【株式会社H&Companyの建設業調査レポート】中小規模企業の給与水準向上が離職を食い止める糸口に ー建設技術者の離職理由と給与動向に関する調査ー
[22/10/27]
提供元:PRTIMES
提供元:PRTIMES
電気設備業界専門の求人サイト『工事士.com』 https://koujishi.com/を運営する株式会社H&Company(本社:東京都港区、代表取締役:佐々木 貴志)は、厚生労働省の「雇用動向調査(令和3年分)」ならびに「賃金構造基本統計調査(令和3年分)」から、建設技術者の離職理由と給与動向について最新情報を分析し、2022年10月27日(木)にレポートとして公開しました。
詳細URL:https://www.h-company.co.jp/pressrelease/2022-1027/
調査結果のポイント
・建設業における離職理由として「収入が少ない」が16.0%と最も多い結果となったが、平均年収を調査したところ、建設業は他産業と比較して約70万円高いことが分かった。
・その一方で、企業規模別の平均年収でみると、建設業においては大手企業と中小企業の年収格差が約250万円となり、全産業と比較するとその格差が大きいことが分かった。建設業全体の課題として、中小規模企業の施工能力を的確に評価した上で処遇に反映し、給与水準を向上させることで、業界内の離職を食い止める糸口になるのではないか。
調査内容詳細
1┃建設業の離職理由
厚生労働省の「雇用動向調査」は、全国の主要産業の事業所における入職者数・離職者数、入職者・離職者の性・年齢階級、離職理由等の状況を明らかにすることを目的とした調査です。本レポートでは最新情報である令和3年分から、離職理由等の状況を分析しました。
*本レポートでは、離職理由における「個人的理由」と「その他の理由(会社都合など)」に大別される中の「個人的理由」のみを分析しています
[画像1: https://prtimes.jp/i/107843/5/resize/d107843-5-9612446754693425ba8a-0.jpg ]
全産業の離職理由としては、「労働条件が悪い」「職場の人間関係」が13.2%で同率1位、「収入が少ない」が10.6%で第3位となりました。
一方の建設業の離職理由としては、「収入が少ない」が16.0%で第1位、次いで「会社の将来が不安」が13.1%で第2位、「職場の人間関係」が11.4%で第3位という結果となりました。(図1)
建設業においてはスキルや経験が重宝されるため、経験を重ねるまでは給料が低い傾向にあります。専門的な資格の取得や、勤続年数を重ねることで徐々に給料は上がっていきますが、早い段階での収入アップを目的に離職する人材も多いことが予想されます。
2┃企業規模別建設業の平均年収
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」は、労働者の雇用形態、年齢、性別などの属性と賃金の関係を明らかにすることを目的とした調査です。本レポートでは最新情報である令和3年分から、賃金を調査したデータを分析しました。
*本レポートでは、「所定内給与額×12+年間賞与その他特別給与額」を平均年収として計算しています
[画像2: https://prtimes.jp/i/107843/5/resize/d107843-5-9593c500d3e8525485ea-1.jpg ]
全産業の全規模平均年収が452.2万円であるのに対して、建設業の全規模平均年収は528.3万円となり、約70万円も高いことがわかります。このことから、建設業の賃金が決して低いわけではないことが分かります。(図2)
その一方で、全産業では、企業規模による平均年収の格差が約150万円であるのに対して、同じ建設業というくくりでも平均年収に250万円以上もの開きがあります。建設業界では、大手企業と中小企業との給与格差が大きく、中小規模企業の給与水準を引き上げることが、業界内における課題の1つであると考えられます。中小企業であっても、その施工能力に応じて適切な処遇を受けられる仕組みを作ることが大切です。
まとめ
建設業における離職理由として「収入が少ない」が16.0%で最も多い結果となりましたが、平均年収を調査したところ、他産業と比較しても建設業の平均年収が決して低いわけではないことが分かりました。
その一方で、企業規模別の平均年収でみると、建設業においては大手企業と中小企業の給与格差が約250万円となり、全産業の平均以上に大きい実態が明らかとなりました。建設業における中小規模企業の給与水準向上が、業界内の大きな課題の1つであると考えられます。
このような課題を解決するためには、技能者が能力や経験に応じた処遇を受けられる環境を整備していくことが重要です。
例えば、国土交通省が推進する「建設キャリアアップシステム」では、技能・経験の客観的データを蓄積できることから、適切な評価・処遇、ひいては適正な請負単価に結びつくことが期待できます。
こういった仕組みをもとに、企業規模の枠にとらわれず、能力に応じて適切に処遇される建設業界にしていくことで、業界内の離職を食い止める糸口になるのではないでしょうか。
株式会社H&Companyについて
株式会社H&Companyは、電気設備業を営む当社代表の実家が東日本大震災で被災したことをきっかけに、【日本の生活インフラを守りたい】という想いから設立されました。
業界の人材不足を解消すべく、2012年に電気工事業界向けの求人サイト『工事士.com』の開設をスタート。業界初のサービスに挑戦し、電気工事に関連した資格・経験別の検索を実現した、専門性の高い業界に寄り添う求人サイトです。
これまでに10,000社を超える企業様の採用をお手伝いさせていただいております。
私たち株式会社H&Companyは、サービス創造カンパニーとして、社会・生活インフラを支えている産業を支えたいと考えています。
会社概要
商号 : 株式会社H&Company
代表者 : 代表取締役 佐々木 貴志
所在地 : 〒107-0062 東京都港区南青山2-11-16 METLIFE青山ビル8F
設立 : 2011年3月
事業内容: Webサイトの企画・運営/工事士.com/施工管理求人.com
建設業界を応援する情報サイト/建設魂
建設業界専門のCMSサービス/BT-web
資本金 : 12,000,000円
