ネコとヒトの栄養要求の違いを解明
[12/03/28]
提供元:PRTIMES
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*以下は2012年3月27日に英国で発表されたプレスリリースの抄訳です。
〜高脂肪食でもネコのコレステロール値と体重には影響なし〜
2012年3月27日--- ヒトとは異なり、ネコは比較的高脂肪の食餌を摂取してもコレステロール値が上昇しないことが研究によって明らかになりました。また、ネコの1日当たりのカロリー摂取量が一定に維持されている限り、食餌に占める脂肪の割合が増えても肥満になる率には影響しないことも示されました。これにより、ネコがどのようにして食餌性脂肪を処理するのか理解が進むとともに、ネコとヒトとの栄養要求の差が明らかになりました。
本研究はグラスゴー大学およびウォルサム(R)研究所(WALTHAM(R) Centre for Pet Nutrition)の研究者らが実施したもので、ウォルサム研究所はカルカン(R)ウィスカス(R)、ロイヤルカナンおよびニュートロ(R)などのマース ペットケア製品をサポートしている科学研究所です。
ヒトにとって、飽和脂肪に富む食餌が血中コレステロール値の上昇につながる可能性があることは、広く知られています。ただし、ヒトに作用する物質が、ペットであるネコたちに必ずしも作用するとは限りません。健康な成ネコを対象に試験を行ったところ、食餌に含まれる飽和脂肪の割合を増やしても、ネコのコレステロール値に影響は及ばないことがわかりました。
「この興味深い事実は、ネコとヒトの栄養要求がどれほど異なるのかを明らかにするものです。この試験で与えた食餌と同じ内容をヒトに摂取させれば、心血管疾患のリスク因子として知られている悪玉(LDL)コレステロールが著しく増加するでしょう」とウォルサム(R)研究所の栄養部門責任者であるリチャード・バタウィック(Richard Butterwick)博士は述べています。
また、バタウィック博士は、「今回の実験結果は、ネコは進化の過程で生理学的に脂質を処理するシステムが発達し、一般にヒトに推奨される食事よりも高タンパク・高脂肪の肉を主体とする食餌を摂取できるようになった、というこれまでの研究結果を裏付けるものです」とも述べています。
また、本研究では、1日当たりのカロリー摂取量が一定に維持されているのであれば、ネコの食餌に含まれる脂肪の割合を増やしても肥満が増える率は高くならないことがわかりました。このことから、ネコの健康的な体重を維持するためには、脂肪だけに目を向けるのではなく、1日当たりのトータルカロリー摂取量を管理することが重要であるといえます。
本研究はAmerican Journal of Veterinary Researchに発表されたものであり、以下のインターネットサイトで入手することができます: http://avmajournals.avma.org/doi/abs/10.2460/ajvr.73.1.62
○━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━○
【MEMO】
◆「ネコが許容できる食餌の脂肪割合」をヒトの1日の食事に例えると・・・?
