民間版の世界銀行を目指す五常・アンド・カンパニー、42.2億円のシリーズC資金調達を完了
[19/10/17]
提供元:PRTIMES
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業界のビジネスモデルを刷新するテクノロジーへの投資とアジアでの事業展開を加速
五常・アンド・カンパニー株式会社(代表取締役:慎泰俊、本社:東京都渋谷区)は9月末にシリーズCのファイナルクローズを完了し、本ラウンドでの調達総額は42.2億円に、累計の資本調達額は76億円となりました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/48303/3/resize/d48303-3-790496-0.png ]
■シリーズCについて
本シリーズのリード投資家は既存株主である第一生命保険株式会社が務め、9月末に実施したファイナルクローズではDIMENSION、アイザワ・インベストメンツ株式会社、SBIインベストメント株式会社、15th Rock Venturesが新たに株主に加わりました。SeriesCで調達した42.2億円によりマイクロファイナンスの既存オペレーションをより良くするためのテクノロジー投資とアジア地域における拠点拡大を進めます。
[画像2: https://prtimes.jp/i/48303/3/resize/d48303-3-605798-21.png ]
■事業について
創業の経緯
五常・アンド・カンパニーは、世界中の新興国で低価格かつ高品質な金融サービスの提供を目指して事業を行っています。1970年代より勃興した業界は2006年にグラミン銀行のムハマド・ユヌス氏がノーベル平和賞を受賞したことを契機に大きな注目が集まるようになりました。特に、グループレンディングを主軸にするマイクロクレジット事業は世界中で大きな成功を収めました。資本市場からの注目度も高く、この10年強の間に複数のマイクロファイナンス機関がロンドンやインドの証券市場に株式上場を果たしました。当社は業界の成功の裏で未だに解決すべき課題が取り残されている点に着目し、2014年7月に創業されました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/48303/3/resize/d48303-3-202880-22.png ]
これまでの実績
2014年7月の創業来、30日以上延滞率は1%未満と貸付債権の質を維持しながら、年率200%以上のペースで事業を成長させてきました。2019年4月から6月の四半期連結売上は10億円、同年9月末時点の顧客数は45万人、グループ全体の従業員数は2,500名を超えました。※
[画像4: https://prtimes.jp/i/48303/3/resize/d48303-3-877855-23.png ]
今後の拠点拡大計画
マイクロファイナンス機関を新規設立もしくは資本参加によってグループ企業を拡大しており、今後数年はインドネシアやフィリピンをはじめとするアジア市場での事業展開を計画しています。アジア市場の次は東欧やアフリカ、ラテンアメリカへの進出も視野に入れています。
[画像5: https://prtimes.jp/i/48303/3/resize/d48303-3-692381-24.png ]
資金調達
事業の成長資金について、資本は主に日本の個人及び機関投資家から調達しています。また、日本国内の金融機関からの借入れの実績があります。グループ会社では地場金融機関や社会的インパクトファンドなど、合計50以上のレンダーから150億円以上を借入れており、今後は借入コストを引き下げるためにも、より積極的に日本国内の金融機関との取引を増やす方針です。※
[画像6: https://prtimes.jp/i/48303/3/resize/d48303-3-977331-31.png ]
グローバル展開を加速させるチームを強化中
グローバルチームの組成も順調に進んでいます。直近1年でグループ会社の経営支援、投資、新規事業開発の各領域のメンバーは拡充し、2020年1月までに5名の新規加入も確定しています。
[画像7: https://prtimes.jp/i/48303/3/resize/d48303-3-174808-30.png ]
新興国の複数カ国でビックデータを保有する唯一無二の地位確立を目指す
