5G等のエッジ通信環境において通信方式やリソース等をマイクロサービス管理・制御する技術の開発のお知らせ
[19/07/18]
提供元:PRTIMES
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ラトナ株式会社(代表取締役 : 大田和響子、以下Latona)は、このたびKubernetes等を利用したコンテナオーケストレーション技術を活用して、5G等のエッジ通信環境において、通信方式やリソース等をマイクロサービス管理・制御する技術を開発し、この技術に関する特許出願を行いましたことをお知らせします。
■背景
Latonaでは、創業時よりIoT/エッジコンピューティングの事業開発・技術開発を推進しており、そのなかでも、コンテナオーケストレーション技術を用いてエンドポイントやセンサーシステムを対象に開発・リソース管理できる環境を中心に開発をしてまいりました。このたびは、5G通信の規格・サービスが普及してくるにつれて、エッジ環境において、エンドポイント間における様々な通信方式やリソースの移動方式を管理制御する機構が必須になってくることから、今回の技術開発に至りました。
■開発技術(特許出願中)の概要について
5G通信の特徴である分散コンピューティングのエッジ環境においては、ある情報処理装置(=MEC)と別のMECとが、一定のネットワーク区画において、任意の通信方式で相互に通信したり、あるMECから別のMECに、任意のリソースを移動したりすることが考えられます。
今回開発したコンテナオーケストレーションによる技術は、通信方式やリソース等をエッジでマイクロサービス管理・制御して、任意のMEC間の任意の通信方式と、任意のMEC間の任意のリソース移動を、5G等のエッジ通信環境において切り替え、分散型・自律型の情報処理ネットワーク環境を実現します。
5Gの通信規格においては、ある位置から別の特定の位置に電波を細く絞って電波を集中的に発射するビームフォーミング技術がありますが、上記における任意の通信方式がビームフォーミング技術である場合には、より高効率なエッジコンピューティング・ネットワーキング環境が実現されるであろうと見込まれます。
このような5G特有のネットワーク環境として、例えば、MEC - A・B・C・Dが四隅に配置されているネットワーク区画(MEC - Dの右方向に遮蔽物が存在)を想定します。(図1)
[画像1: https://prtimes.jp/i/42416/5/resize/d42416-5-731210-0.png ]
この場合に、A-B、A-C、B-C(C-B)、B-D間の5Gビームフォーミング通信は、それぞれ直進性を有するビームフォーミング技術で実現できますが、A-D間およびC-D間の5Gビームフォーミング通信は、遮蔽物を超えることができません。そこで、A-D間、C-D間においてはWi-Fiによる(相対的に低速な)直接通信を行い、A-B、A-C、B-C(C-B)、B-D間においては5Gビームフォーミング通信を行う複合的通信システムを実現します。(図2)
[画像2: https://prtimes.jp/i/42416/5/resize/d42416-5-748815-1.png ]
このように、あるネットワーク環境内の状況に鑑みて、任意のMEC間の任意の通信方式を、5GビームフォーミングやWi-Fi等に切り替えて、分散型・自立型の情報処理ネットワーク環境が実現できることになります。
今回開発した技術を利用することで、5G等の、エッジ環境、ローカル環境における高速・大容量・分散型コンピューティングを必要とする環境(例えば建設現場、石油プラント・採掘場、自動化された工場、自動運転車両同士のコネクティビティ)において、次のような技術革新と効果が見込めます。
<技術革新ポイント>
・ローカル5GやMECなどのエッジコンピューティング環境に適した通信環境が導入される
・マイクロサービスアーキテクチャやオープンソースソフトウェア(後述)が5G領域やエッジ領域でもフル活用される
<見込まれる効果>
・より低い通信コストでより多くのアウトプットが得られるようになる
・よりセキュアな、クローズドなネットワーク環境で情報処理ができるようになる
■マイクロサービスアーキテクチャについて
Latonaは、今回の開発技術をベースとして、特に5G等のエッジ通信環境におけるマイクロサービスアーキテクチャの開発と、あらゆるプロダクトやソリューションへの応用を推進することを目指しております。このマイクロサービスアーキテクチャを活用すれば、たとえば、ドローンのユースケースで開発したエッジ通信制御の機能(群)が、小売業態のユースケースにおけるエッジ通信制御の機能(群)にマイクロサービスとして適用・応用される、といった用途が期待できます。
■オープンソース化について
今回開発した技術(特許出願中)は、原則としてすべてLatonaからオープンソースで提供する予定となっております。現在、一部のお取引さまには既に当該技術をオープンソースとして、PoC等で利用いただいておりますが、今後、より広く普及させていくために、Latonaはオープンソース化をさらに推進していく計画です。
■今後の技術開発・事業展望
今後は当社技術ベースのうえに、使いやすさを向上させ、製品化に向けて開発、推進を進めて行きます。またLatona内の技術関連・事業関連プロジェクトにとどまらず、パートナー企業との戦略的提携を進めながら様々な分野での事業開発推進・プロダクト開発推進を行なって行きます。
【ラトナ株式会社:会社概要】
会社名:ラトナ株式会社
設立日:2018年4月
代表者:代表取締役 大田和響子
所在地:東京都渋谷区神宮前6-12-8 WeWork Iceberg
事業内容:IoT/エッジコンピューティング分野での事業・技術開発推進、コミュニケーションアプリ事業、クラウドコンピューティング事業、ドローン関連事業、ほか
URL:https://latona.io
連絡先:info@latona.io
