<ペットの健康管理に関する実態調査>着実に高まる「ペットの健康管理」の意識。定期健康診断を受けるペットは4割強(犬は5割!)4年間で11%アップ!
[20/03/27]
提供元:PRTIMES
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7歳以上のペット(人間の中年以上)では7割が病気の経験あり、現在も4割は治療中。高齢化を背景に、ペットの介護経験があるご家族が2割も!健診による早期発見の重要性が高まる。
ペットの予防医療の啓発・普及活動を展開する獣医師団体(一社)Team HOPE(チームホープ、代表 太田亟慈) では、犬と猫の飼い主・ご家族(以下、ご家族と表記)416 名を対象に、「ペットの健康管理に関する実態調査」を実施いたしました。この調査は 2016 年から毎年実施し、2019 年で 4 回目となります。
ペットの平均寿命はここ 30 年で約 2 倍にも延びており※1、今やペットは家族の一員として、長い時間を共に過ごす大事な存在になっています。一方で、言葉が通じず、コミュニケーションが難しいペットの健康管理はご家族にとって難しい課題となっており、獣医師による定期的な健康診断の重要性が高まっています。また、ペットの高齢化により老齢ペットの介護も大きな課題となっています。
こうした社会背景を受け、Team HOPE ではペットの健康診断の啓発活動を推進しております。健診により疾病の兆候を早期発見することが健康寿命の延伸には不可欠と考えます。
※1 一般社団法人ペットフード協会、平成 28 年全国犬猫飼育実態調査、東京農工大と日本小動物獣医師会の調査による
<調査結果>
●定期的な健康診断を受診させているご家族は 4 割強。4 年前と比べて 11%も伸長!
●定期健診の頻度は、定期健診受診ベースで年 1 回が 6 割。年 2 回以上がここ 3 年で 10%伸長!
特に 7 歳以上の高齢ペットの伸びが大きい。
●健康診断で受診している項目は、問診・触診・視診が 8 割以上。聴診と血液検査は 6 割弱。泌尿器や消化器、内臓疾患の早期発見に役立つ、尿検査、便検査、レントゲンは 2 割程度の受診にとどまる。
●病気にかかった経験のあるペットは 55%。7 歳未満は 40%、7 歳以上が 70%(犬 80%、猫 60%)。多い病気は、「皮膚」「泌尿器」「目」「歯・口腔」「耳」。猫の 7 歳以上は泌尿器の病気が 30%。
●今現在、疾患のあるペットは 27%。7 歳未満は 15%、7 歳以上は 39%と高齢ペットの病気はご家族にとってもリスクになると考えられ、健康診断による早期発見の重要性が高まっている。
●ペットの介護経験は現在介護しているご家族は 5%、経験がある方は 20%。ほとんどが自宅で介護。
●介護についての考えを伺うと、「介護が必要になったら、できるだけ自分や家族で面倒をみたい」45%と前向きであるが、実際には「介護は不安だが、特に対策をしていない」30%、「介護を予防したいが、予防方法がわからない」24%というように、不安な割に情報が少ない様子が伺える。
今回の調査によって、主に次のことが明らかになりました。
●定期的な健康診断を受診させているご家族は 4 年前と比べて 11%も伸長!年 2 回以上の健康診断を受けるペットも増加!背景にはペットの高齢化とご家族の健康意識の高まりがあげられ、健康診断に対する経済的負担へのハードルが下がってきている。
定期的に受診させているご家族は 2016 年 31%⇒2019 年 42%に伸長している。(犬 48%・猫 38%)
その内、年に 2 回以上健診を受けている方は 41%(2017 年 30%)に伸長し、年に 1 回程度 59%に迫る勢い。
ヒトの年齢に例えると、小型犬・中型犬は1年で 4 歳、大型犬は 7 歳というスピードで年を重ねることから、7 歳以上のペットは年に 2 回以上の健診受診を Team HOPE ではすすめている。
[画像1: https://prtimes.jp/i/28150/4/resize/d28150-4-510496-2.png ]
●問診・触診・視診は 8 割以上が受診。聴診と血液検査は 6 割弱。泌尿器や消化器、内臓疾患の早期発見に役立つ、尿検査、便検査、レントゲンは 2 割程度の受診に留まる。
健診の受診項目で受診が多いのは、問診 86%、触診84%、視診 81%。聴診 58%、血液検査 58%と続く。腎疾患や泌尿器疾患、糖尿病等を発見するための尿検査は22%、消化管内の寄生虫の有無や、消化管内の出血や 消化状態を診るための便検査は 22%、肺や心臓、臓器の異常を診るためのレントゲン 19%という実施状況であった。問診・触診・視診・聴診・血液検査・尿検査・便検査・レントゲン検査の 8 項目は、大切なペットの全身の健康状態を正しく把握するためにぜひ受診してほしい項目であると Team HOPE はすすめている。