現時点で45万人の顧客の返済履歴、ベースラインデータ、家計情報を収集しています。今後は、より精度の高いクレジットスコアリングモデルの開発をはじめ、新興国の低・中間所得者層の顧客データベースを保有する強みを生かした事業を展開していきます。
[画像8: https://prtimes.jp/i/48303/3/resize/d48303-3-517603-29.png ]
SDGs(持続可能な開発目標)への取組
マイクロファイナンスの業界にはSocial Performance Management(SPM)の国際認証があります。五常のグループ会社では全社が認証取得に向けて取組んでおり、カンボジアのグループ会社では既に認証を取得しています。SDGsの実現に向けて自社事業もしくは国際NGOとの業務提携によって各分野に積極的に取組んでいます。
[画像9: https://prtimes.jp/i/48303/3/resize/d48303-3-194339-7.png ]
共にゲームチェンジを志す仲間を募集
民間版の世界銀行として世界中に金融アクセスを届けることで、誰もが自分の宿命を乗り越えることができる世界をつくるビジョンを実現させるべく、継続的に仲間を募っています。少しでもご関心のある方はinfo@gojo.coまでご連絡ください。
[画像10: https://prtimes.jp/i/48303/3/resize/d48303-3-416670-10.png ]
■五常・アンド・カンパニーについて
民間版の世界銀行として世界中に金融アクセスを届けることをミッションとして、2014年7月に設立されました。2030年までに50カ国で1億人に廉価かつ高品質な金融サービスの提供を目指しています。創業5年でインド・カンボジア・スリランカ・ミャンマーでのグループ従業員は2,500人、顧客数は45万人を突破しました。融資総額は200億円を超え、2017年度より連結黒字化しています。※
会社名:五常・アンド・カンパニー株式会社
ビジョン: 誰もが自分の宿命を乗り越えることができる世界
ミッション: 民間版の世界銀行として世界中の人に金融アクセスを届ける
本社所在地: 東京都渋谷区
代表取締役: 慎泰俊
設立日: 2014年7月4日
連結総資産: 約270億円
問合わせ先: info@gojo.co
会社HP: http://gojo.co/
※文中のKPI及び財務数値はインドの子会社化予定グループ会社を含み、監査前数値
■シリーズCに参画した投資家及び既存投資家のコメント
第一生命保険株式会社 執行役員投資本部長 重本 和之
当社は、運用収益獲得と社会的インパクト創出の両立を目指す「インパクト投資」として五常・アンド・カンパニーに出資しました。マイクロファイナンス事業を通じ発展途上国において金融アクセスを提供していくことで、現地の人々の経済的自立や生活水準向上に貢献していくことを期待しています。
東京理科大学イノベーション・キャピタル株式会社 代表取締役 マネージング・パートナー 片寄裕市、高田久徳
五常 ・アンド ・カンパニー社が取り組む社会イノベーションの実現のため、資金面、事業展開の支援を実施します。テクノロジーを駆使した金融アクセスの改善、生活水準の向上により、持続的に社会価値と経済価値を生み出すことを期待しています。
株式会社丸井グループ 取締役 常務執行役員 加藤 浩嗣
「すべての人に金融アクセスを」というミッションに私たちは大変共感しています。また、決して簡単ではないそのミッション実現に向けて情熱をもって、着実に進めている様子はとても素晴らしく、今回投資させていただく機会をいただいたことに感謝しています。
株式会社セブン銀行 代表取締役社長 舟竹 泰昭
「世界中の人に金融アクセスを届ける」というミッションに共感し、出資させて頂きました。持続可能な開発目標(SDGs)への取組みが世界的な潮流となる中、金融アクセスの改善も大きな課題として掲げられています。今後アジアへさらなる進出を目指す五常のビジネスモデルは、当社の海外事業戦略とも親和性が高いと考えています。「誰一人取り残さない」世界の実現に向け、取り組んで行きたいと思います。
TransLink Capital Partners (SOMPO) I, L.P. SOMPOホールディングスCVC/TransLink Capital, Partner 土佐林 淳
将来、民間版の世界銀行をつくり、ほぼ全ての途上国で1億人以上に金融アクセスを提供するという企業理念のもと、会社の成長と共に優秀な人材が次々と集まってくるのを肌で感じます。理念実現のために一番必要なリーダーシップとチーム力を兼ね備えた、今注目のスタートアップと言えるでしょう。
