自動車向けSOAアーキテクチャ用 ECU集約通信ゲートウェイのPoC(概念実証)をルネサスのSoC上で実施
[22/06/07]
提供元:PRTIMES
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サービス指向アーキテクチャに基づくオープンスタンダードなソフトウェアモデルを活用した通信ゲートウェイECUを実証。V2X通信用のセントラルコンピューティングECUの開発をサポート
イーソル株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:長谷川 勝敏、以下イーソル)は、ルネサスエレクトロニクス社(以下ルネサス)製の車載SoC(System on Chip)製品上での、サービス指向アーキテクチャ(SOA)を用いたオープンスタンダードなソフトウェアモデルに基づく通信ゲートウェイECUのPoC(概念実証)を発表しました。このPoCは、V2X通信などの要求の厳しい自動車機能向けのセントラルコンピューティングECUの開発への道を開き、最先端の自動車アーキテクチャをサポートする課題に対処するものとなっています。
2022年6月7日
報道関係者各位
イーソル株式会社
自動車向けSOAアーキテクチャ用ECU集約通信ゲートウェイのPoC(概念実証)をルネサスのSoC上で実施
〜 サービス指向アーキテクチャ(SOA)に基づくオープンスタンダードなソフトウェアモデルを活用した通信ゲートウェイECUを実証V2X(Vehicle-to-Everything、車車間/路車間)通信用のセントラルコンピューティングECUの開発をサポート 〜
自動車業界では、自動運転およびスマートトラフィックソリューションのキーテクノロジーの1つであるV2X通信など、最新のテクノロジーを自動車に搭載することが課題となっています。また、従来型の自動車では100以上あるECU数を先進的な自動車アーキテクチャへの移行でその数を減らそうというトレンドは、この課題をさらに複雑化しています。このような高度なソリューションには、一元化された高性能コンピューティングデバイス、ドメインコントローラー、インテリジェントセンサーが必要となります。
このPoCは、イーソルのマルチカーネル対応RTOSプラットフォーム「eMCOS(R)(エムコス)」をベースにしており、ルネサスR-Car S4SoCで採用されているヘテロジニアスマルチプロセッサアーキテクチャを活用したヘテロジニアスeMCOSプロファイルを使用しています。この構成により、高いリアルタイム性能、高エネルギー効率、システム柔軟性の高さを実現しています。ECUを高速通信ゲートウェイで接続し、制御ユニット同士や車両とクラウド間を安全かつ確実な方法で接続することで、V2XやOTAなどの機能の他、ドライバー向けの新サービスを実現することが可能です。
[画像: https://prtimes.jp/i/84735/7/resize/d84735-7-9da78e45fc7491802da5-0.png ]
これらのヘテロジニアスコンピューティングソリューションのソフトウェアは、SOAに基づいて開発されており、イーソルのeMCOS RTOSプラットフォームが、ヘテロジニアスハードウェアの起動後の処理を安全かつセキュアに制御します。各eMCOSプロファイルは、独自のマルチカーネルアーキテクチャにより、最大限のマルチコア性能と無干渉(FFI)を提供します。同時に、軽量なプロセス間通信機能により、あらゆるヘテロジニアスコア上のアプリケーション間で高速かつ安全な情報交換が可能になります。
現在のR-Car S4用eMCOS Board support packageは、RTOSによるすべての周辺機器の安全な制御のために、ヘテロジニアスセキュリティハードウェアとIPMMUの双方についてもサポートしています。また、最新のIEEE TSN規格をサポートする高性能3ポートイーサネットスイッチであるルネサスR-Switch 2もサポートしています。
PoCでは、さまざまなeMCOSプロファイルが使用されています。eMCOS Hypervisor(R)は高性能8x Arm(R) Cortex(R)-A55コアで使用されており、eMCOS AUTOSARプロファイルはAUTOSAR Classic PlatformのベースとしてCortex-R52コアで起動されています。さらに2つのRH850 G4MHコア上には、AUTOSAR Classic Platformが搭載されています。高性能8x Cortex-A55コアは、eMCOS Hypervisorによって安全かつ確実にリアルタイムで仮想化され、LinuxまたはeMCOS POSIX上でAUTOSAR APゲストをホストします。さらに、このタイプ1.5ハイパーバイザーを使用することで、ネイティブPOSIXプロセスを並行してホストすることも可能になっています。これは、従来のタイプ1ハイパーバイザーにはない利点です。
