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墨出しロボットの海外販売活動を開始

株式会社 未来機械(以下、当社)は、シンガポールのサンズ エキスポ&コンベンションセンターで開催された東南アジア最大級のイノベーションに関する展示会「SWITCH 2023」(期間:2023年10月31日〜11月2日)に建設業界向け墨出しロボットを出展し、中東向けソーラーパネル清掃ロボットに続く、海外市場への販売取り組みを開始しましたので、お知らせいたします。




[画像1: https://prtimes.jp/i/36809/4/resize/d36809-4-d96c961f82bb346697e6-0.jpg ]


建設現場における「墨出し」は工事の正確性や品質を確保するために非常に重要な工程で建物や構造物の寸法を正確に決定するための大切な工程です。従来、熟練職人が図面を見ながら墨ツボを使って基準となる線をハンドで描いていたものを、墨出しロボットはCAD図面データをもとに測量機で正確な現場位置を確かめながら精度の高い墨出しを自動で行うことができます。

当社は、今後現地パートナー企業と共同で販売活動を進めながら東南アジア地域での販売の足掛かりを掴み、その他海外マーケットへの販路拡大を目指します。

※墨出しロボットは株式会社竹中工務店、株式会社レンタルのニッケン及び当社の共同開発製品で、日本国内市場では株式会社レンタルのニッケンが墨出しロボット「SUMIDAS」としてレンタル提供中です。

建設業界の課題と墨出しロボット導入背景
1) 建設業界の労働力不足について
建設業界では労働者の高齢化や労働人口減少による人手不足や長時間労働が常態化しており、
時間がかかる手作業の削減や廃止、作業のデジタル化及び自動化による標準化や効率化が求められ
ています。

2)墨出し工程の課題
1.不正確な墨出しは構造物の位置ずれや後工程に悪影響を及ぼすため、より精度の高い墨出し作業
が求められています。
2.大規模建築プロジェクトでは広範囲にわたる墨出し作業が必要となり、なるべく手作業はやめて、
自動化、機械化による作業効率向上が必要です。
3.高齢化や人手不足による熟練作業者不足が想定され、熟練技術の継承も容易ではない。
4.高所や複雑な現場であっても労働安全衛生を確保するための対策が必要である。

3)従来作業と墨出しロボット導入時作業との比較
●従来の職人による作業の場合
熟練職人と補助作業者の2名作業となり、墨出し品質やスピードは職人のスキルによって決まります。たとえ熟練職人であっても、人である以上ミスやバラつきもゼロではなく、現在熟練職人は多くの時間を墨出し作業に費やし、本来増やしたい施工や取り付け工事等のより付加価値の高い仕事が増やしにくい環境にあります。

[画像2: https://prtimes.jp/i/36809/4/resize/d36809-4-5b2c6dc91e7e4287bdea-1.jpg ]

●墨出しロボットによる作業
一方、墨出しロボットを導入することで作業は必ずしも熟練職人である必要はなく、1名での作業が可能となります。夕方現場を離れる前に墨出し作業のセッティングだけ済ませておけば、あとは夜中にロボットが自動で作業を行うことも可能です。作業スピードは熟練職人には及ばないものの、手順さえ正しければ間違いやバラつきもほとんどなく、非熟練作業者でも熟練作業者と同等、もしくはそれ以上の高い精度での墨出し作業が可能になります。

[画像3: https://prtimes.jp/i/36809/4/resize/d36809-4-d5be91e6718a120b0204-4.jpg ]


[画像4: https://prtimes.jp/i/36809/4/resize/d36809-4-67cb8a01a6b8a80e6c7a-3.png ]



主な仕様
『高精度位置計測機能付き自走式墨出しロボット』
1. 使用する測量機:ライカジオシステムズ製3次元レーザー測量機(3D Disto)
2. 作業可能範囲:半径 約20m(測量機を中心で直径約40m)
3. 印字:工業用油性ペン
4. 電源 : リチウムイオンバッテリー
5. 連続使用 : 約6時間
6. 充電時間 : 約3時間
7. 墨出し時の誤差:±3mm以下
8. 印字システム:XY ガントリーシステム
9. 印字範囲(1位置当たり) : 200mm x 200mm
10. 走行速度 : 370mm/sec
11. 制御方法 : オドメトリー +3D DistoTS補正
12. 衝突時緊急停止機能
13. 重量:22kg

未来機械について
社名   株式会社未来機械 
所在地  香川県高松市上林町 584-1
代表者  代表取締役社長 三宅 徹
設立   2004 年 3 月 24 日
資本金等 約 8 億円
事業内容 ロボット・メカトロニクス機器の研究開発、
製造、販売、受託研究開発

未来機械の歩み
2004 年 3 月   三宅徹が、香川大学在学中に学生ベンチャー企業として設立
         香川大学内にて窓拭きロボットの研究開発を開始
2007 年 10 月  窓拭きロボット WallWalker がグッドデザイン賞を受賞
2009 年 1 月  香川県新規産業創出支援センター(ネクスト香川)に移転
2013 年 3 月  世界初・水を使わず自律走行可能なソーラーパネル清掃ロボットの
        サウジアラビアでの実証試験の成功を発表
2015 年 8 月  第三者割当増資により、リアルテックファンドより約1億円を調達
2017 年 11 月  ソーラーパネル清掃ロボット Type1 がグッドデザイン賞を受賞
2018 年 8 月 第三者割当増資により、四国電力、リアルテックファンドほか 7 者から
約 7 億円を調達
2020 年 4 月 ソーラーパネル清掃ロボット Type4 をドバイへ大規模導入
2020 年 8 月 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
2020 年度新エネルギー等のシーズ発掘・事業化に向けた技術研究開発事業
フェーズ D に採択
2021 年 8 月 事業拡大のため、高松本社を香川県高松市上林町に移転
2022年12月 養豚業向け 豚体重自動測定カメラロボットの販売開始
2023年10月 建設業界向け 墨出しロボットの国内販売開始
















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