丸紅ベンチャーズ、低コストと高信頼性を実現できるフラッシュメモリのIPコアを開発するフローディアに出資
[20/10/26]
提供元:PRTIMES
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丸紅ベンチャーズ株式会社(以下、「丸紅ベンチャーズ」)は、低コストと高信頼性を実現できるフラッシュメモリのIPコアを開発する株式会社フローディア(本社:東京都小平市、代表取締役:奥山幸祐)に出資しました。フローディアは、ルネサスエレクトロニクス出身の技術者が、2011年に設立したスタートアップ企業です。マイコンやパワー半導体、各種センサーなどに集積するフラッシュメモリの製造に必要な工程や回路データを、知的財産(IP)としてLSIメーカーや半導体製造企業(ファウンドリ)にライセンス提供する事業を展開しています。
フローディアが開発するフラッシュメモリは、同じ用途に向けた既存のフラッシュメモリに比べて、少ない製造工程でチップに集積できるため製造コストを大幅に抑えられ、かつ、より高い温度範囲での動作を保証することから自動車など動作環境の厳しい用途でも使えるという特徴を備えます。また、データの消去と書き込みに必要な電力が競合他社のフラッシュメモリに比べて100万分の1と極めて低いことから消費電力を抑えられます。こうした特徴から、すでに東芝が車載向けを含むマイコンに採用しているほか、台湾のファウンドリが製造するスマートホン向けのマイコンへの採用実績などがあります。
このほかフローディアは、自社のフラッシュメモリの特徴を生かし、脳のニューロンによる情報処理を模した、いわゆる「neuromorphic computing」に向けた専用回路の開発にも着手しています。この回路が実現すると、AIの演算で多用する行列計算を高速かつ超低消費電力で実行できるようになるため、例えば電池動作のエッジコンピューティング環境においてもAIによる高度な推論が可能になります。
丸紅ベンチャーズは、丸紅株式会社のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)として、2019年6月の設立以来、既存の枠組みを超えるイノベーションの促進と新事業創出を目的として、シードステージからアーリーステージのスタートアップ企業を中心に国内外で投資活動を行なっています(URL:https://www.marubeni-ventures.com)。今回の出資を機に、事業パートナーの紹介などを通じてフローディアの事業拡大をサポートして行く予定です。
株式会社フローディアについて
URL:https://floadia.com/jp/
代表取締役:奥山幸祐
株主:株式会社INCJ、帝人株式会社、みやこキャピタル株式会社ほか