独立行政法人 国際協力機構 民間連携事業部 部長 廿枝 幹雄
金融アクセスの改善は途上国の開発における大きなアジェンダです。マイクロファイナンスを通じて誰もが自分の宿命を乗り越えることができる世界をつくるという五常・アンド・カンパニーが掲げるミッションの実現を応援します。徹底した顧客第一主義をこれからも貫いてほしいと思います。
DIMENSION 代表取締役 宮宗 孝光
20年近くベンチャーの経営支援に携わってきましたが、慎さんをはじめとする経営陣やスタッフの皆様の意識・熱量・実行力の高さは、群を抜いてます。お客様や関わる方々からも強く感謝されている点も素晴らしいと思い、この度、出資を決めました。五常・アンド・カンパニーのアジアでの更なるサービス伝搬に、期待しています。
アイザワ・インベストメンツ株式会社 執行役員投資部長 楠本 祥一郎
慎社長の掲げるビジョンのもと、2030年に民間版の世界銀行を目指すという長期目標に向かって邁進する五常・アンド・カンパニーのパワーと顧客第一主義を貫く経営姿勢に世界を変える大きな期待をしています。
SBI Investment株式会社 投資部部長 田中 正人
当社は五常・アンド・カンパニーが社会的意義と収益性を両立している事業を展開している稀有な企業であると判断し、今回出資をさせて頂くこととなりました。五常の顧客基盤は急拡大していますので、今後は顧客の量をサービスの質に転換し、更に発展した金融サービスを提供していくことを期待しています。SBIグループとしてもFinTechのノウハウや資金調達の支援等を行っていきます。
15th Rock Ventures Founder/General Partner 源健司
初めて慎さんにお会いした際に、このご事業をやるモチベーションについて、「誰もが生まれ持っての境遇を乗り越え、よりよい人生を勝ち取る機会がある世界をつくりたい」と仰っていたことをよく覚えています。あれから少し時間が経ち、素敵な仲間もたくさん増え、夢が現実になりつつあるのではないでしょうか。我々もその世界が現実になるまで、ずっと応援し続けます。
日本ベンチャーキャピタル株式会社 取締役専務執行役員 桑園 寛之
株主として見てきたこの2年間で、五常には錚々たるメンバーがジョインし、大きな成長を実現してきました。今回も頼もしい株主がサポーターとして加わることで、壮大なビジョンを実現する大きな推進力になることを期待しています。
ニッセイ・キャピタル株式会社 代表取締役 安達 哲哉
慎社長の人間的な魅力・人徳が、今回の素晴らしい投資家の皆さまからの資金調達や優秀な経営メンバー獲得の最大の要因だと思います。マイクロファイナンス・テクノロジーと慎社長を中心とした五常メンバーの情熱で「世界中の誰もが金融にアクセス出来る世界を実現」することを期待しています。
株式会社リンクアンドモチベーション 取締役CFO 大野 俊一
「誰もが自分の宿命を乗り越えることができる世界」というVision、経営理念、慎さんの経営にかける熱意・信念に共感し、出資をさせていただきました。「世界中の人に金融アクセスを届ける」という五常・アンド・カンパニーの目指す世界の実現に向けて、微力ではありますが、組織・人事面からご支援させていただければ幸いです。
株式会社ジャフコ パートナー 井坂 省三
全ての人が金融にアクセスできる社会を創るという大義を持ちながらも、日々一人ひとりの顧客と向き合うリアルに、金融の本質を感じました。
よくあるご質問
顧客の主な資金使途は何か
約90%は事業用、残り10%は住宅リフォームや教育資金などに用いられます。事業とは、キャッシュ・フローが安定して見込める小売や軽工業等が中心です。
顧客属性イメージ
2019年8月末時点の女性顧客比率は99%を超えています。マイクロファイナンス機関が担う顧客層は幅広く、低〜中間所得者層の方々が融資の対象です。基本的には、返済原資を生み出す事業を行うことができる人が融資対象であり、個人事業をすでに営んでいる人が大半です。新たに事業を開始する人に対して融資するケースも一部あります。
新規顧客獲得方法
長期的な収益の最大化を図るために、潜在顧客から「まずは相談してみる」という評判を得ることを大切にしています。そのためには、当社社員が顧客と対面でやり取りする際のホスピタリティを高め、口コミで顧客が増加することを重視しています。その他には、村長に対して当社の説明を行った上で集会所に人を集めてもらい、融資商品や会社概要について説明する合同融資説明会の開催を通じて新規顧客を獲得します。
