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大東建託株式会社との共同実証について

インフォメティス株式会社(代表取締役社長 只野太郎)は、当社の保有するAI(人工知能)を用いた電力の波形分析技術が、大東建託株式会社(代表取締役社長 熊切直美)の実施するスマート賃貸住宅の実証実験に採用されたことを発表いたします。

インフォメティスの保有する技術の核は、家庭の電力波形を機械学習にかけ分析することにより、センサー等の追加機器は一切無しで、家電の電源のOn/Offなどの稼働状況や利用電力量を推定することのできるAIです。今回の実証実験では、このAIにより解析されたデータを活用し、入居者の生活・行動パターンに最適な生活支援サービスの提供を行うほか、家電毎の電力利用の見える化により、どの家電の電力利用量が多いかをスマートフォンアプリを通じて提供し、家庭の省エネ行動にも寄与することを目的とします。

従来、同様のサービスを実現するためには、各家庭で高価なIoT対応家電に買い換える必要がありました。多数の家電を全て買い換えることは、家庭への大きな負担となり、また同じ家電メーカーの製品で揃えなければならないなどの、制約事項もありました。

これに対し、インフォメティスのAIを利用するために必要なものは、家庭の分電盤(ブレーカーボックス)内に設置する「サーキットメータ」と呼ばれる、スマートフォンよりも小さなサイズの機器が1つだけです。この機器により測定されたデータをAIで分析することにより、例えば炊飯器のスイッチが入ったことを検知し、外にいる家族のスマートフォン等の情報端末に、自宅で食事の支度が始まったことを通知するといったような、家電から始まる家庭内コミュニケーションを実現することも可能となります。

今回の実証実験においてインフォメティスは、AIに関する技術だけでなく、音声合成に関する技術も活用した、AIスピーカーとスマートフォンを通じて提供するサービス開発を行う予定でおります。サービス開発にあたっては、2017年6月に発表済の、東京電力パワーグリッド株式会社(代表取締役社長 金子禎則)、および株式会社エナジーゲートウェイ(代表取締役社長 林博之)との業務提携による活動の一環として実施していきます。

これからもインフォメティスは、AIとエネルギーに関する知識と技術を活かし、世の中を変革するサービスの実現に邁進していきます。


●実証の概要
・ 実施期間:平成30年3月30日〜平成30年6月30日
・ 対象:首都圏内の大東建託グループが管理する賃貸住宅(100戸)
・ 実証内容:家電ごとの使用状況の見える化、および電力データを活用したAIスピーカーとスマートフォンによるコンテンツサービスの提供。


●インフォメティス株式会社について
平成25年4月8日に設立、同年7月1日にソニー株式会社よりカーブアウト。AI(人工知能)・機械学習による時系列データの分析技術に強みをもち、現在は機器分離技術を使った「エネルギーデータによるスマートライフの実現」をめざし事業創造を行っています。
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