≪男性型脱毛症および男性のQOL疾患に関する意識調査≫30代〜60代男性の6割が薄毛を自覚しかし、薄毛を気にしていても、6割以上が「何もしない」
[15/06/25]
提供元:PRTIMES
提供元:PRTIMES
〜医療機関の受診は2%たらず〜 〜若い人ほど薄毛であることにストレスを感じる傾向、30代では半数以上〜
ファイザー株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:梅田一郎)は、日本全国の30代から60代の男性800名を対象に、インターネット調査を実施しました。
生命に直接影響はない疾患のうち、生活の質を著しく低下させる疾患のことを“QOL疾患”と呼びます。この度、男性が抱えているQOL疾患の実態を探り、その中でも悩んでいる方の多い“薄毛”に注目し、悩みの程度、実施している対処法とその満足度、医療機関への受診状況などについて分析しました。
今回の調査によって、主に次のことが明らかになりました。(調査期間:2015年3月27日〜3月29日)
■QOL疾患に対する自覚は高いが、対処はなおざり
QOL疾患に関連する状況を「日常的に感じている(自覚している)」割合の上位は、“薄毛”(59.8%)、 “臭い”(50.6%)、“肌の状態”(45.9%)、“肥満”(45.5%)。【Q1】
自覚しているQOL疾患について、ほとんどの症状で半数以上が「日常的に気にしている」と回答。 「かなり気にしている」割合が多い上位3つは、“肥満”(26.6%)、“性機能”(23.4%)、“薄毛”(22.6%)【Q2】
“痛み”を除くすべての症状において、日常的に気にしていながらも、「何もしない」人が6割以上。「医療機関を受診」する人はいずれも1割未満。【Q3】
■若いほど、“薄毛”に対するストレス高い
“薄毛”と「感じている」人は、年代が高くなるほど増加する傾向(30代45.0%、40代53.0%、50代64.0%、60代77.0%)だが、「気にする割合」は若い年代ほど高くなる傾向(30代86.7%、40代75.5%、50代63.3%、60代59.1%)。【Q1・Q2】
「髪が薄くなってきた」ことで気にすることとして、“外見・見栄え”(66.7%)、“女性の視線”(48.3%)、 “服装・ファッション”(44.0%)、 “異性(恋人)との交際”(38.1%)が上位を占め、「外見」や「異性」が大きく影響。【Q5】
“薄毛”を「自覚している」人の約4割が、薄毛であることにストレスを感じている。30代では半数以上が 「ストレスがある」と回答し、40代以上よりもストレスを感じる傾向。【Q6】
■“薄毛”対処は「特に何もしていない」が4割
薄毛を気にしている人の「現在行っている対処法」で最も多い回答が“特に何もしていない”(44.2%)。 多くは“育毛剤・育毛トニック”、“育毛シャンプー”などの自己対処であり、医療機関の受診はごくわずか (“薄毛専門の病院”0.9%、“病院(皮膚科など)”0.6%)。【Q9】
「現在取り組んでいる薄毛対策」に対し、約半数が「あまり満足していない/とても不満である」と回答。 しかし、これから取り組みたい対処法として、「特に何もしない」が4割以上。 【Q9・Q11】
「これから取り組みたい対処法」として、「病院(皮膚科など)/薄毛専門の病院に相談・治療を受ける」を検討している人は、「現在取り組んでいる対処法」の約10倍に増加。(1.5%から15.2%)【Q9】
※ NEWS RELEASE中の数値は全て小数点第2位以下を四捨五入しています。
上記調査結果の詳細は、この後の<調査結果 詳細>を参照ください。
■今回の調査結果についてのコメント
医療法人社団ウェルエイジング メンズヘルスクリニック東京 院長 小林 一広 先生
今回の調査結果から、QOL疾患に関連する症状を抱えている男性は大変多いにも関わらず、いずれの症状においても、具体的な対策を取っていない人が多く存在し、対策を取っている人であっても、自己対処が多いことが分かりました。
調査対象としたQOL疾患に関連する症状の中でも薄毛は、特に多くの人が悩んでいる症状です。 調査結果でも6割以上の方が薄毛を自覚しており、薄毛であることに対し、日常的にストレスを抱えながら生活している人も多くいることが分かりました。実際に2003年に報告された意識調査でも、薄毛を認識している 男性は1,260万人、そのうち薄毛を気にしている男性は800万人というデータが得られております*1。
どうしても薄毛というと、他の疾患と比べ、軽く見られる傾向にあり、薄毛を抱える当事者も仕方がない、どうしようもないとあきらめる傾向にあるように思われます。今回の調査でも、将来行いたい対処法として、「何もしない」を選んだ人が4割以上いらっしゃいました。しかし、ストレスが解消されないまま生活を送ることにより、精神的な負荷が蓄積される可能性も考えられ、好ましい精神状態とはいえません。
薄毛に関して言えば、従来の育毛剤や植毛といった方法に加え、医療機関での治療といったような新しい選択肢も増えてきています。薄毛に関し、日常的に悩みを抱えている方には、自己判断であきらめずによりよい治療選択肢がないか一度医師と相談することをお勧めします。
*1: 板見 智: 日本人成人男性における毛髪(男性型脱毛)に関する意識調査. 日本醫事新報. 2004; (4209): 27-29.
