「アッヴィ/エーザイ 自己免疫疾患 アートプロジェクト」 受賞作品決定
[15/08/05]
提供元:PRTIMES
提供元:PRTIMES
2歳から85歳まで161人が、患者さんの視点で、自分の心とカラダを自由に表現
アッヴィ合同会社(本社:東京都港区、社長:ジェームス・フェリシアーノ、以下、アッヴィ)とエーザイ株式会社エーザイ・ジャパン(プレジデント:松前 謙司)は、自己免疫疾患をもつ患者さんを対象とした「アッヴィ/エーザイ 自己免疫疾患 アートプロジェクト」の受賞作品を決定し、2015年7月31日に受賞作品の発表および表彰式を開催いたしました。
[画像1: http://prtimes.jp/i/12694/4/resize/d12694-4-282279-0.jpg ]
本プロジェクトは、患者さんが自己免疫疾患と向き合いながらも、ご自身のPERSPECTIVES(視点、考え方、物の捉え方という意味)で捉えた心とカラダ、症状の改善などから見出した日々の喜び、希望や目標などを、絵画、彫刻、立体造形、陶芸、写真、書道、手芸などのアート作品として自由に表現していただくことを企画したものです。2015年2月15日から5月31日にかけて作品と「作品に関わるエピソード」の募集を行い、2歳の若年性特発性関節炎の女の子から最高齢85歳のリウマチ患者さんまで、233点の応募がありました。美術家の佐久間あすか氏をはじめとした審査員9名による厳選なる審査の結果、最優秀賞1名、優秀賞1名、審査員賞3名、佳作5名の計10作品を選出いたしました。
審査員を代表して美術家の佐久間あすか氏は、「審査にあたって一番に思ったことは、力強い個性が、どの作品にも感じられたことです。深刻な難病を抱えている患者さんの作とは思えない程の力強さと生命力と明るさを感じる作風が多かったのには、驚きでした。このプロジェクトを通して、同じ病と闘っている患者さん達にも、影響を与えることが出来るのではと思います。また、このようなアートの輪が広がりをみせたら、どんなに素敵なことかと思いつつ、この素晴らしい企画に携われたこと、そして、何より、このような魅力的な作品群と出会えたことに、私自身も嬉しく思います。」と述べています。
アッヴィとエーザイは、自己免疫疾患の患者さんが疾患とどのように向き合って生きているかをご自身の視点から捉え、アートを通じて表現、共有することが、疾患に対する社会の理解を深めることにつながると考えています。本プロジェクトを通じて、ひとりでも多くの方が患者さんの思いを理解し、支援することができるよう、今後も継続的なサポートを提供してまいります。
なお、「アッヴィ/エーザイ 自己免疫疾患 アートプロジェクト」の受賞作品を含む全応募作品は、アッヴィ合同会社のホームページ http://www.abbvie.co.jp/pickup/artproject2015.html で、8月3日より公開されています。
■受賞者 (応募総数:233点)
最優秀賞 志村 沙織 「無題」 (群馬県)
優秀賞 佐藤 亜有子 「Shine」 (大阪府)
審査員賞 仲田やす子 「リウマチかるた」 (千葉県)
菊池 礼子 「出逢い」 (栃木県)
小塚 榮子 「兄と弟」 (愛知県)
佳作 鼓野 由奈 「かさなる色、わたしの心」 (宮崎県)
金子 亜弥 「虹色の輪」 (大阪府)
吉本 聖子 「負の世界からの解放」 (山口県)
北井富美子 「湯呑茶わん」 (三重県)
岩本 紗和 「きぼうの手」 (茨城県)
※以上敬称略
■ 受賞作品紹介
【最優秀賞:1名】
志村沙織 さん (享年17歳) 群馬県高崎市 作品タイトル:「無題」(油絵)
[画像2: http://prtimes.jp/i/12694/4/resize/d12694-4-831409-1.jpg ]
志村沙織さんは2歳の時に若年性特発性関節炎を発症し、以来、寛解と再燃を繰り返し、県立赤城養護学校高等部在籍中の平成15年4月に、再燃から髄膜炎を併発し17歳の若さで亡くなられました。