[画像2: https://prtimes.jp/i/28150/4/resize/d28150-4-558933-3.png ]
●ご家族にとってペットの病気は大問題。ペットが病気の経験をもつご家族は 55%。7 歳以上は 70%が病気の経験を持つ。現在、病気にかかっているペットは 7 歳以上では 39%にのぼる。一方、ペットの病気や健康関連での不安は「病気になった時の経済的負担」(32%)と「ペットロス」(31%)。
7 歳以上の高齢ペットの罹患経験が犬 80%、猫 60%と高い。また現在病気にかかっているペットは、7 歳以上の犬 43%、猫 35%で、犬では「目」「皮膚」「歯・口腔」「耳」の病気が多く、猫では「泌尿器」「歯・口腔」の病気が多い。一方、「ペットの健康や病気に関することで、わからなかったり不安なこと」の第一位は「ペットが病気やけがで長く治療が必要になった場合の経済的負担」32%、第 2 位は「ペットに万一のことがあった場合、ペットロスになってしまわないか」31%、第 3 位は「病気の兆候の見つけ方がわからない」21%が続く。
[画像3: https://prtimes.jp/i/28150/4/resize/d28150-4-144989-4.png ]
●ペットの介護経験は現在介護しているご家族は 5%、経験がある方は 20%。自宅で、自分または家族が面倒をみている人が 96%とほとんどを占める。
ペットの高齢化が進んだことにより「ペットの介護」もご家族の大きな問題になりつつある。現在、介護している人は 5%、介護経験がある人は 20%。介護時のペットの状態は、「自力で歩くことができない/難しい」62%、「自力でトイレで排泄することができない/難しい」42%、「自力で食べたり飲んだりすることができない/難しい」41%、「徘徊する/歩き回る」19%、「夜鳴きする/遠吠えする」18%など。介護の方法としては、「自宅で、自分または家族が面倒をみている」人が 96%とほとんどで、病院や施設に預けたり、訪問介護サービスを利用する人は非常に少ない。
[画像4: https://prtimes.jp/i/28150/4/resize/d28150-4-573374-5.png ]
●介護についての考えを伺うと、「介護が必要になったら、できるだけ自分や家族で面倒をみたい」45%前向きである一方、実際には「介護は不安だが、特に対策していない」30%、「介護を予防したいが、予防方法がわからない」24%というように、不安な割に情報が少ない様子が伺える。
今後ますますペットの高齢化が進むにつれ、自宅で介護するにあたっての具体的な方法についての情報が求められるであろう。また自宅介護を支援するサポート、介護予防の具体的なケア方法についても、情報の開発・提供の必要がある。
[画像5: https://prtimes.jp/i/28150/4/resize/d28150-4-424395-6.png ]
<今回の調査について>
Team Hope 代表 犬山動物総合医療センター 代表
獣医師 獣医学博士 D.V.M. Ph.D 太田亟慈 のコメント
[画像6: https://prtimes.jp/i/28150/4/resize/d28150-4-879660-1.jpg ]
近年、犬や猫も長寿化が進み、15 年以上生きる例も目立ちます。これは人間でいうと、70 代半ばにあたります。犬や猫では中年期にあたる 7 歳を過ぎた頃から、病気を発症することが多くなります。歳をとるスピードが早いペットの場合、年に 2 回以上、健康診断を受けていただくことをお勧めします。また、ぜひ「全身の健康状態」を把握できる健診を受けてください。私の病院でも、ご家族さまが気がつかなかった疾患を発見できた例がたくさんあります。臨床症状の有無に関わらず、潜在的疾患の可能性や各器官の機能異常も知ることもでき、これらに早期に対処できるため、重症化を防ぐことができ、健康寿命を延ばすことが可能になります。
ペットの介護問題も、ひとりで悩まず、ぜひかかりつけの動物病院にご相談ください。獣医師やスタッフが症状や生活スタイルに応じて適切にアドバイスをいたします。近い将来、ペットの介護をサポートできるような仕組みや環境が整った社会になることを切望します。私たち動物病院と一緒に、ペットとの暮らしをより良く素晴らしいものにしていきましょう。
<調査概要>
1) 調査方法:インターネット調査
2) 調査対象者:犬、猫のご家族 412 名(全国、20 歳以上)
内訳 犬のご家族 206 名(最年長の犬の年齢 7 歳未満 103 名、7歳以上 103 名)
猫のご家族 206 名(最年長の猫の年齢 7 歳未満 103 名、7歳以上 103 名)
3)実施期間:2019 年 12 月 6 日〜7 日