(1食700kcalを目安)
朝:白身魚のフライ4個(1個60gとして)
昼:ミートパイ2個(1個90gとして)
夜:鰻のかば焼き中2匹分(1匹120gとして)
(出典:五訂 日本食品標準成分表に基づき算出)
※ヒトの摂取カロリー中の適正脂肪割合は25〜30%
(出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準」2010年版)
○━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━○
ウォルサム(R)研究所について
ウォルサム(R)研究所はペットの栄養と健康的な生活の研究をリードする機関で、50年近くにわたってコンパニオン・アニマルの栄養と健康に関する科学的な研究を行っています。英国レスターシャーに拠点を置き、栄養や行動に関するコンパニオン・アニマルのニーズと、コンパニオン・アニマルが人間に与える効用を中心とした最先端の科学的研究を行う機関であり、研究成果はそのようなニーズを満たす画期的な製品開発に生かされています。ウォルサム(R)は重要なブレークスルーを数多くペット栄養学にもたらしており、世界をリードする研究機関との協力を通じて、カルカン(R)ウィスカス(R)、ペディグリー(R)、ニュートロ(R)、TRILL(R)、シーザー(R)、シーバ(R)、キティキャット(R)、AQUARIAN(R)、WINERGY(R)、ロイヤルカナンといったマース製品を支えています。
マース インコーポレイテッドについて
1911年に米国ワシントン州タコマでフランク・マースのキッチンから始まりました。1920年代には息子のフォレスト・マースが事業に参画し、MILKY WAY(R)バーを発売。1932年にはフォレストが、あらゆるステークホルダーとの“互恵”の精神に基づいた事業を築く夢を抱き、渡英。この精神は今日も変わらずマースの礎であり続けています。現在、マースは米国バージニア州マクリーンを本拠に、ペットケア、チョコレート、リグレー、食品、ドリンク製品、シンビオサイエンスの6つの事業を世界展開し、年間300億ドルを超える売上高を誇ります。また世界には65,000人を超える従業員が働いており、マースの五原則を実践することで、ビジネスを通じて人々と地球に影響を与えています。
世界的に有名なブランドを数多く擁しており、チュコレートでは M&M'S(R)、スニッカーズ(R)、DOVE(R)、GALAXY(R)、MARS(R)、MILKY WAY(R)、TWIX(R)、ペットケアではペディグリー(R)、カルカン(R)ウィスカス(R)、シーバ(R)、シーザー(R)、ロイヤルカナン(R)、リグレーでは ORBIT(R) 、EXTRA(R)、STARBURST(R)、DOUBLEMINT(R)、SKITTLES(R) 、食品では UNCLE BEN’S(R)、DOLMIO(R)、EBLY(R)、MASTERFOODS(R)、SEEDS OF CHANGE(R)、ドリンク製品では ALTERRA COFFEE ROASTERS(TM)、THE BRIGHT TEA COMPANY(TM)、KLIX(R)、フラビア(R)、シンビオサイエンスでは SERAMIS(R) 、CIRKS(TM)、COCOAVIA(TM)があります。
〜高脂肪食でもネコのコレステロール値と体重には影響なし〜
2012年3月27日--- ヒトとは異なり、ネコは比較的高脂肪の食餌を摂取してもコレステロール値が上昇しないことが研究によって明らかになりました。また、ネコの1日当たりのカロリー摂取量が一定に維持されている限り、食餌に占める脂肪の割合が増えても肥満になる率には影響しないことも示されました。これにより、ネコがどのようにして食餌性脂肪を処理するのか理解が進むとともに、ネコとヒトとの栄養要求の差が明らかになりました。
本研究はグラスゴー大学およびウォルサム(R)研究所(WALTHAM(R) Centre for Pet Nutrition)の研究者らが実施したもので、ウォルサム研究所はカルカン(R)ウィスカス(R)、ロイヤルカナンおよびニュートロ(R)などのマース ペットケア製品をサポートしている科学研究所です。
ヒトにとって、飽和脂肪に富む食餌が血中コレステロール値の上昇につながる可能性があることは、広く知られています。ただし、ヒトに作用する物質が、ペットであるネコたちに必ずしも作用するとは限りません。健康な成ネコを対象に試験を行ったところ、食餌に含まれる飽和脂肪の割合を増やしても、ネコのコレステロール値に影響は及ばないことがわかりました。
「この興味深い事実は、ネコとヒトの栄養要求がどれほど異なるのかを明らかにするものです。この試験で与えた食餌と同じ内容をヒトに摂取させれば、心血管疾患のリスク因子として知られている悪玉(LDL)コレステロールが著しく増加するでしょう」とウォルサム(R)研究所の栄養部門責任者であるリチャード・バタウィック(Richard Butterwick)博士は述べています。
また、バタウィック博士は、「今回の実験結果は、ネコは進化の過程で生理学的に脂質を処理するシステムが発達し、一般にヒトに推奨される食事よりも高タンパク・高脂肪の肉を主体とする食餌を摂取できるようになった、というこれまでの研究結果を裏付けるものです」とも述べています。
また、本研究では、1日当たりのカロリー摂取量が一定に維持されているのであれば、ネコの食餌に含まれる脂肪の割合を増やしても肥満が増える率は高くならないことがわかりました。このことから、ネコの健康的な体重を維持するためには、脂肪だけに目を向けるのではなく、1日当たりのトータルカロリー摂取量を管理することが重要であるといえます。
本研究はAmerican Journal of Veterinary Researchに発表されたものであり、以下のインターネットサイトで入手することができます: http://avmajournals.avma.org/doi/abs/10.2460/ajvr.73.1.62
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【MEMO】
◆「ネコが許容できる食餌の脂肪割合」をヒトの1日の食事に例えると・・・?
