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胡蝶蘭で障がい者雇用を促進する会社が誕生

史上初!NPO法人と上場企業による合弁会社

NPO法人AlonAlon(理事長 那部智史(なべさとし))とアートグリーン株式会社(代表取締役社長:田中豊 名古屋セントレックス コード番号:3419)は協働で、障がい者法定雇用率達成を目的とし慶弔の花を自社栽培へ切り替える企業をサポートする新会社、A&A株式会社(以下A&A)を11月15日に設立し、胡蝶蘭を自社栽培する企業を募集いたします。なお、NPO法人と上場企業による合弁企業の設立は、史上初となります。

■胡蝶蘭栽培で障がい者雇用を提案

[画像1: https://prtimes.jp/i/28163/3/resize/d28163-2-564916-0.jpg ]

役職就任やオフィスの移転・竣工など、「祝い花」の定番は胡蝶蘭です。これを「生花店での購入」から「障がい者社員による自社栽培」に切り替える提案をいたします。
NPO法人AlonAlon(以下AlonAlon)では、障がい者の手で胡蝶蘭を栽培する温室を9月中旬に千葉県富津市に開設いたしました。新会社A&Aは、この温室に併設する形で契約する各社の栽培拠点を設け、人材の紹介から栽培スペースの賃貸、苗の販売、栽培指導、胡蝶蘭の配送までをトータルでサポートいたします。AlonAlonで胡蝶蘭の栽培技術を身につけた障がい者は契約先企業に社員として雇用されることで、経済的自立が期待できます。

■企業の51%が障がい者の法定雇用率を達成していません
企業側のメリットは障がい者の法定雇用率の達成です。企業に義務付けられる障がい者の法定雇用率は、現在2.0%(※1)ですが、障害者雇用促進法に基づく雇用率を達成している企業は全体の48.8%(2016年)と半分に満たないのが実情です。障がい者にどのような職場を提供すればよいのか、企業がそのノウハウを持たないためとみられます。
A&Aのビジネスモデルでは、慶弔の度に高額で購入していた生花を自社栽培に切り替えることで、障がい者の法定雇用率を達成することができます。既設の温室を利用するため多額の設備投資もかかりません。栽培した蘭を自社利用するだけでは定款変更も不要です。
今後、同様の温室を名古屋、大阪、福岡にも建設していく予定で、3年後に契約社数650社、年間売上2億5千万円を目指しております。

■業界初のビジネスモデル
障がい者雇用を目的として野菜を栽培している事業者はありますが、野菜はレストランなど商業利用できる業態が限られます。その点、生花は慶弔で必要とされますので、業態に関わらず活用することが可能です。障がい者雇用を目的として生花を栽培する企業をサポートするのは業界初の試みです。

(※1)障がい者の法定雇用率
企業に義務付けられる障がい者の法定雇用率は、現在の2.0%から2018年4月には2.2%に引き上げられ、2020年度末までに2.3%にする計画となっており、現在障がい者の法定雇用率を達成している企業も、今後対策が必要な事項となっています。


契約企業様へ、3段階の障がい者雇用をご提案いたします。

1.栽培技術習得を目的とした出向
胡蝶蘭を自社栽培する前に、AlonAlonで胡蝶蘭栽培をする障がい者を、「栽培技術の習得を目的としたAlonAlonへの出向」という形で社員雇用することも可能です。出向という形でAlonAlonにて胡蝶蘭栽培技術を習得する期間も、障がい者雇用としてカウントされます。

2.A&A温室内で自社栽培
AlonAlonに併設するA&Aの栽培拠点での胡蝶蘭栽培。A&Aでは、人材の紹介から栽培スペースの賃貸、苗の販売、栽培指導、胡蝶蘭の配送までをトータルでサポートいたします。

3.特例子会社の設立
自社で温室を建設し、特例子会社(※2)を設立したい場合のサポートもいたします。
アートグリーン株式会社では、特例子会社に対して胡蝶蘭温室の提案・栽培ノウハウの提供・出荷のサポートなどを既に行っております。

(※2)特例子会社
「従業員に占める障がい者比率が20%以上」など一定の条件を満たす子会社のこと。障がい者雇用促進法により特例子会社の従業員を、親会社の障がい者雇用率の計算に含めることができる。
[画像2: https://prtimes.jp/i/28163/3/resize/d28163-2-961002-1.jpg ]