返済の頻度
国民の金融リテラシーのレベルや地理的な制約に応じて各社では返済の頻度を変えており、隔週もしくは月次で返済されています。適切な返済頻度を設定することで、低い延滞率を維持しながら顧客満足度の向上を達成します。
現状の18-35%前後の貸出金利は正当な水準なのか
まず、現地のマネーレンダー(通常の金融機関の審査を通過することができない人達向けに高利で貸付を行う、事業ライセンスを持たない貸金業者)が課す200%以上の年利からすると相対的に低いといえます。これは、マイクロファイナンスのビジネスモデルである、グループ連帯責任貸付やゲーム理論的な融資契約設計、組織化を通じた効率化により金利を大幅に下げたことに起因します。これでも先進国の貸付金利と比べると高い印象がありますが、途上国におけるMFIの一般的な借入金利が10%強、人件費およびその他管理費を賄うために30%前後の貸出金利が必要であることを勘案すると、マイクロファイナンス機関の持続可能な経営の観点からすると妥当な水準と考えます。また、日本と比べると物価上昇率が高いことも影響しています。ただし、これは資金供給者側の都合であり、顧客のためにはより低い金利が望ましいため、当社は金利を引下げられるよう事業を行っています。
審査の方法
基本的には顧客が行っている事業のキャッシュフローをベースに審査を行います。また、グループローンの場合には同じグループのメンバー同士が審査を行います。その他にも、家族構成や世帯収入等の多岐に渡る情報を融資実行前に収集しています。
主な貸倒れ・延滞の理由は何か
貸倒れは、病気や事故による死亡が一番大きな要因で、多重債務や事業の失敗による貸倒れは限定的です。延滞については、洪水等の自然災害に起因するケースが一番多いです。
なぜアジアから事業を展開しているのか
日本から地理的に近いアジアを最初の展開地域としており、今後はアフリカ・南米への拠点拡大を計画しています。
新規投資先のソーシング方法
共同創業者の慎とSanjay Gandhiは10年以上の業界経験があります。世界中の人的ネットワークやFinancial Advisorからの紹介、持ち込み案件数も増加しており、月に数件の新規案件の検討が進められています。今後は、グローバルに事業を展開するマイクロファイナンス投資ファンドからの紹介案件も増えることが想定されます。
五常・アンド・カンパニー株式会社(代表取締役:慎泰俊、本社:東京都渋谷区)は9月末にシリーズCのファイナルクローズを完了し、本ラウンドでの調達総額は42.2億円に、累計の資本調達額は76億円となりました。
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■シリーズCについて
本シリーズのリード投資家は既存株主である第一生命保険株式会社が務め、9月末に実施したファイナルクローズではDIMENSION、アイザワ・インベストメンツ株式会社、SBIインベストメント株式会社、15th Rock Venturesが新たに株主に加わりました。SeriesCで調達した42.2億円によりマイクロファイナンスの既存オペレーションをより良くするためのテクノロジー投資とアジア地域における拠点拡大を進めます。
[画像2: https://prtimes.jp/i/48303/3/resize/d48303-3-605798-21.png ]
■事業について
創業の経緯
五常・アンド・カンパニーは、世界中の新興国で低価格かつ高品質な金融サービスの提供を目指して事業を行っています。1970年代より勃興した業界は2006年にグラミン銀行のムハマド・ユヌス氏がノーベル平和賞を受賞したことを契機に大きな注目が集まるようになりました。特に、グループレンディングを主軸にするマイクロクレジット事業は世界中で大きな成功を収めました。資本市場からの注目度も高く、この10年強の間に複数のマイクロファイナンス機関がロンドンやインドの証券市場に株式上場を果たしました。当社は業界の成功の裏で未だに解決すべき課題が取り残されている点に着目し、2014年7月に創業されました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/48303/3/resize/d48303-3-202880-22.png ]
これまでの実績
