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時代と逆行する昭和な男が人々の心の潤滑油に!9月30日(金)公開映画「虎の流儀」シリーズ主演・原田龍二インタビュー

9月30日(金)に公開を控える映画「虎の流儀」シリーズ。
主演の車田清(くるまだ・きよし)を演じた原田龍二に話を聞いた。




――最初に脚本を読んだときに率直な感想は?

最初に台本を読んだとき、「この役を演じたら楽しいだろうし、出来上がった作品も絶対楽しいものになる」と思いましたね。原案・企画もされている田中(宏章)プロデューサーが「あぶない刑事」や「西部警察」が好きな方なので、ただの任侠ヤクザ映画ではないエンタテイメントな作品になるんじゃないかと。ただ、地方ロケも多いですし、大変な撮影になるとも思いましたが、2作目の『〜激突! 燃える嵐の関門編〜』では、それがパワーアップしていました(笑)。


――当初からシリーズ化は決まっていたのですか?

[画像1: https://prtimes.jp/i/53102/7/resize/d53102-7-9e34716d0edeba07a260-0.jpg ]

とにかく、田中プロデューサーが、この作品に懸ける熱い想いがスゴかったんです。2021年11月に、1作目の『〜旅の始まりは尾張 東海死闘編〜』を撮っているとき、2作目以降の構想や世界観をたくさん話されてきて……(笑)。毎日のように田中さんから聞くうちに、僕の中の熱というか、士気みたいなものが上がって、改めてふんどしを締め直すというか、みなさんと一致団結して「シリーズ化する作品にしたい!」という気持ちになりました。それで2022年の3月に2作目『〜激突! 燃える嵐の関門編〜』を撮影しました。


――義理と人情に厚い「車田清」というキャラクターについては?

台本を読むうちに、どこか不器用で、欠けていて、つい支えてあげたくなるような人間だと思いました。なので、彼のモチーフのひとつにもなっている『男はつらいよ』の車寅次郎のように、みんなに愛されるキャラクターになればいいなと。「実際はどういう人物なのか?」という想像をかきたてられるところも似ている気がします。そして、同じ昭和を代表するキャラクターでもある『トラック野郎』の一番星桃次郎も、どこかで意識して演じています。


――劇中で「車田清」が発する定番の口上についてはいかがでしたか?

彼がどこか浮世離れしている、明らかに普通の人じゃないところを表す重要なカギだと思いました。「車田清」を語るうえでは欠かせない大事なセリフ。そこに関して、特に監督からの細かい演出はなかったのですが、単に声を張り上げればいいってもんじゃない。僕の中でテンションを上げるというか、スイッチを入れないといけなかったので、口上のシーンは毎回緊張しましたね。


――また、「車田清」は、「昭和の何が悪いんだよ!」というお決まりのセリフを発します。

昭和はすでに2つ前の時代ですか、「古いモノがいけないの?」「新しいモノがいいの?」という想いがあると思うんです。古くても日本人ならではの義理や人情を大事にしている彼だから言えるセリフでもありますし、実際に僕自身、昭和の人間なので、個人的にも言いたいニュアンスのセリフでしたね。この作品を象徴しているセリフだと思います。また、フライトジャケットに腹巻きといったファッションもそうですが、決してカッコ良くなりすぎない。それによって、完璧なヒーローにならないことも心がけました。


――あえて、本作における昭和テイストを出すことで意識されたことは?

