教員に優しいシステムを。学生に嬉しいシステムを。WebClassがレポート採点機能を大幅に強化。
[23/03/31]
提供元:PRTIMES
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2023年3月、リリース開始。
教育システム・ソフトウェアの開発で、「教育の質の向上」を目指す日本データパシフィック株式会社(本社:東京都国立市、代表取締役:平 治彦)は、日本の大学のニーズに応える授業支援システム【WebClass】(ウェブクラス)の新バージョンをリリースしました。
新バージョンのWebClass(https://www.datapacific.co.jp/webclass/)で、特に大きく変わったのはレポートの採点画面。そこで、今回のアップデートに至った経緯、そして期待する効果について、長きに渡りWebClassの改善に携わってきた共同研究者である、追手門学院大学(https://www.otemon.ac.jp/)の原田 章先生、杤尾 真一先生にお話を伺いました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/111104/4/resize/d111104-4-7ff1f4da184dd4eb1238-0.jpg ]
【新型コロナウィルスの影響で大きく変わったスタイル】
追手門学院大学がLMS(Learning Management System)であるWebClassを導入したのは2014年。
「その頃は講義の際のコメントシートやレポートは紙ベースでおこなわれていました。紙で提出されたものを確認して整理し、学生にフィードバックするという作業を、できるだけ省力化し、教員の時間を少しでも確保してあげたい。」
そういう想いで、日本データパシフィックとeラーニングシステムの改善に関する数多くの共同研究をおこなっているという。
「導入からしばらくはWebClassを使用して講義をおこなう教員もいれば、紙ベースの教員もいるという感じでしたが、2020年始めから拡がっていった新型コロナウィルスの影響で、全学WebClassの利用に移行していきました。そんな中で、元々コンピュータの操作に不慣れだった教員は、やはり苦手意識がどうしてもありました。」
追手門学院大学では、毎月、教育支援センターで講義に関する相談会をおこなっているという。その中で最も相談が多いのがレポートの採点に関すること。
「WebClassを使用してのレポートの採点でも、紙ベースの頃よりは便利になっているものの、小さなストレスが結構あると思います。中には印刷して紙で採点した方がやり易いという教員もいますが、できるだけWebClassを利用してもらって、効率よく、ストレスなく採点に集中できるようなシステムにしたかったのです。」
そのような背景から、レポート採点画面どうあるべきかを共同研究を通じて検討を重ね、今回のレポート採点画面の大幅アップデートとなった。
【評価に公平性をもたらすルーブリック】
今回のアップデートで大きく進化したのは、ルーブリックの扱い方。(ルーブリックとは、学習の達成度を表形式を用いて測定する評価方法のこと)
「相談会でも、ルーブリックを使用して採点をおこないたいという教員の方は多かったです。ですが、今までのWebClassにはうまく使える機能がありませんでした。今回のアップデートによって教員のみなさんも随分と楽になると思います。」
今までのレポート提出の課題として、教員がどんな採点をおこなうのかが不透明というのがあったという。ルーブリックを使用した採点は、課題に対しての理解度による採点をあらかじめ表にして、学生にも共有しその上で採点をしていく。
「今は、教員には評価に対しての説明責任があるんです。学生から求められれば開示できないといけません。その時にルーブリックがあれば、論理的な説明が可能になります。また、レポートの評価において大きな間違いのひとつに、講義に対する理解度ではなく文章作成能力を評価してしまっているというものがあります。理解度は低いが文章の上手な学生が点数を取れてしまう。そのような課題に対しても、レポートの狙いをきちんと明示してあげることで解決することができます。そうすることにより講義の質も上がりますし、教員の採点も楽になります。」
政治学や経済学など、それぞれが多面的なアプローチで考察し、結果として様々な解答が発生するような学問の評価においては、ルーブリックは非常に有効なツールといえる。
【小さなストレスを減らせるユーザビリティ】
「今回のアップデートでは、当然ユーザビリティも改善しています。ストレスとなる横のスクロールを極力なくし、画面の切り替えやクリック回数なども極力減らせるようになっています。また、以前は画面に一人分のレポートしか表示できなかったものを一覧で表示できるようにもなっています。」
画面表示もそれぞれの教員の方々が使いやすいように、どのような情報(例えば氏名や点数)を表示させるかコントロールできるようになっている。学生のレポートをその場で画面に表示して学生に提示し考えてもらう、そんな授業スタイルも可能になる。教員がやりたいことがすぐにできる、教員の小さなストレスを減らしていくことで、疲れにくくなり精度が上がり、採点の効率が大きく変わるという。
