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スマホARアプリ活用 街角で震災当時の写真を表示

阪神・淡路大震災から20 年 復興の歩みを体感

神戸新聞社は、阪神・淡路大震災の記憶を伝える新たな試みとして、街角でスマートフォンを特定の場所に向けると、その場所の震災当時の写真が表示され、現在の姿と比較できるコンテンツ「阪神・淡路大震災 on Yesterscape」を公開しました。神戸市中心部の三宮・元町周辺約100地点で、震災から20年の復興の歩みを体感することができます。




・公開日  2014年12月1日(月)
・URL   神戸新聞NEXT震災特集ページ
     (http://www.kobe-np.co.jp/rentoku/sinsai/) から
      紹介ページにリンクしています

実際には存在しないものをスマートフォンの画面に映し出す「AR」(仮想現実)という技術を活用しており、閲覧にはスマートフォンに「Yesterscape」というカメラアプリをインストールする必要があります。

「Yesterscape」は、撮影した写真を、撮影した場所に保存できる新感覚のスマートフォン向けカメラアプリです。写真を保存した場所でスマホの画面をのぞけば、当時の写真と今の風景を重ねて見ることができます。写真はネットワーク上に保存されているため、多くの人たちで共有することが可能。阪神・淡路大震災の記憶をより多くの人たちに触れてもらうきっかけとして、アプリの仕組みを活用しながら、神戸新聞社が撮影していた震災当時の写真を公開しました。

公開した写真は三宮・元町周辺の約100地点分になります。「交通センタービル」「そごう神戸店」など、これまでの震災報道で多くの方が目にしたことがありそうなポイントを収容しているのはもちろん、「生田新道」などは通り沿いにアングルを変えた写真を何枚も用意し、震災当時に記者が歩いた雰囲気を伝えることを目指しています。

アプリは京都のITベンチャーである株式会社クォーク(QOOQ,inc.)が2013年に開発したものです。現在100カ国で20万人の人たちが利用しています。アプリは無料で、現在はiPhoneのみで利用可能ですが、Android端末向けでも開発が進んでいます。

2015年に阪神・淡路大震災から20年の節目を迎えることから、神戸新聞社では電子版「神戸新聞NEXT(ネクスト)」の震災特集ページを2014年9月から刷新。グラフや写真をふんだんに盛り込むなど、震災の概要をわかりやすく伝えるコンテンツを増強しており、今回の取り組みもその一環となります。

11月1日からは「阪神・淡路大震災デジタルマップ」という、震災の被害を伝える風景を地図上に400カ所程度プロットしたコンテンツも提供しており、パソコンなどで詳細な情報を知りたい方はあわせてご覧いただけます。
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