2014年7月の創業来、30日以上延滞率は1%未満と貸付債権の質を維持しながら、年率200%以上のペースで事業を成長させてきました。2019年4月から6月の四半期連結売上は10億円、同年9月末時点の顧客数は45万人、グループ全体の従業員数は2,500名を超えました。※
[画像4: https://prtimes.jp/i/48303/3/resize/d48303-3-877855-23.png ]
今後の拠点拡大計画
マイクロファイナンス機関を新規設立もしくは資本参加によってグループ企業を拡大しており、今後数年はインドネシアやフィリピンをはじめとするアジア市場での事業展開を計画しています。アジア市場の次は東欧やアフリカ、ラテンアメリカへの進出も視野に入れています。
[画像5: https://prtimes.jp/i/48303/3/resize/d48303-3-692381-24.png ]
資金調達
事業の成長資金について、資本は主に日本の個人及び機関投資家から調達しています。また、日本国内の金融機関からの借入れの実績があります。グループ会社では地場金融機関や社会的インパクトファンドなど、合計50以上のレンダーから150億円以上を借入れており、今後は借入コストを引き下げるためにも、より積極的に日本国内の金融機関との取引を増やす方針です。※
[画像6: https://prtimes.jp/i/48303/3/resize/d48303-3-977331-31.png ]
グローバル展開を加速させるチームを強化中
グローバルチームの組成も順調に進んでいます。直近1年でグループ会社の経営支援、投資、新規事業開発の各領域のメンバーは拡充し、2020年1月までに5名の新規加入も確定しています。
[画像7: https://prtimes.jp/i/48303/3/resize/d48303-3-174808-30.png ]
新興国の複数カ国でビックデータを保有する唯一無二の地位確立を目指す
現時点で45万人の顧客の返済履歴、ベースラインデータ、家計情報を収集しています。今後は、より精度の高いクレジットスコアリングモデルの開発をはじめ、新興国の低・中間所得者層の顧客データベースを保有する強みを生かした事業を展開していきます。
[画像8: https://prtimes.jp/i/48303/3/resize/d48303-3-517603-29.png ]
SDGs(持続可能な開発目標)への取組
マイクロファイナンスの業界にはSocial Performance Management(SPM)の国際認証があります。五常のグループ会社では全社が認証取得に向けて取組んでおり、カンボジアのグループ会社では既に認証を取得しています。SDGsの実現に向けて自社事業もしくは国際NGOとの業務提携によって各分野に積極的に取組んでいます。
[画像9: https://prtimes.jp/i/48303/3/resize/d48303-3-194339-7.png ]
共にゲームチェンジを志す仲間を募集
民間版の世界銀行として世界中に金融アクセスを届けることで、誰もが自分の宿命を乗り越えることができる世界をつくるビジョンを実現させるべく、継続的に仲間を募っています。少しでもご関心のある方はinfo@gojo.coまでご連絡ください。
[画像10: https://prtimes.jp/i/48303/3/resize/d48303-3-416670-10.png ]
■五常・アンド・カンパニーについて
民間版の世界銀行として世界中に金融アクセスを届けることをミッションとして、2014年7月に設立されました。2030年までに50カ国で1億人に廉価かつ高品質な金融サービスの提供を目指しています。創業5年でインド・カンボジア・スリランカ・ミャンマーでのグループ従業員は2,500人、顧客数は45万人を突破しました。融資総額は200億円を超え、2017年度より連結黒字化しています。※
会社名:五常・アンド・カンパニー株式会社
ビジョン: 誰もが自分の宿命を乗り越えることができる世界
ミッション: 民間版の世界銀行として世界中の人に金融アクセスを届ける
本社所在地: 東京都渋谷区
代表取締役: 慎泰俊
設立日: 2014年7月4日
連結総資産: 約270億円
問合わせ先: info@gojo.co
会社HP: http://gojo.co/
※文中のKPI及び財務数値はインドの子会社化予定グループ会社を含み、監査前数値
■シリーズCに参画した投資家及び既存投資家のコメント