(※3)就労継続支援事業所
通常の事業所に雇用されることが困難な方に対して、就労の機会や就労のための知識の提供などの支援を行う事業所のこと。A型とB型があり、A型事業の対象は「通常の事業所で雇用されることは困難だが,雇用契約に基づく就労が可能な方」、B型事業の対象は「通常の事業所で雇用されることは困難で,雇用契約に基づく就労も困難な方」。


■新会社概要
法人名:A&A株式会社
設立日:2017年11月15日
所在地:東京都渋谷区
代表者:代表取締役社長 那部智史
資本金:10,000,000円(AlonAlon 51% アートグリーン株式会社49%)
事業コンセプト:企業の51%が障がい者の法定雇用率を達成していない現状において、AlonAlonにおける知的障がい者への福祉的アプローチで行っている胡蝶蘭栽培・販売事業ノウハウを一般企業の問題解決に活用する。
A&Aウェブサイト URL: https://www.alon-alon.org/a_and_a

■新会社設立の背景
知的障がい者の人権について多くの議論がなされております。将来の収入について、日常生活での差別について、そして頻繁に報道される施設従業員による利用者への暴行傷害事件など枚挙にいとまがありません。
当社は、この事業を行うことで2つの社会問題の解決を図ってまいります。

1. 障がい者の雇用促進による将来不安の解消
非雇用である就労継続支援B型事業所の月額平均工賃(賃金)は約1万5千円。障害者年金約9万円(最大)を加えても生活保護支給額にとどきません。この極めて安い月額工賃(賃金)の大きな原因は、障がい者の工賃(賃金)を配分する会計と事業所を運営する会計が別になっており、事業所経営上「利用者(障がい者)が何人入所しているか」によって国からの報酬が決定されていることによると考えております。当社は多くの障がい者を雇用に結びつけることにより、経済的理由による将来不安を解消するとともに、日本中の企業の法定雇用率達成を実現させてまいります。

2. 施設従業員の待遇改善
就労継続支援B型事業所であるAlonAlonオーキッドガーデン(定員20名)の施設従業員は5名で、障がい者20名の入所に対して支払われる年間報酬は約2千万円。この2千万円で従業員給与、送迎の車両費、家賃、水道光熱費などを賄わなければなりません。現在の報酬体系では従業員の将来に渡る生活設計を描くことができません。施設従業員による利用者への暴行傷害事件の多くは、このような報われない経済状況に起因していると考えております。当社はグループ(AlonAlonおよびA&A)の従業員の待遇改善をめざして、大企業の51%が法定雇用率未達成という極めて成功可能性の高い領域でビジネスを展開してまいります。

「何もできない」という一言で知的障がい者は、様々な能力があるにも関わらず1ヵ月働いても僅かな報酬しかもらえない内職仕事をしております。これは日本が「健常者の支配する社会」であるからです。利益率の高い仕事は健常者が独占し、多くの障がい者は誰もがやりたがらない利益率の低い仕事をしてまいりました。当社は単独商品としては極めて大きい胡蝶蘭マーケット(年間250〜300億円)において知的障がい者の職域拡大を目指してまいります。


【資料】

■AlonAlonのフラワープロジェクト
2013年よりAlonAlonとアートグリーン株式会社が共同で、知的障がい者への胡蝶蘭栽培指導および販売を全国で展開しています。
プロジェクトに賛同し「祝い花」の発注をしている企業は652社(2017年9月現在)。発注に応じアートグリーン株式会社の各物流センター(東京・横浜・名古屋・大阪・福岡)より配送しております。平成29年度の売上見込は1億円です。
また、AlonAlonは、パートナー企業であるアートグリーン株式会社の第7位の主要株主になるなど、本プロジェクトの成功のために企業への積極的な投資も行っております。
NPO法人AlonAlonは単なる福祉施設ではなく、一緒に働く障がい者のメンバーとともに「経済」に積極的に挑んでいく「ソーシャルベンチャー」です。
AlonAlonフラワープロジェクトによって日本の「お花の買い方」が変わります。

