早稲田大学がソフトウェア製品において世界初のベンチマークとなる品質実態調査と評価枠組みの研究に着手
[15/06/22]
提供元:PRTIMES
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〜独立行政法人情報処理推進機構の「ソフトウェア工学分野の先導的研究支援事業」に採択〜
早稲田大学 グリーン・コンピューティング・システム研究機構 グローバルソフトウェアエンジニアリング研究所(所長:鷲崎弘宜(わしざき ひろのり)理工学術院准教授)は、「測定評価と分析を通じたソフトウェア製品品質の実態定量化および総合的品質評価枠組みの確立」をテーマとした研究に着手しました。これは、市販されているソフトウェア製品の品質を調査し定量化を図るとともに、品質評価の指標策定を図るものであり、その成果は異なる品質間の関係を総合的に実証した世界初のベンチマークとなる予定です。
本研究の企画・実施、および研究成果の周知には、国際規格ISO/IEC25051に基づくソフトウェア製品の第三者品質認証制度である「PSQ認証」を運営している一般社団法人コンピュータソフトウェア協会(略称「CSAJ」、港区赤坂)が全面的に協力し、早稲田大学と共同で、日本のソフトウェア製品開発企業における製品の効率的かつ効果的な品質向上と確保を目指します。
早稲田大学は、本研究テーマを、独立行政法人情報処理推進機構(以下、IPA)が公募した「2015年度ソフトウェア工学分野の先導的研究支援事業(RISE:Research Initiative on Advanced Software Engineering)」に申請し、4月21日に採択されました。RISEは、IPAのソフトウェア高信頼化センター(SEC)が実施する、我が国のソフトウェア工学・システム工学の振興およびその成果の産業界への移転を通じて、ソフトウェアの信頼性向上に貢献することを目的とする事業です。
研究概要は、以下の通りです。
■テーマ
「測定評価と分析を通じたソフトウェア製品品質の実態定量化および総合的品質評価枠組みの確立」
■目的
ソフトウェア製品の開発側や運用側において、開発・保守・運用中あるいは運用検討中のソフトウェア製品の品質を、客観的、定量的かつ総合的に評価可能とし、評価結果を開発・保守における品質改善や取捨選択の判断材料に役立てること。
■調査研究期間
2015年6月1日〜2017年2月14日
■調査計画
ソフトウェア、システム、利用におけるビジネス(業務活動)の全てのレベルにおいて、国際規格ISO/IEC 25010規定の品質モデルに基づき、国際規格ISO/IEC 25022および25023における測定法を具体化させて品質測定法をまとめます。その際、内部品質の測定については、同研究所がこれまでに考案し実用化しつつある設計モデルおよびソースコードに対する測定法を応用して組み入れます。この測定結果について、個々にISO/IEC 25051に基づき品質を評価および傾向を分析すると同時に、異なる品質間の関係を分析、最終的にこれらの測定法、評価分析の方法、その多数の実ソフトウェア製品群への適用を通じた結果をすべて枠組みとしてまとめあげます。
本調査研究は、グローバルソフトウェアエンジニアリング研究所が調査主体となり、CSAJを通じて2年間で40製品の調査研究対象製品を募ります。
■成果
調査研究結果は、IPAまたは早稲田大学を通じて一般公開します。公開する品質実態は、異なる品質間(内部品質/外部品質/利用時の品質)の関係を総合的に実証した世界初のベンチマークとなります。国内ソフトウェア製品開発企業各社はこれを自社製品の品質と照らし合わせることで、当該品質の日本の業界における位置づけを容易に把握可能とし、製品の効率的かつ効果的な品質向上に貢献できると考えています。
また、CSAJにおいても、早稲田大学の許可のもと、本調査結果をwebサイトやセミナー等を通じて会員企業に広く周知することで、より一層の普及を図り、ソフトウェア産業全体の品質向上に寄与する考えです。あわせて、本調査研究によって成果として得られた品質測定評価の枠組みは、CSAJが運営する「PSQ認証制度」における製品評価に組み入れることで、継続して適用およびデータ収集を通じた分析を可能とします。
■お問合せ先
早稲田大学
グリーン・コンピューティング・システム研究機構グローバルソフトウェアエンジニアリング研究所
e-mail rise2015@list.waseda.jp
