大半は「他の人と一緒になりたい」と言っているからです。彼女たちは、ごく普通の主婦で、決して夫婦関係も険悪ではないのに、です。「夫が嫌いというのではないの。でも夫との人生のフルコースは終わったのだから、次は別の人と別の人生を歩んでみた方が面白いと思うのよね」という、前向きな探究心(?)からの言葉です。尤もこのアンケートでも「どちらとも言えない」と答えた人が「再び結婚したい」を、上回っているあたりに「本音」が見え隠れしているような気もしますが。
「同室で寝ている」という夫婦が7割近いというのも、意外でした。これも内心は「夫のいびきや妻の歯ぎしりに決別して、せいせいと眠りたい」と思っていても、家の広さなど物理的制約があるのかもしれませんね。子供が家を出て行ってくれたら、子供部屋を改造して、夫婦がそれぞれの個室を持ちたいと願っている人たちが多いと聞きますが、親元にいる便利さを知っているパラサイトチルドレンが出て行かないので、いびきと歯ぎしりに耐えているという親世代も多いような気がします。
「配偶者に秘密にしていることがあるか」の問いには、男女ともに約7割が「ない」と答えており、今回の回答者は真面目だなという印象です。夫に内緒の妻のへそくりの平均が452万円と、別の統計では出ています。
夫婦が仲良しなのも結構ですが、「アラ還(around還暦)世代」も「アラ古稀世代」もまだまだ元気なのですから、これから先も、積極的に新しい仲間を作って、新しい旅をするのもお勧めです。道連れが変わると、旅はまた別の世界や新しい可能性を見せてくれますから、配偶者以外の人ともいっぱい旅をするといいでしょう。適度な距離感を保つことは、この先長く続く夫婦関係を良好にする秘訣でもあります。

残間 里江子氏 プロフィール
1950年仙台市生まれ。アナウンサー、編集者を経て、’80年に企画制作会社(株)キャンディッド・コミュニケーションズを設立。出版、映像、文化イベント等を多数企画・開催する。
’07年,ユニバーサル技能五輪国際大会の総合プロデューサーを務める。’09年、会員制ネットワーク「クラブ・ウィルビー」を設立。
総務省「定住自立圏構想研究会」委員、法務省「裁判員制度に関する検討会委員」など行政諸機関の委員を数多く歴任。「日本創生委員会」委員、「ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン」評議委員なども務める。
近著は『閉じる幸せ』(岩波新書)
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