Appier CEO チハン・ユーが来日 「世界デジタルサミット2017」にてAIについて語る
[17/05/30]
提供元:PRTIMES
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〜 パネルディスカッション「AI・ビッグデータが生み出す新ビジネス」に登壇 〜
AI(人工知能)テクノロジー企業のAppier(本社:台湾)のCEO兼共同創業者のチハン・ユーは、5月29日(月)、「世界デジタルサミット2017」の「AI・ビッグデータが生み出す新ビジネス」と題するセッションにパネリストとして登壇しました。会場を埋めたテクノロジーのプロ、起業家、投資家、報道関係者たちを前にチハン・ユーは、AIの未来、そして、急激に拡大しているこの分野で日本にもたらされるであろうビジネスチャンスについて、自らの考えを披露しました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/25921/6/resize/d25921-6-146780-0.jpg ]
同セッションでは、日本経済新聞社 編集局 コメンテーターの村山恵一氏がモデレーターを務め、チハン・ユーとともに、ルミノソ・テクノロジーズ CEO キャサリン・ハバシ 氏、NVIDIA 日本代表兼米国本社副社長 大崎真孝氏、タタ・コンサルタンシー・サービシズ執行副社長兼CTO アナンス・クリシュナン氏がAIについてそれぞれの視点から語り合いました。
ビジネス拡大に活力をもたらすAI
コンピューターとインターネットの普及に伴い、データが急激に拡張し、多くの企業がその膨大なデータ処理という課題に直面しています。チハン・ユーは、「どのようなアプリケーションがAIの未来を作っていくのかを考えたいのであれば、AIが得意とする分野や機能に目を向けることが重要であり、AIの得意とする機能が、現状の課題を解決できるかを考える必要があります」と述べました。膨大な量の情報を素早く処理し、分析を得意とするAIは、幅広い業界のアプリケーションを用い、規模の複雑さを解決する上で最善のアプローチです。
想像力に再び重点を置く
[画像2: https://prtimes.jp/i/25921/6/resize/d25921-6-210570-1.jpg ]
AIによって、社会は面倒で単調な仕事から脱却し、人間は最も得意とする、意思決定やリーダーシップなど高度な任務に重点を置くことが可能になります。チハン・ユーは、AIは人間の価値を置き換えるものではなく、むしろ拡大するものだと考えます。彼は「人間の持つ想像力やクリエイティビティ、柔軟性といった特性は機械に代替できるものではありません。将来、AIは人間とのやり取りのプロセスを通じて機能を向上させるものだということが分かることでしょう」と述べました。AIが進化していく一方で、社会は人々の新たな雇用につながるイノベーションに集中することができます。
人間によって人間のために創られる
人間の介在なしに変化し続ける状況を絶えず理解し、そうした状況に順応・反応する単独のAIシステムという発想は、現実的ではありません。現実世界では、最先端のAIシステムが人間の管理下で構築されます。つまり、人々がシステムとそこで処理されるデータを管理するのです。AIが人によって構築されるため、バイアスが生じることもあります。しかし研究や事業で活用されるAIは公正で、透過的かつ説明できるものでなければなりません。AIと倫理について質問されたユーは、「私たちにできる最善策は、AIを管理することであり、AIを搭載した機器に与えるデータが倫理的であることを確認することで解決できる問題です」と述べています。
日本はハードウェアで勝つことができる
米国が伝統的にソフトウェアに強かったように、日本は常にハードウェアに長けてきました。チハン・ユーは、「私は長年、ロボット工学の研究者を務めていました。ロボット工学の会議に参加するたびに、日本の研究者が作ったロボットに目を見張りました」と述べました。そしてこれは、日本においてスマートコネクテッドデバイス(IoT)の分野が拡大し続けていくために特に重要視すべき点です。
IoTへの取り組みは、ロボット、自動車、家庭用電化製品の強みを持つ日本企業に大きな競争上の優位性を提供していると、チハン・ユーは考えています。「日本企業は競うために独自のAIを構築する必要はありません。柔軟性に富んだ戦略を追求することで、市場での位置づけを確固たるものにすることはできます。デバイスにAIアプリケーションを導入できるようにオープンな“AIレイヤー”を搭載しすることで日本企業が持つ高度なハードウェア機能を最大限に生かすべきです。」日本企業がパートナーシップやコラボレーションを重視し、柔軟なアプローチを取り、ハードウェアで彼らの強みを生かせれば、この成長市場でリーダーシップを発揮する立場を得られると考えます。
Appierの最高経営責任者(CEO)兼共同創業者 チハン・ユー、プロフィール
Appier創業者でCEOのチハン・ユーは人工知能研究の分野においてハーバード大学とスタンフォード大学の研究室に在籍した経歴を持ち、彼の博士論文は同分野の最優秀論文賞に選ばれました。また、Googleが発表したことでも話題を呼んだロボットカーの基となる自動運転車をスタンフォード大学の研究チームとともに開発しました。Appier創設以前はソーシャルゲーム開発会社を運営していた経験も持っています。
Appierについて
2012年設立のAppierは、AI(人工知能)を活用し、マルチデバイス時代における企業の成長と成功を支援するテクノロジー企業です。Appierの研究開発チームは、AI、データ分析、分散処理システム、マーケティングの経験を有するコンピューター科学者とエンジニアによって構成されています。Appierは台北に本社を置き、東京、シンガポール、シドニー、ホーチミン、マニラ、香港、ムンバイ、デリー、ジャカルタ、ソウル、クアラルンプール、バンコクのアジア全域に計13の拠点を構え、500を超える世界中のブランド企業および代理店にサービスを提供しています。詳細はwww.appier.com/jp/ をご覧ください。
