【バングラデシュ南部避難民救援 現地から最新情報】大雨による土砂被害が発生 避難民の命を守るために対策を
[18/04/28]
提供元:PRTIMES
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〜日赤は、設備増強、感染症対策、救急法の普及などを実施〜
日本赤十字社(本社:東京都港区、社長:近衞忠煇 以下、日赤)は、2017年9月より、ミャンマーからバングラデシュ南部に避難している避難民*キャンプに、医師・看護師・助産師・こころのケア要員などからなる医療チーム6班、延べ120人以上(平成30年2月末時点)を派遣し、25,000人を診療してきました。
*国際赤十字では、政治的・民族的背景および避難されている方々の多様性に配慮し、『ロヒンギャ』という表現を使用しないこととしています。
現地の片岡要員によると、「一昨日までは、日々晴れており、乾燥と日差しが強く、暑さが厳しかったが、4月26日の夜に2時間、雷と激しい大雨に。この影響で、バングラデシュ南部のバルカリ2避難民キャンプでは、土砂が流れ出し、屋根が飛んでしまった家もある」といいます。
[画像1: https://prtimes.jp/i/33257/4/resize/d33257-4-152390-0.jpg ]
[画像2: https://prtimes.jp/i/33257/4/resize/d33257-4-780146-1.jpg ]
明日からの数日間、悪天候が予想されており、本格的な雨季対策が急がれます。雨季はサイクロンやモンスーンの発生により、洪水や地滑りが予想されるだけでなく、竹とビニールシートのみでできている仮設テントが吹き飛ばされること、新たな感染症の流行などが懸念され、避難民にとって過酷な状況、特に脆弱な乳幼児や妊産婦の健康面への危険性が高まることなどが予想されます。
日赤は、第4班の医療チームを派遣した1月頃から、診療と合わせて、さまざまな雨季対策を進めてきました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/33257/4/resize/d33257-4-300177-2.jpg ]
【感染症予防、命を守るための知識(救急法)の普及】
コミュニティーボランティアに対する救急法の研修、また、感染症の流行制御に関する講義と実技訓練の実施、栄養に関する知識の普及などを行っています。この方々が、さらに周りの避難民へ知識を広めていきます。高度な医療技術を持たなくても、「外部からの支援が期待できない」という前提で外から駆け付ける医療チームに頼らず、自分たちの身を自分たちで守れるように学びます。
雨季に大量発生する蛇などから身を守る方法、調達可能なもので搬送用担架をつくる方法や、骨折した際の添え木を竹でつくる方法なども習得します。
[画像4: https://prtimes.jp/i/33257/4/resize/d33257-4-576267-3.jpg ]
コミュニティーボランティアのリーダーであるゴニさんは、「トレーニングを受ける前は火傷を負ったとき、身近にある歯磨き粉やシャンプーなどを患部に塗っていました。私たちのコミュニティーは何も知らない人ばかりです。雨季やサイクロンといっても、皆のんびりしている。この救急法は多くの人と共有されるべきであり、救急法の普及はまさに私たち避難民が必要としている活動であり、責任を感じています」と話します。
【仮設診療所の増強】
安定的な地域医療を提供できるように、小高い丘に仮設診療所の施設の整備を進めています。土嚢を積んだり、排水システムの強化、診療所の地盤の強化などに取り組んでいます。
【仮設診療所が機能不全となった場合の対応】
天候や道路状況による仮設診療所への通行不全を想定し、巡回診療ができる拠点の洗い出しや、資材などの準備も進めています。
【地元医療スタッフの技術向上への取り組み】
バングラデシュ赤新月社の看護師の技術力強化のため、リーダーナースの育成に力を注いでいます。
第6班として派遣され4月27日に帰国した青木要員は、「私たちはここに何のためにいるのか、何をすべきなのかということを避難民と共に話し合ってきました。雨季にはキャンプ地と外部が道路アクセスの遮断や安全面の確保ができないために閉ざされ、避難民キャンプが孤立してしまう可能性もあります。財産を失い、健康や尊厳を脅かされている彼らに降りかかろうとしているさらなる脅威から守りたい。私たちの支援の現場は焦りと緊張に包まれています」と語ります。