<調査結果 詳細>
■QOL疾患に対する自覚は高いが、対処はなおざり
QOL疾患に関連する状況を「日常的に感じている(自覚している)」割合の上位は、“薄毛”(59.8%)、 “臭い”(50.6%)、“肌の状態”(45.9%)、“肥満”(45.5%)。【Q1】
全回答者800人を対象に、QOL疾患に関連する症状について「感じている(よくそう思う+たまにそう思う)」症状の有無を尋ねました。その結果、最も多い症状は“薄毛”(59.8%:478人)で、約6割の男性で自覚されていることがわかりました。他にも、“自分の臭い”(50.6%:405人)、“肌の状態”(45.9%:367人)、“肥満”(45.5%:364人)が上位を占め、その人の「見た目」や「印象」に影響しやすい症状が自覚されやすいことが明らかになりました。
自覚しているQOL疾患について、ほとんどの症状で半数以上が「日常的に気にしている」と回答。
「かなり気にしている」割合が多い上位3つは、“肥満”(26.6%)、“性機能”(23.4%)、“薄毛”(22.6%)【Q2】
自覚しているQOL疾患があると回答した人を対象に、「普段どの程度気にしているか」を尋ねたところ、「異性に対する興味が薄れてきた」を除く、全ての症状において、半数以上の人が「気にしている(かなり気にしている+気にしている)」と回答しました。その中でも、「かなり気にしている」と回答した割合が最も多かった症状は、“肥満”(26.6%:97人/364人)となりました。次いで、“性機能”(23.4%:76人/325人)、“薄毛”(22.6%:108人/478人)でした。
“痛み”を除くすべての症状において、日常的に気にしていながらも、「何もしない」人が6割以上。「医療機関を受診」する人はいずれも1割未満。【Q3】
QOL疾患について日常的に気にしていると回答した人を対象に、対処方法について質問したところ、“痛み” 以外の症状において、「何もしない」と回答した人が6割以上に上りました。医療機関を受診した人は、“痛み” 以外は1割未満となり、QOL疾患においては、対処法として医療機関への相談が浸透していないことが明らかになりました。
“薄毛”(回答者330人)でも、「何もしない」と回答した人が61.2%(202人)と過半数を占め、「市販薬など自分でケアした」は、14.2%(47人)でした。一方、「医療機関を受診した」と回答した人は、わずか1.8%(6人)にとどまりました。
■若いほど、“薄毛”に対するストレス高い
“薄毛”と「感じている」人は、年代が高くなるほど増加する傾向(30代45.0%、40代53.0%、50代64.0%、60代77.0%)だが、「気にしている割合」は若い年代ほど高くなる傾向(30代86.7%、40代75.5%、50代63.3%、60代59.1%)。【Q1・Q2】
薄毛について「感じている(よくそう思う+たまにそう思う)」の回答を年代別に分析したところ、「感じている」人は年代が高くなるほど増加していました(“30代”45.0%:90人/200人、“40代”53.0%:106人/200人、“50代”64.0%:128人/200人、“60代”77.0%:154人/200人)。薄毛の認識率は、加齢とともに増加することが示されており*1、今回のアンケート結果も同様の 傾向が認められました。
一方、薄毛であることを「気にしている」割合に関しては、“30代”86.7%(78人/90人)、“40代”75.5%(80人/106人)、“50代”63.3%(81人/128人)、“60代”59.1%(91人/154人)と、逆に若い年代ほど高くなりました。
*1: 板見 智: 日本人成人男性における毛髪(男性型脱毛)に関する意識調査. 日本醫事新報. 2004; (4209): 27-29.