AI(人工知能)テクノロジー企業のAppier(本社:台湾)のCEO兼共同創業者のチハン・ユーは、5月29日(月)、「世界デジタルサミット2017」の「AI・ビッグデータが生み出す新ビジネス」と題するセッションにパネリストとして登壇しました。会場を埋めたテクノロジーのプロ、起業家、投資家、報道関係者たちを前にチハン・ユーは、AIの未来、そして、急激に拡大しているこの分野で日本にもたらされるであろうビジネスチャンスについて、自らの考えを披露しました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/25921/6/resize/d25921-6-146780-0.jpg ]
同セッションでは、日本経済新聞社 編集局 コメンテーターの村山恵一氏がモデレーターを務め、チハン・ユーとともに、ルミノソ・テクノロジーズ CEO キャサリン・ハバシ 氏、NVIDIA 日本代表兼米国本社副社長 大崎真孝氏、タタ・コンサルタンシー・サービシズ執行副社長兼CTO アナンス・クリシュナン氏がAIについてそれぞれの視点から語り合いました。
ビジネス拡大に活力をもたらすAI
コンピューターとインターネットの普及に伴い、データが急激に拡張し、多くの企業がその膨大なデータ処理という課題に直面しています。チハン・ユーは、「どのようなアプリケーションがAIの未来を作っていくのかを考えたいのであれば、AIが得意とする分野や機能に目を向けることが重要であり、AIの得意とする機能が、現状の課題を解決できるかを考える必要があります」と述べました。膨大な量の情報を素早く処理し、分析を得意とするAIは、幅広い業界のアプリケーションを用い、規模の複雑さを解決する上で最善のアプローチです。
想像力に再び重点を置く
[画像2: https://prtimes.jp/i/25921/6/resize/d25921-6-210570-1.jpg ]
AIによって、社会は面倒で単調な仕事から脱却し、人間は最も得意とする、意思決定やリーダーシップなど高度な任務に重点を置くことが可能になります。チハン・ユーは、AIは人間の価値を置き換えるものではなく、むしろ拡大するものだと考えます。彼は「人間の持つ想像力やクリエイティビティ、柔軟性といった特性は機械に代替できるものではありません。将来、AIは人間とのやり取りのプロセスを通じて機能を向上させるものだということが分かることでしょう」と述べました。AIが進化していく一方で、社会は人々の新たな雇用につながるイノベーションに集中することができます。
人間によって人間のために創られる
人間の介在なしに変化し続ける状況を絶えず理解し、そうした状況に順応・反応する単独のAIシステムという発想は、現実的ではありません。現実世界では、最先端のAIシステムが人間の管理下で構築されます。つまり、人々がシステムとそこで処理されるデータを管理するのです。AIが人によって構築されるため、バイアスが生じることもあります。しかし研究や事業で活用されるAIは公正で、透過的かつ説明できるものでなければなりません。AIと倫理について質問されたユーは、「私たちにできる最善策は、AIを管理することであり、AIを搭載した機器に与えるデータが倫理的であることを確認することで解決できる問題です」と述べています。
日本はハードウェアで勝つことができる
米国が伝統的にソフトウェアに強かったように、日本は常にハードウェアに長けてきました。チハン・ユーは、「私は長年、ロボット工学の研究者を務めていました。ロボット工学の会議に参加するたびに、日本の研究者が作ったロボットに目を見張りました」と述べました。そしてこれは、日本においてスマートコネクテッドデバイス(IoT)の分野が拡大し続けていくために特に重要視すべき点です。
IoTへの取り組みは、ロボット、自動車、家庭用電化製品の強みを持つ日本企業に大きな競争上の優位性を提供していると、チハン・ユーは考えています。「日本企業は競うために独自のAIを構築する必要はありません。柔軟性に富んだ戦略を追求することで、市場での位置づけを確固たるものにすることはできます。デバイスにAIアプリケーションを導入できるようにオープンな“AIレイヤー”を搭載しすることで日本企業が持つ高度なハードウェア機能を最大限に生かすべきです。」日本企業がパートナーシップやコラボレーションを重視し、柔軟なアプローチを取り、ハードウェアで彼らの強みを生かせれば、この成長市場でリーダーシップを発揮する立場を得られると考えます。
Appierの最高経営責任者(CEO)兼共同創業者 チハン・ユー、プロフィール
Appier創業者でCEOのチハン・ユーは人工知能研究の分野においてハーバード大学とスタンフォード大学の研究室に在籍した経歴を持ち、彼の博士論文は同分野の最優秀論文賞に選ばれました。また、Googleが発表したことでも話題を呼んだロボットカーの基となる自動運転車をスタンフォード大学の研究チームとともに開発しました。Appier創設以前はソーシャルゲーム開発会社を運営していた経験も持っています。
Appierについて
2012年設立のAppierは、AI(人工知能)を活用し、マルチデバイス時代における企業の成長と成功を支援するテクノロジー企業です。Appierの研究開発チームは、AI、データ分析、分散処理システム、マーケティングの経験を有するコンピューター科学者とエンジニアによって構成されています。Appierは台北に本社を置き、東京、シンガポール、シドニー、ホーチミン、マニラ、香港、ムンバイ、デリー、ジャカルタ、ソウル、クアラルンプール、バンコクのアジア全域に計13の拠点を構え、500を超える世界中のブランド企業および代理店にサービスを提供しています。詳細はwww.appier.com/jp/ をご覧ください。