第一生命保険株式会社 執行役員投資本部長 重本 和之
当社は、運用収益獲得と社会的インパクト創出の両立を目指す「インパクト投資」として五常・アンド・カンパニーに出資しました。マイクロファイナンス事業を通じ発展途上国において金融アクセスを提供していくことで、現地の人々の経済的自立や生活水準向上に貢献していくことを期待しています。
東京理科大学イノベーション・キャピタル株式会社 代表取締役 マネージング・パートナー 片寄裕市、高田久徳
五常 ・アンド ・カンパニー社が取り組む社会イノベーションの実現のため、資金面、事業展開の支援を実施します。テクノロジーを駆使した金融アクセスの改善、生活水準の向上により、持続的に社会価値と経済価値を生み出すことを期待しています。
株式会社丸井グループ 取締役 常務執行役員 加藤 浩嗣
「すべての人に金融アクセスを」というミッションに私たちは大変共感しています。また、決して簡単ではないそのミッション実現に向けて情熱をもって、着実に進めている様子はとても素晴らしく、今回投資させていただく機会をいただいたことに感謝しています。
株式会社セブン銀行 代表取締役社長 舟竹 泰昭
「世界中の人に金融アクセスを届ける」というミッションに共感し、出資させて頂きました。持続可能な開発目標(SDGs)への取組みが世界的な潮流となる中、金融アクセスの改善も大きな課題として掲げられています。今後アジアへさらなる進出を目指す五常のビジネスモデルは、当社の海外事業戦略とも親和性が高いと考えています。「誰一人取り残さない」世界の実現に向け、取り組んで行きたいと思います。
TransLink Capital Partners (SOMPO) I, L.P. SOMPOホールディングスCVC/TransLink Capital, Partner 土佐林 淳
将来、民間版の世界銀行をつくり、ほぼ全ての途上国で1億人以上に金融アクセスを提供するという企業理念のもと、会社の成長と共に優秀な人材が次々と集まってくるのを肌で感じます。理念実現のために一番必要なリーダーシップとチーム力を兼ね備えた、今注目のスタートアップと言えるでしょう。
独立行政法人 国際協力機構 民間連携事業部 部長 廿枝 幹雄
金融アクセスの改善は途上国の開発における大きなアジェンダです。マイクロファイナンスを通じて誰もが自分の宿命を乗り越えることができる世界をつくるという五常・アンド・カンパニーが掲げるミッションの実現を応援します。徹底した顧客第一主義をこれからも貫いてほしいと思います。
DIMENSION 代表取締役 宮宗 孝光
20年近くベンチャーの経営支援に携わってきましたが、慎さんをはじめとする経営陣やスタッフの皆様の意識・熱量・実行力の高さは、群を抜いてます。お客様や関わる方々からも強く感謝されている点も素晴らしいと思い、この度、出資を決めました。五常・アンド・カンパニーのアジアでの更なるサービス伝搬に、期待しています。
アイザワ・インベストメンツ株式会社 執行役員投資部長 楠本 祥一郎
慎社長の掲げるビジョンのもと、2030年に民間版の世界銀行を目指すという長期目標に向かって邁進する五常・アンド・カンパニーのパワーと顧客第一主義を貫く経営姿勢に世界を変える大きな期待をしています。
SBI Investment株式会社 投資部部長 田中 正人
当社は五常・アンド・カンパニーが社会的意義と収益性を両立している事業を展開している稀有な企業であると判断し、今回出資をさせて頂くこととなりました。五常の顧客基盤は急拡大していますので、今後は顧客の量をサービスの質に転換し、更に発展した金融サービスを提供していくことを期待しています。SBIグループとしてもFinTechのノウハウや資金調達の支援等を行っていきます。
15th Rock Ventures Founder/General Partner 源健司
初めて慎さんにお会いした際に、このご事業をやるモチベーションについて、「誰もが生まれ持っての境遇を乗り越え、よりよい人生を勝ち取る機会がある世界をつくりたい」と仰っていたことをよく覚えています。あれから少し時間が経ち、素敵な仲間もたくさん増え、夢が現実になりつつあるのではないでしょうか。我々もその世界が現実になるまで、ずっと応援し続けます。
日本ベンチャーキャピタル株式会社 取締役専務執行役員 桑園 寛之
株主として見てきたこの2年間で、五常には錚々たるメンバーがジョインし、大きな成長を実現してきました。今回も頼もしい株主がサポーターとして加わることで、壮大なビジョンを実現する大きな推進力になることを期待しています。