日本赤十字社(本社:東京都港区、社長:近衞忠煇 以下、日赤)は、2017年9月より、ミャンマーからバングラデシュ南部に避難している避難民*キャンプに、医師・看護師・助産師・こころのケア要員などからなる医療チーム6班、延べ120人以上(平成30年2月末時点)を派遣し、25,000人を診療してきました。
*国際赤十字では、政治的・民族的背景および避難されている方々の多様性に配慮し、『ロヒンギャ』という表現を使用しないこととしています。
現地の片岡要員によると、「一昨日までは、日々晴れており、乾燥と日差しが強く、暑さが厳しかったが、4月26日の夜に2時間、雷と激しい大雨に。この影響で、バングラデシュ南部のバルカリ2避難民キャンプでは、土砂が流れ出し、屋根が飛んでしまった家もある」といいます。
[画像1: https://prtimes.jp/i/33257/4/resize/d33257-4-152390-0.jpg ]
[画像2: https://prtimes.jp/i/33257/4/resize/d33257-4-780146-1.jpg ]
明日からの数日間、悪天候が予想されており、本格的な雨季対策が急がれます。雨季はサイクロンやモンスーンの発生により、洪水や地滑りが予想されるだけでなく、竹とビニールシートのみでできている仮設テントが吹き飛ばされること、新たな感染症の流行などが懸念され、避難民にとって過酷な状況、特に脆弱な乳幼児や妊産婦の健康面への危険性が高まることなどが予想されます。
日赤は、第4班の医療チームを派遣した1月頃から、診療と合わせて、さまざまな雨季対策を進めてきました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/33257/4/resize/d33257-4-300177-2.jpg ]
【感染症予防、命を守るための知識(救急法)の普及】
コミュニティーボランティアに対する救急法の研修、また、感染症の流行制御に関する講義と実技訓練の実施、栄養に関する知識の普及などを行っています。この方々が、さらに周りの避難民へ知識を広めていきます。高度な医療技術を持たなくても、「外部からの支援が期待できない」という前提で外から駆け付ける医療チームに頼らず、自分たちの身を自分たちで守れるように学びます。
雨季に大量発生する蛇などから身を守る方法、調達可能なもので搬送用担架をつくる方法や、骨折した際の添え木を竹でつくる方法なども習得します。
[画像4: https://prtimes.jp/i/33257/4/resize/d33257-4-576267-3.jpg ]
コミュニティーボランティアのリーダーであるゴニさんは、「トレーニングを受ける前は火傷を負ったとき、身近にある歯磨き粉やシャンプーなどを患部に塗っていました。私たちのコミュニティーは何も知らない人ばかりです。雨季やサイクロンといっても、皆のんびりしている。この救急法は多くの人と共有されるべきであり、救急法の普及はまさに私たち避難民が必要としている活動であり、責任を感じています」と話します。
【仮設診療所の増強】
安定的な地域医療を提供できるように、小高い丘に仮設診療所の施設の整備を進めています。土嚢を積んだり、排水システムの強化、診療所の地盤の強化などに取り組んでいます。
【仮設診療所が機能不全となった場合の対応】
天候や道路状況による仮設診療所への通行不全を想定し、巡回診療ができる拠点の洗い出しや、資材などの準備も進めています。
【地元医療スタッフの技術向上への取り組み】
バングラデシュ赤新月社の看護師の技術力強化のため、リーダーナースの育成に力を注いでいます。
第6班として派遣され4月27日に帰国した青木要員は、「私たちはここに何のためにいるのか、何をすべきなのかということを避難民と共に話し合ってきました。雨季にはキャンプ地と外部が道路アクセスの遮断や安全面の確保ができないために閉ざされ、避難民キャンプが孤立してしまう可能性もあります。財産を失い、健康や尊厳を脅かされている彼らに降りかかろうとしているさらなる脅威から守りたい。私たちの支援の現場は焦りと緊張に包まれています」と語ります。