<一般社団法人 Team HOPE>
全国の獣医師・動物病院が Team となって、ペットの予防医療と健康管理の普及・啓発活動を推進し、ペットにやさしい社会の実現を目指すプロジェクト。全国 1900 病院が賛同している。
ペットの予防医療の啓発・普及活動を展開する獣医師団体(一社)Team HOPE(チームホープ、代表 太田亟慈) では、犬と猫の飼い主・ご家族(以下、ご家族と表記)416 名を対象に、「ペットの健康管理に関する実態調査」を実施いたしました。この調査は 2016 年から毎年実施し、2019 年で 4 回目となります。
ペットの平均寿命はここ 30 年で約 2 倍にも延びており※1、今やペットは家族の一員として、長い時間を共に過ごす大事な存在になっています。一方で、言葉が通じず、コミュニケーションが難しいペットの健康管理はご家族にとって難しい課題となっており、獣医師による定期的な健康診断の重要性が高まっています。また、ペットの高齢化により老齢ペットの介護も大きな課題となっています。
こうした社会背景を受け、Team HOPE ではペットの健康診断の啓発活動を推進しております。健診により疾病の兆候を早期発見することが健康寿命の延伸には不可欠と考えます。
※1 一般社団法人ペットフード協会、平成 28 年全国犬猫飼育実態調査、東京農工大と日本小動物獣医師会の調査による
<調査結果>
●定期的な健康診断を受診させているご家族は 4 割強。4 年前と比べて 11%も伸長!
●定期健診の頻度は、定期健診受診ベースで年 1 回が 6 割。年 2 回以上がここ 3 年で 10%伸長!
特に 7 歳以上の高齢ペットの伸びが大きい。
●健康診断で受診している項目は、問診・触診・視診が 8 割以上。聴診と血液検査は 6 割弱。泌尿器や消化器、内臓疾患の早期発見に役立つ、尿検査、便検査、レントゲンは 2 割程度の受診にとどまる。
●病気にかかった経験のあるペットは 55%。7 歳未満は 40%、7 歳以上が 70%(犬 80%、猫 60%)。多い病気は、「皮膚」「泌尿器」「目」「歯・口腔」「耳」。猫の 7 歳以上は泌尿器の病気が 30%。
●今現在、疾患のあるペットは 27%。7 歳未満は 15%、7 歳以上は 39%と高齢ペットの病気はご家族にとってもリスクになると考えられ、健康診断による早期発見の重要性が高まっている。
●ペットの介護経験は現在介護しているご家族は 5%、経験がある方は 20%。ほとんどが自宅で介護。
●介護についての考えを伺うと、「介護が必要になったら、できるだけ自分や家族で面倒をみたい」45%と前向きであるが、実際には「介護は不安だが、特に対策をしていない」30%、「介護を予防したいが、予防方法がわからない」24%というように、不安な割に情報が少ない様子が伺える。
今回の調査によって、主に次のことが明らかになりました。
●定期的な健康診断を受診させているご家族は 4 年前と比べて 11%も伸長!年 2 回以上の健康診断を受けるペットも増加!背景にはペットの高齢化とご家族の健康意識の高まりがあげられ、健康診断に対する経済的負担へのハードルが下がってきている。
定期的に受診させているご家族は 2016 年 31%⇒2019 年 42%に伸長している。(犬 48%・猫 38%)
その内、年に 2 回以上健診を受けている方は 41%(2017 年 30%)に伸長し、年に 1 回程度 59%に迫る勢い。
ヒトの年齢に例えると、小型犬・中型犬は1年で 4 歳、大型犬は 7 歳というスピードで年を重ねることから、7 歳以上のペットは年に 2 回以上の健診受診を Team HOPE ではすすめている。
[画像1: https://prtimes.jp/i/28150/4/resize/d28150-4-510496-2.png ]
●問診・触診・視診は 8 割以上が受診。聴診と血液検査は 6 割弱。泌尿器や消化器、内臓疾患の早期発見に役立つ、尿検査、便検査、レントゲンは 2 割程度の受診に留まる。
健診の受診項目で受診が多いのは、問診 86%、触診84%、視診 81%。聴診 58%、血液検査 58%と続く。腎疾患や泌尿器疾患、糖尿病等を発見するための尿検査は22%、消化管内の寄生虫の有無や、消化管内の出血や 消化状態を診るための便検査は 22%、肺や心臓、臓器の異常を診るためのレントゲン 19%という実施状況であった。問診・触診・視診・聴診・血液検査・尿検査・便検査・レントゲン検査の 8 項目は、大切なペットの全身の健康状態を正しく把握するためにぜひ受診してほしい項目であると Team HOPE はすすめている。
[画像2: https://prtimes.jp/i/28150/4/resize/d28150-4-558933-3.png ]