URL : https://www.h-company.co.jp/
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
株式会社H&Company 広報チーム
TEL :03-6447-4459
MAIL:press-info@h-company.co.jp
詳細URL:https://www.h-company.co.jp/pressrelease/2022-1027/
調査結果のポイント
・建設業における離職理由として「収入が少ない」が16.0%と最も多い結果となったが、平均年収を調査したところ、建設業は他産業と比較して約70万円高いことが分かった。
・その一方で、企業規模別の平均年収でみると、建設業においては大手企業と中小企業の年収格差が約250万円となり、全産業と比較するとその格差が大きいことが分かった。建設業全体の課題として、中小規模企業の施工能力を的確に評価した上で処遇に反映し、給与水準を向上させることで、業界内の離職を食い止める糸口になるのではないか。
調査内容詳細
1┃建設業の離職理由
厚生労働省の「雇用動向調査」は、全国の主要産業の事業所における入職者数・離職者数、入職者・離職者の性・年齢階級、離職理由等の状況を明らかにすることを目的とした調査です。本レポートでは最新情報である令和3年分から、離職理由等の状況を分析しました。
*本レポートでは、離職理由における「個人的理由」と「その他の理由(会社都合など)」に大別される中の「個人的理由」のみを分析しています
[画像1: https://prtimes.jp/i/107843/5/resize/d107843-5-9612446754693425ba8a-0.jpg ]
全産業の離職理由としては、「労働条件が悪い」「職場の人間関係」が13.2%で同率1位、「収入が少ない」が10.6%で第3位となりました。
一方の建設業の離職理由としては、「収入が少ない」が16.0%で第1位、次いで「会社の将来が不安」が13.1%で第2位、「職場の人間関係」が11.4%で第3位という結果となりました。(図1)
建設業においてはスキルや経験が重宝されるため、経験を重ねるまでは給料が低い傾向にあります。専門的な資格の取得や、勤続年数を重ねることで徐々に給料は上がっていきますが、早い段階での収入アップを目的に離職する人材も多いことが予想されます。
2┃企業規模別建設業の平均年収
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」は、労働者の雇用形態、年齢、性別などの属性と賃金の関係を明らかにすることを目的とした調査です。本レポートでは最新情報である令和3年分から、賃金を調査したデータを分析しました。
*本レポートでは、「所定内給与額×12+年間賞与その他特別給与額」を平均年収として計算しています
[画像2: https://prtimes.jp/i/107843/5/resize/d107843-5-9593c500d3e8525485ea-1.jpg ]
全産業の全規模平均年収が452.2万円であるのに対して、建設業の全規模平均年収は528.3万円となり、約70万円も高いことがわかります。このことから、建設業の賃金が決して低いわけではないことが分かります。(図2)
その一方で、全産業では、企業規模による平均年収の格差が約150万円であるのに対して、同じ建設業というくくりでも平均年収に250万円以上もの開きがあります。建設業界では、大手企業と中小企業との給与格差が大きく、中小規模企業の給与水準を引き上げることが、業界内における課題の1つであると考えられます。中小企業であっても、その施工能力に応じて適切な処遇を受けられる仕組みを作ることが大切です。
まとめ
建設業における離職理由として「収入が少ない」が16.0%で最も多い結果となりましたが、平均年収を調査したところ、他産業と比較しても建設業の平均年収が決して低いわけではないことが分かりました。
その一方で、企業規模別の平均年収でみると、建設業においては大手企業と中小企業の給与格差が約250万円となり、全産業の平均以上に大きい実態が明らかとなりました。建設業における中小規模企業の給与水準向上が、業界内の大きな課題の1つであると考えられます。
このような課題を解決するためには、技能者が能力や経験に応じた処遇を受けられる環境を整備していくことが重要です。
例えば、国土交通省が推進する「建設キャリアアップシステム」では、技能・経験の客観的データを蓄積できることから、適切な評価・処遇、ひいては適正な請負単価に結びつくことが期待できます。
こういった仕組みをもとに、企業規模の枠にとらわれず、能力に応じて適切に処遇される建設業界にしていくことで、業界内の離職を食い止める糸口になるのではないでしょうか。
株式会社H&Companyについて
株式会社H&Companyは、電気設備業を営む当社代表の実家が東日本大震災で被災したことをきっかけに、【日本の生活インフラを守りたい】という想いから設立されました。
業界の人材不足を解消すべく、2012年に電気工事業界向けの求人サイト『工事士.com』の開設をスタート。業界初のサービスに挑戦し、電気工事に関連した資格・経験別の検索を実現した、専門性の高い業界に寄り添う求人サイトです。
これまでに10,000社を超える企業様の採用をお手伝いさせていただいております。
私たち株式会社H&Companyは、サービス創造カンパニーとして、社会・生活インフラを支えている産業を支えたいと考えています。
会社概要
商号 : 株式会社H&Company
代表者 : 代表取締役 佐々木 貴志
所在地 : 〒107-0062 東京都港区南青山2-11-16 METLIFE青山ビル8F
設立 : 2011年3月
事業内容: Webサイトの企画・運営/工事士.com/施工管理求人.com
建設業界を応援する情報サイト/建設魂
建設業界専門のCMSサービス/BT-web
資本金 : 12,000,000円
URL : https://www.h-company.co.jp/
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
株式会社H&Company 広報チーム
TEL :03-6447-4459
MAIL:press-info@h-company.co.jp