kizunaworld.org-坂本龍一が手がけるアーティスト作品で繋がる参加型の被災地支援プロジェクト第5弾
[11/08/11]
提供元:PRTIMES
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世界各国より音楽家と写真家の3名がさらに参加。
被災地で心のケアを行う国際NGO「世界の医療団」を新たな寄付先へ追加。
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坂本龍一を始めとするアーティスト作品で繋がる参加型の東日本大地震被災地支援プロジェクト「kizunaworld.org」(キズナワールド・ドット・オルグ)が、世界各国で活躍する音楽家と写真家を招き、新たな3つの作品を発表いたしました。
「kizunaworld.org」とは、坂本龍一と平野友康が発起人となり、被災地を長期的に支援してゆくために立ち上げたプロジェクトで、賛同してくれるアーティストたちと共にチャリティ作品を毎月提供していき、作品に対する寄付をいただくことで、継続的に支援の輪を広めてゆくことを目的としています。
今回加わった作品の一つ目は、過去にはYMOとも共作を手がけたことのある多彩な音楽家アトム・ハート氏より‘一筋の日の光が雲の間を通っていく様子’を表した楽曲" Sunshine Mandala "、2つ目は繊細なオーケストラ楽曲を生み出す音楽家オラファー・アーナルズ氏がkizunaworld.orgのために書き下ろした楽曲に、歌手としてアーノアー・ダン・アーナーソン氏が参加したコラボレーション作品“Old Skin”、3つ目は、サンフランシスコを拠点とする写真家であるアンドリュー・ペイトナー氏が日本に想いを馳せた写真作品 “Environments”です。これらの楽曲はkizunaworld.orgの公式サイトより試聴ができます。
またこの度、「医療」の分野の寄付先について、現在の被災地に求められる状況と支援活動の内容から、「こころのケア」を中心とした医療活動を行う国際NGO「世界の医療団」へ改めました。
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■参加アーティストから作品紹介およびメッセージ
◎kizunaworld project #09「Sunshine Mandala」
Music by Atom Heart
端的に言うと、一筋の日の光が雲の間を通っていく様子です。(Atom Heart)
[About Atom Heart]:
1985年よりスタートした初期の音楽活動以降、アトム・ハート(Atom(TM)としても知られている)はその幅広く多彩なプロジェクト、リリース、コラボレーション、音楽的なスタイルにより世界的に高い評価を受けている。これまでに発表された作品はディペッシュ・モード、エア、ビル・ラズウェル、イエロー・マジック・オーケストラ、テイ・トウワ、他多数のアーティストとの共作も含まれている。
http://www.atom-heart.com/
◎kizunaworld project #10「Old Skin」
Music by Ólafur Arnalds & Arnór Dan
リュウイチからkizunaworldへの参加依頼があった際、最初はたやすい方法ということで、過去の楽曲や既にある素材を探しました。しかし、考えれば考えるほど、それはこのプロジェクトに対する誠意ではないと思うようになりました。この震災への取り組みのためには、もっと努力が必要だと思ったのです。ですから、最終的にはわたしの大切な友人である、歌手のアーノアー・ダンをコラボレーターとして招き、kizunaworldのためだけに「Old Skin」を作りました。
日本の被災地域の方々が経験した惨い事態を理解するふりをすることを偽善者のように感じる者として、曲も歌詞も、日本に起った大災害に直接的な関係を持たせることはできませんでした。そのかわりに、わたしたちは、この作品により多くの方がkizunaworldプロジェクトに興味を抱き、何千、何万といる方々の助けになっていただければと期待しています。(Ólafur Arnalds)
[About Ólafur Arnalds]:
1986年生まれ。オラファー・アーナルズはほとんど重量のないオーケストラ作品を生み出す繊細な交響学的作曲法の世界に没頭してきた。
ここ数年は、シガー・ロスのサポートメンバーとしてではなく、独自の道を切り開らいているアーティストとして世界的な評価を受けてきた。
