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多摩市新ビジョン「くらしに、いつもNEWを。」の実現に向け「2030年の都市 3つの未来シナリオ」を発表 さらに、アニメーション『2030年の都市:3つの未来シナリオ』も完成!

多摩市と協働連携/国立大学法人一橋大学(鷲田祐一教授 研究チーム)による研究手法「未来洞察(フォーサイト)」による研究成果

 東京都多摩市は2021年11月1日の市制施行50周年を機に掲げたブランドビジョン「くらしに、いつもNEWを。」の実現に向けて、国立大学法人一橋大学データ・デザイン・プログラムと「2030年近未来の多摩市の都市像について」の協働研究をスタートしました。そしてこの度「未来洞察(フォーサイト)」によって導き出された研究成果「2030年都市 3つの未来シナリオ」を発表いたします。





【「未来洞察」による研究結果「2030年の都市 3つの未来シナリオ」】

(1)「駅近」から「家近」へ
多摩市は“駅近”から“家近”へ。これまでの“駅”を中心とした「郊外都市」が、“家近型”のまったく新しい職住一体型の生活圏として発展していく。アフターコロナの時代、ワークライフバランスの理想のまちへ。

(2)地域コマースのプラットフォームで街全体が公園に
多摩市の様々な公共サービスをつなぎ、多様な市民活動参加を見える化し、応援していくEコマース。
スマホにアプリをインストールし、市の公共サービス利用やボランティア参加することでポイントがもらえ、また使うこともできる。市内の公園を繋いでオリエンテーリングすると「街全体が公園」のようなまちへ。

(3)多摩万博でオープンイノベーション
アート、音楽、カルチャーイベント+産業展が街全体で開催。イベント名は「多摩万博(仮)」。日本版サウス・
バイ・サウスウェストのように文化とビジネスがひとつになって新しいチャンス生まれるまちへ。

 また同研究チームの学生たちが企画制作し、今回の研究成果をデザイン・視覚化した、2030年の多摩市の近未来都市像を描いた約8分のアニメーション『2030年の都市:3つの未来シナリオ』が完成し、公開します。
https://hddp.jp/movies/movie-06-jp/ 
[画像1: https://prtimes.jp/i/55520/4/resize/d55520-4-aad1c638422bd194f2ce-0.jpg ]

[画像2: https://prtimes.jp/i/55520/4/resize/d55520-4-3f6e8c809aac73b2c55a-1.jpg ]

 本研究結果は、国内の自治体としては、本格的な導入は初めてとなる「バックキャスト型(未来洞察)」のアプローチで、これからの郊外都市のありかたを考え、市の施策・計画を検討する素材として活用していきます。


多摩市新ビジョン「くらしに、いつもNEWを。」を実現させる施策の背景

■多摩市新ビジョン「くらしに、いつもNEWを。」を実現させる施策の背景
 現在の日本の都市部では、少子高齢化、人口動態変化、気候変動、自然災害、環境問題などさまざまな問題を抱えています。都心に隣接する郊外地である多摩市においても、さまざまな都市の課題について積極的に取り組むことが急務となっています。
 そのような中で多摩市では、これからの自治体の「まちづくり」も、これまでの現状の課題解決や実積から考える「課題対応型」に加え、目指す「未来の多摩市」の都市像を描き、そこからバックキャスト※することで、市の施策や事業に参考としていく「ビジョン型」を検討することが必要と考えました。
 多摩市は、「未来洞察(フォーサイト)」という研究手法において先端事案を手掛ける第一人者である国立大学法人一橋大学(商学部・大学院経営管理研究科 鷲田祐一教授 研究チーム)と昨年10月1日に締結した「多摩市未来洞察(未来シナリオつくり)調査研究に関する覚書」に基づき、協働し調査研究を進めてきました。その研究成果を学生たちが約8分のアニメーションとしてまとめたのが「2030年の都市、3つの未来シナリオ(協力:多摩市)」です。
 これは、世界中の「未来の兆し=社会変化仮説」と「市の将来計画」を重ねることで、さまざまな市の活性化アイデアを創出し、その研究成果をアニメーション「2030年の都市、3つの未来シナリオ」としてまとめ、デザイン化=視覚化をおこなったものです。
 本アニメーションを通じて、市民、行政、企業が2030年の多摩市の在り方を「デザイン」として共有し、考え、広く議論していくために活用することで、より良い市政の実現を目指していきます。
 具体展開は、7月23,24日の市制施行50周年イベント会場において、先行的に市民200人に「2030年の都市、3つの未来シナリオ」の視聴アンケートを実施、また職員に向けては研修用動画素材として8月に視聴アンケートを実施、また市の次期計画の立案や地区活性化の推進会議など、市の主要計画やプロジェクトにおいて参考検討の素材として活用されていくことが決まっています。

※未来洞察の研究成果は「あり得る未来」を提示、それを起点に議論を行うためのものであり、組織として実現を約束するものではありません。
※バックキャスト:過去の実績や現状や課題から未来を考えるのではなく、「ありたい姿/あるべき姿」を描いたうえで、そこから逆算して“いま何をすべきか”を考える思考法のこと。


「未来洞察(フォーサイト)」とは

技術開発、企業経営、行政施策などに関して、10〜20年先の近未来で起こりえる「多様な未来シナリオ」を構築し、戦略的に意思決定を行っていくためのワークショップ活動です。1960年代に米スタンフォード大学が開発し、欧米各国の他、日本においても産官学の各分野で利用されています。多摩市では予測困難な未来にむけ、「社会変化仮説」×「市の特徴・未来課題」の掛け合わせにより「多摩市の未来変化シナリオ」をつくりユニークな施策・政策を考案、市政の時代対応力を備えていくことを目的としています。


一橋大学(データ・デザイン・プログラム)について

技術とビジネスを“情報(データ)”と“デザイン”で連結できる新しいタイプの経営者(デザイン経営者)を育成し、“イノベーション人材”を輩出することを目指して2020年から開始されたプログラム。コンピュータ・サイエンスとデザイン思考を融合したカリキュラムを構成する点に独自性を持っています。2年生31名が第1期生として活躍しはじめています。


「くらしに、いつもNEWを。」に込めた思い

50周年を機に、さらに「フロンティアスピリット」を強く発揮し、すべての人が持続可能に暮らせる未来の都市づくりを進めていくという思いを込めて、ブランドビジョンを開発した。これは、具体的に、4つの「NEW」から成っている。

NEW(1):
都市のさまざまな課題を新しいアイデアや、DXやIoTなどの最先端テクノロジーによって解決すること。

NEW(2):
市民ひとりひとりにとって最適なくらし方、生き方が実現できること。誰ひとり取り残すことのない優しい都市になること。

NEW(3):
ニューノーマルの時代に向けて、くらしやすさをさらに強化すること。環境の整備などによって、「職」と「住」を兼ね備えた都市になること。

NEW(4):
温故知新の都市であること。50年の間に培った街の財産を活かしながら、未来へと進化を続けること。

多摩市は、これから、こうしたNEWの考え方に則して、市民、民間企業、大学などとの協働、連携によって、
持続可能な都市づくりに向けて、社会課題解決に挑戦していく。
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