【本リリースに関するお問い合わせ先】
Latona株式会社 担当:垣内洋祐
メール:info@latona.io
[画像3: https://prtimes.jp/i/42416/5/resize/d42416-5-136215-2.jpg ]
Latona技術開発チーム
■背景
Latonaでは、創業時よりIoT/エッジコンピューティングの事業開発・技術開発を推進しており、そのなかでも、コンテナオーケストレーション技術を用いてエンドポイントやセンサーシステムを対象に開発・リソース管理できる環境を中心に開発をしてまいりました。このたびは、5G通信の規格・サービスが普及してくるにつれて、エッジ環境において、エンドポイント間における様々な通信方式やリソースの移動方式を管理制御する機構が必須になってくることから、今回の技術開発に至りました。
■開発技術(特許出願中)の概要について
5G通信の特徴である分散コンピューティングのエッジ環境においては、ある情報処理装置(=MEC)と別のMECとが、一定のネットワーク区画において、任意の通信方式で相互に通信したり、あるMECから別のMECに、任意のリソースを移動したりすることが考えられます。
今回開発したコンテナオーケストレーションによる技術は、通信方式やリソース等をエッジでマイクロサービス管理・制御して、任意のMEC間の任意の通信方式と、任意のMEC間の任意のリソース移動を、5G等のエッジ通信環境において切り替え、分散型・自律型の情報処理ネットワーク環境を実現します。
5Gの通信規格においては、ある位置から別の特定の位置に電波を細く絞って電波を集中的に発射するビームフォーミング技術がありますが、上記における任意の通信方式がビームフォーミング技術である場合には、より高効率なエッジコンピューティング・ネットワーキング環境が実現されるであろうと見込まれます。
このような5G特有のネットワーク環境として、例えば、MEC - A・B・C・Dが四隅に配置されているネットワーク区画(MEC - Dの右方向に遮蔽物が存在)を想定します。(図1)
[画像1: https://prtimes.jp/i/42416/5/resize/d42416-5-731210-0.png ]
この場合に、A-B、A-C、B-C(C-B)、B-D間の5Gビームフォーミング通信は、それぞれ直進性を有するビームフォーミング技術で実現できますが、A-D間およびC-D間の5Gビームフォーミング通信は、遮蔽物を超えることができません。そこで、A-D間、C-D間においてはWi-Fiによる(相対的に低速な)直接通信を行い、A-B、A-C、B-C(C-B)、B-D間においては5Gビームフォーミング通信を行う複合的通信システムを実現します。(図2)
[画像2: https://prtimes.jp/i/42416/5/resize/d42416-5-748815-1.png ]
このように、あるネットワーク環境内の状況に鑑みて、任意のMEC間の任意の通信方式を、5GビームフォーミングやWi-Fi等に切り替えて、分散型・自立型の情報処理ネットワーク環境が実現できることになります。
今回開発した技術を利用することで、5G等の、エッジ環境、ローカル環境における高速・大容量・分散型コンピューティングを必要とする環境(例えば建設現場、石油プラント・採掘場、自動化された工場、自動運転車両同士のコネクティビティ)において、次のような技術革新と効果が見込めます。
<技術革新ポイント>
・ローカル5GやMECなどのエッジコンピューティング環境に適した通信環境が導入される
・マイクロサービスアーキテクチャやオープンソースソフトウェア(後述)が5G領域やエッジ領域でもフル活用される
<見込まれる効果>
・より低い通信コストでより多くのアウトプットが得られるようになる
・よりセキュアな、クローズドなネットワーク環境で情報処理ができるようになる
■マイクロサービスアーキテクチャについて
Latonaは、今回の開発技術をベースとして、特に5G等のエッジ通信環境におけるマイクロサービスアーキテクチャの開発と、あらゆるプロダクトやソリューションへの応用を推進することを目指しております。このマイクロサービスアーキテクチャを活用すれば、たとえば、ドローンのユースケースで開発したエッジ通信制御の機能(群)が、小売業態のユースケースにおけるエッジ通信制御の機能(群)にマイクロサービスとして適用・応用される、といった用途が期待できます。
■オープンソース化について
今回開発した技術(特許出願中)は、原則としてすべてLatonaからオープンソースで提供する予定となっております。現在、一部のお取引さまには既に当該技術をオープンソースとして、PoC等で利用いただいておりますが、今後、より広く普及させていくために、Latonaはオープンソース化をさらに推進していく計画です。
■今後の技術開発・事業展望
今後は当社技術ベースのうえに、使いやすさを向上させ、製品化に向けて開発、推進を進めて行きます。またLatona内の技術関連・事業関連プロジェクトにとどまらず、パートナー企業との戦略的提携を進めながら様々な分野での事業開発推進・プロダクト開発推進を行なって行きます。
【ラトナ株式会社:会社概要】
会社名:ラトナ株式会社
設立日:2018年4月
代表者:代表取締役 大田和響子
所在地:東京都渋谷区神宮前6-12-8 WeWork Iceberg
事業内容:IoT/エッジコンピューティング分野での事業・技術開発推進、コミュニケーションアプリ事業、クラウドコンピューティング事業、ドローン関連事業、ほか
URL:https://latona.io
連絡先:info@latona.io
【本リリースに関するお問い合わせ先】
Latona株式会社 担当:垣内洋祐
メール:info@latona.io
[画像3: https://prtimes.jp/i/42416/5/resize/d42416-5-136215-2.jpg ]
Latona技術開発チーム