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A2Z(TM) solo exhibition “Pineal” w/ Gallery CONTAINER

A2Z(TM) 個展 “Pineal” が岩田屋本店で開催




[画像1: https://prtimes.jp/i/119691/3/resize/d119691-3-d689614b7b275ef38228-0.jpg ]

パブリック・ドメイン【public domain】
:著作権により保護されていた著作物や映像作品、コンピュータソフトなどの知的創作物について、著作権の保護期間を経過したことにより、誰でも自由に利用できるようになったもの。日本語では、「公有」や「公共に帰した」と訳される。

A2Z(TM)は、すでに“認知”されている世の中の日用品、身の回りにあるもの(A[起源]からZ[終焉]まで)を再定義して、アート作品としてパッケージする覆面アーティストです。その作品には、架空のアーティストであるMr. Andrew(勇敢な者)とMr. Zodiac(天球上の12星座を指す言葉)が登場し、多様なメディアを通じて時代を風刺しながらも、物語をPOPに展開していきます。

岩田屋本店では、8月29日(火)〜9月19日(月)の期間中、全館をあげてアートイベント「LIFE WITH ART」が開催され、A2Z(TM)は、岩田屋正面玄関にある「KIRAMEKI BORD」で作品を展示します。
本展では、多種多様な手法で制作された過去作と新作が並びます。2019年に発表した第1弾の延長として、アメリカ・シカゴ美術館でパブリックドメイン化された名画を応用。労働者を象徴するブルーカラーの装いをしたMr. AndrewとMr. Zodiacが、漫画的なタッチで描き出され、絵画に関与していきます。
消失点が存在する「写実的造形美」の西洋絵画に、消失点がない平行投影法である「観念造形化」を加えた作品は、日本の漫画の先駆けとなる浮世絵を想起させます。

本展の新作は、敗戦後、高度経済成長期へと突入した昭和30年ごろから現在の日本に至るまでの道のりや、文化の欧米化に対する衝突を表し、今後の日本の行く末を暗喩しているようにも受け止められます。

産業革命によって19世紀に機械化が進み、大量生産・大量消費が可能となったことで現代的な意味でのデザインが登場し、ファインアートとより明確に分かれていきました。アートやデザイン、カルチャーが大衆に広く伝わった過程において、印刷というテクノロジーが果たした役割は大きく、A2Z(TM)も「印刷技術や印刷業界への憧れと感謝がある」と語ります。
本展の作品に通底するドットのモチーフにも、「印刷の最小単位」への作家の挑戦が見受けられます。たとえば、ミラー加工やメッキ加工された下地。絵画の一部を銀色で塗るのではなく、特殊な技術で厚盛印刷し、アクリル板でインクを強力に押しつぶすことで生じるエンボス加工のような凹凸によって、名画を「復元」させています。

こうしたアプローチは、大量消費文化の中で、オリジナルよりもコピーに強い現実味や価値を見出すポストモダンの美術動向「シミュレーショニズム」にも通じます。
一部の限られた特権階級のものであり、絶対的唯一性が価値をなしていたかつてのアートのマスターピース。それを何者でもないキャラクター「Mr. Andrew/Mr. Zodiac」が現代に蘇らせている構図は、名画の価値を改めて問う試みでもあり、一方でアートの権威主義や階級社会の崩壊を象徴する表現ともいえるのです。
対して、フローティングキャンバスにペインティングを施した作品『Mr.A & Mr. in the Landscape with Saint John on Patmos』や、変形のキャンパスに描いた『Mr.A』『Mr.Z』などは、再現不可能性を意識して作られた肉筆画です。

本展のテーマ“Pineal”は、ヘブライ語で「神の視点」を意味し、長い歴史を踏襲して時空を超え、新たな視点を持ち込むという思いが込められています。

過去から未来へ。西洋と東洋。再現性と一点物。歴史上の出来事や物事を俯瞰しながら、二極の価値観を行き来したA2Z(TM)の作品には、真摯に向き合いながらも、どこか物事や視点を揶揄する態度が含まれています。
作品づくりについて、作家は「ある意味確信犯的。リスペクトと皮肉、どっちもある」と説明します。「説明する必要がないものをあえて説明している。自らの考え方やものの見方が全てではないと常に律し、外部に向けて問い直す『インサイド・アウト』的な表現」なのだと。「スノッブとゲットーの入り混じるところが好き」と続ける作家の関心からは、作品づくりは歴史あるブルジョア的なハイ・カルチャーと、それに対抗して生まれたカウンター・カルチャーとの交差点を表現しようとする試みなのだと分かります。

