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世界糖尿病デーに糖尿病啓発イベントを実施




2010年12月14日

世界糖尿病デーに糖尿病啓発イベントを実施

参加者の4人に1人が、HbA1c(JDS値)6.1%以上
そのうち94.2%が医療機関への受診意向を示す

サノフィ・アベンティス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:ジェズ・モールディング、以下サノフィ・アベンティス)は、国連が定めた「世界糖尿病デー」*1の趣意に賛同し、11月13日(土)と14日(日)の2日間、一般参加者を対象とした糖尿病啓発イベントと、糖尿病の患者さんを対象とした市民公開講座を、東京・六本木で開催しました。

六本木ヒルズで開催したイベントでは、糖尿病診断の重要な指標であるヘモグロビン・エー・ワン・シー(HbA1c)*2 無料測定を実施しました。また、糖尿病と他の生活習慣病を併発すると心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こす大血管症などの合併症のリスクが高まることから、測定コーナーでは血圧や総コレステロール値の測定も実施し、糖尿病だけではなく総合的な生活習慣病予防の重要性も訴えました。

HbA1c測定には、2日間で合計532人(男性:42.8%、女性:55.3%)が参加しました。参加者を対象にアンケート調査(回答者数:519人、平均年齢:57.1歳)を実施した結果、59.9%にあたる311人が精密検査や医療機関の受診の意向を示しました。特に糖尿病の診断基準の1つである、HbA1c(JDS値)が6.1%以上だった150人のうち、94.2%にあたる142人が、今回HbA1c値の測定をしたことを契機に精密検査や受診をする意向を示しました。当日測定したHbA1c値が高い人ほど、精密検査や受診の意向が高い傾向が見られました。

HbA1cについては今年7月の「糖尿病の分類と診断基準」改定時に糖尿病の診断基準の1つとして採用されたこともあり、多くの方が高い関心を寄せたことがうかがえました。会場の「糖尿病とインスリンに関する展示ゾーン」では、糖尿病と、発見以来約90年に及ぶインスリンの知られざる歴史や、インスリンの驚くべき働きを解説した映像やパネルによる展示を行い、糖尿病の実態やインスリン治療の進化の説明に会場を訪れた多くの方が足を止め見入っていました。

また、11月14日に開催された糖尿病市民公開講座「より良い血糖コントロールをめざして〜もっと知りたい糖尿病のこと、インスリンのこと〜」には、糖尿病患者さん約300名が参加し、糖尿病スペシャリストの先生方からの芝居仕立てによる糖尿病やインスリン療法に関する解説に、熱心に聞き入っていました。講演者の一人である渥美義仁先生(東京都済生会中央病院 糖尿病臨床研究センター センター長)は、「糖尿病治療の基本は食事療法と運動療法ですが、血糖コントロールが不十分な際には、インスリンも含めた薬物療法も取り入れて早期に治療を始めることをお勧めします。インスリン注射によって得られるメリットは大きいですよ」と述べ、早期治療の重要性を改めて強調しました。

サノフィ・アベンティス 糖尿病領域ビジネスユニット ヘッド内藤寛之は、当イベント開催に際し次のように述べています。「糖尿病は自覚症状がないため対策が遅れがちですが、早期から治療すればコントロールが可能とされる疾患です。予防や早期発見に努め、SU薬やインスリンなどにより早期から厳格な血糖コントロールを行うことで合併症の発症や進展が抑制できるといわれています。今回測定したHbA1cの値が高かった方はこれを機にぜひ医療機関を受診していただければと思います」

サノフィ・アベンティスは、糖尿病領域において貢献する企業として、患者さんが健康な人と変わらない健やかな生活を送れるよう、患者さんの360°(患者さんを全方位からサポートする)パートナーになることを目指しており、「医療関係者への情報提供」、「患者さんケアの支援」、「新製品開発と科学的エビデンスの集積」のための活動を展開しております。サノフィ・アベンティスは、糖尿病の合併症である網膜症や腎臓疾患など生活の質(QOL)の低下を避けるためにも早期発見・早期治療が重要と考えており、今後も一般の方々を対象とした啓発イベントや社会貢献活動を通じ、糖尿病の予防と治療の大切さを訴求していきます。

以上

*1 世界糖尿病デーについて
拡大を続ける糖尿病の脅威を踏まえ、2006年12月20日、国連は、国際糖尿病連合(IDF)の要請による「糖尿病の全世界的脅威を認知する決議」を加盟192カ国の全会一致で可決しました。同時に、11月14日を「世界糖尿病デー」として指定しました。この日は糖尿病治療に重要な役割を果たすインスリンを発見し、ノーベル生理学・医学賞を受賞したフレデリック・バンティング博士の誕生日に因んでいます。国際糖尿病連合(IDF)では、”Unite for Diabetes”(糖尿病撲滅のため団結せよ)というキャッチフレーズと、国連や空を表す「ブルー」、そして団結を表す「輪」を使用したシンボルマークを採用。全世界での糖尿病抑制に向けたキャンペーンを推進しています。
11月14日は国連および各国でさまざまなイベントが開催されました。日本国内でも、札幌時計台、東京都庁、名古屋城、東寺五重塔、福岡タワーなど全国各地のランドマークを、糖尿病撲滅のためのシンボルカラーの「ブルー」にライトアップし、糖尿病の予防が広く呼びかけられました。

*2 ヘモグロビン・エー・ワン・シー (HbA1c)について
赤血球の中に含まれるヘモグロビンにブドウ糖が結合したもので、検査日から過去1〜2カ月間の平均血糖値を反映する血糖コントロールの指標です。2010年7月1日より、糖尿病の診断基準として「HbA1c≧6.1%(JDS値)[HbA1c(国際基準値) ≧6.5%]」が加わりました。血糖値とは異なり、健診前の食事摂取などの影響を受けないHbA1c値は、糖尿病の診断・治療の指標となり、病気の経過を観察するのに役立ちます。合併症予防のためには定期的な測定が重要であるといわれています。文章中のHbA1cは、すべてJDS値で記載しています。

■サノフィ・アベンティス株式会社の糖尿病領域への取り組み
サノフィ・アベンティスは、日本において経口血糖降下剤とインスリン製剤を提供する唯一の製薬企業です。経口血糖降下剤の主力製品として、2型糖尿病に使用されるスルホニルウレア系経口血糖降下剤(SU剤)「アマリール(R)」(一般名:グリメピリド)と、1型および2型糖尿病を対象とする持効型溶解インスリンアナログ製剤の「ランタス(R)」(一般名:インスリン グラルギン[遺伝子組換え])および超速効型インスリンアナログ製剤「アピドラ(R)」(一般名:インスリン グルリジン[遺伝子組換え])を提供しています。
サノフィ・アベンティスは2008年より、日本糖尿病協会の発展に寄与し、顕著な功績をあげた日本糖尿病協会の会員およびその関係者を表彰する、日本糖尿病協会「サノフィ・アベンティス賞」を後援しています。また、糖尿病の患者さんや一般の方に向けて、糖尿病の情報ウェブサイト「糖尿病がよくわかるDM Town」(www.dm-town.com)を開設して情報提供を行っています。サノフィ・アベンティスについての詳細は、www.sanofi-aventis.co.jpをご覧ください。

【参考資料】
【「2010年世界糖尿病デー啓発イベント 〜もっと知りたい糖尿病のこと、インスリンのこと〜」会場の風景】

1.HbA1c無料測定コーナー
2.糖尿病やインスリン療法の知識を大型パネルで解説
3.タッチパネルクイズでインスリンについての誤解をチェック
4.インスリンの発見者であるバンティング博士と助手のベスト
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