娘の沙織さんに代わって作品を応募された母親のかほるさんは、「娘の作ったものを何らかの形で遺したいと思っていました」と、応募の動機を語っています。今回の受賞は、沙織さんが病気と向き合い生きてきた証といえるのではないでしょうか。
受賞作品は、海、空、陸の生物がキャンバスいっぱいに明るくのびやかに描かれた油絵。審査員の東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター 所長 山中寿先生は、「優しさと力強さが絶妙のバランスを取っている。そのためか心惹かれるものを感じる。遺作であることを別としても、感激した」と講評しています。
●応募エピソード
積極的で前向きで、何事にも興味を持って取り組み、寛解時には病気であることを忘れてしまうような娘でした。入退院を繰り返す中、ベッド上で過ごす時間が長かったため、ジグゾーパズルやお絵かき、手芸が大好きでした。娘は、3人兄弟の真ん中(長女)で兄弟の中でも最も明るい性格で家の中での中心的存在でしたので、まさかそんな娘が病気になるとは思ってもいませんでした。応募のきっかけは、娘の残した絵にずっと額がなかったのがずっと気になっていて、額を購入した2ヵ月後に偶然にも、新聞で今回の募集の記事を拝見しました。応募する準備が整っているような気がして、応募してみようと思いました。
応募させていただいた油絵は高等部在籍時に作成したものです。
●受賞のコメント
娘が病気になってからは寛解、再燃を繰り返し、亡くなった時も、まさか亡くなるとは思っておらず、家族全員とてもショックを受けました。娘が亡くなってからの10年間は、娘の事を話せないくらい落ち込んでいました。やっと、気持ちの整理ができて娘の部屋にある残された作品をじっくり見ることもできるようになりました。そして、偶然にも今回応募することができ、それだけでも満足しておりました。
受賞の連絡がきたときは大変驚き、今回の受賞を受けて、「他の患者さんたちは病気と闘っている状況なのに、最優秀賞をいただいて良いのだろうか」と思いました。このような形で賞をいただき、大変光栄です。13回忌となる今年、このような形で娘をしのぶことができ、心より感謝いたします。
【優秀賞:1名】
佐藤亜有子さん 43歳 (大阪府茨木市) 作品タイトル:「Shine」(オブジェ)
[画像3: http://prtimes.jp/i/12694/4/resize/d12694-4-168681-2.jpg ]
佐藤亜有子さんは1999年に全身性エリテマトーデス(SLE)を発症。その後もいくつもの疾患に見舞われ、長く闘病生活を送っておられます。
このアートプロジェクトには、「自身の病と向き合う大きなきっかけとなり、また、生きていく証となる」と思い、応募されました。受賞作品は、「剥製を覆う羽が折れて飛べない鳥が、沢山の宝物を胸に抱き、旅をするモノガタリ」を表現したオブジェ。
審査員の公益社団法人日本リウマチ友の会の長谷川三枝子会長は「命に係わる状態を通った中から『Shine』というファンタジーの世界を作り出した精神力、一所懸命なだけでなくユーモラスな作品として完成させている」と述べ、本作品の存在感と作品から発せられる「生きる力=輝き」が審査員の方々の共感を得て、【優秀賞】に選ばれました。
●応募エピソード
16年前、SLEと抗リン脂質抗体症候群(APS)による脳梗塞を発症し、1年間病院で過ごしました。退院後、暫く社会復帰がままならない状態で、不安や焦りが覆う事もありましたが、入院時に出会った白血病やパーキンソン病等あらゆる病の友人が、自らの命を懸けてキラキラ輝く心を与えてくれました。
昨年は、新たに心筋梗塞と大動脈炎症候群を発症し治療をスタート。今まで入退院を繰り返しながらも命に関わる症状は少なかったのですが、今回は思った以上に大変で、血栓、目眩、痺れなどと日々奮闘中。先が見えず落ち込む事もありますが、命続く限り色褪せず一度きりの人生を輝かせたい。今回の作品「Shine」は剥製を覆う羽が折れて飛べない鳥が、沢山の宝物を胸に抱き、旅をするモノガタリ。光と風を奏でファンタジックに大空を自由に駆け巡る。悲しみ苦しみ、多くの喜びを感じ未来へと響き繋げて生きてゆきたい。