・
「髪が薄くなってきた」ことで気にすることとして、“外見・見栄え”(66.7%)、“女性の視線”(48.3%)、 “服装・ファッション”(44.0%)、 “異性(恋人)との交際”(38.1%)が上位を占め、「外見」や「異性」が大きく影響。【Q5】
薄毛を自覚している478人を対象に、「髪が薄くなってきた」ことについてどのようなことを気にしているか(かなり気にする+少し気にする)を尋ねたところ、“外見・見栄え”(66.7%:319人)、“女性の視線”(48.3%:231人)、“服装・ファッション”(44.0%:210人)、“異性(恋人)との交際”(38.1%:182人)と、「外見」や「異性」に関連する要素が上位を占めました。
気にする理由として最も多かった「外見・見栄え」について、年代別にみたところ、若い世代になるほど割合が 多く(30代80.0%:72人/90人、40代76.4%:81人/106人、50代63.3%:81人/128人、60代55.2%:85人/154人)、薄毛による見た目の変化は若い世代になるほど気にする人が多いことが示唆されました。
・
“薄毛”を「自覚している」人の約4割が、薄毛であることにストレスを感じている。30代では半数以上が 「ストレスがある」と回答し、40代以上よりもストレスを感じる傾向。【Q6】
薄毛を自覚している478人を対象に、「髪が薄くなってきた」ことについてどの程度ストレスを感じているかを尋ねたところ、約4割(39.1%:187人)の人が「ストレスがある(かなりストレスがある+少しストレスがある)」と回答しました。さらに年代別にストレスを感じている割合を分析したところ、30代54.5%(49人/90人)と半数以上を 占め、40代45.3%(48人/106人)、50代35.9%(46人/128人)、60代28.6%(44人/154人)に比べ、最も高い割合となり、若い世代ほどストレスを感じる傾向にあることが分かりました。
■“薄毛”対処は「特に何もしていない」が4割
薄毛を気にしている人の「現在行っている対処法」で最も多い回答が“特に何もしていない”(44.2%)。 多くは“育毛剤・育毛トニック”、“育毛シャンプー”などの自己対処であり、医療機関の受診はごくわずか (“薄毛専門の病院”0.9%、“病院(皮膚科など)”0.6%)。【Q9】
薄毛を気にしていると回答した330人を対象に、「薄毛に対して現在行っている対処法」を尋ねたところ、 「何もしていない」の回答が最も多く得られました(44.2%:142人)。次いで、「育毛剤・育毛トニックを使う」(36.1%:119人)、「育毛シャンプーを使う」(29.1%:96人)、「髪型を変える」(10.6%:35人)、「生活習慣を 改善する」(8.8%:29人)となり、多くの人が自己対処(セルフケア)を行っていることが分かりました。これに対し、「薄毛専門の病院を受診」(0.6%:2人)、「病院(皮膚科など)を受診」(0.9%:3人)と、医療機関で薄毛の治療を受けている人が非常に少ないことが分かりました。
・
「現在取り組んでいる薄毛対策」に対し、約半数が「あまり満足していない/とても不満である」と回答。しかし、これから取り組みたい対処法として、「特に何もしない」が4割以上とあきらめ感がうかがえる結果。【Q9・Q11】
薄毛を気にしており、現在何らかの対処を行っている人を対象に、その対処法への満足度を尋ねました。その結果、48.9%(90人/184人)と約半数の人が現在の対処法にあまり満足していないかとても不満であることが明らかになりました。
しかし、薄毛を気にしている330人に「これから取り組みたい対処法」を質問したところ、「特に何もしない」と回答した人が最も多く、44.2%(146人)と4割以上にのぼり、薄毛対策をあきらめている可能性が推察される結果となりました。
「これから取り組みたい対処法」として、「医療機関への受診(皮膚科などの病院/薄毛専門の病院)」を検討している人は、「現在取り組んでいる対処法」の約10倍に増加。【Q9】
現在行っている薄毛の対処法の中で、医療機関への受診が「薄毛専門の病院」「病院(皮膚科など)」を合わせても1.5%程度とごく少数でしたが、「これから取り組みたい対処法」については、「薄毛専門の病院」(7.9%:26人)、「病院(皮膚科など)」(7.3%:24人)と合わせて15%以上となり、医療機関への受診を検討する人が現在行っている割合の10倍以上と、医療機関での相談・治療への期待がうかがえました。
*この調査の詳細データは、ファイザー株式会社ホームページ内の「プレスリリース」に掲載しています
(http://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2015/2015_06_25_02.html)
*男性型脱毛症に関する疾患啓発サイト(http://mens-haircare.jp)