ルネサスエレクトロニクス株式会社 車載デジタルマーケティング統括部 エコシステム・ビジネス推進部
部長 川崎祐輔 様のコメント
「ルネサスの『ソフトウェアファースト 』戦略に沿って、パートナーのイーソル様がeMCOSでコネクテッド・ゲートウェイ向けのR-Car S4 SoCデバイスをサポートするようになったことをうれしく思います。パートナー企業と協力して、お客様のビジネスを加速させるために、製品エコシステムを引き続き強化していきます。」
■補足資料
イーソル株式会社について
イーソルは、革新的なコンピュータテクノロジーによって安全で優れたコネクテッド社会の実現に貢献することを目指す、組込みシステムとエッジコンピューティング分野のグローバルなリーディングカンパニーです。1975年に創業し、現在東京証券取引所のプライム市場に上場しています。(証券コード:4420)イーソル独自のマルチカーネルテクノロジー(特許取得)によって開発されたeMCOS(R)リアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)を中心とした高性能でスケーラブルなソフトウェアプラットフォーム製品と優れたプロフェッショナルサービスは、厳格な品質、安全性、セキュリティ基準が求められる車載システムをはじめ、FA、人工衛星、医療機器およびデジタル家電を含むあらゆる組込みアプリケーションの分野において世界中で採用されています。最先端の自社製品の研究・開発や、主要メーカーや大学機関との共同研究に加え、AUTOSAR、Autoware*、マルチ・メニーコア技術の標準化活動を積極的に進めています。
*Autowareは、自動運転のためにROS/ROS 2上に構築されたオープンソースソフトウェアです。
▽ イーソル 会社情報:https://www.esol.co.jp/company/greeting.html
* イーソル、イーソル株式会社、eMCOSは、イーソル株式会社の日本及びその他の国における登録商標または商標です。
* eMCOS Hypervisorは、イーソル株式会社の欧州における登録商標です。
* その他、記載された会社名および製品名は、各社・各団体の登録商標または商標です。
イーソル株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:長谷川 勝敏、以下イーソル)は、ルネサスエレクトロニクス社(以下ルネサス)製の車載SoC(System on Chip)製品上での、サービス指向アーキテクチャ(SOA)を用いたオープンスタンダードなソフトウェアモデルに基づく通信ゲートウェイECUのPoC(概念実証)を発表しました。このPoCは、V2X通信などの要求の厳しい自動車機能向けのセントラルコンピューティングECUの開発への道を開き、最先端の自動車アーキテクチャをサポートする課題に対処するものとなっています。
2022年6月7日
報道関係者各位
イーソル株式会社
自動車向けSOAアーキテクチャ用ECU集約通信ゲートウェイのPoC(概念実証)をルネサスのSoC上で実施
〜 サービス指向アーキテクチャ(SOA)に基づくオープンスタンダードなソフトウェアモデルを活用した通信ゲートウェイECUを実証V2X(Vehicle-to-Everything、車車間/路車間)通信用のセントラルコンピューティングECUの開発をサポート 〜
自動車業界では、自動運転およびスマートトラフィックソリューションのキーテクノロジーの1つであるV2X通信など、最新のテクノロジーを自動車に搭載することが課題となっています。また、従来型の自動車では100以上あるECU数を先進的な自動車アーキテクチャへの移行でその数を減らそうというトレンドは、この課題をさらに複雑化しています。このような高度なソリューションには、一元化された高性能コンピューティングデバイス、ドメインコントローラー、インテリジェントセンサーが必要となります。
このPoCは、イーソルのマルチカーネル対応RTOSプラットフォーム「eMCOS(R)(エムコス)」をベースにしており、ルネサスR-Car S4SoCで採用されているヘテロジニアスマルチプロセッサアーキテクチャを活用したヘテロジニアスeMCOSプロファイルを使用しています。この構成により、高いリアルタイム性能、高エネルギー効率、システム柔軟性の高さを実現しています。ECUを高速通信ゲートウェイで接続し、制御ユニット同士や車両とクラウド間を安全かつ確実な方法で接続することで、V2XやOTAなどの機能の他、ドライバー向けの新サービスを実現することが可能です。
