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ロボットを介した多言語対応業務をクラウドAIでサポートするシステムを開発

Pepper向けサービスをインバウンドに対応する接客業を中心に販売開始

アスラテック株式会社とForex Roboticsは共同で、ロボットの遠隔操作オペレータの多言語対応業務をクラウド上のAI(人工知能)でサポートするシステムを開発した。Pepperなどのコミュニケーションロボットによる訪日外国人の接客を考えている企業を中心に提供を図っていく




ソフトバンクグループでロボット・ソフトウエア事業を行うアスラテック株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:酒谷 正人)とForex Robotics株式会社(本社:千葉県船橋市、代表取締役社長:高橋 一行)は技術提携し、コミュニケーションロボットを遠隔操作するオペレーターの多言語での対応業務を、クラウドサービスによりサポートするシステムを共同で開発しました。このシステムは、アスラテックのロボット遠隔操作システム「VRcon」(ブイアールコン)をベースに、クラウド上のAI(人工知能)技術を用いた自然言語処理サービスをForex Roboticsが追加実装したものとなります。

VRconは、コミュニケーションロボットをインターネット経由でオペレーターが遠隔操作できるようにするシステムです(https://www.asratec.co.jp/products/vrcon/)。VRconにより、コミュニケーションロボットに対して事前にプログラムされた動作では対応できない問い合わせや質問が行われたときでも、遠隔地にいるオペレーターがロボットをリアルタイムに操作して応答することが可能になります。

VRconと連係するクラウドサービスは、多言語での翻訳機能、音声のテキスト化機能(Speech to Text)・テキストの音声化機能(Text to Speech)、機械学習を用いたFAQの回答機能などを備えています。VRconとこれらの自然言語処理のクラウドサービスを連携させることにより、たとえば以下のようなソリューションを実現できます。

コミュニケーションロボットが受けた外国語の質問を、日本語に変換してオペレーター側に表示
オペレーターによる日本語での応答を、任意の外国語に変換してコミュニケーションロボットから発話
コミュニケーションロボットが受けた質問の内容をクラウド上のAIが解釈し、回答の候補をオペレーター側に提示

これにより、オペレーターが未習得の外国語での質問にも応答できるようになるほか、システムが質問への回答作業を補助することでオペレーターの負担を軽減することが可能です。

日本政府観光局の発表によると2017年4月には訪日外国人(インバウンド)が単月で初めて250万人を突破するなど、インバウンド需要が高まっており、接客用のコミュニケーションロボットにおいても多言語対応は大きな課題といえます。今後、主にインバウンドに対応する業界を中心に、このシステムの提案を行っていきます。

現在アスラテックは、ソフトバンクロボティクス株式会社の人型ロボット「Pepper」(ペッパー)を遠隔操作する「VRcon for Pepper」を、システムインテグレーター、アプリ開発会社各社にライセンス提供しています。今回開発したVRconとクラウドAIとを連係させたシステムも、さまざまなシステムインテグレーターやアプリ開発会社とパートナーシップを結び、まずPepper向けのサービスとして展開していきます。


[画像: https://prtimes.jp/i/18583/5/resize/d18583-5-232936-0.jpg ]
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