ファイザー株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:梅田一郎)は、日本全国の30代から60代の男性800名を対象に、インターネット調査を実施しました。
生命に直接影響はない疾患のうち、生活の質を著しく低下させる疾患のことを“QOL疾患”と呼びます。この度、男性が抱えているQOL疾患の実態を探り、その中でも悩んでいる方の多い“薄毛”に注目し、悩みの程度、実施している対処法とその満足度、医療機関への受診状況などについて分析しました。
今回の調査によって、主に次のことが明らかになりました。(調査期間:2015年3月27日〜3月29日)
■QOL疾患に対する自覚は高いが、対処はなおざり
QOL疾患に関連する状況を「日常的に感じている(自覚している)」割合の上位は、“薄毛”(59.8%)、 “臭い”(50.6%)、“肌の状態”(45.9%)、“肥満”(45.5%)。【Q1】
自覚しているQOL疾患について、ほとんどの症状で半数以上が「日常的に気にしている」と回答。 「かなり気にしている」割合が多い上位3つは、“肥満”(26.6%)、“性機能”(23.4%)、“薄毛”(22.6%)【Q2】
“痛み”を除くすべての症状において、日常的に気にしていながらも、「何もしない」人が6割以上。「医療機関を受診」する人はいずれも1割未満。【Q3】
■若いほど、“薄毛”に対するストレス高い
“薄毛”と「感じている」人は、年代が高くなるほど増加する傾向(30代45.0%、40代53.0%、50代64.0%、60代77.0%)だが、「気にする割合」は若い年代ほど高くなる傾向(30代86.7%、40代75.5%、50代63.3%、60代59.1%)。【Q1・Q2】
「髪が薄くなってきた」ことで気にすることとして、“外見・見栄え”(66.7%)、“女性の視線”(48.3%)、 “服装・ファッション”(44.0%)、 “異性(恋人)との交際”(38.1%)が上位を占め、「外見」や「異性」が大きく影響。【Q5】
“薄毛”を「自覚している」人の約4割が、薄毛であることにストレスを感じている。30代では半数以上が 「ストレスがある」と回答し、40代以上よりもストレスを感じる傾向。【Q6】
■“薄毛”対処は「特に何もしていない」が4割
薄毛を気にしている人の「現在行っている対処法」で最も多い回答が“特に何もしていない”(44.2%)。 多くは“育毛剤・育毛トニック”、“育毛シャンプー”などの自己対処であり、医療機関の受診はごくわずか (“薄毛専門の病院”0.9%、“病院(皮膚科など)”0.6%)。【Q9】
「現在取り組んでいる薄毛対策」に対し、約半数が「あまり満足していない/とても不満である」と回答。 しかし、これから取り組みたい対処法として、「特に何もしない」が4割以上。 【Q9・Q11】
「これから取り組みたい対処法」として、「病院(皮膚科など)/薄毛専門の病院に相談・治療を受ける」を検討している人は、「現在取り組んでいる対処法」の約10倍に増加。(1.5%から15.2%)【Q9】
※ NEWS RELEASE中の数値は全て小数点第2位以下を四捨五入しています。
上記調査結果の詳細は、この後の<調査結果 詳細>を参照ください。
■今回の調査結果についてのコメント
医療法人社団ウェルエイジング メンズヘルスクリニック東京 院長 小林 一広 先生
今回の調査結果から、QOL疾患に関連する症状を抱えている男性は大変多いにも関わらず、いずれの症状においても、具体的な対策を取っていない人が多く存在し、対策を取っている人であっても、自己対処が多いことが分かりました。
調査対象としたQOL疾患に関連する症状の中でも薄毛は、特に多くの人が悩んでいる症状です。 調査結果でも6割以上の方が薄毛を自覚しており、薄毛であることに対し、日常的にストレスを抱えながら生活している人も多くいることが分かりました。実際に2003年に報告された意識調査でも、薄毛を認識している 男性は1,260万人、そのうち薄毛を気にしている男性は800万人というデータが得られております*1。
どうしても薄毛というと、他の疾患と比べ、軽く見られる傾向にあり、薄毛を抱える当事者も仕方がない、どうしようもないとあきらめる傾向にあるように思われます。今回の調査でも、将来行いたい対処法として、「何もしない」を選んだ人が4割以上いらっしゃいました。しかし、ストレスが解消されないまま生活を送ることにより、精神的な負荷が蓄積される可能性も考えられ、好ましい精神状態とはいえません。
薄毛に関して言えば、従来の育毛剤や植毛といった方法に加え、医療機関での治療といったような新しい選択肢も増えてきています。薄毛に関し、日常的に悩みを抱えている方には、自己判断であきらめずによりよい治療選択肢がないか一度医師と相談することをお勧めします。
*1: 板見 智: 日本人成人男性における毛髪(男性型脱毛)に関する意識調査. 日本醫事新報. 2004; (4209): 27-29.