(1食700kcalを目安)
朝:白身魚のフライ4個(1個60gとして)
昼:ミートパイ2個(1個90gとして)
夜:鰻のかば焼き中2匹分(1匹120gとして)
(出典:五訂 日本食品標準成分表に基づき算出)
※ヒトの摂取カロリー中の適正脂肪割合は25〜30%
(出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準」2010年版)
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ウォルサム(R)研究所について
ウォルサム(R)研究所はペットの栄養と健康的な生活の研究をリードする機関で、50年近くにわたってコンパニオン・アニマルの栄養と健康に関する科学的な研究を行っています。英国レスターシャーに拠点を置き、栄養や行動に関するコンパニオン・アニマルのニーズと、コンパニオン・アニマルが人間に与える効用を中心とした最先端の科学的研究を行う機関であり、研究成果はそのようなニーズを満たす画期的な製品開発に生かされています。ウォルサム(R)は重要なブレークスルーを数多くペット栄養学にもたらしており、世界をリードする研究機関との協力を通じて、カルカン(R)ウィスカス(R)、ペディグリー(R)、ニュートロ(R)、TRILL(R)、シーザー(R)、シーバ(R)、キティキャット(R)、AQUARIAN(R)、WINERGY(R)、ロイヤルカナンといったマース製品を支えています。
マース インコーポレイテッドについて
1911年に米国ワシントン州タコマでフランク・マースのキッチンから始まりました。1920年代には息子のフォレスト・マースが事業に参画し、MILKY WAY(R)バーを発売。1932年にはフォレストが、あらゆるステークホルダーとの“互恵”の精神に基づいた事業を築く夢を抱き、渡英。この精神は今日も変わらずマースの礎であり続けています。現在、マースは米国バージニア州マクリーンを本拠に、ペットケア、チョコレート、リグレー、食品、ドリンク製品、シンビオサイエンスの6つの事業を世界展開し、年間300億ドルを超える売上高を誇ります。また世界には65,000人を超える従業員が働いており、マースの五原則を実践することで、ビジネスを通じて人々と地球に影響を与えています。
世界的に有名なブランドを数多く擁しており、チュコレートでは M&M'S(R)、スニッカーズ(R)、DOVE(R)、GALAXY(R)、MARS(R)、MILKY WAY(R)、TWIX(R)、ペットケアではペディグリー(R)、カルカン(R)ウィスカス(R)、シーバ(R)、シーザー(R)、ロイヤルカナン(R)、リグレーでは ORBIT(R) 、EXTRA(R)、STARBURST(R)、DOUBLEMINT(R)、SKITTLES(R) 、食品では UNCLE BEN’S(R)、DOLMIO(R)、EBLY(R)、MASTERFOODS(R)、SEEDS OF CHANGE(R)、ドリンク製品では ALTERRA COFFEE ROASTERS(TM)、THE BRIGHT TEA COMPANY(TM)、KLIX(R)、フラビア(R)、シンビオサイエンスでは SERAMIS(R) 、CIRKS(TM)、COCOAVIA(TM)があります。