また、作家の批判的な視点は、展示の細部にも行き渡ります。一般的な美術展では額装外に小さく表示されているキャプションや、展覧会の名称である「AtoZ MUSEUM」の文言が、A2Z(TM)では絵画内に記載されています。
こうした取り組みも、ややもすればハイコンテクストで権威主義的なコミュニケーションになりがちなアートシーンへの提言とも取れます。あるいは、昨今のロゴ文化への皮肉とも。

展示の他、7階の「Large exhibition stage」では展覧会を記念して、日本の気鋭のファッションブランド「BODYSONG.(ボディソング)」とコラボレーションしたTシャツやパーカー、シャツ、ジャケット、パンツなども販売されます。
会場演出は、クリエイティブ・コレクティブ「Cattleyatokyo」が、ブース設計は「Buttondesign」が担当。期間中、本展覧会のアニメーション映像作品も、岩田屋館内で放映されます。

アートとファッションとビジネスが近づいていき、その境界線が曖昧になった現代。
分断から融合へ。ヒエラルキーはよりフラットになり、新旧が入り混じり、入れ替わる。
時代は競争から共創、そして共犯へ。
“新しい思考の創出”を目指すA2Z(TM)の実験・研究としての作品をぜひご高覧ください。

【プロフィール】
[画像2: https://prtimes.jp/i/119691/3/resize/d119691-3-bfe9754970bcbe3bf5b1-5.jpg ]

A2Z(TM)(エートゥージー)
東京を拠点に活動する匿名アーティスト。既に認知されている世の中の日用品、身の回りにあるもの(A[起源]からZ[終焉]まで)を再定義してアート作品としてパッケージする覆面型プロジェクト「AtoZ MUSEUM(R)」の活動を2019年より開始。第1弾はアメリカのシカゴ美術館で18年に著作権が消滅した5万点を超える作品群から選出したものを改変し制作。価値があったものが民主化し、新たに人口の息を吹き込み、絵画のゾンビ“再生”を表現する。主な展覧会に20年「AtoZ MUSEUM(R) by A2Z(TM)」(OIL by 美術手帖)、21年「Gallery of Taboo」(日本橋真光ビル)、「NEO UNIVERSE(R)」(OIL by 美術手帖)、23年「ART MARKET TENNOZ」(WHAT CAFE)など。https://atoz-museum.com/ | @atozmuseum

【A2Z(TM) solo exhibition “Pineal” w/ Gallery CONTAINER 概要】
A2Z(TM) solo exhibition “Pineal” w/ Gallery CONTAINER
・会場:岩田屋本店本館1階KIRAMEKIBOARD/本館2階GalleryCONTAINER
・会期:2023年9月13日(水)〜9月18日(月)
・開場時間:10:00〜19:00[18日は17:00まで]
・入場無料
・住所:〒810-8680 福岡県福岡市中央区天神2-5-35 岩田屋本店1F「KIRAMEKI BORD」
西鉄線西鉄福岡(天神)駅より徒歩5 分、地下鉄空港線天神駅6 番出口より徒歩5 分、地下
鉄七隈線天神南駅1 番出口より徒歩5 分
・イベントページ: https://www.iwataya-mitsukoshi.mistore.jp/iwataya/event_calendar/artexhibition_lifewithart_2023autumn.html


[画像3: https://prtimes.jp/i/119691/3/resize/d119691-3-b1dfa9c55d96bd6550c1-1.jpg ]

[画像4: https://prtimes.jp/i/119691/3/resize/d119691-3-679a0df686e24c58c9cb-1.jpg ]

[画像5: https://prtimes.jp/i/119691/3/resize/d119691-3-760a45a202d293e0f298-1.jpg ]

[画像6: https://prtimes.jp/i/119691/3/resize/d119691-3-54ecc07f4054bb9d5edc-1.jpg ]
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