一般社団法人コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)事務局 PSQ認証室 中野
TEL:03-3560-8452
e-mail psq_info@csaj.jp
早稲田大学 グリーン・コンピューティング・システム研究機構 グローバルソフトウェアエンジニアリング研究所(所長:鷲崎弘宜(わしざき ひろのり)理工学術院准教授)は、「測定評価と分析を通じたソフトウェア製品品質の実態定量化および総合的品質評価枠組みの確立」をテーマとした研究に着手しました。これは、市販されているソフトウェア製品の品質を調査し定量化を図るとともに、品質評価の指標策定を図るものであり、その成果は異なる品質間の関係を総合的に実証した世界初のベンチマークとなる予定です。
本研究の企画・実施、および研究成果の周知には、国際規格ISO/IEC25051に基づくソフトウェア製品の第三者品質認証制度である「PSQ認証」を運営している一般社団法人コンピュータソフトウェア協会(略称「CSAJ」、港区赤坂)が全面的に協力し、早稲田大学と共同で、日本のソフトウェア製品開発企業における製品の効率的かつ効果的な品質向上と確保を目指します。
早稲田大学は、本研究テーマを、独立行政法人情報処理推進機構(以下、IPA)が公募した「2015年度ソフトウェア工学分野の先導的研究支援事業(RISE:Research Initiative on Advanced Software Engineering)」に申請し、4月21日に採択されました。RISEは、IPAのソフトウェア高信頼化センター(SEC)が実施する、我が国のソフトウェア工学・システム工学の振興およびその成果の産業界への移転を通じて、ソフトウェアの信頼性向上に貢献することを目的とする事業です。
研究概要は、以下の通りです。
■テーマ
「測定評価と分析を通じたソフトウェア製品品質の実態定量化および総合的品質評価枠組みの確立」
■目的
ソフトウェア製品の開発側や運用側において、開発・保守・運用中あるいは運用検討中のソフトウェア製品の品質を、客観的、定量的かつ総合的に評価可能とし、評価結果を開発・保守における品質改善や取捨選択の判断材料に役立てること。
■調査研究期間
2015年6月1日〜2017年2月14日
■調査計画
ソフトウェア、システム、利用におけるビジネス(業務活動)の全てのレベルにおいて、国際規格ISO/IEC 25010規定の品質モデルに基づき、国際規格ISO/IEC 25022および25023における測定法を具体化させて品質測定法をまとめます。その際、内部品質の測定については、同研究所がこれまでに考案し実用化しつつある設計モデルおよびソースコードに対する測定法を応用して組み入れます。この測定結果について、個々にISO/IEC 25051に基づき品質を評価および傾向を分析すると同時に、異なる品質間の関係を分析、最終的にこれらの測定法、評価分析の方法、その多数の実ソフトウェア製品群への適用を通じた結果をすべて枠組みとしてまとめあげます。
本調査研究は、グローバルソフトウェアエンジニアリング研究所が調査主体となり、CSAJを通じて2年間で40製品の調査研究対象製品を募ります。
■成果
調査研究結果は、IPAまたは早稲田大学を通じて一般公開します。公開する品質実態は、異なる品質間(内部品質/外部品質/利用時の品質)の関係を総合的に実証した世界初のベンチマークとなります。国内ソフトウェア製品開発企業各社はこれを自社製品の品質と照らし合わせることで、当該品質の日本の業界における位置づけを容易に把握可能とし、製品の効率的かつ効果的な品質向上に貢献できると考えています。
また、CSAJにおいても、早稲田大学の許可のもと、本調査結果をwebサイトやセミナー等を通じて会員企業に広く周知することで、より一層の普及を図り、ソフトウェア産業全体の品質向上に寄与する考えです。あわせて、本調査研究によって成果として得られた品質測定評価の枠組みは、CSAJが運営する「PSQ認証制度」における製品評価に組み入れることで、継続して適用およびデータ収集を通じた分析を可能とします。
■お問合せ先
早稲田大学
グリーン・コンピューティング・システム研究機構グローバルソフトウェアエンジニアリング研究所
e-mail rise2015@list.waseda.jp
一般社団法人コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)事務局 PSQ認証室 中野
TEL:03-3560-8452
e-mail psq_info@csaj.jp