(株)セルージョン、東洋製罐グループホールディングス社と資本業務提携
[22/03/23]
提供元:PRTIMES
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水疱性角膜症に対する再生医療等製品の社会実装を加速
iPS細胞から角膜内皮代替細胞を効率的に作り出す独自技術で世界の角膜移植待機患者問題の解決をめざす株式会社セルージョン(本社:東京、代表取締役社長:羽藤 晋、以下、セルージョン)は、大手包装材メーカーで閉鎖系スフェロイド形成用バッグ「ウェルバッグ」を開発する東洋製罐グループホールディングス株式会社(本社:東京、取締役社長:大塚 一男、以下、東洋製罐グループ)と2021年12月に資本業務提携したことを下記の通りお知らせします。
[資本業務提携の理由と今後の展望について]
角膜移植でしか失明を防げない眼科疾患のため移植を待っている患者は、全世界に1300万人以上存在します。しかし、年間実施される角膜移植はわずか約18万件です。ドナーからの角膜提供が必要なことに加え、熟練した角膜移植医の確保やアイバンクの整備という課題が大きな治療需給ギャップの原因として考えられます。
セルージョンは、これらの治療供給の制約を解消し、待機患者の疾患の半数以上を占める水疱性角膜症の治療を目的とした細胞治療の開発(開発コード:CLS001)に取り組んでいます。このiPS細胞由来角膜内皮代替細胞を用いた細胞治療CLS001の国内外の臨床試験準備と薬事承認後を見据えたサプライチェーン構築をさらに進めていくため、2021年12月に実施したシリーズB資金調達の引受先の1社として東洋製罐グループに加わっていただきました。
東洋製罐グループのオープンイノベーションプロジェクト「OPEN UP! PROJECT」の一環として、セルージョンは東洋製罐グループが開発した世界初の閉鎖系スフェロイド形成用バッグ「ウェルバッグ」を用いることでCLS001を閉鎖系で安全かつ均一なスフェロイド形成が可能になることを見出しました。セルージョンと東洋製罐グループは引き続き「ウェルバッグ」を用いたCLS001の臨床試験用製造および商用製造へ向けた製法課題を協力して解決し、水疱性角膜症に対する新たな治療法提供へ向けた取り組みを推進していきます。
[東洋製罐グループのオープンイノベーションプロジェクト「OPEN UP! PROJECT」について]
東洋製罐グループは、2019年から創業以来100年にわたり培ってきた容器の技術やノウハウを活用し、一人ひとりが抱える社会課題を解決し、持続可能な未来の暮らしを創るオープンイノベーションプロジェクト「OPEN UP! PROJECT」を推進しています。同プロジェクトでは、これまでに家庭の目線、生活者の目線を通じたヘルスケアサービスの実現をめざすおいしい健康株式会社とのソルトーフカップ共同開発やクリーンなエビ・甲殻類の細胞培養製造によりアジアが抱える食糧・タンパク質危機や気候変動、海洋汚染の社会課題解決をめざすシンガポールのフードテックスタートアップShiok Meats社への出資などを行っています。
■OPEN UP! PROJECT:https://jp.open-up.tskg-hd.com/
[水疱性角膜症(よみ:すいほうせいかくまくしょう)について]
水疱性角膜症は、白内障などの目の手術や遺伝性の要因により角膜の一番内側で角膜内の水分を適切な量に調節している角膜内皮細胞が減り、その機能に不具合がおきることで、角膜が水膨れし、混濁により視力障害を起こす病気です。この病気は進行性で、治療せずに放っておくと失明にいたります。現在は正常な機能を持つ角膜内皮細胞を角膜移植で補う治療でしかこの病気を治療することはできません。しかしながら、他の臓器移植同様、角膜移植も深刻なドナー不足問題に直面しています。日本にも1万人以上の患者がいると推定されており、また2013年に行われた世界的な調査では、世界中に1300万人ほどの角膜移植待機患者がいると報告されています。
[CLS001(よみ:しーえるえすぜろぜろいち)について]
[画像: https://prtimes.jp/i/90085/4/resize/d90085-4-6127e98a3e53e8158bdb-0.png ]
CLS001は、さまざまな種類の細胞に分化することが可能なiPS細胞をセルージョンが持つ独自の技術により効率的に分化させて作り出した角膜内皮細胞の代替となる細胞です。セルージョンは「iPS細胞が有する優れた増殖性」と「簡便な手技で属人的技術を不要とする細胞移植法」を組み合わせ、角膜移植適用症例の半数以上を占める水疱性角膜症に対する治療用再生医療等製品として、CLS001の開発を進めています。製品開発は現在、慶應義塾特定認定再生医療等委員会、および厚生労働省の厚生科学審議会から2021年7月にヒトでの安全性を評価する医師主導臨床研究の実施承認を得ており、準備が整い次第、慶應義塾大学病院にて同研究が開始される段階に進んでいます。
[セルージョンについて]
セルージョンは慶應義塾大学医学部眼科学教室発の再生医療ベンチャーです。iPS細胞から角膜内皮代替細胞を効率的に作り出す独自技術などの特許技術を基に、世界の角膜移植課題をはじめとした、現在の医学が抱えるアンメットメディカルニーズ※の解消を最先端の細胞治療技術により解決し、全世界の健康福祉向上への貢献をめざしています。
※アンメットメディカルニーズ:いまだ満たされていない医療ニーズのことで、有効な治療方法が現在もない疾患などがその代表例
商号 :株式会社セルージョン
代表者 :代表取締役社長 羽藤晋
所在地 :東京都中央区日本橋室町一丁目13番7号
設立 : 2015年1月