ウィズコロナでオンラインでの課題が増えている今日においては、教員を助けるLMSはとても大きな価値を持つ。
【学生が自ら育つ環境を】
そして何より大きな価値は、学生の講義に対する理解度と納得度の向上であると思う。評価に公平性があることで、評価に対する考え方のトレーニングになり、成長も把握しやすくなるであろう。また、学生の優れた個性を見出し成長を促すこともできる。そうすることにより学生のモチベーションも大きく上がってくるはず。「学生を育てる」から「学生が自ら育つ」へ変わることが、大学にとっては大きなブランディングになるであろう。
教員のニーズを満たしたWebClassの新バージョンは、学生にとっても嬉しいシステム。時代や環境によって教育のシステムをアップデートしていくことはこれからの大学にとっては非常に大切なこと。「教育の質の向上」を目指し、これからもWebClassは進化をしていく。
[画像2: https://prtimes.jp/i/111104/4/resize/d111104-4-98ebe979accb25688c88-3.png ]
【WebClassユーザインターフェイス改善の共同研究について】
2014年より「タブレット版WebClassの開発」に関する共同研究を開始し、その研究成果として2015年に「タイムライン」をWebClassの標準機能として搭載しました。さらにWebClassを利用する教員の視点から作成した「ユーザーズガイド」マニュアルを提供頂き、標準マニュアルと共に配布を行っています。2021年からはレポート採点画面のインターフェイスについて共同研究を開始し、2023年に新開発のレポート採点画面をWebClassに標準搭載しました。原田 章先生、杤尾 真一先生には心理学の側面、また情報技術の専門家として貴重なアドバイスをいただきましたことに心より感謝申し上げます。
共同研究者
原田 章 追手門学院大学 経営学部 経営学科 教授
杤尾 真一 追手門学院大学 経済学部 経済学科 准教授
【日本データパシフィックについて】
1985年の創立以来、大学、高等学校向けのタイピング練習ソフト「TypeQuick」、授業支援システム
「WebClass」やeラーニング教材「U-Assist」などを開発・販売しています。
時代や環境によって変革していく教育という分野において、学生、学校の両方に寄り添ったシステム・コンテンツを提供するべく、教育を考える企業として、学び続ける姿勢「ラーニング・カンパニーでありたい」をスローガンに掲げ、日々、教育の質の向上に貢献しています。
https://www.datapacific.co.jp/
教育システム・ソフトウェアの開発で、「教育の質の向上」を目指す日本データパシフィック株式会社(本社:東京都国立市、代表取締役:平 治彦)は、日本の大学のニーズに応える授業支援システム【WebClass】(ウェブクラス)の新バージョンをリリースしました。
新バージョンのWebClass(https://www.datapacific.co.jp/webclass/)で、特に大きく変わったのはレポートの採点画面。そこで、今回のアップデートに至った経緯、そして期待する効果について、長きに渡りWebClassの改善に携わってきた共同研究者である、追手門学院大学(https://www.otemon.ac.jp/)の原田 章先生、杤尾 真一先生にお話を伺いました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/111104/4/resize/d111104-4-7ff1f4da184dd4eb1238-0.jpg ]
【新型コロナウィルスの影響で大きく変わったスタイル】
追手門学院大学がLMS(Learning Management System)であるWebClassを導入したのは2014年。
「その頃は講義の際のコメントシートやレポートは紙ベースでおこなわれていました。紙で提出されたものを確認して整理し、学生にフィードバックするという作業を、できるだけ省力化し、教員の時間を少しでも確保してあげたい。」
そういう想いで、日本データパシフィックとeラーニングシステムの改善に関する数多くの共同研究をおこなっているという。
「導入からしばらくはWebClassを使用して講義をおこなう教員もいれば、紙ベースの教員もいるという感じでしたが、2020年始めから拡がっていった新型コロナウィルスの影響で、全学WebClassの利用に移行していきました。そんな中で、元々コンピュータの操作に不慣れだった教員は、やはり苦手意識がどうしてもありました。」
追手門学院大学では、毎月、教育支援センターで講義に関する相談会をおこなっているという。その中で最も相談が多いのがレポートの採点に関すること。
「WebClassを使用してのレポートの採点でも、紙ベースの頃よりは便利になっているものの、小さなストレスが結構あると思います。中には印刷して紙で採点した方がやり易いという教員もいますが、できるだけWebClassを利用してもらって、効率よく、ストレスなく採点に集中できるようなシステムにしたかったのです。」