●受賞コメント
芸術系の大学を出て、デザイン会社でグラフィックデザインの仕事をしていましたが、脳梗塞になった後、長期の自宅療養を余儀なくされ、働けなくなりました。でも、私にとって、創作することは自分の世界観を表現することであり、創っているときは、何も考えず集中できるので楽しく、平面、立体にとらわれず創作は続けてきました。外に出ていけない私にとって、作品を通して外の世界とコミュニケーションができることはとても大切なことです。創ることがしんどいと感じる時もありますが、今回受賞したことで、私の作品が良いと思ってもらえたことがとてもうれしくて、感激しています。
<アッヴィ/エーザイ 自己免疫疾患 アートプロジェクト 募集概要>
◇募集内容
「テーマ:疾患と生きる。私の新たな可能性」に基づき、自己免疫疾患と向き合いながらも、患者さんご自身のPERSPECTIVES(視点、考え方、物の捉え方という意味)で捉えた心とカラダ、症状の改善などから見出した日々の喜び、新たな目標や希望などを自由に表現した作品と、作品の説明やエピソード(400字以内)を募集。
◇応募資格
自己免疫疾患群(関節リウマチ・若年性特発性関節炎・強直性脊椎炎・尋常性乾癬・関節症性乾癬・クローン病・潰瘍性大腸炎・腸管型ベーチェット病など)の疾患をもつ患者さん
◇応募期間 2015年2月15日(日)〜2015年5月31日(日)消印有効
◇選考基準 作品のストーリー性、独創性
◇審査委員
東京女子医科大学附属 膠原病リウマチ痛風センター所長 山中 寿
自治医科大学 皮膚科学講座 教授 大槻 マミ太郎
北里大学 北里研究所病院炎症性腸疾患先進治療センターセンター長 日比 紀文
公益社団法人日本リウマチ友の会 会長 長谷川 三枝子
日本AS(強直性脊椎炎)友の会 事務局長 井上 久
(順天堂大学医学部整形外科・スポーツ診療科 非常勤講師)
若年性関節リウマチ親の会 あすなろ会 事務局担当理事 石垣 成子
NPO法人東京乾癬の会P-PAT 役員 中村 慎一郎
TOKYO IBD 副会長 石橋 利恵
美術家 佐久間あすか
◇共催 アッヴィ合同会社、エーザイ株式会社
アッヴィについて
アッヴィは、アボットラボラトリーズからの分社を経て2013年に設立された、研究開発型のグローバルなバイオ医薬品企業です。専門知識や献身的な社員・イノベーション実現に向けた独自の手法を通じて、世界で最も複雑かつ深刻な疾患領域における先進的な治療薬を開発・提供することをミッションに掲げています。アッヴィは、100%子会社のファーマサイクリックス社を含めて世界で28,000人以上を雇用し、170カ国以上で医薬品を販売しています。当社の概要や人材・製品群・コミットメントに関する詳細はhttp://www.abbvie.com をご覧ください。よろしければTwitterアカウント@AbbVieもフォローください。また、人材情報はFacebookやLinkedInページをご参照ください。
日本においては、アッヴィ合同会社の約800人の社員が、医療用医薬品の研究・開発や販売に従事しています。自己免疫疾患・新生児・肝疾患・ニューロサイエンスの各領域を中心に、患者さんの生活に大きく貢献できることを願っています。詳しくは、http://www.abbvie.co.jpをご覧ください。
エーザイについて
エーザイ株式会社は、本社を日本に置く研究開発型グローバル製薬企業です。患者様とそのご家族の喜怒哀楽を第一義に考え、そのベネフィット向上に貢献する「ヒューマン・ヘルスケア(hhc)」を企業理念としています。グローバルな研究開発・生産・販売拠点ネットワークを持ち、世界で1万人を超える社員がアンメットメディカルニーズの高い疾患領域において革新的な新薬の創出と提供に取り組んでいます。エーザイ株式会社の詳細情報は、http://www.eisai.co.jpをご覧ください。
