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4月から10トン/日規模のCO2回収装置を販売開始

カーボンニュートラル社会の実現に貢献

日本酸素ホールディングスグループの日本産業ガス事業会社である大陽日酸株式会社(本社:東京都品川区 代表取締役社長:永田 研二)は、石灰製造炉などの高濃度二酸化炭素(CO2)排出源から98%以上の濃度でCO2を回収可能なPSA(Pressure Swing Adsorption)方式のCO2回収装置を開発・商品化し、本年4月より販売を開始します。




[画像: https://prtimes.jp/i/118246/3/resize/d118246-3-d082ded3af80a5f1bf77-0.jpg ]

開発の背景
日本政府が掲げる2030年度のCO2削減目標となる2013年度比46%に対し、CO2の回収について、お客さまからのお問い合わせが増えています。当社におきましては、このようなお客様からのご要望に対応するためにこれまで培ってきたガス分離精製技術を活かし、CO2回収装置の開発を進めてまいりました。CO2回収装置はCO2を回収し、高濃度化したCO2を炭酸塩等の原料やメタネーションに利用することができます。これにより、お客さまのCO2削減の取り組みを支援し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献します。

装置の特徴
当社開発のCO2回収装置は、これまでバイオガス精製や希ガス回収用PSAで積み上げてきた知見・実績をもとに、高濃度(20%以上)のCO2排出源(主にN2とCO2の混合ガス)からのCO2分離特性に優れた吸着剤と制御システムを採用したPSA装置で、少ない圧力変動幅(電力)で効率のよい運転を実現しました。

装置は中小規模排出源(排出量1000Nm3/hクラス)向けで、ユニット化して導入・設置が容易な設計になっており、仕様もお客さまのご要望に合わせて変更可能です。また、CO2の濃縮・回収に加熱を必要とせず、熱源のないCO2排出源からでも効率よく高濃度のCO2を得ることができます。

今後も当社は、これまで培ってきたガス・液化CO2製造供給技術にCO2回収装置を組合せ、ガス供給網を活用したCO2の回収から利用まで様々な形でカーボンニュートラル社会の実現に貢献してまいります。

CO2回収装置仕様
回収CO2量:10トン/日
回収CO2濃度:98%
原料CO2濃度:30%
装置寸法:14.5m×5.35m×2.75m

【会社概要】
大陽日酸株式会社
事業内容:酸素・窒素・アルゴン等各種産業ガス、LPガス、医療用ガス、特殊ガスの製造・販売及び溶断機器・材料、各種ガス関連機器、空気分離装置の製造・販売、電子部品の組立・加工・検査、設備メンテナンス
創業:1910年10月30日
設立:2020年2月4日
資本金:15億円
株主:日本酸素ホールディングス株式会社(出資比率100%)
売上収益:3,720億円※
※日本酸素ホールディングス(株)2022年3月期の日本ガス事業セグメントの売上収益

【本件に関するお問い合わせ】
大陽日酸株式会社 広報部
TEL:03-5788-8015
Mail:Tnsc.Info@tn-sanso.co.jp
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