[画像2: https://prtimes.jp/i/53102/7/resize/d53102-7-6dbaf571cb7a87293195-1.jpg ]

演じるうえでは、そういうセオリーみたいなものはないと思うんです。僕も実際に感じるまま演じましたから。あえて計算して演じると、観ている方が恥ずかしくなるような気もしたんです。そういう意味では、昭和を生きてきた役者さんに大勢出ていただいたことは大きかったような気がします。実際に2作目の『〜激突! 燃える嵐の関門編〜』では、僕の方から石倉三郎さん、せんだみつおさん、六平直政さん、はいだしょうこさん、木下隆行さんといった方々に直接お声掛けさせてもらい、出演してもらいました。


――ロケ地である名古屋・岐阜地区(1作目)、北九州・山口地区(2作目)での撮影エピソードを教えてく

地元のフィルムコミッションの方にご協力していただき、ロケセットなども実際のものを使わせてもらったので、とても有難かったですね。あと、実際の三輪バイク(トライク)のチームの方にもご協力していただいたのですが、リーダーがロックバンド「クールス」のリーダーでもある佐藤秀光さんなんです。男気溢れる本物のバイカーの方々なので迫力が違う。だから演じるというよりは、普段みなさんで走られている雰囲気を現場に持ってきていただきました。僕もカメラが回っていないときに、みなさんとコミュニケーションを取らせていただき、楽しかったです。また、アーケードや街角で撮影するときも、「撮影させてもらっています」と、できるだけ地元の方に一言お声がけさせてもらいました。


――2作の見どころについて教えてください。

1作目の『〜旅の始まりは尾張 東海死闘編〜』では博打シーン。「手本引」の撮影はこの世界に入って初めての経験でした。そういう意味では、これも昭和っぽいかもしれません。2作目の『〜激突! 燃える嵐の関門編〜』でいえば、爆破とカーアクションシーン。CGを一切使わないというプロデューサーのこだわりもあったので、この時代、周りのスタッフさんは大変だったと思います。かなり迫力あるシーンになりましたが、ここでも昭和っぽさを感じてもらえるかもしれません。


――また、原田さん自身が漁船から海に転落する危険なシーンもあります。

爆破シーンでは近くで物凄い熱風を感じる経験もしましたが、その逆の寒さもあったわけです(笑)。僕は数日前から下見をし、ボディスーツのフィッティングをし、ダイバーさんと打ち合わせするなど、やる気満々で現場に行ったのですが、万に一つの危険性を考え、「本当に、3月の海に落ちるシーンが必要なのか?」と、スタッフさんのあいだでディスカッションが行われたんです。でも、漁船から落ちてしまうこと自体が「車田清」のキャラクターに大きく関係しているし、絶対に面白いシーンになると思っていたので、その熱をみなさんに伝えてやらせてもらいました。撮影後のケアもしっかりしていただいたのですが、用意していただいたお風呂が熱湯だったんです(笑)。


――今後の「車田清」の活躍も気になるところです。

僕も絶対にトラブルを起こすであろう「車田清」の今後の人生や激しい生き様みたいなものを、引き続き見ていきたい気持ちでいっぱいです。自分で演じてなくても、気になりますよ! 完全に時代と逆行している彼がやっていることって、世直しというよりは、昭和の魂で出会った人々の凝り固まった心を解きほぐしているんじゃないかと思うんです。よくいえば、潤滑油みたいな存在。なので、みなさんにも「車田清」を通じて、映画を観ているあいだ、素敵な夢を見ていただけたら嬉しいですね。


取材/くれい響
撮影/鳴海雅和


【プロフィール】


[画像3: https://prtimes.jp/i/53102/7/resize/d53102-7-fa58ede65a101a9859bc-4.jpg ]

原田龍二(はらだ・りゅうじ)
1970年10月26日生まれ、東京都出身。
第3回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」準グランプリを受賞後、俳優デビュー。以降数々のドラマ、映画、CMなどで幅広く活躍。映画『日本一短い「母」への手紙』では、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。ドラマ『水戸黄門』の5代目“助さん“としても人気を集めた。2021年からはTOKYO MXの人気番組『バラいろダンディ』に金曜日MCとして出演中。また、YouTubeチャンネル原田龍二の「ニンゲンTV」も好評を博し、2022年6月には小説家デビューも果たした。


[画像4: https://prtimes.jp/i/53102/7/resize/d53102-7-fb3b905ede31a4e50b04-5.jpg ]