[画像: https://prtimes.jp/i/84735/7/resize/d84735-7-9da78e45fc7491802da5-0.png ]
これらのヘテロジニアスコンピューティングソリューションのソフトウェアは、SOAに基づいて開発されており、イーソルのeMCOS RTOSプラットフォームが、ヘテロジニアスハードウェアの起動後の処理を安全かつセキュアに制御します。各eMCOSプロファイルは、独自のマルチカーネルアーキテクチャにより、最大限のマルチコア性能と無干渉(FFI)を提供します。同時に、軽量なプロセス間通信機能により、あらゆるヘテロジニアスコア上のアプリケーション間で高速かつ安全な情報交換が可能になります。
現在のR-Car S4用eMCOS Board support packageは、RTOSによるすべての周辺機器の安全な制御のために、ヘテロジニアスセキュリティハードウェアとIPMMUの双方についてもサポートしています。また、最新のIEEE TSN規格をサポートする高性能3ポートイーサネットスイッチであるルネサスR-Switch 2もサポートしています。
PoCでは、さまざまなeMCOSプロファイルが使用されています。eMCOS Hypervisor(R)は高性能8x Arm(R) Cortex(R)-A55コアで使用されており、eMCOS AUTOSARプロファイルはAUTOSAR Classic PlatformのベースとしてCortex-R52コアで起動されています。さらに2つのRH850 G4MHコア上には、AUTOSAR Classic Platformが搭載されています。高性能8x Cortex-A55コアは、eMCOS Hypervisorによって安全かつ確実にリアルタイムで仮想化され、LinuxまたはeMCOS POSIX上でAUTOSAR APゲストをホストします。さらに、このタイプ1.5ハイパーバイザーを使用することで、ネイティブPOSIXプロセスを並行してホストすることも可能になっています。これは、従来のタイプ1ハイパーバイザーにはない利点です。
ルネサスエレクトロニクス株式会社 車載デジタルマーケティング統括部 エコシステム・ビジネス推進部
部長 川崎祐輔 様のコメント
「ルネサスの『ソフトウェアファースト 』戦略に沿って、パートナーのイーソル様がeMCOSでコネクテッド・ゲートウェイ向けのR-Car S4 SoCデバイスをサポートするようになったことをうれしく思います。パートナー企業と協力して、お客様のビジネスを加速させるために、製品エコシステムを引き続き強化していきます。」
■補足資料
イーソル株式会社について
イーソルは、革新的なコンピュータテクノロジーによって安全で優れたコネクテッド社会の実現に貢献することを目指す、組込みシステムとエッジコンピューティング分野のグローバルなリーディングカンパニーです。1975年に創業し、現在東京証券取引所のプライム市場に上場しています。(証券コード:4420)イーソル独自のマルチカーネルテクノロジー(特許取得)によって開発されたeMCOS(R)リアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)を中心とした高性能でスケーラブルなソフトウェアプラットフォーム製品と優れたプロフェッショナルサービスは、厳格な品質、安全性、セキュリティ基準が求められる車載システムをはじめ、FA、人工衛星、医療機器およびデジタル家電を含むあらゆる組込みアプリケーションの分野において世界中で採用されています。最先端の自社製品の研究・開発や、主要メーカーや大学機関との共同研究に加え、AUTOSAR、Autoware*、マルチ・メニーコア技術の標準化活動を積極的に進めています。
*Autowareは、自動運転のためにROS/ROS 2上に構築されたオープンソースソフトウェアです。
▽ イーソル 会社情報:https://www.esol.co.jp/company/greeting.html
* イーソル、イーソル株式会社、eMCOSは、イーソル株式会社の日本及びその他の国における登録商標または商標です。
* eMCOS Hypervisorは、イーソル株式会社の欧州における登録商標です。
* その他、記載された会社名および製品名は、各社・各団体の登録商標または商標です。