アッヴィ合同会社(本社:東京都港区、社長:ジェームス・フェリシアーノ、以下、アッヴィ)とエーザイ株式会社エーザイ・ジャパン(プレジデント:松前 謙司)は、自己免疫疾患をもつ患者さんを対象とした「アッヴィ/エーザイ 自己免疫疾患 アートプロジェクト」の受賞作品を決定し、2015年7月31日に受賞作品の発表および表彰式を開催いたしました。
[画像1: http://prtimes.jp/i/12694/4/resize/d12694-4-282279-0.jpg ]
本プロジェクトは、患者さんが自己免疫疾患と向き合いながらも、ご自身のPERSPECTIVES(視点、考え方、物の捉え方という意味)で捉えた心とカラダ、症状の改善などから見出した日々の喜び、希望や目標などを、絵画、彫刻、立体造形、陶芸、写真、書道、手芸などのアート作品として自由に表現していただくことを企画したものです。2015年2月15日から5月31日にかけて作品と「作品に関わるエピソード」の募集を行い、2歳の若年性特発性関節炎の女の子から最高齢85歳のリウマチ患者さんまで、233点の応募がありました。美術家の佐久間あすか氏をはじめとした審査員9名による厳選なる審査の結果、最優秀賞1名、優秀賞1名、審査員賞3名、佳作5名の計10作品を選出いたしました。
審査員を代表して美術家の佐久間あすか氏は、「審査にあたって一番に思ったことは、力強い個性が、どの作品にも感じられたことです。深刻な難病を抱えている患者さんの作とは思えない程の力強さと生命力と明るさを感じる作風が多かったのには、驚きでした。このプロジェクトを通して、同じ病と闘っている患者さん達にも、影響を与えることが出来るのではと思います。また、このようなアートの輪が広がりをみせたら、どんなに素敵なことかと思いつつ、この素晴らしい企画に携われたこと、そして、何より、このような魅力的な作品群と出会えたことに、私自身も嬉しく思います。」と述べています。
アッヴィとエーザイは、自己免疫疾患の患者さんが疾患とどのように向き合って生きているかをご自身の視点から捉え、アートを通じて表現、共有することが、疾患に対する社会の理解を深めることにつながると考えています。本プロジェクトを通じて、ひとりでも多くの方が患者さんの思いを理解し、支援することができるよう、今後も継続的なサポートを提供してまいります。
なお、「アッヴィ/エーザイ 自己免疫疾患 アートプロジェクト」の受賞作品を含む全応募作品は、アッヴィ合同会社のホームページ http://www.abbvie.co.jp/pickup/artproject2015.html で、8月3日より公開されています。
■受賞者 (応募総数:233点)
最優秀賞 志村 沙織 「無題」 (群馬県)
優秀賞 佐藤 亜有子 「Shine」 (大阪府)
審査員賞 仲田やす子 「リウマチかるた」 (千葉県)
菊池 礼子 「出逢い」 (栃木県)
小塚 榮子 「兄と弟」 (愛知県)
佳作 鼓野 由奈 「かさなる色、わたしの心」 (宮崎県)
金子 亜弥 「虹色の輪」 (大阪府)
吉本 聖子 「負の世界からの解放」 (山口県)
北井富美子 「湯呑茶わん」 (三重県)
岩本 紗和 「きぼうの手」 (茨城県)
※以上敬称略
■ 受賞作品紹介
【最優秀賞:1名】
志村沙織 さん (享年17歳) 群馬県高崎市 作品タイトル:「無題」(油絵)
[画像2: http://prtimes.jp/i/12694/4/resize/d12694-4-831409-1.jpg ]
志村沙織さんは2歳の時に若年性特発性関節炎を発症し、以来、寛解と再燃を繰り返し、県立赤城養護学校高等部在籍中の平成15年4月に、再燃から髄膜炎を併発し17歳の若さで亡くなられました。