■AlonAlonの胡蝶蘭の苗のオーナー募集
NPO法人AlonAlonでは、胡蝶蘭の苗のオーナーを募集しています。(10,000円〜)
胡蝶蘭の苗の仕入れ価格は約1,000円、1万円で10株の苗が購入できます。そして胡蝶蘭は約半年で開花して出荷することができます。
例えば、1万円のオーナーが購入した10株の苗はAlonAlonオーキッドガーデンで働く障がい者のメンバーが半年間丹精込めて開花させ、1株を使って作ったアレンジメントフラワー(販売価格10,000円)をオーナーの指定日・指定場所にお届けし、残りの9株分を通常通り企業に販売し、障がい者の収入にするというものです。
「なんだ1万円の花を買うことと変わりないじゃない」と思われるかもしれませんが、そうではありません。「購入した苗が障がい者の手により、花芽をつけて成長し開花して、自身の大切な人の記念日に届けられる」、そして同時に「残りの9株の花は企業に販売され、働いている障がい者の収入になって生活を支える」のです。AlonAlonは、このようなストーリーに共感していただける方を増やしていきたいと考えております。我々が目指しているのは単なる売上ではなく「共感」です。
世界的に見て知的障がい者が産まれてくる確率は2〜3%と言われており、誰でも我が子に知的障がい者が産まれてくる可能性があります。逆にいえば、いま健常の我が子を授かった方の対岸には必ず障がいのある子がいるということを理解して欲しい。他人事としてではなく自分事として配慮のある社会ができることを願っております。


[画像3: https://prtimes.jp/i/28163/3/resize/d28163-2-668169-2.jpg ]



■AlonAlon設立の背景

[画像4: https://prtimes.jp/i/28163/3/resize/d28163-2-714051-3.jpg ]

私には最重度知的障がいを持つひとり息子がおります。
彼の特別支援学校卒業に合わせるように、東京で経営していた会社から全て身を引き、房総半島の太東で不動産賃貸業をしております。
残念ながら私は彼が息を引き取る時に立ち会うことはできないでしょう。彼の将来を確かめるように、沢山の知的障がい者施設を見学しました。どこの施設も大変な努力をしながら日々のお世話をしておりました。しかしながら、どこの施設も私は自分の息子を託す気持ちには最後までなれませんでした。施設の方よりこんなお話をしていただきました。『入所し始めた頃は毎週のように親類の方が面会に来ていたのに、次第に月に1回、半年に1回、年に1回、ついには何年も面会に来なくなってしまいます。なのに入所者は毎日のように、電話きた?と面会申込の有無を聞いてくるのです。』涙が出てきました。
子供も親も親類も尊厳を守れる施設をつくろう。そう思いました。
親が毎週遊びに来るような知的障がい者施設をつくりたい。『AlonAlon』は私の大好きなバリの言葉で『ゆっくりゆっくり』。焦らずゆっくり進めてまいりたいと思います。

■NPO法人AlonAlon概要
法人名:NPO法人AlonAlon
所在地:千葉県いすみ市
代表者:理事長 那部智史
事業内容:胡蝶蘭を通じて障がい者と企業を繋ぐ。障がい者には胡蝶蘭の栽培を通じて所得の向上を、企業には胡蝶蘭の栽培を通じて障がい者法定雇用数の達成を、知的障がい者の栽培した胡蝶蘭を東京・横浜・名古屋・大阪・福岡の配送センターから全国に配送、平成29年9月現在の顧客数は652社、同年売上予想額は1億円。
URL: https://www.alon-alon.org/

■アートグリーン株式会社 概要
法人名:アートグリーン株式会社
本社所在地:〒105-0022 東京都港区海岸1-14-24 鈴江第3ビル1F/3F/6F
TEL:03-6823-5874 FAX:03-6823-5873
代表者:代表取締役社長 田中 豊
事業内容:フラワービジネス異業種新規参入支援
     洋ラン・各種種苗の生産・卸売
     生花全般の卸売
     台湾産胡蝶蘭苗の輸入・卸売
     ブライダル装花の企画・デザイン
     観葉植物の卸売・リース
     総合園芸コンサルタント
     園芸資材の卸売
     アートフラワー・造花の製造・リース
     造園・土木工事の設計・施工
URL:http://www.artgreen.co.jp/
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