映画『虎の流儀 〜旅の始まりは尾張 東海死闘編〜』

【ストーリー】
組同士の抗争により親分(清水昭博)を殺された柴山一家本部長の車田清(原田龍二)は、敵対する岩城総業へ乗り込むが返り討ちに遭い、追われる身となってしまう。二代目組長となった笠寺(川野太郎)は清の身を案じ、名古屋で運送屋を営む待田組の元へ行きおとなしくしているように命じた。しかし待田組には岐阜からきた備後組との諍いがあり、度々嫌がらせをされていることを知る。初めはおとなしく耐えていた清だったが、堅気の運送屋の仲間にも手を出されると、遂に堪忍袋の緒が切れるのだった…!

【クレジット】
原田龍二
駒木根隆介 石橋保 高杉亘 石垣佑磨 脇知弘 工藤俊作
中倉健太郎 平塚千瑛 佐藤秀光 勇翔(BOYS AND MEN) HipHop菊田
清水昭博 つまみ枝豆 薬師寺保栄 小西博之 渡辺裕之 川野太郎

監督:辻 裕之
企画・製作プロデューサー:田中宏章 脚本:村田啓一郎 プロデューサー:服巻泰三 森原俊朗 八木欣也
撮影監督:今井哲郎 録音:岩間 翼 美術:YUKI 衣装:天野多恵 手塚 勇 ヘアメイク:坂口佳那恵
ガンエフェクト:浅生マサヒロ アクションコーディネーター:玉寄兼一郎 編集:恒川岳彦
音響効果・選曲:藤本 淳 制作担当:橘 慎 助監督:山鹿孝起
製作:「虎の流儀」製作委員会
(16.組エンターテインメント オデッサ・エンタテインメント スタッフライクザット)
制作:ソリッドフィーチャー 宣伝・配給:ユナイテッドエンタテインメント
(C)2022「虎の流儀」製作委員会


[画像5: https://prtimes.jp/i/53102/7/resize/d53102-7-ae98810df07bbddbe28d-6.jpg ]

映画『虎の流儀 〜激突! 燃える嵐の関門編〜』

【ストーリー】
岐阜の10人斬りで有名になり、名古屋の待田組にいられなくなった車田清(原田龍二)は、所払いで今度は北九州へと向かう。代々地元の船や漁師たちを護ってきた名門、富岡一家の親分(石倉三郎)の下で世話になることに。一見平和な港町であったが、実は裏で南豊不動産開発社長の青木(宮川一朗太)が、地元の代議士の二世である木佐貫(東根作寿英)を利用し、富岡一家が守ってきた漁港を埋め立て、空港を建設するという計画を企てていた。それを知った清に怒りの炎が燃えあがるのだった…!

【クレジット】
原田龍二
石倉三郎 木下隆行 平野貴大 東根作寿英 森脇英理子
磯山さやか はいだしょうこ 北代高士 楽しんご(友情出演)
工藤俊作 高杉亘 六平直政 せんだみつお 井手らっきょ 松田賢二 佐藤秀光 薬師寺保栄
宮川一朗太 つまみ枝豆 小西博之 渡辺裕之 川野太郎

監督:辻 裕之
企画・製作プロデューサー:田中宏章 脚本:江良至 プロデューサー:服巻泰三 森原俊朗
撮影監督:今井哲郎 録音:山口 勉 美術:YUKI 衣装:天野多恵 ヘアメイク:坂口佳那恵
特効プロデューサー・ガンエフェクト:浅生マサヒロ アクションコーディネーター:坂田龍平 編集:恒川岳彦
音響効果・選曲:藤本 淳 特殊効果:大宮敏明 制作担当:橘 慎 助監督:山鹿孝起
製作:「虎の流儀」製作委員会 (16.組エンターテインメント オデッサ・エンタテインメント)
制作:ソリッドフィーチャー 宣伝・配給:ユナイテッドエンタテインメント
(C)2022「虎の流儀」製作委員会

公式HP:https://www.tora-ryugi.com/
公式Twitter:https://twitter.com/toranoryugi
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