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伊・アルカンターラ、イタリア国立21世紀美術館(MAXXI)とのコラボレーション企画を発表、『PLAYFUL INTER-ACTION Alcantara-MAXXI プロジェクト』

素材の感覚性を探索するインタラクティブな展示会、前田邦子氏のスタジオ・ミナーレ・マエダ(オランダ)が選ばれる




【イタリア・ミラノ発】イタリアの高級カバーリング素材メーカーのアルカンターラ社(本社:ミラノ)は、今年で開催3回目となるイタリア国立21世紀美術館(MAXXI)とアルカンターラのコラボレーション企画を発表しました。


今回のテーマは、これまでよく知られていながらあまり探究されてこなかった側面、素材としてのアルカンターラの繊細な感覚性です。『PLAYFUL INTER-ACTION Alcantara-MAXXIプロジェクト』と題したこのコラボレーション企画は、今年も場所はイタリア国立21世紀美術館(以下、MAXXI)にて、開催期間は2013年11月12日〜2014年1月5日に決定しました。すでに日常生活の一部となっているアルカンターラという内装素材のさまざまな価値を、体感しながら理解を深めます。


MAXXIとアルカンターラのブランドをつなぎ、ノウハウの相互作用を促してきたこの創造のイベントは、これまで著名な国際的に活躍するデザイナーや若い才能をもつデザイナーへ発表の場を提供してきました。今回見事に選ばれたのはファブリカ(Fabrica) とスタジオ・ミナーレ・マエダ(Studio Minale-Maeda) の2つのグループです。スタジオ・ミナーレ・マエダは、東京出身の前田邦子氏とマリオ・ミナーレ氏が2006年に設立した、ロッテルダムに本拠地を置くデザイン・グループです。


キュレーターであるジュリオ・カッペリーニ(アルカンターラ社アートディレクター)とドミティラ・ダルディ(MAXXI 設計デザイン・キュレーター)がこの2つのグループを招いた理由は、彼らがインターアクション(相互作用)やそれに関連したデザインで主導的な役割を果たしてきているからです。インタラクティブが今回の展示会の主テーマであり、触覚と視覚、触覚と聴覚、触覚と嗅覚の連携により、観衆がアルカンターラに触れたり、見たりするだけでなく、聞いたり嗅いだりという体験もできるのです。


2011年の『Can You Imagine ?』プロジェクトでは、11人の国際的なデザイナーが自由なイマジネーションに従ってこの素材を解釈して表現しました。続く2012年の『Shape Your Life!』展示会では、若いデザイナーたちが8つのインスタレーション作品によって現代生活の日常的な場面に新たな息吹を吹き込みました。アルカンターラ-MAXXI プロジェクトの仕上げとなるこの3回めの展示会では、2人のキュレーターが素材の本質にまっすぐに迫る道を見い出しました。「2つのデザイナー・グループには、まず触覚と視覚に始まり、他の可能性の探求へとつながる多感覚的体験を引き起こす作品を作るよう依頼しました。その結果生まれるのは一種の共感覚です。この共感覚を得るためには、観衆の貢献が不可欠です―観衆と作品とのインターアクションは作品の一部であり、他者の関与によってはじめて存在する作品なのです」


アルカンターラ素材には無限の応用の可能性と、無数のカラー、テクスチャーがあり、この素材をよく知る人は多いものの、素材のさまざまな側面を本当に理解する人はほとんどいません。そこで2人のキュレーターはアルカンターラに、疑いようのない第一の特徴、つまり触感から始まる「肉声」を与えようと思ったのです。ファブリカのプロジェクトは音を扱ったもので、技術的システムを使って作品とその主役となる観衆の間の相互作用を引き起こします。またスタジオ・ミナーレ・マエダのインスタレーション作品は嗅覚の世界をテーマとしています。


■『PLAYFUL INTER-ACTION』 を見て歩く観衆が経験するのは、ふだんとは違った共感覚です。それはアルカンターラの表現力を探求し、綿密に研究した2つのクリエイティブ・グループが見せるまさに五感の協奏曲(コンチェルト)です。

アルカンターラとMAXXIの3年間のパートナーシップから生まれた成果として、同美術館におけるカタログ販売が決まりました。アルカンターラ社と同美術館の3年間のコラボレーション・プロジェクトで生まれた多数の作品、関係した人物やプロジェクトの概要などを伝えるカタログです。


■ファブリカ(Fabrica): コミュニケーション研究センターであるファブリカは、イタリアのトレヴィーゾにあり、ベネトン・グループの重要な一つの組織です。1994年に創設された同センターでは世界各地の若者に1年間の奨学金、宿泊費、イタリアへの往復交通費を援助することできわめて多様な研究者を集めています。また研究の分野もデザイン、コミュニケーション、写真、暗号、ビデオ、音楽、ジャーナリズム、政治、メディアと多岐にわたっています。ファブリカの本拠となる施設は、17世紀の邸宅に有名な日本の建築家、安藤忠雄氏が修復し大きく手を加えた建物を中心としています。ファブリカでは21世紀の諸問題にポジティブに取り組める次世代のクリエイティブ・リーダーを育てることを目指しています。


