新開発の次世代ブロックチェーン基盤「BBc-1」正式版リリース
[18/05/23]
提供元:PRTIMES
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一般社団法人ビヨンドブロックチェーンは、このほど、かねてより開発を進めていた、履歴交差技術を取り入れた日本発の“ハイブリッド型”分散台帳技術「BBc-1(ビヨンドブロックチェーンワン)」正式版(Ver.1.0)を完成させました。BBc-1 は新たなソリューションを採り入れることにより、これまでの技術の持つさまざまな限界を乗り越えることに成功した分散台帳基盤です。
一般社団法人ビヨンドブロックチェーンは、このほど、かねてより開発を進めていた、履歴交差技術を取り入れた日本発の“ハイブリッド型”分散台帳技術「BBc-1(ビヨンドブロックチェーンワン)」正式版(Ver.1.0)を完成させました。BBc-1 は新たなソリューションを採り入れることにより、これまでの技術の持つさまざまな限界を乗り越えることに成功した分散台帳基盤です。
特長としては、プライベート型ブロックチェーンとパブリック型ブロックチェーン双方のよさを合わせ持つ「ハイブリット型」であること。「外部性を確保したプライベート型分散台帳」ともいえ、これにより、小規模なネットワークでも高い情報の信頼性/改ざん耐性を確保できたり、小グループ限定という形で情報の秘匿性を確保した上で改ざん耐性を高めたり、スケーラビリティの問題を解決するなど、いままでの分散台帳技術にない機能を持っています。
また、署名要求(Sign Request)をトランザクション登録手順に組み込む形で、合意の確認プロセスを内蔵しています。システム上の「合意」を現実社会・実ビジネスと一致させることにより、タイムライン上への合意プロセスの保存が可能です。従来の「耐障害性のためのシステム状態の一致」の範囲を超えて、RPA (Robotic Process Automation) などへの適用が期待できます。
耐改ざんに関しては、「履歴交差」という新しい改ざん検知技術を採用。従来の「ブロックチェーン」と併用も可能です。
一般社団法人ビヨンドブロックチェーンはBBc-1をオープンソースのプログラムとして運用し、分散台帳プラットフォーム技術の普及を図っていきます。
BBc-1が解決することを整理すると以下の通りとなります。
(1)実時間性の課題
ビットコインの基本となる「ナカモト・コンセンサス」は、記録の作成にあたって最もコストが投入された履歴が「正しいもの」として採用される仕組みです。時に分岐したり、既存の決定を捨てたりながら「正しいもの」を全員で決めていくプロセスは、現実と同期して動作できないという問題を生みます。
・BBc-1は、歴史が分岐したり決定を捨てたりするような機構を持っていません。また、「合意」についても、よりビジネスに即した考え方を内蔵しており、署名要求(Sign Request)をトランザクション登録手順に組み込むことができます。これにより、システム上の「合意」を現実社会・実ビジネスと一致させることができます。
(2)秘匿性の問題
ビットコインなどの単純なブロックチェーンでは、トランザクションやレコードの正当性の検証を無関係な第三者に委ねているため、内容が秘匿されないという問題が起こります。
・BBc-1では、ドメインという単位で基本的にプライベートな台帳システムを運用することにより、関係のない第三者から記録の内容を秘匿します。
(3)スケーラビリティの課題
ブロックチェーンでは、それを維持する参加ノードの全部がすべてのブロックを検証するという、同じことをしますので、要求が増えたときに参加ノードを増やすことにより性能を向上させるということができません。
・BBc-1 では、アプリケーションの数が増えることに対してはドメインの数が増えることにより自然に対応でき、スケールを拡大していくことができます。ひとつのアプリケーションの中で要求が増える場合にも、今後、ドメイン内で既存の技術を用いたスケーラビリティ対策を施していきます。
(4)技術の進化のガバナンスの困難性
ブロックチェーンでは、それを維持する参加ノードの全部が同じことをしていなければならないので、一部で新しいことを試して、うまくいったら全体で採用するといった、インターネットで普通に採られている技術の進化の手法を採れません。
・BBc-1 では、ドメインの中で何が行われるかは、ドメインの外は関知しませんので、ドメインの中で新しい技術を自由に試すことができます。
(5)インセンティブ不整合性
ブロックチェーンはマイニングにより支えられており、マイニングには bitcoin や Ether などのネイティブ通貨による報酬があります。この報酬の市場価値が、マイニングにかかる電気代のコストを下回ると、マイナーの撤退が始まり、ブロックチェーンの信用を維持できなくなります。
・BBc-1 にはネイティブ通貨がありません。改ざんを検知し、不当な改変からシステムを守る履歴交差は、他ドメインに自ドメインのトランザクションの証拠を保ってもらうには、自ドメインも他ドメインのトランザクションを保つ必要があるという、互酬性の考え方により、通貨価値に依らずに維持できます。
(6)情報同士の関係性に関する記述力の課題
ブロックチェーンでは、単一の価値情報だけではなく、他者との契約や価値の移転履歴など様々な情報を取り扱える必要があります。