そのような背景から、レポート採点画面どうあるべきかを共同研究を通じて検討を重ね、今回のレポート採点画面の大幅アップデートとなった。
【評価に公平性をもたらすルーブリック】
今回のアップデートで大きく進化したのは、ルーブリックの扱い方。(ルーブリックとは、学習の達成度を表形式を用いて測定する評価方法のこと)
「相談会でも、ルーブリックを使用して採点をおこないたいという教員の方は多かったです。ですが、今までのWebClassにはうまく使える機能がありませんでした。今回のアップデートによって教員のみなさんも随分と楽になると思います。」
今までのレポート提出の課題として、教員がどんな採点をおこなうのかが不透明というのがあったという。ルーブリックを使用した採点は、課題に対しての理解度による採点をあらかじめ表にして、学生にも共有しその上で採点をしていく。
「今は、教員には評価に対しての説明責任があるんです。学生から求められれば開示できないといけません。その時にルーブリックがあれば、論理的な説明が可能になります。また、レポートの評価において大きな間違いのひとつに、講義に対する理解度ではなく文章作成能力を評価してしまっているというものがあります。理解度は低いが文章の上手な学生が点数を取れてしまう。そのような課題に対しても、レポートの狙いをきちんと明示してあげることで解決することができます。そうすることにより講義の質も上がりますし、教員の採点も楽になります。」
政治学や経済学など、それぞれが多面的なアプローチで考察し、結果として様々な解答が発生するような学問の評価においては、ルーブリックは非常に有効なツールといえる。
【小さなストレスを減らせるユーザビリティ】
「今回のアップデートでは、当然ユーザビリティも改善しています。ストレスとなる横のスクロールを極力なくし、画面の切り替えやクリック回数なども極力減らせるようになっています。また、以前は画面に一人分のレポートしか表示できなかったものを一覧で表示できるようにもなっています。」
画面表示もそれぞれの教員の方々が使いやすいように、どのような情報(例えば氏名や点数)を表示させるかコントロールできるようになっている。学生のレポートをその場で画面に表示して学生に提示し考えてもらう、そんな授業スタイルも可能になる。教員がやりたいことがすぐにできる、教員の小さなストレスを減らしていくことで、疲れにくくなり精度が上がり、採点の効率が大きく変わるという。
ウィズコロナでオンラインでの課題が増えている今日においては、教員を助けるLMSはとても大きな価値を持つ。
【学生が自ら育つ環境を】
そして何より大きな価値は、学生の講義に対する理解度と納得度の向上であると思う。評価に公平性があることで、評価に対する考え方のトレーニングになり、成長も把握しやすくなるであろう。また、学生の優れた個性を見出し成長を促すこともできる。そうすることにより学生のモチベーションも大きく上がってくるはず。「学生を育てる」から「学生が自ら育つ」へ変わることが、大学にとっては大きなブランディングになるであろう。
教員のニーズを満たしたWebClassの新バージョンは、学生にとっても嬉しいシステム。時代や環境によって教育のシステムをアップデートしていくことはこれからの大学にとっては非常に大切なこと。「教育の質の向上」を目指し、これからもWebClassは進化をしていく。
[画像2: https://prtimes.jp/i/111104/4/resize/d111104-4-98ebe979accb25688c88-3.png ]
【WebClassユーザインターフェイス改善の共同研究について】
2014年より「タブレット版WebClassの開発」に関する共同研究を開始し、その研究成果として2015年に「タイムライン」をWebClassの標準機能として搭載しました。さらにWebClassを利用する教員の視点から作成した「ユーザーズガイド」マニュアルを提供頂き、標準マニュアルと共に配布を行っています。2021年からはレポート採点画面のインターフェイスについて共同研究を開始し、2023年に新開発のレポート採点画面をWebClassに標準搭載しました。原田 章先生、杤尾 真一先生には心理学の側面、また情報技術の専門家として貴重なアドバイスをいただきましたことに心より感謝申し上げます。
共同研究者
原田 章 追手門学院大学 経営学部 経営学科 教授
杤尾 真一 追手門学院大学 経済学部 経済学科 准教授
【日本データパシフィックについて】
1985年の創立以来、大学、高等学校向けのタイピング練習ソフト「TypeQuick」、授業支援システム
「WebClass」やeラーニング教材「U-Assist」などを開発・販売しています。
時代や環境によって変革していく教育という分野において、学生、学校の両方に寄り添ったシステム・コンテンツを提供するべく、教育を考える企業として、学び続ける姿勢「ラーニング・カンパニーでありたい」をスローガンに掲げ、日々、教育の質の向上に貢献しています。
https://www.datapacific.co.jp/