娘の沙織さんに代わって作品を応募された母親のかほるさんは、「娘の作ったものを何らかの形で遺したいと思っていました」と、応募の動機を語っています。今回の受賞は、沙織さんが病気と向き合い生きてきた証といえるのではないでしょうか。
受賞作品は、海、空、陸の生物がキャンバスいっぱいに明るくのびやかに描かれた油絵。審査員の東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター 所長 山中寿先生は、「優しさと力強さが絶妙のバランスを取っている。そのためか心惹かれるものを感じる。遺作であることを別としても、感激した」と講評しています。
●応募エピソード
積極的で前向きで、何事にも興味を持って取り組み、寛解時には病気であることを忘れてしまうような娘でした。入退院を繰り返す中、ベッド上で過ごす時間が長かったため、ジグゾーパズルやお絵かき、手芸が大好きでした。娘は、3人兄弟の真ん中(長女)で兄弟の中でも最も明るい性格で家の中での中心的存在でしたので、まさかそんな娘が病気になるとは思ってもいませんでした。応募のきっかけは、娘の残した絵にずっと額がなかったのがずっと気になっていて、額を購入した2ヵ月後に偶然にも、新聞で今回の募集の記事を拝見しました。応募する準備が整っているような気がして、応募してみようと思いました。
応募させていただいた油絵は高等部在籍時に作成したものです。
●受賞のコメント
娘が病気になってからは寛解、再燃を繰り返し、亡くなった時も、まさか亡くなるとは思っておらず、家族全員とてもショックを受けました。娘が亡くなってからの10年間は、娘の事を話せないくらい落ち込んでいました。やっと、気持ちの整理ができて娘の部屋にある残された作品をじっくり見ることもできるようになりました。そして、偶然にも今回応募することができ、それだけでも満足しておりました。
受賞の連絡がきたときは大変驚き、今回の受賞を受けて、「他の患者さんたちは病気と闘っている状況なのに、最優秀賞をいただいて良いのだろうか」と思いました。このような形で賞をいただき、大変光栄です。13回忌となる今年、このような形で娘をしのぶことができ、心より感謝いたします。
【優秀賞:1名】
佐藤亜有子さん 43歳 (大阪府茨木市) 作品タイトル:「Shine」(オブジェ)
[画像3: http://prtimes.jp/i/12694/4/resize/d12694-4-168681-2.jpg ]
佐藤亜有子さんは1999年に全身性エリテマトーデス(SLE)を発症。その後もいくつもの疾患に見舞われ、長く闘病生活を送っておられます。
このアートプロジェクトには、「自身の病と向き合う大きなきっかけとなり、また、生きていく証となる」と思い、応募されました。受賞作品は、「剥製を覆う羽が折れて飛べない鳥が、沢山の宝物を胸に抱き、旅をするモノガタリ」を表現したオブジェ。
審査員の公益社団法人日本リウマチ友の会の長谷川三枝子会長は「命に係わる状態を通った中から『Shine』というファンタジーの世界を作り出した精神力、一所懸命なだけでなくユーモラスな作品として完成させている」と述べ、本作品の存在感と作品から発せられる「生きる力=輝き」が審査員の方々の共感を得て、【優秀賞】に選ばれました。
●応募エピソード
16年前、SLEと抗リン脂質抗体症候群(APS)による脳梗塞を発症し、1年間病院で過ごしました。退院後、暫く社会復帰がままならない状態で、不安や焦りが覆う事もありましたが、入院時に出会った白血病やパーキンソン病等あらゆる病の友人が、自らの命を懸けてキラキラ輝く心を与えてくれました。
昨年は、新たに心筋梗塞と大動脈炎症候群を発症し治療をスタート。今まで入退院を繰り返しながらも命に関わる症状は少なかったのですが、今回は思った以上に大変で、血栓、目眩、痺れなどと日々奮闘中。先が見えず落ち込む事もありますが、命続く限り色褪せず一度きりの人生を輝かせたい。今回の作品「Shine」は剥製を覆う羽が折れて飛べない鳥が、沢山の宝物を胸に抱き、旅をするモノガタリ。光と風を奏でファンタジックに大空を自由に駆け巡る。悲しみ苦しみ、多くの喜びを感じ未来へと響き繋げて生きてゆきたい。