URL : https://cellusion.jp/
本件に関するお問い合わせは、ホームページ下部にあるお問い合わせ欄からお願いいたします。
iPS細胞から角膜内皮代替細胞を効率的に作り出す独自技術で世界の角膜移植待機患者問題の解決をめざす株式会社セルージョン(本社:東京、代表取締役社長:羽藤 晋、以下、セルージョン)は、大手包装材メーカーで閉鎖系スフェロイド形成用バッグ「ウェルバッグ」を開発する東洋製罐グループホールディングス株式会社(本社:東京、取締役社長:大塚 一男、以下、東洋製罐グループ)と2021年12月に資本業務提携したことを下記の通りお知らせします。
[資本業務提携の理由と今後の展望について]
角膜移植でしか失明を防げない眼科疾患のため移植を待っている患者は、全世界に1300万人以上存在します。しかし、年間実施される角膜移植はわずか約18万件です。ドナーからの角膜提供が必要なことに加え、熟練した角膜移植医の確保やアイバンクの整備という課題が大きな治療需給ギャップの原因として考えられます。
セルージョンは、これらの治療供給の制約を解消し、待機患者の疾患の半数以上を占める水疱性角膜症の治療を目的とした細胞治療の開発(開発コード:CLS001)に取り組んでいます。このiPS細胞由来角膜内皮代替細胞を用いた細胞治療CLS001の国内外の臨床試験準備と薬事承認後を見据えたサプライチェーン構築をさらに進めていくため、2021年12月に実施したシリーズB資金調達の引受先の1社として東洋製罐グループに加わっていただきました。
東洋製罐グループのオープンイノベーションプロジェクト「OPEN UP! PROJECT」の一環として、セルージョンは東洋製罐グループが開発した世界初の閉鎖系スフェロイド形成用バッグ「ウェルバッグ」を用いることでCLS001を閉鎖系で安全かつ均一なスフェロイド形成が可能になることを見出しました。セルージョンと東洋製罐グループは引き続き「ウェルバッグ」を用いたCLS001の臨床試験用製造および商用製造へ向けた製法課題を協力して解決し、水疱性角膜症に対する新たな治療法提供へ向けた取り組みを推進していきます。
[東洋製罐グループのオープンイノベーションプロジェクト「OPEN UP! PROJECT」について]
東洋製罐グループは、2019年から創業以来100年にわたり培ってきた容器の技術やノウハウを活用し、一人ひとりが抱える社会課題を解決し、持続可能な未来の暮らしを創るオープンイノベーションプロジェクト「OPEN UP! PROJECT」を推進しています。同プロジェクトでは、これまでに家庭の目線、生活者の目線を通じたヘルスケアサービスの実現をめざすおいしい健康株式会社とのソルトーフカップ共同開発やクリーンなエビ・甲殻類の細胞培養製造によりアジアが抱える食糧・タンパク質危機や気候変動、海洋汚染の社会課題解決をめざすシンガポールのフードテックスタートアップShiok Meats社への出資などを行っています。
■OPEN UP! PROJECT:https://jp.open-up.tskg-hd.com/
[水疱性角膜症(よみ:すいほうせいかくまくしょう)について]
水疱性角膜症は、白内障などの目の手術や遺伝性の要因により角膜の一番内側で角膜内の水分を適切な量に調節している角膜内皮細胞が減り、その機能に不具合がおきることで、角膜が水膨れし、混濁により視力障害を起こす病気です。この病気は進行性で、治療せずに放っておくと失明にいたります。現在は正常な機能を持つ角膜内皮細胞を角膜移植で補う治療でしかこの病気を治療することはできません。しかしながら、他の臓器移植同様、角膜移植も深刻なドナー不足問題に直面しています。日本にも1万人以上の患者がいると推定されており、また2013年に行われた世界的な調査では、世界中に1300万人ほどの角膜移植待機患者がいると報告されています。
[CLS001(よみ:しーえるえすぜろぜろいち)について]
[画像: https://prtimes.jp/i/90085/4/resize/d90085-4-6127e98a3e53e8158bdb-0.png ]
CLS001は、さまざまな種類の細胞に分化することが可能なiPS細胞をセルージョンが持つ独自の技術により効率的に分化させて作り出した角膜内皮細胞の代替となる細胞です。セルージョンは「iPS細胞が有する優れた増殖性」と「簡便な手技で属人的技術を不要とする細胞移植法」を組み合わせ、角膜移植適用症例の半数以上を占める水疱性角膜症に対する治療用再生医療等製品として、CLS001の開発を進めています。製品開発は現在、慶應義塾特定認定再生医療等委員会、および厚生労働省の厚生科学審議会から2021年7月にヒトでの安全性を評価する医師主導臨床研究の実施承認を得ており、準備が整い次第、慶應義塾大学病院にて同研究が開始される段階に進んでいます。
[セルージョンについて]
セルージョンは慶應義塾大学医学部眼科学教室発の再生医療ベンチャーです。iPS細胞から角膜内皮代替細胞を効率的に作り出す独自技術などの特許技術を基に、世界の角膜移植課題をはじめとした、現在の医学が抱えるアンメットメディカルニーズ※の解消を最先端の細胞治療技術により解決し、全世界の健康福祉向上への貢献をめざしています。
※アンメットメディカルニーズ:いまだ満たされていない医療ニーズのことで、有効な治療方法が現在もない疾患などがその代表例
商号 :株式会社セルージョン
代表者 :代表取締役社長 羽藤晋
所在地 :東京都中央区日本橋室町一丁目13番7号
設立 : 2015年1月
URL : https://cellusion.jp/
本件に関するお問い合わせは、ホームページ下部にあるお問い合わせ欄からお願いいたします。