・BBc-1は、一つのトランザクションの中に、複数の情報および他のトランザクションへのリンクを含めることができるため、情報同士の関係性の記述力が高まっています。これにより、例えばポイントの流れとそれと交換されたものの流れを紐付けて、その変遷をリンクを辿るように調べるといったことができます。
【参考資料】
https://prtimes.jp/a/?f=d29278-20180523-8871.pdf
一般社団法人ビヨンドブロックチェーンは、このほど、かねてより開発を進めていた、履歴交差技術を取り入れた日本発の“ハイブリッド型”分散台帳技術「BBc-1(ビヨンドブロックチェーンワン)」正式版(Ver.1.0)を完成させました。BBc-1 は新たなソリューションを採り入れることにより、これまでの技術の持つさまざまな限界を乗り越えることに成功した分散台帳基盤です。
特長としては、プライベート型ブロックチェーンとパブリック型ブロックチェーン双方のよさを合わせ持つ「ハイブリット型」であること。「外部性を確保したプライベート型分散台帳」ともいえ、これにより、小規模なネットワークでも高い情報の信頼性/改ざん耐性を確保できたり、小グループ限定という形で情報の秘匿性を確保した上で改ざん耐性を高めたり、スケーラビリティの問題を解決するなど、いままでの分散台帳技術にない機能を持っています。
また、署名要求(Sign Request)をトランザクション登録手順に組み込む形で、合意の確認プロセスを内蔵しています。システム上の「合意」を現実社会・実ビジネスと一致させることにより、タイムライン上への合意プロセスの保存が可能です。従来の「耐障害性のためのシステム状態の一致」の範囲を超えて、RPA (Robotic Process Automation) などへの適用が期待できます。
耐改ざんに関しては、「履歴交差」という新しい改ざん検知技術を採用。従来の「ブロックチェーン」と併用も可能です。
一般社団法人ビヨンドブロックチェーンはBBc-1をオープンソースのプログラムとして運用し、分散台帳プラットフォーム技術の普及を図っていきます。
BBc-1が解決することを整理すると以下の通りとなります。
(1)実時間性の課題
ビットコインの基本となる「ナカモト・コンセンサス」は、記録の作成にあたって最もコストが投入された履歴が「正しいもの」として採用される仕組みです。時に分岐したり、既存の決定を捨てたりながら「正しいもの」を全員で決めていくプロセスは、現実と同期して動作できないという問題を生みます。
・BBc-1は、歴史が分岐したり決定を捨てたりするような機構を持っていません。また、「合意」についても、よりビジネスに即した考え方を内蔵しており、署名要求(Sign Request)をトランザクション登録手順に組み込むことができます。これにより、システム上の「合意」を現実社会・実ビジネスと一致させることができます。
(2)秘匿性の問題
ビットコインなどの単純なブロックチェーンでは、トランザクションやレコードの正当性の検証を無関係な第三者に委ねているため、内容が秘匿されないという問題が起こります。
・BBc-1では、ドメインという単位で基本的にプライベートな台帳システムを運用することにより、関係のない第三者から記録の内容を秘匿します。
(3)スケーラビリティの課題
ブロックチェーンでは、それを維持する参加ノードの全部がすべてのブロックを検証するという、同じことをしますので、要求が増えたときに参加ノードを増やすことにより性能を向上させるということができません。
・BBc-1 では、アプリケーションの数が増えることに対してはドメインの数が増えることにより自然に対応でき、スケールを拡大していくことができます。ひとつのアプリケーションの中で要求が増える場合にも、今後、ドメイン内で既存の技術を用いたスケーラビリティ対策を施していきます。
(4)技術の進化のガバナンスの困難性
ブロックチェーンでは、それを維持する参加ノードの全部が同じことをしていなければならないので、一部で新しいことを試して、うまくいったら全体で採用するといった、インターネットで普通に採られている技術の進化の手法を採れません。
・BBc-1 では、ドメインの中で何が行われるかは、ドメインの外は関知しませんので、ドメインの中で新しい技術を自由に試すことができます。
(5)インセンティブ不整合性
ブロックチェーンはマイニングにより支えられており、マイニングには bitcoin や Ether などのネイティブ通貨による報酬があります。この報酬の市場価値が、マイニングにかかる電気代のコストを下回ると、マイナーの撤退が始まり、ブロックチェーンの信用を維持できなくなります。
・BBc-1 にはネイティブ通貨がありません。改ざんを検知し、不当な改変からシステムを守る履歴交差は、他ドメインに自ドメインのトランザクションの証拠を保ってもらうには、自ドメインも他ドメインのトランザクションを保つ必要があるという、互酬性の考え方により、通貨価値に依らずに維持できます。
(6)情報同士の関係性に関する記述力の課題
ブロックチェーンでは、単一の価値情報だけではなく、他者との契約や価値の移転履歴など様々な情報を取り扱える必要があります。
・BBc-1は、一つのトランザクションの中に、複数の情報および他のトランザクションへのリンクを含めることができるため、情報同士の関係性の記述力が高まっています。これにより、例えばポイントの流れとそれと交換されたものの流れを紐付けて、その変遷をリンクを辿るように調べるといったことができます。
【参考資料】
https://prtimes.jp/a/?f=d29278-20180523-8871.pdf