■スタジオ・ミナーレ・マエダ(Studio Minale-Maeda): アイントホーフェン・デザインアカデミーで修士号を取得した前田邦子氏(東京生まれ)とマリオ・ミナーレ氏(ナポリ生まれ)が2006年に設立したデザイン・グループで、ロッテルダムに本拠を置いています。スタジオ・ミナーレ・マエダは現実のニーズに対する解決策と、文化的なアイデンティティや選択の表現という2つの要素の融合の場としてデザインをとらえています。2人のアプローチは単なる技法にとどまらず、リアリズム、透明性、各地の文化、手造り作品といった価値観を追及するものです。同スタジオはこれまでDroog、Skitschといった有名な企業とともに仕事をしてきました。またイタリアの織物メーカーや室内装飾業者、日本の陶器職人とのコラボレーションによって多数の研究プロジェクトも行っています。同スタジオの作品は Droog AmsterdamおよびNew York、Tools Galerie(パリ)などのギャラリーで、また Design Miami/Basel、Fiac(パリ)、ミラノ家具ショーといった展示会でも展示されています。同スタジオの作品はさらにMUDAC(ローザンヌ)、MAXXI(ローマ)など各地の美術館でも展示され、中央美術館(ユトレヒト)では永久コレクションの一部となっています。


■展示会:『PLAYFUL INTER- ACTION. Alcantara-MAXXI プロジェクト』について
開催期間:2013年11月13日〜2014年1月6日
オープンセレモニー: 2013年11月12日
開催場所:イタリア国立21世紀美術館(MAXXI)
住所:via Guido Reni 4 A, 00196 Rome


■イタリア国立21世紀美術館(MAXXI):
イタリア国立21世紀美術館(以下MAXXI)はイタリア初の現代美術館です。本美術館はイタリアの文化財・文化活動省が2009年に設立した財団によって運営されています。ザハ・ハディド(Zaha Hadid)の設計した本美術館は、芸術や建築、そして写真、デザイン、トレーニング、子供向けプログラム、会議、セミナー、映画祭、ライブパ


フォーマンスなど、今日のあらゆる創造的表現の実験と革新のための学際的な総合施設です。MAXXIの面積は29,000平米、大きなオープンプラザを中心に、講堂、イベント・教育活動用スペース、2つのカフェ、MAXXI 21レストラン、2つの書店のほか、Wi-Fi接続エリアを持つ広いプラザもあり、公共イベントや固定作品の展示、その他関連活動に利用されています。MAXXIの収蔵品はローテーションによって特別展とともに展示され、またAnish Kapoor、Sol Lewitt、Maurizio Mochetti、Giuseppe Penone によるインスタレーション作品はいつでも見ることができます。MAXXIの研究センターであるMAXXI B.A.S.E.(BはBiblioteca(図書館)、AはArchivi(アーカイブ)、SはStudi(研究)、EはEditoria(出版)の略)は、美術館に向かい合う建物にあります。図書館、メディアライブラリ、現代美術アーカイブ、写真アーカイブ、建築アーカイブセンターが入っています。


■アルカンターラとは:
1972年に設立されたアルカンターラ社は、メイド・イン・イタリアの品質を誇る最高級な素材を作り出します。
アルカンターラ社(Alcantara S.p.A.)の登録商標であるアルカンターラ(R) (Alcantara(R))は、無類の優れた感覚特性、外観の美しさ、特殊機能性を持ち合せた画期的なカバーリング素材です。この驚くべき多様性を持つアルカンターラ(R)は、ファッション、アクセサリー、自動車、インテリアデザイン、家具、コンシューマ・エレクトロニクス、などさまざまな分野のリーダー企業により選ばれ、採用されています。また、サステナビリティ(持続可能性)に対して企業として真摯に取り組み関連する認証取得に取り組んでいます。環境保護を最重視するとともに、毎日使うもののよさを追求したい人のためのライフスタイルを提供します。アルカンターラは、全製造工程及び製品ライフサイクルから排出される二酸化炭素排出量の削減に努めています。2009年に製造過程における二酸化炭素排出量を削減し、「カーボン・ニュートラル」認証を取得しました。さらに2011年には「ゆりかごから墓場まで」を対象に広げ製造工程に加えて製品ライフサイクルから排出される二酸化炭素も算出して認証を取得しています。また、サステナビリティ分野における企業のコミットメントを示すためにアルカンターラ社は、テュフズードより国際的な認証を得て、毎年、独自のサステナビリティレポートを公表しています。こちらは、ウェブサイト上からのダウンロードも可能です。本社をミラノに置き、生産拠点とR&Dは、ウンブリア州の中心であるネラ・モントロにあります。


■アルカンターラホームページ:www.alcantara.com

■アルカンターラ You Tube チャンネル(日本語):http://www.youtube.com/user/AlcantaraJapan


■国際規格の取得認証:                                         
UNI EN ISO 9001:2008年取得認証 品質マネージメントシステムの国際規格                        
ISO/TS 16949:2009年取得認証 自動車産業に特化した品質マネージメントシステムの国際規格             
UNI EN ISO 14001:2004年取得認証 環境マネージメントシステムの国際規格適合を示す認証                    
エコテックススタンダード100:1994年取得認証 製品との接触が人体に害を与えないことを保証        
Authenticity認証: インテリアデザイン業界で制定された正規品であることを保証する認証    
SA8000認証:2008年3月認証取得 社会的説明責任へのコミットを実証する国際規格                  
カーボン・ニュートラル認証:2010年取得認証 二酸化炭素排出を環境プロジェクト支援によりゼロ化
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