<調査結果 詳細>
■QOL疾患に対する自覚は高いが、対処はなおざり
QOL疾患に関連する状況を「日常的に感じている(自覚している)」割合の上位は、“薄毛”(59.8%)、 “臭い”(50.6%)、“肌の状態”(45.9%)、“肥満”(45.5%)。【Q1】
全回答者800人を対象に、QOL疾患に関連する症状について「感じている(よくそう思う+たまにそう思う)」症状の有無を尋ねました。その結果、最も多い症状は“薄毛”(59.8%:478人)で、約6割の男性で自覚されていることがわかりました。他にも、“自分の臭い”(50.6%:405人)、“肌の状態”(45.9%:367人)、“肥満”(45.5%:364人)が上位を占め、その人の「見た目」や「印象」に影響しやすい症状が自覚されやすいことが明らかになりました。
自覚しているQOL疾患について、ほとんどの症状で半数以上が「日常的に気にしている」と回答。
「かなり気にしている」割合が多い上位3つは、“肥満”(26.6%)、“性機能”(23.4%)、“薄毛”(22.6%)【Q2】
自覚しているQOL疾患があると回答した人を対象に、「普段どの程度気にしているか」を尋ねたところ、「異性に対する興味が薄れてきた」を除く、全ての症状において、半数以上の人が「気にしている(かなり気にしている+気にしている)」と回答しました。その中でも、「かなり気にしている」と回答した割合が最も多かった症状は、“肥満”(26.6%:97人/364人)となりました。次いで、“性機能”(23.4%:76人/325人)、“薄毛”(22.6%:108人/478人)でした。
“痛み”を除くすべての症状において、日常的に気にしていながらも、「何もしない」人が6割以上。「医療機関を受診」する人はいずれも1割未満。【Q3】
QOL疾患について日常的に気にしていると回答した人を対象に、対処方法について質問したところ、“痛み” 以外の症状において、「何もしない」と回答した人が6割以上に上りました。医療機関を受診した人は、“痛み” 以外は1割未満となり、QOL疾患においては、対処法として医療機関への相談が浸透していないことが明らかになりました。
“薄毛”(回答者330人)でも、「何もしない」と回答した人が61.2%(202人)と過半数を占め、「市販薬など自分でケアした」は、14.2%(47人)でした。一方、「医療機関を受診した」と回答した人は、わずか1.8%(6人)にとどまりました。
■若いほど、“薄毛”に対するストレス高い
“薄毛”と「感じている」人は、年代が高くなるほど増加する傾向(30代45.0%、40代53.0%、50代64.0%、60代77.0%)だが、「気にしている割合」は若い年代ほど高くなる傾向(30代86.7%、40代75.5%、50代63.3%、60代59.1%)。【Q1・Q2】
薄毛について「感じている(よくそう思う+たまにそう思う)」の回答を年代別に分析したところ、「感じている」人は年代が高くなるほど増加していました(“30代”45.0%:90人/200人、“40代”53.0%:106人/200人、“50代”64.0%:128人/200人、“60代”77.0%:154人/200人)。薄毛の認識率は、加齢とともに増加することが示されており*1、今回のアンケート結果も同様の 傾向が認められました。
一方、薄毛であることを「気にしている」割合に関しては、“30代”86.7%(78人/90人)、“40代”75.5%(80人/106人)、“50代”63.3%(81人/128人)、“60代”59.1%(91人/154人)と、逆に若い年代ほど高くなりました。
*1: 板見 智: 日本人成人男性における毛髪(男性型脱毛)に関する意識調査. 日本醫事新報. 2004; (4209): 27-29.
