Space BD、豪州カーティン大学の超小型衛星プロジェクトにおいてISS「きぼう」からの衛星打上げ放出サービスを提供
[20/03/03]
提供元:PRTIMES
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Space BD株式会社(東京都中央区、代表取締役社長:永崎将利、以下Space BD)は、カーティン大学(豪州・パース、担当教授:Phil Bland、以下カーティン大学)が開発する超小型衛星2機に関し、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」からの超小型衛星放出サービスを提供することで合意し、この度打上げサービス契約を締結いたしました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/50164/4/resize/d50164-4-149949-0.png ]
カーティン大学は、Binar-1およびBinar-2と名付けられた超小型衛星(キューブサット;それぞれ1Uサイズ、3Uサイズ)の開発を進めています。これらのキューブサットはカーティン大学の創立後初めて打上げられる衛星であり、さらには西豪州としても歴史上初めて打ち上げられる衛星となります。
本プロジェクトを率いるのは、カーティン大学宇宙科学技術センターのPhil Bland教授です。 Bland教授は、12名の学生及び大学職員らのチームと共に、キューブサット技術の開発を進めています。
Space BDは、JAXAよりISS「きぼう」日本実験棟からの衛星放出サービス事業者として選定されており、ISSを核とした地球低軌道領域の商業化に向けた事業を推進しています。
本件においてSpace BDは今後、Binar-1及びBinar-2それぞれに関する安全審査プロセス等の打上げ準備、技術要求等に関する適合性確認、放出機構への搭載、ISSへの衛星打上げ、ISS「きぼう」からの衛星放出までの一貫型打上げサービスを提供します。
カーティン大学宇宙科学技術センター(SSTC)ディレクター Phil Bland John Curtin特別教授からのコメント
[画像2: https://prtimes.jp/i/50164/4/resize/d50164-4-601782-1.png ]
「カーティン大学宇宙科学技術センターは、Space BDと共に2機の超小型衛星を打ち上げられることを大変楽しみにしています。Space BDのエンジニアチームによる専門的なアドバイスやガイダンスに則して衛星を打ち上げることは、カーティン大学の設計・開発チームにとって有意義な経験になると考えています。
Binarのバス部の大きさは、約10cm x 10cm x 2.5cmで、サンドイッチより少し小さいサイズです。
内蔵されている電源、コンピュータ、ステアリング、通信機器を小型のプリント基板(8層)に取り付けることで、衛星内のミッション部搭載エリアを拡大することに成功しました。そこに搭載されているのが、軌道から豪州の美しい画像を撮影するカメラです。このコンパクトなバス部の製造方法により、従来のバス部より費用対効果を上げることができるのです。
カーティン大学による小型衛星技術は、先日に立ち上げられたAROSEコンソーシアムにも活用されています。このAROSEコンソーシアムとは、最先端技術に支えられた豪州の産業界と西豪州のトップレベルの科学者によって構成される組織で、豪州とNASAが計画するMoon-to-Marsプログラムへと発展していくと期待されています。」
Space BDローンチサービス事業部マーケティング部マネージャー 高橋 大介のコメント
[画像3: https://prtimes.jp/i/50164/4/resize/d50164-4-500797-2.png ]
「カーティン大学及び西豪州にとって記念すべき歴史上初の衛星打上げプロジェクトに参画できることを光栄に思います。また、日本の宇宙資産を活用し、豪州の宇宙産業の発展に貢献することができ、大変嬉しく思います。Space BDは引き続き、ISS利活用における日本発のリーディングカンパニーとして、様々なミッションとユーザーに対応した技術的なサービスの提供、及び国内外での需要喚起等によって、本邦宇宙資産の価値最大化を目指していきます。」