●受賞コメント
芸術系の大学を出て、デザイン会社でグラフィックデザインの仕事をしていましたが、脳梗塞になった後、長期の自宅療養を余儀なくされ、働けなくなりました。でも、私にとって、創作することは自分の世界観を表現することであり、創っているときは、何も考えず集中できるので楽しく、平面、立体にとらわれず創作は続けてきました。外に出ていけない私にとって、作品を通して外の世界とコミュニケーションができることはとても大切なことです。創ることがしんどいと感じる時もありますが、今回受賞したことで、私の作品が良いと思ってもらえたことがとてもうれしくて、感激しています。
<アッヴィ/エーザイ 自己免疫疾患 アートプロジェクト 募集概要>
◇募集内容
「テーマ:疾患と生きる。私の新たな可能性」に基づき、自己免疫疾患と向き合いながらも、患者さんご自身のPERSPECTIVES(視点、考え方、物の捉え方という意味)で捉えた心とカラダ、症状の改善などから見出した日々の喜び、新たな目標や希望などを自由に表現した作品と、作品の説明やエピソード(400字以内)を募集。
◇応募資格
自己免疫疾患群(関節リウマチ・若年性特発性関節炎・強直性脊椎炎・尋常性乾癬・関節症性乾癬・クローン病・潰瘍性大腸炎・腸管型ベーチェット病など)の疾患をもつ患者さん
◇応募期間 2015年2月15日(日)〜2015年5月31日(日)消印有効
◇選考基準 作品のストーリー性、独創性
◇審査委員
東京女子医科大学附属 膠原病リウマチ痛風センター所長 山中 寿
自治医科大学 皮膚科学講座 教授 大槻 マミ太郎
北里大学 北里研究所病院炎症性腸疾患先進治療センターセンター長 日比 紀文
公益社団法人日本リウマチ友の会 会長 長谷川 三枝子
日本AS(強直性脊椎炎)友の会 事務局長 井上 久
(順天堂大学医学部整形外科・スポーツ診療科 非常勤講師)
若年性関節リウマチ親の会 あすなろ会 事務局担当理事 石垣 成子
NPO法人東京乾癬の会P-PAT 役員 中村 慎一郎
TOKYO IBD 副会長 石橋 利恵
美術家 佐久間あすか
◇共催 アッヴィ合同会社、エーザイ株式会社
アッヴィについて
アッヴィは、アボットラボラトリーズからの分社を経て2013年に設立された、研究開発型のグローバルなバイオ医薬品企業です。専門知識や献身的な社員・イノベーション実現に向けた独自の手法を通じて、世界で最も複雑かつ深刻な疾患領域における先進的な治療薬を開発・提供することをミッションに掲げています。アッヴィは、100%子会社のファーマサイクリックス社を含めて世界で28,000人以上を雇用し、170カ国以上で医薬品を販売しています。当社の概要や人材・製品群・コミットメントに関する詳細はhttp://www.abbvie.com をご覧ください。よろしければTwitterアカウント@AbbVieもフォローください。また、人材情報はFacebookやLinkedInページをご参照ください。
日本においては、アッヴィ合同会社の約800人の社員が、医療用医薬品の研究・開発や販売に従事しています。自己免疫疾患・新生児・肝疾患・ニューロサイエンスの各領域を中心に、患者さんの生活に大きく貢献できることを願っています。詳しくは、http://www.abbvie.co.jpをご覧ください。
エーザイについて
エーザイ株式会社は、本社を日本に置く研究開発型グローバル製薬企業です。患者様とそのご家族の喜怒哀楽を第一義に考え、そのベネフィット向上に貢献する「ヒューマン・ヘルスケア(hhc)」を企業理念としています。グローバルな研究開発・生産・販売拠点ネットワークを持ち、世界で1万人を超える社員がアンメットメディカルニーズの高い疾患領域において革新的な新薬の創出と提供に取り組んでいます。エーザイ株式会社の詳細情報は、http://www.eisai.co.jpをご覧ください。