・
「髪が薄くなってきた」ことで気にすることとして、“外見・見栄え”(66.7%)、“女性の視線”(48.3%)、 “服装・ファッション”(44.0%)、 “異性(恋人)との交際”(38.1%)が上位を占め、「外見」や「異性」が大きく影響。【Q5】
薄毛を自覚している478人を対象に、「髪が薄くなってきた」ことについてどのようなことを気にしているか(かなり気にする+少し気にする)を尋ねたところ、“外見・見栄え”(66.7%:319人)、“女性の視線”(48.3%:231人)、“服装・ファッション”(44.0%:210人)、“異性(恋人)との交際”(38.1%:182人)と、「外見」や「異性」に関連する要素が上位を占めました。
気にする理由として最も多かった「外見・見栄え」について、年代別にみたところ、若い世代になるほど割合が 多く(30代80.0%:72人/90人、40代76.4%:81人/106人、50代63.3%:81人/128人、60代55.2%:85人/154人)、薄毛による見た目の変化は若い世代になるほど気にする人が多いことが示唆されました。
・
“薄毛”を「自覚している」人の約4割が、薄毛であることにストレスを感じている。30代では半数以上が 「ストレスがある」と回答し、40代以上よりもストレスを感じる傾向。【Q6】
薄毛を自覚している478人を対象に、「髪が薄くなってきた」ことについてどの程度ストレスを感じているかを尋ねたところ、約4割(39.1%:187人)の人が「ストレスがある(かなりストレスがある+少しストレスがある)」と回答しました。さらに年代別にストレスを感じている割合を分析したところ、30代54.5%(49人/90人)と半数以上を 占め、40代45.3%(48人/106人)、50代35.9%(46人/128人)、60代28.6%(44人/154人)に比べ、最も高い割合となり、若い世代ほどストレスを感じる傾向にあることが分かりました。
■“薄毛”対処は「特に何もしていない」が4割
薄毛を気にしている人の「現在行っている対処法」で最も多い回答が“特に何もしていない”(44.2%)。 多くは“育毛剤・育毛トニック”、“育毛シャンプー”などの自己対処であり、医療機関の受診はごくわずか (“薄毛専門の病院”0.9%、“病院(皮膚科など)”0.6%)。【Q9】
薄毛を気にしていると回答した330人を対象に、「薄毛に対して現在行っている対処法」を尋ねたところ、 「何もしていない」の回答が最も多く得られました(44.2%:142人)。次いで、「育毛剤・育毛トニックを使う」(36.1%:119人)、「育毛シャンプーを使う」(29.1%:96人)、「髪型を変える」(10.6%:35人)、「生活習慣を 改善する」(8.8%:29人)となり、多くの人が自己対処(セルフケア)を行っていることが分かりました。これに対し、「薄毛専門の病院を受診」(0.6%:2人)、「病院(皮膚科など)を受診」(0.9%:3人)と、医療機関で薄毛の治療を受けている人が非常に少ないことが分かりました。
・
「現在取り組んでいる薄毛対策」に対し、約半数が「あまり満足していない/とても不満である」と回答。しかし、これから取り組みたい対処法として、「特に何もしない」が4割以上とあきらめ感がうかがえる結果。【Q9・Q11】
薄毛を気にしており、現在何らかの対処を行っている人を対象に、その対処法への満足度を尋ねました。その結果、48.9%(90人/184人)と約半数の人が現在の対処法にあまり満足していないかとても不満であることが明らかになりました。
しかし、薄毛を気にしている330人に「これから取り組みたい対処法」を質問したところ、「特に何もしない」と回答した人が最も多く、44.2%(146人)と4割以上にのぼり、薄毛対策をあきらめている可能性が推察される結果となりました。
「これから取り組みたい対処法」として、「医療機関への受診(皮膚科などの病院/薄毛専門の病院)」を検討している人は、「現在取り組んでいる対処法」の約10倍に増加。【Q9】
現在行っている薄毛の対処法の中で、医療機関への受診が「薄毛専門の病院」「病院(皮膚科など)」を合わせても1.5%程度とごく少数でしたが、「これから取り組みたい対処法」については、「薄毛専門の病院」(7.9%:26人)、「病院(皮膚科など)」(7.3%:24人)と合わせて15%以上となり、医療機関への受診を検討する人が現在行っている割合の10倍以上と、医療機関での相談・治療への期待がうかがえました。
*この調査の詳細データは、ファイザー株式会社ホームページ内の「プレスリリース」に掲載しています
(http://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2015/2015_06_25_02.html)
*男性型脱毛症に関する疾患啓発サイト(http://mens-haircare.jp)