作品作りの動機は「自分の持つクラッシクからの影響を、普段そのような音楽を聴かないような人たちに伝え、聴き手の固定観念を解き放ちたい」と明快である。
http://olafurarnalds.com/
[About Arnor Dan Arnarson]:
アーノアー・ダン・アーナーソンはバンド「エージェント・フレスコ」のリード・ヴォーカルで、深淵でパーソナルな詞と感情を解き放つ歌唱法により知られる、デンマーク系アイスランド人のシンガー・ソングライターでレイキャビックに在住している。現在、Agent Frescoの賞に輝いたデビューアルバム「A Long Time Listening」のプロモーションのためのヨーロッパ・ツアーを行っている。
◎kizunaworld project #11「Environments」
Photos by Andrew Paytner
わたしは、今年の前半に日本で起ったことをから目を離すことができずにいます。
あまりに衝撃的です。これまでの何度かの日本への旅はいつもとてもポジティブで、日本の方々に歓待されていると感じたものです。日本と、その人々(そして食事も!)への大きな愛と親近感を持っています。わたしのランドスケープへの多大な興味とそれら風景との関わり、そしてそこに住み、またその一部でもある人間として、生きる美しさを示してくれる風景、そしてまさにそれが3月に破壊されてしまったことに思いを馳せ、今回のプロジェクトにこれらの作品を提供せずにはいられない気持ちになりました。(Andrew Paytner)
[About Andrew Paytner]:
アンドリュー・ペイトナーはサンフランシスコを拠点とする写真家で、映像作家です。数々のアメリカで現役で活躍しているアーティストの、現在進行形のドキュメント作品や、アメリカの風景シリーズ、さらにサンフランシスコ全域に浮かび上がる使用されなくなった電線を捉えたシリーズなどがあります。ペイトナーが監督をつとめた映像作品には「トータス」や「トミー・グゥエレロ」のPV、さらにはNYのファッション・デザイナー、フィリップ・リムのための2本のコマーシャル映像があります。写真の仕事を通じ、世界中を、そしてどこよりも日本を頻繁に訪れています。
http://andrewpaynter.com/
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■寄付の概要
集まった寄付金の全額(決済手数料を除く)は、被災地で「いま必要な5つの支援」として、《医療》・《こども》・《食料》・《住宅》・《エネルギー》の5つのテーマを設け、代表的な団体への寄付を行なって参ります。
○受付期間:2011年4月27 日(水)〜2012年3月31日(土) ※延長の場合もあります。
第一期:2011 年4 月27 日(水)〜6 月30 日(木)
第二期:2011 年7 月1 日(金)〜9 月30 日(金)
第三期:2011 年10 月1 日(土)〜12 月31 日(土)
第四期:2012 年1 月1 日(日)〜3 月31 日(土)
○寄付先:8月11日より、下記の候補団体に対して均等に寄付を行います。
・国際NGO 世界の医療団 【岩手県大槌町でこころのケアを中心とした医療活動、医薬品の調達】
・Save the Children 【生活・物資支援、子ども支援】
・被災地NGO 恊働センター 【野菜をはじめとする食料支援、避難所運営】
・ボランタリー建築家機構 坂茂/東日本大地震津波支援プロジェクト【避難所用簡易間仕切りシステム設置による支援】
・環境エネルギー政策研究所 つながり・ぬくもりプロジェクト【太陽光・太陽熱・バイオマスなどによる被災地支援】
○寄付の方法:PayPal からの寄付(決済)のみ
○寄付金額:1口:1,000 円、2口:2,000 円、5口:5,000 円、10口:10,000 円、20口:20,000 円
○公式サイト:http://kizunaworld.org/
○公式ツイッター:@kizuna_w(http://twitter.com/kizuna_w)
○《第一期》寄付金受付期間の終了に伴う収支報告:
http://kizunaworld.org/japanese/balance_sheet.html
【主催】kizunaworld.org project
【運営】kab inc., digitalstage inc., commmons