ニッセイ・キャピタル株式会社 代表取締役 安達 哲哉
慎社長の人間的な魅力・人徳が、今回の素晴らしい投資家の皆さまからの資金調達や優秀な経営メンバー獲得の最大の要因だと思います。マイクロファイナンス・テクノロジーと慎社長を中心とした五常メンバーの情熱で「世界中の誰もが金融にアクセス出来る世界を実現」することを期待しています。
株式会社リンクアンドモチベーション 取締役CFO 大野 俊一
「誰もが自分の宿命を乗り越えることができる世界」というVision、経営理念、慎さんの経営にかける熱意・信念に共感し、出資をさせていただきました。「世界中の人に金融アクセスを届ける」という五常・アンド・カンパニーの目指す世界の実現に向けて、微力ではありますが、組織・人事面からご支援させていただければ幸いです。
株式会社ジャフコ パートナー 井坂 省三
全ての人が金融にアクセスできる社会を創るという大義を持ちながらも、日々一人ひとりの顧客と向き合うリアルに、金融の本質を感じました。
よくあるご質問
顧客の主な資金使途は何か
約90%は事業用、残り10%は住宅リフォームや教育資金などに用いられます。事業とは、キャッシュ・フローが安定して見込める小売や軽工業等が中心です。
顧客属性イメージ
2019年8月末時点の女性顧客比率は99%を超えています。マイクロファイナンス機関が担う顧客層は幅広く、低〜中間所得者層の方々が融資の対象です。基本的には、返済原資を生み出す事業を行うことができる人が融資対象であり、個人事業をすでに営んでいる人が大半です。新たに事業を開始する人に対して融資するケースも一部あります。
新規顧客獲得方法
長期的な収益の最大化を図るために、潜在顧客から「まずは相談してみる」という評判を得ることを大切にしています。そのためには、当社社員が顧客と対面でやり取りする際のホスピタリティを高め、口コミで顧客が増加することを重視しています。その他には、村長に対して当社の説明を行った上で集会所に人を集めてもらい、融資商品や会社概要について説明する合同融資説明会の開催を通じて新規顧客を獲得します。
返済の頻度
国民の金融リテラシーのレベルや地理的な制約に応じて各社では返済の頻度を変えており、隔週もしくは月次で返済されています。適切な返済頻度を設定することで、低い延滞率を維持しながら顧客満足度の向上を達成します。
現状の18-35%前後の貸出金利は正当な水準なのか
まず、現地のマネーレンダー(通常の金融機関の審査を通過することができない人達向けに高利で貸付を行う、事業ライセンスを持たない貸金業者)が課す200%以上の年利からすると相対的に低いといえます。これは、マイクロファイナンスのビジネスモデルである、グループ連帯責任貸付やゲーム理論的な融資契約設計、組織化を通じた効率化により金利を大幅に下げたことに起因します。これでも先進国の貸付金利と比べると高い印象がありますが、途上国におけるMFIの一般的な借入金利が10%強、人件費およびその他管理費を賄うために30%前後の貸出金利が必要であることを勘案すると、マイクロファイナンス機関の持続可能な経営の観点からすると妥当な水準と考えます。また、日本と比べると物価上昇率が高いことも影響しています。ただし、これは資金供給者側の都合であり、顧客のためにはより低い金利が望ましいため、当社は金利を引下げられるよう事業を行っています。
審査の方法
基本的には顧客が行っている事業のキャッシュフローをベースに審査を行います。また、グループローンの場合には同じグループのメンバー同士が審査を行います。その他にも、家族構成や世帯収入等の多岐に渡る情報を融資実行前に収集しています。
主な貸倒れ・延滞の理由は何か
貸倒れは、病気や事故による死亡が一番大きな要因で、多重債務や事業の失敗による貸倒れは限定的です。延滞については、洪水等の自然災害に起因するケースが一番多いです。
なぜアジアから事業を展開しているのか
日本から地理的に近いアジアを最初の展開地域としており、今後はアフリカ・南米への拠点拡大を計画しています。
新規投資先のソーシング方法
共同創業者の慎とSanjay Gandhiは10年以上の業界経験があります。世界中の人的ネットワークやFinancial Advisorからの紹介、持ち込み案件数も増加しており、月に数件の新規案件の検討が進められています。今後は、グローバルに事業を展開するマイクロファイナンス投資ファンドからの紹介案件も増えることが想定されます。