●ご家族にとってペットの病気は大問題。ペットが病気の経験をもつご家族は 55%。7 歳以上は 70%が病気の経験を持つ。現在、病気にかかっているペットは 7 歳以上では 39%にのぼる。一方、ペットの病気や健康関連での不安は「病気になった時の経済的負担」(32%)と「ペットロス」(31%)。
7 歳以上の高齢ペットの罹患経験が犬 80%、猫 60%と高い。また現在病気にかかっているペットは、7 歳以上の犬 43%、猫 35%で、犬では「目」「皮膚」「歯・口腔」「耳」の病気が多く、猫では「泌尿器」「歯・口腔」の病気が多い。一方、「ペットの健康や病気に関することで、わからなかったり不安なこと」の第一位は「ペットが病気やけがで長く治療が必要になった場合の経済的負担」32%、第 2 位は「ペットに万一のことがあった場合、ペットロスになってしまわないか」31%、第 3 位は「病気の兆候の見つけ方がわからない」21%が続く。
[画像3: https://prtimes.jp/i/28150/4/resize/d28150-4-144989-4.png ]
●ペットの介護経験は現在介護しているご家族は 5%、経験がある方は 20%。自宅で、自分または家族が面倒をみている人が 96%とほとんどを占める。
ペットの高齢化が進んだことにより「ペットの介護」もご家族の大きな問題になりつつある。現在、介護している人は 5%、介護経験がある人は 20%。介護時のペットの状態は、「自力で歩くことができない/難しい」62%、「自力でトイレで排泄することができない/難しい」42%、「自力で食べたり飲んだりすることができない/難しい」41%、「徘徊する/歩き回る」19%、「夜鳴きする/遠吠えする」18%など。介護の方法としては、「自宅で、自分または家族が面倒をみている」人が 96%とほとんどで、病院や施設に預けたり、訪問介護サービスを利用する人は非常に少ない。
[画像4: https://prtimes.jp/i/28150/4/resize/d28150-4-573374-5.png ]
●介護についての考えを伺うと、「介護が必要になったら、できるだけ自分や家族で面倒をみたい」45%前向きである一方、実際には「介護は不安だが、特に対策していない」30%、「介護を予防したいが、予防方法がわからない」24%というように、不安な割に情報が少ない様子が伺える。
今後ますますペットの高齢化が進むにつれ、自宅で介護するにあたっての具体的な方法についての情報が求められるであろう。また自宅介護を支援するサポート、介護予防の具体的なケア方法についても、情報の開発・提供の必要がある。
[画像5: https://prtimes.jp/i/28150/4/resize/d28150-4-424395-6.png ]
<今回の調査について>
Team Hope 代表 犬山動物総合医療センター 代表
獣医師 獣医学博士 D.V.M. Ph.D 太田亟慈 のコメント
[画像6: https://prtimes.jp/i/28150/4/resize/d28150-4-879660-1.jpg ]
近年、犬や猫も長寿化が進み、15 年以上生きる例も目立ちます。これは人間でいうと、70 代半ばにあたります。犬や猫では中年期にあたる 7 歳を過ぎた頃から、病気を発症することが多くなります。歳をとるスピードが早いペットの場合、年に 2 回以上、健康診断を受けていただくことをお勧めします。また、ぜひ「全身の健康状態」を把握できる健診を受けてください。私の病院でも、ご家族さまが気がつかなかった疾患を発見できた例がたくさんあります。臨床症状の有無に関わらず、潜在的疾患の可能性や各器官の機能異常も知ることもでき、これらに早期に対処できるため、重症化を防ぐことができ、健康寿命を延ばすことが可能になります。
ペットの介護問題も、ひとりで悩まず、ぜひかかりつけの動物病院にご相談ください。獣医師やスタッフが症状や生活スタイルに応じて適切にアドバイスをいたします。近い将来、ペットの介護をサポートできるような仕組みや環境が整った社会になることを切望します。私たち動物病院と一緒に、ペットとの暮らしをより良く素晴らしいものにしていきましょう。
<調査概要>
1) 調査方法:インターネット調査
2) 調査対象者:犬、猫のご家族 412 名(全国、20 歳以上)
内訳 犬のご家族 206 名(最年長の犬の年齢 7 歳未満 103 名、7歳以上 103 名)
猫のご家族 206 名(最年長の猫の年齢 7 歳未満 103 名、7歳以上 103 名)
3)実施期間:2019 年 12 月 6 日〜7 日
<一般社団法人 Team HOPE>
全国の獣医師・動物病院が Team となって、ペットの予防医療と健康管理の普及・啓発活動を推進し、ペットにやさしい社会の実現を目指すプロジェクト。全国 1900 病院が賛同している。